ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

小説家と予言者の話

仮面ライダーの新作

 

ダイアンナ「新しい仮面ライダーが発表されたぞ」

アスト「おお、それが噂の仮面ライダーセイヴァー……ってセイバーじゃないのか?」

ダイアンナ「セイヴァーでも、セイバーでも、どっちも同じだろう?」

リバT『違います。セイヴァーはオリジナルビデオの鎧武外伝や、小説版鎧武に登場したアーマードライダーであって、新作のセイバーとは異なるキャラクターです』

ダイアンナ「つまりは、パチモンか?」

リバT『先にあったのはセイヴァーですし、TV本編ではないにしても、きちんとした公式のライダーなのですから、パチモン呼ばわりは失礼かと』

アスト「それにしても紛らわしいな。セイバーはまだ玩具が発売されていないから、ここでは今、貼り付けるネタがないし」

リバT『とりあえず、公式サイトでも覗いてください。ここでは作品紹介記事は書きません』

ダイアンナ「簡単に言うなら、本の力で戦う予言者ライダーということだな。祝え」

リバT『それはウォズです。セイバーは小説家ライダーという触れ込みですよ』

ダイアンナ「予言者でも、小説家でも、どっちも同じだろう? 言葉の力で人をたぶらかすという意味においては」

アスト「確かにそうだな。ここでもノヴァストラダマスという、胡散臭い野郎がいたし」

鉄太郎「その胡散臭い男にそそのかされたのは、君じゃないのかね、アスト君。確か、この記事だったはず」

アスト「ああ、昨年末から今年の年始にかけてプレイした『令和VS珠保のゴブスレ対決』エピソードの出来事だな。とにかく、俺だけじゃなく、我々マーキュリー・バットは奴の甘言に騙されて、翻弄された挙句、花粉症ガールの物語で敵役として振る舞うようになった。しかし、アッキー様の慈愛の心によって改心して、今では心強い同盟者として活躍するようになったのだ」

リバT『何だか微妙に事実が改変されているような気もしますが、大筋においてはその通りと申しておきましょうか』

アスト「大体、合っていればいいんだよ。まあ、同盟者といっても感情的には納得いってない点もあるし、結局、NOVAに翻弄されたという点では同じなんだがな。胡散臭い予言者ノヴァストラダマスの正体は、珠保時代のアナザーNOVAであり、未来の可能性の一部とかいう訳の分からない設定だったりするんだから」

ダイアンナ「その意味で、空想妄想ブログの管理人にしてアマチュア創作家であるダディーと、予言者ノヴァストラダマスは光と影になるわけで、予言者も小説家も言葉の力で世界を想像創造し、時には現実すらも改変するほどの影響力をもたらす言霊魔術師という部類になるという意味では、似たようなものさ」

リバT『異論はいろいろございますが、大筋においては、あながち間違っていないと申しておきましょう』

触手キング「ところで、そのノヴァストラダマスの元ネタを流行させた張本人である五島勉氏が先月、亡くなったそうでごわす」

 

五島勉氏とノストラダムスについて


アスト「五島勉。1973年に出版された大ベストセラー本『ノストラダムスの大予言』の作者で、当時から世紀末にかけての日本のオカルトブームの立役者の重要な一人か。今年の6月16日に90歳の大往生を遂げたが、そのニュースが発表されたのは7月21日。そこから数日間は、オカルト関係者や多くの文筆家・著名人がいろいろなコメントを発表したらしいな」

リバT『グランドマスターNOVAも、そのニュースは聞いていたのですが、仕事とマッスル太郎関連の記事でバタバタしていて、ことさら話題にすることもなかったようです。まあ、70年代に幼少期を過ごした人間として、多かれ少なかれの影響は受けたようですが、特にオカルト関連が趣味だということもなく、「創作フィクションの面白い題材」という以上の興味もないために、氏の著書も読んだことはないという点から、今回は静観していた模様です』

