ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

ハーフリング、ホビット、ヤホーヤホー

 今回は、ハーフリングの話である。

 なお、D&Dのハーフリングは、ホビットである。

 

 これは、「仮面ライダー1号は、本郷猛である」というのと同じ程度の真理であるが、一応、正体を隠すために偽名というかコードネーム、ヒーロー名を名乗るのは、よくある話。まあ、ホビットの名前を使えば、版権とかいろいろ問題になったからね。

 その割に、T&Tとか、ウィザードリィなんかは、普通にホビット使ってるし、D&Dだけが特に槍玉に挙げられたのは、アメリカの訴訟社会の実態を象徴するようにも思えてくる。

 

 あ、ところで「仮面ライダー1号は、本郷猛である」「仮面ライダー本郷猛は、改造人間である」というフレーズは真だけど、似ているようなケースでも「初代ウルトラマンは、ハヤタ隊員である」「初代ウルトラマンことハヤタは、光の国から来た宇宙人である」と語っちゃうと厳密には間違いになるので注意。

 ええと、その辺のヒーローにおけるアイデンティティー問題は、哲学的な論争に発展しかねないですから、この場でのメインの話題からは奥深く脱線しちゃいますので、要注意(嬉々として語りたい自分への戒め)。

 

 

 ともあれ、ハーフリング、すなわちホビットである。

 この種族がよく分からん、と主張する無知な輩は、この映画でもきちんと見やがれ、と主張してみる。

 仲良しホビットが4人も出てきて、「ハンサムで生真面目な主人公」「忠実な田舎風の従者キャラ」「いたずら好き(後の大国の領主の小姓)」と「そのお守りのしっかり者(後の女騎士の従者)」と、ホビットの類型を語るには、彼らを見るだけで必要十分ですな。一応、ホビット庄の日常シーンでは、女ホビットの子役の愛らしい姿も鑑賞できたりするし。

 ついでに、エルフを堪能するのに見てもいいし、ドワーフやドラゴンを堪能するのに、こっちを見てもいい。

 いや、俺様は悪役好きなので、オークを堪能したい、という人でも結構おすすめ。

 というか、ファンタジーRPGの話をするのに、この映画を見ていない、と言う人は、今の時代、明らかに基礎教養を欠くと見なされるので(昔なら原作小説が長すぎて挑戦したけど挫折したよ、ハハハ、と語るのも芸風の一つだったけど)、いろいろ語りたい、自己主張したい人は、それ相応の勉強もすべし、となるね。

 

 怪獣の話をするのに、ゴジラガメラも見たことがない、というのでは、小さい子供ならともかく、入門者を自称するならともかく、決して堂々と威張れることではないわな。

 その辺は、ジャンルに対する大人の嗜みって奴。

 いや、「『パシフィックリム』や『シン・ゴジラ』を見て、怪獣映画の面白さを初めて知りました。これから、いろいろ勉強していきたい、と思います」と語る若手(あるいは若々しい気概の年配の方)がいれば、熱烈歓迎するのがマニア道だと考えますが、一番胸糞悪いのは、「入り口をちょっと抜けた辺りのところで、自分はこの道の通なので、語ってやるぜ」とデカい顔をして、無知をさらけ出す輩(自分の知識レベルを自分であまり認識できていないので、初心者をバカにするし、自分より上の人間を老害と罵倒するし、論破されると逃げ出して怨念募らせるし、しかも探究心に欠けるので知識に投資しないため、ジャンルの発展に寄与しない、と百害あって一利なしな輩)。こういうのが、年季の入ったマニアには、一番腹立たしいのであります。

 

 って、完全に違う話になっているよね。

 おおい、ホビット、どこに行った? 隠れてないで出て来いよ。

 

★ビルドと、ハーフリング(ホビット

 さて、「仮面ライダービルドは、エルフである」とか、
 「仮面ライダーローグこと氷室幻徳(通称げんとくん)は、ドワーフである」と珍説奇説を公開して悦に入ってる当ブログだけど、まあ、TRPG界ではそういう思考実験を行いながら、仮説検証することがかつては通の嗜みと言えたわけで。
 ええと、RPGマガジン誌上で「エルフは猿である」というテーマで、記事が掲載され、いろいろ論議を巻き起こしたのが、平成初期の思い出だったりもするのだけど、今はネット上で分散して各所でまちまちに議論される小ネタも、90年代初頭は雑誌上の討論記事連載の格好の題材だった、と述べてみる。
 で、温故知新の精神で、そういうノリを今の旬の話題「仮面ライダービルド」に当てはめてみるのも、文字どおり建設的で一興なのではないか、と目論んで試みる次第。

