ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

新装備と、私的テンションアップ法

 最近は、名前を変えたはてなダイアリーで、もっぱら花粉症関係の幻想記事ばかり書いているNOVAですが、本日は仕事が普段より早く終わったので、こちらにも顔出しです。

 

 さて、そっちのブログで、噂にしているNOVAを強化する新装備ブルーアイズ。

 こちらでは写真が貼りやすいので、お披露目とします。

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 「しょせんはただのメガネじゃん」と思うなかれ。そういう人は、器物には使用者の想いが宿るという『GURPS妖魔夜行』ないし『百鬼夜翔』の前提設定を解しない人なので、NOVAのブログとは相性の悪い人だと考えられます。想像力を鍛えて、出直して来ることをお勧めします。

 

 背景にあるジュンク堂書店の紙バッグが気になったお方。

 ええと、最近(2月末)に梅田のヒルトンプラザ店が閉店になったそうで、一緒に悲しんでやって下さい。どうして、NOVAが贔屓にしている本屋は、最近、次々と閉店するんだ? 俺が悪いのか? 本屋を閉店させる呪いにでも掛かっているのか? どうして、私の愛した書店はみんな消えていくのよ〜と、叫んだりするとフォルモッサ・シェリル状態になってしまいそうなので、明るい話題に切り替えたいと思います。

 

 ふん、梅田付近にはまだジュンク堂書店は2件あるので、全てが失われたわけじゃない。

 ただ、教科書を普通に売っているので贔屓にしているお店が一時的に店舗縮小して教科書の入手が困難になると、お仕事的に不便なので、早く改装工事を終わらせて欲しいもの。

 栄枯盛衰は世の常とはいえ、 書店の消滅に関しては、趣味以外でも死活問題に関わって来そうなので、思うところ多し、ですな。

 昔みたいに定期券を使っておらず、自分の住む市からなかなか出ない日常になっているので、たまに大都市に出て、久々に訪れたお目当ての店が潰れているのを知ると、愕然となったことも何度も経験したり。

 梅田の『ホビット』とかさ。もう、10年も前の話だけど、やはり青春時代にお世話になったお店が亡くなると、もののあはれをしみじみと感じますな。何だろう、松尾芭蕉が平泉を訪れた時のような心情?

 

 って、ちっとも明るくならないし。

 仕切り直し、仕切り直し。

 

★私的テンションアップ法

 さて、買い物に行って「欲しい物が手に入った」瞬間は、テンション上がりますよね。
 これは一般的に「ショッピング・セラピー」と称されることもある治療法なのですが、いくつかの欠点もあって、「金がない」「欲しかったのに、売り切れていたり、そのお店では未入荷だったりして諸事情で手に入らなかった」「目当てのお店そのものがなくなってしまった」という場合に、胞子嚢、もとい「ほう、死のう」状態になってしまう危険性があります。

 いや、まあ、中には「この店にはないだと? 仕方ない、次の店に行くか。ちっ、この店でも売っていないか。おのれ、これはオレ様に対する挑戦とみた。こうなったら、根気勝負だ。見つかるまで、力の続く限り歩き回ってやるぜ。日頃はしない運動をする気にもなって、一石二鳥だ。アイゼンボーグよ、待っていろ」などと彷徨い続けた挙句、結局、見つからないで、その代わり、代償効果になりそうな商品を疲れた頭で見出し、何だかそれが究極のレアアイテムかのように輝いて見え、目的外のアイテムをホクホク顔で手に入れ、「うむ、今回の旅はなかなか有意義であった」と満たされた気分で帰途に着く、幸せ回路を備えた男もいるのですが。

 80年代初頭にガンプラ買いに行って、当然入手できず、イデオンのゲテモノ重機動メカやら、ゴッドマーズの異形戦闘メカやら、ロボダッチのガンテツロボやらを買って、「これはいい物だ」と自分に言い聞かせていた少年時代も思い出したり。

 いや、合理的に考えるなら、今の時代、アマゾンなんかの通販を利用しろよ、とおっしゃる向きは分かるのですが、「買い物という冒険行で、自分の足で歩き回ることで得られる脳内の不思議な充足感とか、ガッカリ感を凌駕するチャレンジ精神の高ぶり」は、不確定性なるものを愛するギャンブラー感覚を刺激してくれます。
 「何で、自分はこの商品を買うのに、ここまで苦労しなければならないのか」と自分に疑問詞を感じつつも、「いや、そこまで情熱を持って動き回れる、いまだ若い自分を味わえる今の気分こそ、お宝じゃないのか」と一種の悟りにも似た境地に達することのできるのは、NOVAだけでしょうか。
 まあ、日頃は忙しい人間が、たまの休みを、そのように贅沢に使うことで勿体ない浪費と思わずに、充実した心で堪能できることをもって、自分の若さの証明としたい気分もあるのですよ。老け込んだ心だと、そもそも無駄を避けて動こうとすらしないわけで。