アスト「意外だな。NOVAにオカルト趣味がないだと?」

リバT『グランドマスターは元来、敬虔な仏教者であり、信仰外のオカルト方面は忌避する傾向があったのですよ。TRPG方面で「物語の題材としてのオカルトは受容するようになった」けど、予言がどうたらとか信じる人でもなく、オカルト雑誌を購読するでもなく、その辺の知識は非常に薄かった。だけど、90年代に山本弘会長のと学会関連の著作を読んだりしながら、創作関連の一般教養ぐらいの感覚でにわか勉強をしたぐらい。ガチのオカルトマニアというわけではありません。そう誤解されて、変な人に付きまとわれて、閉口したりもしていました』

ダイアンナ「しかし、魔術や信仰、秘密結社とかを話題にするのなら、そういう方面に素養はあるのではないか?」

リバT『ですから、グランドマスターの興味は現実世界ではなく、異世界ファンタジーにあるのです。先に異世界や時代劇、中世ファンタジー、そしてSFなど非現代、非現実の空想世界があって、それとは別に、現実は仏教的な信仰教義の世界観があったから、「現実にオカルト的な世界観が踏み込む余地はなかった」のが実情です。「物語のネタとしては面白い。でも、別に信じているわけじゃない。自分の信仰に反するから」ってのが自分の立ち位置を明言する際の口癖だったぐらいで』

アスト「つまり、『物語のネタとして話に乗ることはできるが、現実にオカルトにのめり込むタイプの人とは距離を置く』スタンスだった、ということか」

リバT『再三、そう言っているにも関わらず、何度もオカルト関連の話題や質問を振ってきて、「フィクションと現実を混同するな」と怒られている御仁もいましたが』

ダイアンナ「それでも、ダディーは予言者とかに興味を示していたようだが」

リバT『だって、ウォズのファンでしたから。予言ネタは、ファンタジーの定番なので興味がないわけではないけど、予言に導かれて冒険の旅を始める物語のフックとしての機能はあるけど、予言が物語の結末に関わる伏線になっていることも分かるけど、それはストーリーテリングの題材であって、占いや予言をガチで信じたりするようなケースは引くわけです。基本的には、当たるも八卦、当たらぬも八卦と考えちゃう人なんですよ』

アスト「NOVAのスタンスは理解した。まあ、言っていることの半分は妄言だと言う奴だからな。自分の言葉が100%的を射るとも思ってないのだろう」

リバT『間違えたら、その都度検証して、修正するのが誠実で科学的な態度だと考えていますからね。自分の発言の事実検証はしっかりしているはずです。それはともかく五島勉さんですが、直接、著書を読んでいるわけではないので、ファンとは言えないでしょう。ただし、当時の世相を生きた70年代生まれとして、特撮ネタやアニメネタで語れることはいろいろあるわけです。でも、その前に、お悔やみは申し上げておきたいですね。ノヴァストラダマスというキャラクターネタも、氏の影響の産物なのですから』

ダイアンナ「予言者をネタに世間を混乱させたという意味では、詐欺師と考える者もいたようだが、研究者の一人である山本弘氏によれば『稀代の創作小説家であり、いかに空想が現実に影響を与えるかを実演した人物』ということになるみたいだな」

アスト「『1999年7の月にアンゴルモアの大王がどうたら……』って予言は、インターネットがまだなく、情報の真偽の検証が困難だった時代に、まことしやかな信憑性をもって受け入れられてしまったからなあ。60年代から70年代に生まれた者にとっては、幼少期から思春期にかけてノストラダムスブームに襲われ、時に人生に大きな影響を受けたとも聞く」

リバT『もちろん、その後はノストラダムスのネタは原典から飛躍して、フィクションの題材として便利に使われ、1999年に何となく世界が滅びるっぽいという終末観を植え付けた、というのもあります』