 そんなわけで、ここまで書いてきた以上、ハーフリングについても、ビルド的解釈を試みなければなるまい。なお、本記事ではハーフリングとホビットをしばしば混同して書くけど、私的ブログは商業記事と違って版権にこだわる必要性は薄いし、まあ本質的に同じ物を指す二単語なんだから区別する必要性はまあ少ないと主張しておく。
 ここまで書いて、「NOVAさん、D&Dではハーフリングなんだから、ホビットという単語を使うのは間違ってますよ。本当は、D&Dのこと、よく分かっていないんじゃないですか」と訴える人がいるとすれば、相当のうっかりさんなので(そういう人が読んでる可能性はある)、まあ、先に釘を刺しておいた次第。


 で、ビルドにおけるハーフリングだけど、これは「みんなのアイドル、みーたんだよ」に相当する、と主張してみる。
 もちろん、根拠はいっぱいある。「げんとくん=ドワーフ」よりも多いくらいだ。

 まず、本邦におけるハーフリング像に影響を与えた、ロードスリプレイ2のマール君というキャラがいて、ええと本記事のタイトルも、彼が歌った通称「ハーフリングの歌」に由来するわけだけど、要するに日本のメジャーハーフリング像に、いきなり歌い手芸人の属性が付与されたのである。なお、彼の持ち歌は他に、アシュラムとカシュー王の対戦時に披露された「降伏勧告のバラード」が知る人ぞ知るマイナーネタとなっている。
 後に彼は、D&D世界とロードスの決別を契機に「草原の妖精グラスランナー」として種族名義を変更されるわけだけど、系譜としては「ホビット→ハーフリング→グラスランナー」と続くので、一応、基礎教養として踏まえておくのもいいだろう。

 なお、ハーフリングの原型であるホビットたちも、映画の中で歌って踊るシーンを披露している。ホビットの一人であるピピンが、デネソール公の前で披露したバラードだって、映画『ホビット』3部作の完結編の予告で世界中に流れ、ファンを大いに湧かせたのも、ついつい4年ほど前の話だったり。
 原作小説でも、ホビットたちはいっぱい歌って(まあ、エルフも、ドワーフも、人間も歌うが)、高尚で格式の高い歌よりは、より俗っぽくて素朴なストレートな感情を訴えた、そして陽性コミカルな歌、といえばホビットの十八番ということになっている。

 一方、世界観は異なるけど、魔法は使えないのに潤沢な精神力を持つグラスランナーの推奨スキルが「吟遊詩人(バード)」であることは、SWのゲームシステムを知る者には割と常識の範疇だろう。
 つまり、ホビットおよび、その亜種にとっては、歌って、時に踊ることは至って普通の嗜みなわけで、それがネットアイドルという職業とマッチしたのが、みーたんである。


 なお、みーたんの熱烈なファンである、猿渡一海(29歳)だけど、仮面ライダーグリスになる前の出自は田舎の農場主である。つまり、みーたんは田舎の素朴な人を虜にする魅力があるわけだけど、ホビット自体、「田舎の素朴さ」を売りにした種族である。 

 まあ、その後、都会に出てきて、その闇に染まって盗賊まがいの活動を続けているホビットもいっぱいいるわけだけど(特にウィザードリィの世界に)、基本的にホビットの原型は田舎の農村にあって、そこから運命に導かれて冒険の旅に出ては、持ち前の秘めたる勇気やら素朴な優しさやらで、同行者の人間やドワーフの心を癒してくれるのがホビットという存在。


 つまり、「みーたん=田舎の農場主を初めとする、みんなの心を癒して鼓舞するアイドル的存在=ビルボたちホビットに通じるものがある」という根拠1が成立、と。
 あ、今、ビルボって書いて「仮面ライダービルボ」って思いついたけど、まだただのダジャレだから、面白いネタとして昇華させるには、もう少し寝かせて発酵させないとなあ。とりあえず、ブログのネタ帳にメモメモ。いずれ、どこかで使うかも。


 さて、根拠が1つでも主張は可能だけど、補強するためには、最低、根拠は3つぐらい欲しいところ。証明問題における「3組の辺がそれぞれ等しい」という三角形の合同条件を思い出して欲しい。人を説得、納得させるためには、それだけの根拠を要するわけである。

