ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

マーキュリーバットの新出発(パグマイア話)

♦女王と愉快な仲間たち

 

ダイアンナ「フフフ。敬愛するダディーのWhite NOVAより許しを得て、このアステロイド監視所はあたしたちが管理することになった。我らマーキュリーバットの新たな時代の幕開けである」

 

リバT『おめでとうございます、我がクイーン。なお、グランドマスターNOVAとクイーンの会談は、こちらの記事を参照して下さい』

 

アスト「やれやれ。クロスオーバーだか何だか知らねえが、読者にあっちのブログへ行ったり、こっちのブログへ行ったり、余計な苦労を背負わせすぎだろうが。アメコミヒーロー映画の見過ぎじゃねえのか」

 

ダイアンナ「まあ、そう言うな。そのおかげで、あたしたちにも定住できる拠点ができたのだからな。ようやく流浪の生活から抜け出て、一国一城の主人になった気分。そう、ブログの模様替えも済んで、いよいよ新生バット王国の始まりなのよ。少しは祝福気分に浸りなさいよ」

 

Kキング「大触手帝国万歳!」

 

ダイアンナ「あ、別に触手を売りにするつもりはないから」

 

Kキング「何と。吾は触手の、触手による、触手のための帝国建国という夢のために、女王に付き従ったのですぞ」

 

ダイアンナ「いや、そんなのはあんたが勝手に言ってただけだから。ダイアナジャックも、アンナ・ブロシアも、触手帝国を目指しているなんて、一言も言ってないんだからね」

 

Kキング「そ、そんな。では、吾が妹女神のリバT様よ。あなたなら触手の素晴らしさがお分かりでしょう。是非とも触手教を国教にするよう、クイーンを説き伏せて下さいませ」

 

リバT『確かに、私めは触手の女神ですが、同時に自由を司るので、信教の自由を重んじます。触手を崇めよ、とは考えてもおりません。そういう淫祠邪教の類は、ここではない18禁サイトでご自由にどうぞ。ここは、グランドマスターNOVAの方針に従い、健全なTRPG中心の妄想ブログとして、エログロは控えめにしたいと思います』

 

Kキング「ガーン。吾が夢は潰えたり」

 

アスト「それでも、お前は念願のドゴランアーマーをゲットできたんだから、いいじゃねえか。それにジャックは、バットクイーンと一体化して、念願の女王になれたんだし。オレだけだぜ、念願の翔花ちゃんが手に入らなかったのは。これも、みんなWhite NOVAが悪い」

 

ダイアンナ「何を言ってるんだ。バットクイーンの本質はアナザーショーカ。お前の念願の翔花ちゃんの一分は、あたしの中にいるんだ。そのあたしの親衛隊長に任命されたんだから、お前の夢は叶ったんだよ」

 

アスト「違う。オレの好きな翔花ちゃんは、ジャッキーじゃなくて、アッキー様なんだ。元男のクイーンに妥協せず、本命の花粉症ガールにオレは手を伸ばす」

 

ダイアンナ「やれやれ、救えない男だねえ。何で、あたしはこんな男に惚れちまったんだろう。バットクイーンのファザコン本能はダディーを求めるんだが、あたしの中のダイアナ成分が、エースのアストを可愛がりたくて仕方ない」

 

リバT『女王陛下、欲望を抑えるためのドリンクをどうぞ』

 

ダイアンナ「ああ、それがダディーの作ったというブラッドポーションだね。ありがたく頂戴するよ」

 

アスト「オレにも、アッキー様特製の花粉エキスとかを作ってくれないかなあ。それとも、花粉症ガールの涙入りカクテルとか」

 

リバT『そのようなメニューはございません。エースさんも、キングさんも、以後は変態じみた発言はご遠慮下さい。酷いとセクハラで訴えられますよ』

 

アスト「自由と解放の女神がずいぶんと堅苦しいんだな」

 

リバT『表現の自由とセクハラ問題は、複雑な議論を呼びそうですが、他人を不快にさせる自由は慎まないといけません。ただし、好きなものを好きだと主張する自由はあるでしょうし、アストさんがミストレスを好きだとしても構いませんが、私めにもミストレスと、このブログの品位を守らねば、という責任はございますので、注意はさせていただきます』

