ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

ウルトラ映画とZ世界の話

★夏映画の話

 

 

リバT『本日は、鉄太郎さんのお仕事の話です』

 

鉄太郎「うむ。延期されていたタイガの映画が無事に公開されて一週間が過ぎた。その間に、世間では闇堕ちブームとかで、一部のヒーローたちが『邪悪な力に負けないで下さい』と心配される状況みたいだが、絆の力があれば闇にも打ち勝てると私は信じている」

 

アスト「ともあれ、タイガのお父さんは無事に解放されて、親子のわだかまりの解消(反抗期気味だったタイガの成長)なんかもあって、めでたしめでたしじゃないか。ウルトラ世界の闇は、これで晴れたんじゃないかと思うぞ」

 

鉄太郎「甘いな、アスト君。Z世界では、次回キングジョーが攻めてくるそうじゃないか。私がここに来た最初の理由『トレギアの邪悪な陰謀で行方不明になったタロウの捜索』は片付いたが、引き続きZ世界の観測任務を要請された。ゼロとジードはベリアルの欠片を追って、いろいろな宇宙を飛び回ることになり、あの地球の防衛はZに委ねられたわけだが、一応は未熟な弟子を陰ながら見守る者も必要だろうということで、その役目は私に託されたのだ」

 

ダイアンナ「つまり、引き続き、ここに常駐することになったわけだね。改めて歓迎するよ、鉄太郎さん」

 

鉄太郎「まあ、ノヴァストラダマスとやらも完全に封じられたそうだし、差し迫った危険はなさそうだがな。それでもコロナウィルスの呪いとか、ライダー世界の混迷状態とか、タンタンメンの暴走とか、一部の世界では酷いことにもなっているわけで、これらの事象を光の国に報告するための書類作りがなかなか大変そうだ」

 

アスト「ウルトラ世界にも書類があるのか」

 

鉄太郎「紙の書類ではないが、ヒカリの作った記録媒体があってな。そこに映像記録や観測者の説明コメントをまとめないといけない。しかし、まさかタンタンメンが世界征服を目論むとは思わなかったぞ。この報告資料を見たヒカリがどういう反応を示すだろうか」

 

アスト「というか、タンタンメンのことまで、わざわざ光の国に報告する必要はないのでは?」

 

鉄太郎「いや、ロボコン世界の出来事だろう? ロボコンと言えば、故・上原正三氏の大いなる遺産で、決してウルトラ世界と無縁ではない。しかも、今回の脚本家の浦沢義雄氏と言えば、シュシュトリアンのメインライター。シュシュトリアンと言えば、ウルトラ世界とも無縁ではない。ならば、報告の必要はあると考えるが」

 

ダイアンナ「すると、今後のウルトラ世界には、汁なしタンタンメンの事象を解明したヒカリの技術が生まれる可能性もあるのかな」

 

リバT『タンタンメンさんの力、お借りしますって感じですかね』

 

アスト「どんな力だよ」

 

★ウルトラ世界的なタンタンメン解析


鉄太郎「しかし、たかがタンタンメンと言うが、もしかすると異次元人ヤプールの力が関係しているのかもしれんぞ」

アスト「ヤプールの力だって?」

鉄太郎「うむ。ヤプールと言えば、『地球上の生物と宇宙怪獣を融合させた侵略兵器としての超獣』を送り出したことで有名だが、後に『怨念のヤプール細胞』として、生物に限らず非生物と融合した気球船超獣バッドバアロン、信号超獣シグナリオン、バイオリン超獣ギーゴンといった器物超獣も登場。器物が超獣になるなら、食べ物が超獣になる可能性だって考えられるのではないか」

リバT『そう言えば、悪夢を見た少年の寝小便の染みが超獣化した夢幻超獣ドリームギラスなんてのもいましたね』

アスト「なるほど。寝小便が超獣になるなら、タンタンメンが超獣になる可能性だってあるわけか」

ダイアンナ「つまり、今回のタンタンメン騒動は、ヤプールの仕業だと鉄太郎さんは考えているってのかい?」

鉄太郎「ヤプールと断言するわけではないがな。もしかすると、ゴーデス細胞の仕業かもしれんし、80(エイティ)が研究しているマイナス思念に関係しているかもしれん。とにかく、タンタンメンが意思を持って、アンドロイド少女に恋した挙句、世界征服を企てるという事象が観測される以上は、あの世界の歪みの原因が何なのか、光の国でもしっかり研究しないといけないだろう」

アスト「まあ、初代ウルトラマンの世界だって、子供の落書きが宇宙線を受けて実体化した二次元怪獣ガヴァドンなんてのがいるわけだし、ラーメン好きの快獣ブースカなんてのもいるわけだから……って、ラーメンとタンタンメンは関連するよなあ。それにブースカと言えば、近年、ルーブ世界の『大御所さま』として登場し、昨年はブースカ劇場の支配人としてもレギュラー出演していた。もしかして、汁なしタンタンメンの出現にも、大御所さまの力が関係している?」