 まあ、騙しやすい人相手なら、根拠は別に1つでもあればいいのだけど、少し知恵の回る相手なら(ネット上ならわんさかいる)たやすく反論してくるので、妄想などではなく、自分の確固とした意見として主張したいなら、それぐらいの根拠は用意しないとね。


 次に根拠2。
 みーたん、すなわち石動美空を演じる女優さん、高田夏帆さんの来歴を確認すると。
何と、2014年、第34回全日本忍者選手権大会優勝、とある。

 何てこった。こいつは伝説になるぜ……と、最近、使いすぎて、そろそろ飽きてきたフレーズで驚き表明しておいて(まあ、自分の周りに伝説があふれるのはいい気分だけど)、

 忍者ってマジかよ、と、さらに検索してみると、本当らしい。
 以下のサイトが見つかった。
http://koka.ninpou.jp/contest/top.html
 どうやら、東京出身で、365点とったシノビネーム「お夏帆さん」というのがみーたんの前身らしい。
 さらに、高田さんは、2016年、横浜マラソン5時間代完走という記録も持っていて、こんなのを見たら、NOVAは一言こういうね。


アクションさせてくれよ。


 本人も、ビルド開始時のインタビュー記事で、「美空は部屋にこもりきりだけど、私はいつか変身してアクションしたいと思っています」という趣旨のことを語っている。

 サブヒロイン滝川紗羽役の滝祐可里さんも、以前に坂本監督や金田監督の演出するいくつものヒーロー作品(ライダーとかウルトラとかギャバンとか。戦隊はまだ未出演)で華麗なアクション見せたり、ドンホラーの憑代ヒロイン演じたりしていたから、最近の裏切り騒動のときも「これでアクションする方向に転じてくれたら、NOVAラッキー」ぐらいに思っていたんだけど、
 ビルドのヒロインは、どっちもアクションできますぜ、旦那がた。後半の彼女たちには「キレのいい奴、頼みます」とジャックさんやゼロさんにお願いしたいような気分のNOVAなわけで。


 とにかく、寄り道から帰ってきて得た根拠は、「美空=役者の人が忍者でアクションこなせる=忍者といえば、ホビットと来るわけですな。


 そして最後に、最近みーたんのバングル(腕輪)が活性化して、火星の王妃ベルナージュという存在が表面化した件が挙げられる。
 ええと、これって「一つの指輪に込められた魔王サウロンの意思が、指輪所持者のビルボやフロドの意識に介入して、いろいろ操作した」ことに似てるよね。
 いや、どちらかと言えば、ベルナージュさんって敵よりも味方っぽい感じなので、サウロンよりはガラドリエル様の方向性かとも思う。だけど、彼女(の女優)も最近、死の女王に覚醒していたからな。で、その死の女王ヘラのキャラデザインが、こちらの戦隊の故ヘドリアン女王デンジマンの敵)に目一杯影響していたというんだから、何というか、時を越えていろいろつながってくるなあ、と感心しているわけである。
 しかも、ヘドリアン女王は、その後、ワーラー一族の女王パンドラと名乗っていた件で、あ、パンドラボックスとか、タワーとか、戻ってきたよ、と。


 そんなわけで、根拠3については、「火星バングルと、一つの指輪の類似性」という、いささか不確定で、引き続いての観察と検証を要する仮説推測でしかないが、まあ、当面の必要性は満たされているんじゃないかな、と考えています。


 すなわち、「みーたんは、ハーフリングないしホビットの属性を備えている」ことから、高い確率で「みーたん=ホビット」と認めてもいい、と。
 ただし、「いや、違う。みーたんは天使だ」「NO、みーたんは妖精、フェアリーなのよ」と訴える向きがあってもいいとは思う。
 ついでに、「みーたんに宿るベルナージュは、火星にいるメガノイドの女王コロスじゃないのか。だって、万丈に執着するそうだし」って囁くスパロボ脳も、NOVAの頭にはあるわけで。


 ただ、これ以上、脱線すると、もはやホビットの話じゃなくなってしまうので、早朝に起きて書き始めて、職場の空き時間に続きを書いたりした本記事も、この辺で一度完結させておきます。
 さすがにこれ以上は、夜に家に帰って書かないと。職場には、クラシックD&Dのルールブックがないもので、ルールの検証記事が書けないわけで。
(本記事は完。話の続きは改めて)