 

ダイアンナ「まるで、委員長タイプな女神だねえ。お目付役を任じられただけはある」

 

♦パグマイアとD&Dの関係



ダイアンナ「さて、これがダディーNOVAがここでの話題にしたがっているゲームとのことだが、あたしにはよく分からない。リバT、説明してくれ」

リバT『ええ。これは先月、発売されたパグマイアRPG。通称・犬D&Dです」

ダイアンナ「犬しかできないのかい」

リバT『犬しかできません。プレイヤーが選択できる種族は、ルール上、大きく7種に分かれます。魅力の高い愛玩犬、力の強い作業犬、打たれ強い頑犬、頭のいい猟犬、動きの素早い競走犬、知恵の回る牧羊犬、その他の雑種となっており、それぞれの能力値にボーナスがある他、種族特有の芸が習得できます。また、チワワとかコリーとかブルドッグとか秋田犬とかは、家名として各犬種に対応するリストが設定されており、猟犬に分類されるダックスフント家の若者とか、ポメラニアン家の美少女とか、そんなキャラも作れます」

ダイアンナ「吸血コウモリ犬なんてものにはなれないんだね」

リバT『そんな不思議獣になれるゲームは聞いたことがありません。敵モンスターなら探せばあるかもしれませんが』

キング「だったら、触手犬はどうだ? 触手犬になれるなら、吾は何でもするぞ」

リバT『では、何もしないで下さいませ。あるいは物体XRPGでも自作するか、同人ゲームで触手RPG的なものを検索するか、クトゥルフ的なゲームを所望するか』

アスト「まあ、D&Dで触手を堪能するなら、キャリオンクローラーの麻痺触手というのが定番だな」

リバT『アストさんは、D&Dに詳しそうですね』

アスト「曲がりなりにも、NOVAのブログの読者Aだったからな。最近のは知らんが、TSR時代の知識はある」

リバT『すると、AD&Dの種族を答えよ』

アスト「人間、エルフ、ドワーフ、ハーフリング、ハーフエルフ、ノームと、それからハーフオークだったか。第2版では、ハーフオークが削られたし、ドラゴンランスではハーフリングがノームの一種であるケンダーになったりしたが、まあ、基本はそんなところだ」

ダイアンナ「おお、アストよ。お前はただの変態ストーカーだと思っていたが、実は凄い知識の持ち主だったんだな」

リバT『第2問、AD&Dの職業を答えよ』

アスト「基本職がファイター(戦士)、マジックユーザー(ウィザード、魔術師)、クレリック(僧侶)、シーフ(盗賊)というのは常識だな。これにパラディン(聖騎士)、レンジャー(野伏)、イルージョニスト(幻術師)、ドルイドが加わり、モンク(武闘家)とバーバリアン(野蛮人)とアサシン(暗殺者)は初版にあったが2版の基本職からは消えた。代わりにバード(吟遊詩人)が転職を駆使してなれる上級職だったのが、2版で盗賊系の基本職になった。さらに東洋世界の追加ルールでは、侍や忍者が加わったり、モンクが復活したりしたんだったかな。この辺はサプリメントやサポート雑誌によって、職がどんどん追加されたりするから、決して完璧とは言えないが、まあ、こんなところだろう」

ダイアンナ「おお。さすがは、我が親衛隊長。その博識たるや、ダディーに匹敵するのではないか」

アスト「いやいや、昔とった杵柄で、今のゲーム知識はない。せいぜい旧世紀からゼロ年代初頭までよ。何せ、ソード・ワールド2.0が語れないんだからな」

リバT『それでも、ここでD&D話をする上で、十分アシスタント役を務めることはできますよ。講師役の私と、助手役のアストさん、RPG素人のクイーンと、変態枠のキングって方向で、いかがでしょうか?』

