ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

ミスタラ懐古録

★クラシックD&D世界の探求

 

NOVA「最近は、昔のRPG雑誌の記事切り抜きなど、いろいろ発掘して研究中なんだが」

 

ハイラス「まるで、リアルな魔術師ライフでござるな。古代文明の遺跡から出土した古文書を解読するとか」

 

NOVA「それでロードスなんかは資料も分かりやすくまとまっていて、記憶も割と明確だと思うから、ほぼ片手間で作ったメモ程度の記事を娘に託して、コンパーニュの塔に送ったんだ。あ、ロードスの記事を読みたい人は、この次元門を使ってくれ」

 

ハイラス「ロードスは私も興味があるでござる。では、早速……」

 

NOVA「おいおい。お前は行くな。ここで俺のミスタラ話を聞くんだよ」

 

ハイラス「どうして、今さらミスタラ? フォーゴトン・レルムの話ではなかったのでござるか」

 

NOVA「おお、それなんだけど、レルムに行こうと思ったら、迷子になって、気づけばミスタラにいたんだよ」

 

ハイラス「迷子でござるか?」

 

NOVA「訂正。今は子供じゃないので、迷大人だな。いや、迷親父とでも言うべきかな」

 

ハイラス「迷惑な親父という意味では当たっているでござる」

 

NOVA「迷い惑う探索者だな。これがプロのライターなら、『フォーゴトン・レルムの記事企画を出して、できた原稿がミスタラ関連だったら、ボツにされる』のは間違いない。だが、ここが個人ブログである以上、レルムよりもミスタラの方が面白そうとなれば、進路変更しても誰にも迷惑はかけない」

 

ハイラス「いや。ここで『レルムの話を読みたい』とワクワクしている読者を裏切りはしないか?」

 

NOVA「そんな熱心な読者は、ホビージャパンの公式サイトか、英語サイトに行ってください、と言っておく。俺の記事は、もっぱら懐古話がメインだし、現役街道まっしぐらなレルムより、過去の遺物と化したミスタラの方が今ではレアだ。いや、レジェンダリーと言っても過言ではない」

 

ハイラス「迷走ぶりが凄まじいでござる」

 

NOVA「多元宇宙の迷子になっていた次元ドルイドに言われたくはない。少なくとも、俺は今、自分がどこにいるかは把握しているぜ。大体、ダンジョン探索ゲームの話をしているんだ。ダンジョンすなわち迷宮、だったら迷い突き進むのも王道よ。お宝を発掘して、経験値をしっかり稼ぐのが正しきD&Dの冒険者のあるべき姿ではないか」

 

ハイラス「それに付き合わされる私と読者は、いい迷惑でござる。やれやれ、故郷のアレクラストに帰れるのはいつの日になることやら」

 

★カラメイコスの地図


NOVA「ともあれ、冒険の旅をするには地図が欠かせない。だから、今回は手持ちの地図をいろいろと紹介したい。気分は地図マニアなケンダー、タッスルホッフ・バーフットだぜ」

ハイラス「解説しよう。ケンダーとはドラゴンランスに出てくるハーフリング亜種の小人種族。タッスルホッフとは、そのケンダーの若者で、物語の主要人物の一人。トラブルメーカー的な役どころだから、『気分がタッスルホッフ』というのは、良くない兆候に思えてならん」

NOVA「何をブツブツ言っている。今回のお宝画像はこれだ」

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NOVA「やはり、ミスタラと言えば、まずはカラメイコス大公国だよな。クラシックD&Dの全ての冒険はこの国から始まったわけで、首都スペキュラルムや始まりの地スレショールドや、その他、懐かしい冒険の地名がいろいろだ。ガゼッタシリーズは、こういうカラーマップを始めとする詳細な地域ガイドだったんだが、一部のおまけや切り抜き記事を除いて処分してしまったのが残念。まあ、この残されたアイテムからあれこれ思い出すのもまた一興なんだが、次はこれだ」

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NOVA「これは、先日紹介したX1シナリオ『恐怖の島』に所収の、カラメイコス周辺の地域図。エキスパートルールで初めて示された世界の広がりを実感できる。コンパニオン以降では、もっと北のノルウォルドが舞台になって、カラメイコスが中心ではなくなってくるのだけど、最近、とあるサイトで、その後のカラメイコスの話を知ることができたんだ」