 単なる散歩はNOVAの趣味ではありませんが、自分にとってのお宝を求めて、梅田のダンジョン(近年ますます分かりにくくなった。たまに行くと、前に作った脳内マップが役に立たず、ええい、ここは自動ダンジョン生成システムが機能しているのか、と疑いたくなる)を探索したり、比較的落ち着いた神戸の三ノ宮で安定した冒険を堪能したり、最近はどこかの重工が暗躍してるナンバシティーで地下鉄二駅分ぐらいの距離に渡るオタクロードをうろつき回ったりするのは、どれもこれも刺激的で、心身ともに健康に良い、と感じております。


 ただし、そのような時間も、資金的余裕も、そもそも体力もないという貧弱モヤシゲーマーにオススメの手軽にできるテンションアップ法がございまして、鬱モード時や、仕事で忙しい時のNOVAも普段から活用しております。

 まず、用意するのは6面ダイス2個。
 それを気合と共に振ります。
 さあ、出目は?

(コロコロ)7。よっしゃ、ラッキー7が出たぜ。
 だけど、7なんて、普通の出目じゃん。もっと、いい目出ろ。

(コロコロ)6。チッ、下がったか。
 まだまだ諦めてたまるか。ウリャッ、(コロコロ)よし、9出た。
 これで満足しておくか。それとも、まだ行くか?

 んー、ここは挑戦だ。(コロコロ)よし、11キター。このまま12が出るまで振り続けるぞ!

 ……とまあ、延々と振り続けるわけですな。
 もちろん、その日のダイス運が悪ければ、ピンゾロとか、3とかが出て、ガックリ来ることもあるでしょう。しかし、そこは落ち込みながらも、「まだだ、まだ終わらんよ」と自分を励ましながら、さらにいい目が出るまで振り続けて下さい。
 その際、できれば、自分の気持ちをブツブツ小声でもいいから、感情出して発声することです。また、その日の出目の傾向をメモ帳に記録するのもありです。発声したり、手作業するのは、それだけで自分の脳をアクティブにする働きがあります。大切なのは「たかがダイス目」などと冷めた気持ちにならずに、「このダイス目こそが、俺の気分を物語る」といった気持ちで、前向きに振り続けることです。
 少しでも高い目が出ることを目指し、懸命に運命生成装置を振り続ける自分。これがイメージできた状態で、ついに念願の6ゾロが出た瞬間、そこには異常な達成感が溢れるかもしれません。そういう高揚した気分で、その日の仕事や退屈な日常生活に向かい合って下さい。
 6ゾロクリティカルを出した後の気分なら、何もかも変わって見えること受け合いです。まあ、アナログゲームの経験があれば、ですが。

 もしも、いきなり12が出たら?
 それこそ、真のラッキーを誇って下さい。まあ、2回目以降も振り続けたければ、好きにどうぞ。しかし、1発目でラッキーを引き当てた快感は、あなたの心を充足させることでしょう。

 もしも、いつまでも12が出ずに、先に心の方が折れそうになったら?
 ちっ、今日のところはこれぐらいで勘弁してやる、と嘯き、その日の最高値(11なり、10なり、それぐらい)でテンションを留めておいて下さい。「今日は日が悪いようだな。また、明日、勝負してやる。覚えておけ。運命は必ず俺に味方する」と、決して負けたのではなく、あくまで一時的撤退に過ぎないとロールプレイするのです。

 もしも、いつまで振っても、2とか3しか出ないよ。どうなってるの、と感じたら?
 あなたには、アンラッキーな神が取り付いています。厄祓いの意味を込めて、運命変転。ダイス目を引っくり返して下さい。それこそが1日に1回許された人間の特権です。まあ、あなたが人間でなく、異種族であるならば、その限りではありませんが。

 とりあえず、こんなところでしょうか。
 このダイス・セラピーは、退屈な日常にちょっとしたドラマ的刺激を与えることで、心が鬱屈するのを防ぐ働きがあります。どんな出目が出るか、ということは、実のところ二の次で、「高い目を出すという目的を見据え、手を動かし、その折々の自分の感情を言葉にして吐き出し、出目の結果に一喜一憂できる自分を再発見し、そして目標到達に向けて諦めずに自分を鼓舞し続ける姿勢を示す」 こういった効果が、割と手軽に実践できるという代物です。
 授業前の準備時間に、NOVAはダイス目で運試ししながら、「今日は順調。3回目で12出た」とか「チッ、今日はツイてないな。早く12出ろ。惜しい、11か。まだだ、次こそ……」とか、さまざまなトーンで出目にリアクションしつつ、その日の仕事のテンションを前向きな状態から始める儀式を行っております。
 何しろ、ゲーマーにとってダイスは運命を司るアイテムですからね。諦めずに振り続けることが、自らの運命を諦めないことに通じるメタファーになるのです。

 もっとも、ダイス振りそのものは建設的な作業ではありませんので、そこで高めたテンションで、その日をどう乗り越えるか、それはその人その人の人生次第でしょう。
 ただ、自分の運命をプラス方向に高めていく、と信じる作業自体は、心の健康において害になるものではない、と考えます。うつにお悩みの方は、一度お試しあれ。


 え、6面ダイス2つも持っていないよって?
 それぐらい、最寄りのホビーショップなり、百均なりに行って、買ってこい。