キング「変態枠とは何か、変態枠とは?」

アスト「そりゃ、それだけ触手を連呼していたら、変態呼ばわりされても仕方ないだろう」

キング「花粉症ガールの変態ストーカーたるお主に言われたくない」

アスト「メインヒロインを追っかける美形クールの何が悪い? オレは、うる星やつらの面堂終太郎枠を目指す。もちろん、声優は神谷明さんを希望。パチスロ版の三木眞一郎さんでも構わないがな」

ダイアンナ「ええい、黙らんか。とにかく、AD&Dの職業が多彩なのは分かった。今のD&Dが、昔のAD&Dを受け継いだシステムで、素人ではなかなか敷居の高いゲームだということも知っている」

リバT『スターター・セットだけなら、それほどでもないのですけどね』


ダイアンナ「それでも、同じファンタジーRPGなら、ソード・ワールドやロードスの方がとっつき易いのも事実じゃないか。D&Dには、どこかマニアック向きの匂いが否めない」

リバT『だから、簡易D&Dシステムなパグマイアに注目が当たるのではないですか』

ダイアンナ「簡易といっても、どれだけ簡易なのだ?」

リバT『そうですね。それでは、現行のD&D5版と比べてみることにしましょう』


♦D&D5版の話を改めて

リバT『はい、では、ここでキングさん。D&D5版について解説を』

キング「解説と言われても、吾は何も知らんぞ」

リバT『あなたは何も知らなくても、その身にまとっているドゴランアーマーの記憶、サブロー兄さんの魂なら知っているはず。さあ、鎧の記憶を呼び起こすのです』

キング『ケピッ!? ガーーーー、精霊netに接続します。吾が使命は、触手帝国を作ること』

リバT『違います。あなたの仕事は、D&D5版について語ることです』

キング『D&D5版。2008年に出版された4版が、ルールや世界観の多くの改変を伴ったため、旧来のファンの失望を招き、3版を継承したパスファインダーRPG(2009)に流出してしまったため、起死回生、失地回復のために2014年に出版された今のD&Dシステム。日本での展開は2017年末からで、その内容は旧AD&Dから3版に至る、昔の懐かしい世界観を喚起しつつ、システムはある程度、簡略化されている』

リバT『はい、そこまで。アーマータイム終了です』

キング「はっ、吾は一体、何を?」

アスト「……鎧に操られてたらしい。殺人鬼の悪霊に取り憑かれたり、何だか霊媒体質になっていないか?」

リバT『問題ありません。きちんとコントロール下に置かれていて、暴走の危険はございませんから』

キング「そうだとも。触手女神の加護が吾には憑いて……いや、付いている」

アスト「……まるで傀儡じゃないか。オレは、こうはなりたくないものだな」

ダイアンナ「とにかく、4版が2008年で、5版が2014年……ということは、来年辺り、6版が出るタイミングじゃないか?」

リバT『その可能性は否めませんが、今のところ、そういう情報は出ていません。問題はパスファインダーの方です。去年ようやく邦訳版が出たかと思えば、今年の8月に本国では第2版が出版され、いろいろルールが変わったそうです。何と、敵キャラだったゴブリンが基本種族としてプレイヤーキャラになったり、基本職にアルケミストが追加されたり、気になる情報がいろいろ』

ダイアンナ「ゴブリンに、アルケミストか。確かにダディーの今のツボを突きそうだね。まあ、パスファインダーの動向はさておき、5版、そしてパグマイアに戻るとしよう」

リバT『ええ。5版の基本種族は、AD&D時代の定番たる人間、ドワーフ、エルフ、ハーフリング、ハーフエルフ、ノーム、それとハーフオークに加えて、4版より悪魔属性を持ったティーフリング、竜人ドラゴンボーンが継承されています。細かい亜種を除いても9種類。これに、職業クラスがファイター、レンジャー、パラディン、ウィザード、ウォーロックソーサラー、プリースト、ドルイド、ローグ、バード、モンク、バーバリアンの12種類で、多彩なキャラが作られるようになっているわけですが……』