ハイラス「クラシックD&Dの多くの冒険者の故郷のその後でござるか」

NOVA「ああ。『Wrath of the Immortals』という未訳サプリメントがあって、イモータルが強力なアーティファクトを巡って引き起こした戦いの影響で、アルファティアとジアティスのどちらも衰退する。その結果、カラメイコス大公国が完全にジアティスと袂を分かって、カラメイコス新王国として再び冒険の中心地に返り咲く流れらしいというのが、今回ネット検索で初めて知った情報だ。1992年に本国で出版された追加ルール&ワールドガイド含むシナリオ集なんだが、俺は単にイモータルルールの版上げ本としか認識していなかった。だから当然、未購入。
新和がD&Dから撤退し、メディアワークス版に切り替わる間のゴタゴタで、当時はあまり情報が入って来なかったんだな。メディアワークス版がもっと長く展開していれば、いつか翻訳されたかもしれないが、その前にTSR社がダメになって、3版以降は公式サポートもなく、レルム以上に失われた世界になっている。俺みたいな懐古マニアの間だけで、細々と語り伝えられているのが現状だ。海外では有志が集まって同人的にアマチュアサポートを続けていたとの話も聞くが、一応のゴールは『二大帝国の失墜と、カラメイコス新王国の誕生で、ミスタラの未来は君たちが作れ』ってな終わり方じゃないかな」


★ノルウォルドの地図


NOVA「そして、これが前回紹介したC1シナリオ『大いなる試練』に所収の、ノルウォルドを中心にした、さらに広がった世界地図だ」

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NOVA「これを見ると、我々がそれまで広い世界だと考えていたカラメイコス周辺地域が、いかにちっぽけで、井の中の蛙状態かよく分かる。念のため、カラメイコス辺りは恐怖の海の北の小さな区画な。ノルウォルドはそれまでの冒険地域の2倍はあって、さらに世界は広がっている。これがマスタールールではさらに広がって、アルファティアやジアティスでさえちっぽけと感じる世界地図になるんだけど、後にマスタールール所収の地図は『誇大妄想癖のあるジアティスの地図作成者による妄想の産物』ということになって、公式に否定されたらしい。どうやら、公式が世界を広げるだけ広げたあまり、収拾が付かなくなったので、その設定を放棄したようだ」

ハイラス「どういうことでござるか」

NOVA「ウィキぺディア情報だと、ノルウォルドを含む大陸はブラン大陸というらしいが、他にダヴィニア大陸とスコター大陸というのがあるようだ。が、海外でもほとんど描写されることなく展開終了したので、この辺りになると、どこまで信じていいのやら、よく分からん」

ハイラス「昔の資料の発掘、それも海外産のものになると、真偽をつかむだけでも一苦労でござるな」

NOVA「まあ、俺も手持ちの資料が残っていて、それとインターネット情報を照らし合わせられる環境だからこそ、探求心を掻き立てられているんだよな。で、せっかく調べたことの備忘録的に、こうやって記事書きしているわけで。誰トクになるかは知らんが、少なくとも俺は楽しく調べている」

ハイラス「楽しいでござるか」

NOVA「ああ。広がる世界、真の世界の姿が明らかになる流れは、結構、病みつきになるぞ。昔、ロードス島がすでにあって、そこに北のアレクラスト大陸が加わって、さらに南の大地クリスタニアも含めて、フォーセリアという一大世界を構成していることが分かった時には、今と同じくらいワクワクした。最近はSWの版上げで、ラクシア南半球のテラスティア大陸から蛮族に征服されているレーゼルドーン大陸を越えて、新たにアルフレイム大陸が展開しているのもワクワクしている。そのうち、テラスティアとアルフレイムの冒険者の邂逅話とか、あるいは魔神と絡めたフォーセリアに至る次元門とか、多元宇宙的に楽しめる展開になるんじゃないか、と期待している」

ハイラス「ああ。そのように複数世界のリンクを楽しめるからこそ、時空魔術師をやっているのでござるな。常人だと、頭の中がゴチャゴチャになりそうだが」

NOVA「だから、自分でもこうやって記事書きして、整理しているんじゃないか。とにかく、ここまで書いて、ミスタラ関連だけで、二つの課題ができた」

ハイラス「さらに二つ。分岐が多いでござるな」

NOVA「一つは、ノルウォルドの話の続き。マスタールール対応のシナリオM1『巡らされた糸』の紹介だ」

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ハイラス「もう一つは?」

NOVA「昔のD&D雑誌の切り抜き記事をネタにした、カラメイコス周辺国のガイドだ」

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ハイラス「やれやれ。クラシックD&D話は、まだまだ続くようでござる。これも時空魔術の修行なのかもしれんが、寄り道を終えて、早くアレクラストに帰りたいものよ」
(当記事完)