鉄太郎「つまり、ウルトラマンレオや、ウルトラマンガイアの世界観にも強い影響を与えたということだな」


★話変わってウルトラマンZの話


リバT『では、ノストラダムス関連の話はこれで終わりましょう』

触手キング「ちょっと待つでごわす。吾輩としては、ノストラダムスと触手とクトゥルフ神話の関係性について話題を深めようと……」

リバT『さて、ノストラダムス関連の話はこれで終わって、ウルトラマンZの話ですが……』

触手キング「シクシク。吾が女神はどうも吾輩に対して冷たいでごわす。しかし、そのクールさがいい。ゾクゾク」

アスト「東京氷河期はもう終わったぞ。さあ、鉄太郎の旦那、気にせず話して下さい」

鉄太郎「あ、ああ。ええと、おかげさまで8月にはタロウとトレギアの顛末もはっきりしそうだし、行方不明だったゼロの件も明日には解決しそうなので、私の仕事も一段落つきそうなんだな」

アスト「あっ、そうか。旦那の仕事は、行方不明だった者の消息をここで観測しながら探すことだったから……」

鉄太郎「他には、ここにノヴァストラダマスという男が再度現れた場合に君たちだけでは対処できないから、ここを守る用心棒の仕事をNOVA司令から頼まれてもいたんだった。結局、その自称・予言者は現れていないわけだが」

アスト「そりゃあ、鉄太郎さんを恐れて、ここには手を出せなかったんでしょう?」

鉄太郎「だといいが、とにかく私の仕事はお盆休みまでには片付きそうに見える。あとは、その予言者の件と、パグマイアの件をどうするかということだが」

ダイアンナ「ダディーが、パグマイアの再開は秋から、と明言している以上は、それまで暇だということだな」

鉄太郎「司令は、夏場が忙しいみたいだが、お盆休みにはタロウとトレギアの件で、こっちにも顔を見せるだろう。先の計画は、その時に立てることになるだろうな」

アスト「すると、懸念材料はノヴァストラダマスの件だけか。ブームの張本人が亡くなったわけだから、何らかの動きを見せる可能性もあるんだがな」

リバT『逆に、作者が亡くなったということは、元ネタの賞味期限が切れて、力を失っている可能性も考えられますが』

ダイアンナ「楽観的推測という奴だな。とにかく、その件も何か分かればダディーから連絡があるはずだ。あたしたちが今できることは何もない」

アスト「結局、ここでできるのは観測だけだからな。ええと、あれからウインダムが正式に稼働して、ジャグラス・ジャグラーが正体を現して、ベリアルの細胞の欠片が宇宙中に散らばって、それをジードが追いかけているって話だったよな」

鉄太郎「まさかベリアルがまだ影響力を持っているとはな。もしも、Zの世界がベリアルの脅威にさらされているなら、私の方にも応援要請が来るかもしれん」

ダイアンナ「まあ、その時はわざわざ光の星に戻らなくても、ここから直接、世界の壁を越えて応援に行けばいいんじゃないか? 観測した映像世界に飛び込む転送門は使えるはずだし」

リバT『その使用許可は、グランドマスターが管理していて、おいそれとは使えませんがね』

鉄太郎「何にせよ、いざという時に備えて、情報収集は怠りなくしておきたいところだ。どうも、あのZ世界は過去のウルトラ世界の寄せ集めでできていて、『誰かの実験場』みたいな雰囲気を強く感じるようになっている」

アスト「誰かの実験場? 誰が実験するって言うんだ?」

鉄太郎「その正体が黒幕なのかもしれないし、私の気の回しすぎかもしれん。しかし、壮大なウルトラパラレル時空の一環として、どうも天然自然に発生した世界というよりは、作為的な人工世界という雰囲気を濃厚に感じるんだよ」

ダイアンナ「まあ、それも世界を構築する物語の力の影響かもしれないけどね。ダディーがいろいろと研究している『クリエイターの数だけ世界が量産される理論』とか、今度の仮面ライダーも世界の創造権をめぐる戦いの話みたいだし」

リバT『考えることはいろいろありますが、今後ともシャイニーで、ワンダーで、ウルトラハッピーで、エモい物語がいろいろと鑑賞できることを願っております』

ダイアンナ「創作小説も、予言も、人を幸せにする想いで紡がれて欲しいもんだねえ」

(当記事 完)