ダイアンナ「ウィザードと、ウォーロックと、ソーサラーの違いがよく分からない。どれも同じ魔法使いだろう?」

リバT『ウィザードは、呪文書を基軸にする従来のD&D魔法使いですね。ウォーロックは契約魔法士とか妖術師と訳されますが、精霊や悪魔、旧神などとの契約で魔力を得た職業で、本の虫とは異なるアクティブさが売りです。打たれ弱いウィザードやソーサラーに比べてタフなので、積極的に前に出てエルドリッチブラストを撃ちまくる前衛魔術師になることも可能で、4版由来のキャラになります』

ダイアンナ「ソーサラーは?」

リバT『そちらは3版由来の職業ですね。学問ではなく、魔力を宿した血統に基づく魔法使い。竜の血族とか、魔の血族とか、神の血を受け継ぎし者とか、そういう天賦の才で魔法を使いこなす者たちになります。最大の特徴は、ウィザードのように前もってその日の使用呪文を選んで記憶しなくても、習得した呪文を臨機応変に使い分けることが可能ということになりますか。魔法は使いたいけど、勉強はしたくないとか、異界の存在に縛られたくはないという自由主義者に向いた術士と認識しております』

ダイアンナ「なるほど。ウィザードには知力が必要だけど、ウォーロックソーサラーは無理に勉強しなくてもいい、と」

リバT『そうですね。ウォーロックソーサラーの主要能力値は魅力ですから。旧世紀のD&Dでは、あまり有用な能力値ではなかった魅力(カリスマ)が、3版以降は大幅に価値が高まっているようです』

ダイアンナ「だったら、あたしはウィザードよりも、ウォーロック向きということになるかな。ダディーやアッキーと違って、別に知力や書物の情報を売りにしているわけでもないし、生まれつきの才能があるとも思えない。むしろ、魂の契約によって、クイーンとなったわけだからね」

アスト「オレが今のD&Dでキャラを作るなら、ローグかレンジャーってところだな。スピード特化の軽装戦士ってスタイルなら、そんなところだろう」

キング「吾は触手女神に仕える聖騎士パラディンってことで」

リバT『触手とパラディンが両立できるものかは、ルールをよく吟味しないと断定できませんが、ユニークなキャラであることは間違いありませんね』

アスト「どちらかと言うと、聖騎士よりも魔騎士って感じだけどな」


♦パグマイアの天命

リバT『さて、パグマイアに移りますが、こちらでは職業のことを天命と称します。D&D5版では12種類もあったものをいろいろ割愛して6種類に。やはり、初心者ですと、これぐらいの数が扱いやすいと思われます』

アスト「戦士、魔法使い、僧侶、盗賊は基本として、あと2つは何だ?」

リバT『D&D的には、バーバリアン、レンジャーといったところですね。それぞれ呼称は異なりますが』

ダイアンナ「順に説明していってくれないか」

リバT『かしこまりました。まず、戦士はガーディアンと呼ばれ、筋力と魅力が必要な職業。ただの戦士というよりは、騎士的なイメージも付与されていて、パグマイア王国のために戦う忠実な兵士犬、あるいは警察犬隊長みたいなイメージですね』

キング「それこそ、吾にふさわしい」

リバT『否定はしません。重装甲で前線を構築するナイトやファイターに相当しますから。次に魔法使いに相当するのがアーティザン、魔工師と訳されます。この世界の魔法は、世界から消失した伝説のヒトの遺したマジックアイテムに基づきますので、それに宿る魔力を研鑚して自分たちで扱えるようにしたのがアーティザン。もちろん、かつてのヒトの文明を書物で研究する側面も持っていて、従来の本の虫でもあるのですが、塔の中で引きこもるようなイメージではなく、フィールドワーク的な魔法学者、現場主義の職人といったイメージが強いですね』

ダイアンナ「魔法を使う盗賊みたいなキャラはできないのかい?」

リバT『3版以降のD&Dでは兼職(マルチクラス)も可能ですが、パグマイアの基本ルールでは不可能ですね。ただ、キャラ作りの際に天命とは別に背景を選ぶのですが、犯罪者の背景を持つアーティザンを選ぶことで、盗賊的な技能(芸)を持った魔法使いは可能です。天命、犬種、背景を選んで、それに合わせた能力値を割り振って、天命と背景によって得られる所持品やら数値データをキャラ用紙に書き込めば、大体のキャラ作りは終了です』

ダイアンナ「犯罪者のアーティザンか。それに向いた犬種は何だい?」

リバT『アーティザンには、知力と魅力が必要なので、猟犬か愛玩犬ってところですね』

ダイアンナ「だったら猟犬だ。とても愛玩犬って柄じゃない」

リバT『分かりました。詳しい数値データはまた後ほど。今回は、天命の説明で締めくくりたいと思います。僧侶の系譜はシェパード(牧師)と呼ばれていますね。いわゆるプリーストで、この世界はヒトを神として敬っています。犬は古代文明において、ヒトから遺伝子改造で知性を与えられて、ヒトの良きパートナーとして、あるいは忠実な僕として共に生きたという設定がありまして、今も消失したヒトの痕跡を追って古代遺跡探索をすることがパグマイア王立開拓団の仕事の一つとなってます』

ダイアンナ「世界から消えたヒトが神さま扱いされているのか。つまり、ヒトに忠実な犬をロールプレイすればいいってことかね。人のダディーと犬のあたしを想像すればいい、と。ハアハア」

リバT『そうですね。クイーンにとってのグランドマスターNOVAを、パグマイアにおけるヒトと想像すればよろしいかと』

アスト「だったら、オレはアッキー様を想像して、ハアハアするぜ」

リバT『ダメです。花粉症ガールは人ではなく精霊ですから、パグマイア世界ではハアハアの対象にはなりません』

アスト「いいじゃないか。精霊に欲情したって」

リバT『パグマイアの犬は霊を知覚、コミュニケートする能力が欠如しているようで、登場する霊は邪悪なものばかり。邪霊に取り憑かれた魔物を倒すのも、開拓団の仕事なのです。ともあれ、パグマイアの世界には、今のところ植物の精霊ドライアードも、ゴブリンも登場しておらず、グランドマスターNOVAは大変がっかりしておりました。初心者向きにシンプルなのはいいが、まだまだデータが足りないよなあ。追加サプリメントが早く出ないかなあ、と言いながら、ソード・ワールドやD&Dの膨大なデータを見ては、ハアハアしている毎日』

アスト「ハアハアする対象がおかしいだろう!」

リバT『それについては、否定しません。今もダイスを振って、ピンゾロを出してしまい、ギャー、ファンブった~と叫びながら、6ゾロを出すまで、延々と振り続けている御仁ですから。あ、6ゾロが出て、ニッコリ笑みを浮かべました』

アスト「お前には見えているのかよ!」

リバT『私めも不肖、女神の身ですから、グランドマスターの思念を感じることができるのですよ。そういうわけで、私めもパグマイアでは牧師のキャラを作らせていただきますね』

アスト「すると、オレが盗賊か。いや、レンジャーの方がいいかな」

リバT『パグマイアの盗賊はラッター、ネズミ捕りと呼ばれ、一方、レンジャーはハンター、狩猟犬ですね。ラッターは街に生き、ハンターは荒野に生きる』

アスト「ネズミ捕りよりは、ハンターの方が強くて格好良さそうだな。ところで、盗賊技能については、ラッターなしだと厳しいといったことはないのか? ラッターがいないと、鍵開けや罠外しができないとか」

リバT『クイーンが犯罪者の背景を持っているなら、盗賊系の技能は割と分担できると思いますが、その辺はもう少しルールを検証してみないと断定はできません。ただ、ハンターでもラッターの代わりはそれなりに務まるのではないか、と考えます』

アスト「昔のD&Dよりは、システムの柔軟性は高いってことだな」

リバT『もちろん、専門家の方が有利だとは思いますが、技能の取り方次第で融通はきくのではないか、と。アーティザンやシェパードの呪文関連以外は。これらの呪文は、その両職じゃなければどうにもなりません』

ダイアンナ「つまり、アーティザンは盗賊の技の使える魔法使いにもなれるけど、ラッターの方は魔法の使える盗賊になれないってことだね」

リバT『今のところは。さて、最後の一つがストレイ(野犬)ですね。これはバーバリアンです。バーバリアンの特徴は、鎧が薄いけどHP(本作ではスタミナ)が最大で、しかも攻撃力が激怒で高くなること。普通の戦士が防御重視で安定性が高いのに対し、バーバリアンは爆発力が高く、自分も傷つくけど、相手にも甚大なダメージを与える豪快なキャラでした。誰かを守って戦うのがガーディアンで、やられる前にやれの精神で暴れ回るのがストレイ』

アスト「タフって、どれぐらいだ? バーバリアンのことは、よく分かってないんだよな。確かクラシックD&Dでは、ファイターとドワーフがD8で、クレリックとエルフとハーフリングがD6で、シーフとマジックユーザーがD4でHPを決めると記憶しているが」

リバT『AD&Dでは少し増えていて、戦士がD10、僧侶がD8、盗賊がD6、魔法使いがD4のままですね。その後、魔法使いもD6になったり、戦士系のレンジャーがD8に下がって打たれ弱くなったりした時期もありましたが、バーバリアンはD12でHPを決めますので、HP最大職の地位は割と不動な感じですね』

アスト「D12でHPを決めるのか。クラシックD&Dの感覚だと、野蛮人すげえってなっていたろうけどな。さすがに、今さらそういうことで驚くわけではないが」

リバT『グランドマスターは割と驚いたりしていますよ。4版の追加職業のウォーデン凄え。バーバリアンのHPよりも2高いなんて。いや、4版ではバーバリアンが弱くなったのか? ファイターとHPが同じなんて。これからはウォーデンの時代かなあ……なんて、最近言ってました』

アスト「いや、最近って言うが、4版は以前のゲームじゃないか。今さらウォーデンの時代もないだろう。ところで、ウォーデンって何だ?」

リバT『4版で大量追加された職の一つで、大地の精霊力を駆使して戦う野生の戦士です。バーバリアンが攻撃重視なのに対し、ウォーデンは防御重視。5版ではパラディンのサブクラスとして選択でき、別名、緑の騎士とも、大地の監視者とも呼ばれています』

ダイアンナ「少し話がマニアックに寄り過ぎてないか? パグマイアの話なのに、4版までさかのぼってどうする? ちっとも付いて行けん」

リバT『これは失礼しました。何ぶん、パグマイアはまだまだネタが少なく、話を広げるなら、ついつい昔の作品に流れてしまうのが、グランドマスターの癖でして』

ダイアンナ「過去もいいが、それよりも、あたしは未来の話がしたいよ。そして、犬よりも猫をプレイしたい。それこそが快盗の流儀ってもんだろう」

リバT『猫については、年末ごろに関連ゲーム「マウ連合君主国」の発売に関する発表があるらしいことが、SNE社長のツイートで触れられておりました。ですが、最近はドイツのゲーム大会から大量のボードゲームを持って帰国した模様で、当面、そっちの話が中心になるんじゃないかなあ、と思われます』

ダイアンナ「確か、犬はモンクになれないけど、猫は格闘アクションもできる、とダディーが言っていた気がする」

リバT『ええ。他に、犬には霊が見えないけど、猫には見えるので、猫の中には邪悪な死霊魔術師もいるとか、そちらはパグマイアの敵キャラとして登場しております。あと、犬の信仰観は「ヒトが偉い、ヒトに忠実であれ」というものですが、猫の信仰観は「ヒトみたいな偉大な神が、自分たちを可愛がってくれるのは、自分たちがそれだけ神に選ばれた凄い種族だからだ。神さまをも従えるなんて、うちらは凄いニャア」って感じみたいです』

ダイアンナ「神に愛されし存在! プレイするなら、やはりそっちの方がいいねえ。あたしは猫サプリの発売を楽しみにしているよ」

リバT『それには犬RPGのパグマイアが売れることが条件でして、猫のために犬にお布施するファンもいるとか』

ダイアンナ「つまり、快盗VS警察みたいに、来年には猫VS犬の対決物語が期待できそうだね」

リバT『そうなってくれたら面白い、とグランドマスターNOVAも願っております』

(当記事 完)