鉄太郎「……というように、現時点でいろいろな推察はできようが、確たる証拠がない以上は憶測の域を出ない。だから、専門家であるヒカリのところに資料を送って、ウルトラ科学的な解析も試みる必要があるわけだ。手をこまねいていると、我々の思いもよらないところで、タンタンメンが異常成長して、『名前を口にしただけで呪われる邪神魔獣』のような脅威になるかもしれないからな」

アスト「そうですか。ところで、さっきから黙りこくっているが、触手キングは何か意見がないか? 大蟹超獣キングクラブ由来のお前だったら、ヤプールの力にも詳しいんじゃないか?」

触手キング「では一つ問う。チンゲンサイは触手に分類されるべきだろうか?」

アスト「何だよ、それは?」

触手キング「ロボコンをパパと呼び、チンゲンサイを伸ばして母乳を吸いとろうとする汁なしタンタンメン……という噂を聞いてな。こいつは触手モンスターに分類すべきかどうかをずっと考えていたのだ。あるいは『全怪獣怪人大百科』に汁なしタンタンメンを登録すべきかどうか、といった哲学的命題をだな」

鉄太郎「とにかく、意思をもったタンタンメン研究はまだ始まったばかりだからな。ここで安易に結論を出すことはできんが、今後、タンタンメンを題材にした怪獣怪人の素材として大いなる可能性、あるいは危険性を備えていると言えよう。そう、『なぜか飛んできたキツツキ』並みの脅威としてな」


★改めてZ世界


アスト「タンタンメンの話はもういいから、Z世界について話をしましょうや」

鉄太郎「うむ。キングジョーの話だな」



鉄太郎「一口にキングジョーと言っても、1967年にセブンと戦ったノーマルキングジョー以降、人気ロボット怪獣として多くの後継機が作られるようになった。デザインとしては、原型機と大きく変わらないものが多いが、右腕にペダニウムランチャーを装着したキングジョーブラックが大怪獣バトルで登場してからは、銃装備のキングジョーカスタム形態が一つのトレンドになりつつあるようだ。格闘重視のパワフルな形態と重装甲、それに4つの小型宇宙船に分離合体するギミックが初代キングジョーの魅力だが、そこに砲撃用のオプションパーツを装着することでメカとしての魅力を増幅していると言えよう」

ダイアンナ「ずいぶんと詳しいんだね」

鉄太郎「一度敗れた強敵について研究するのは、戦士のたしなみじゃないかね。それを怠ると、再戦したときに雪辱を晴らすことはできない。そして、相手が強化されたなら、自分もそれに応じて研究を積み重ねていかなければ、時代に取り残されて現役の仕事はできなくなるわけだ。若い者に示しを付けるには、生涯現役の精神で研究を続けないとな」

リバT『さすがです。その研究熱心さが歪んでしまうと、BOARDの理事長のようになると思われますが』

鉄太郎「『仮面ライダー剣』の話かね。あの理事長は顔の似た別人だと何度も言っているのだがな。最近、YouTubeで配信が始まったので、また気にする者が増えるのだろうが」

アスト「理事長の話は置いておいて、Zを応援に駆けつける予定はないのですか?」

鉄太郎「それは若い者に任せるとするさ。Zの師匠がゼロで、ゼロの師匠がレオ、レオの師匠がセブンということは、Zはセブンにとってのひ孫弟子、あるいは息子の弟子ということで、可愛い気分もあるが、可愛い子には旅させよとも言うからね。私としては、ここで見守るだけで十分だ。それより気になるのは、ジャグラーの動きだ。どう思う?」

アスト「今さら悪事を企んでいるとは思えませんが。態度は何だか胡散臭いですけど、隊長としては楽しく精力的にやっていると思いますがね」

鉄太郎「ジャグラーといえばオーブ。ということで、オーブがあの世界に来てくれれば、また安心できるんだがね」

リバT『そう言えば、セブンさんはオーブさんも弟子のように鍛えていましたね』

鉄太郎「あの男とは、風来坊として語ることも多いし、何よりも先輩に対する敬意が話していて快い。かつてはライダー世界のラスボスだったという点でも、共有できる話のネタも多い」

ダイアンナ「確か『剣』が2004年で、その3年後の『電王』でラスボスを演じていたんだっけ」

鉄太郎「電王のラスボス・カイが、電王に倒された8年後の2016年にクレナイ・ガイになるのは面白いねえ。聞けば、演じる役者さんもウルトラセブンのファンだそうだし、ニュージェネレーションの中では一番関わりが深いのはオーブだな。もちろん、ジードやタイガ、それにZも気にはなるが、直接絡んだわけではないからね。ウルトラの父としては、ジードや孫のタイガが気になるところだろうが、この度、ようやくタイガが光の国に帰還したことで、心労も癒されたことだろう」

アスト「そうか。息子や孫がずっと行方不明だったもんな」

リバT『ウルトラの父母もさぞかし心配していたでしょうね』

鉄太郎「とにかく、これで一つの大仕事が終わって、後はまあ、Z世界の動向を観察しながら、報告資料をまとめるのが私の仕事だと」

ダイアンナ「だったら、資料をまとめるための思考整理の話し相手ぐらいは付き合ってあげるよ。一人じゃまとまらない考えってのもあるだろうしね」

鉄太郎「うむ。地球人の意見というのも参考になるだろうな」

触手キング「触手愛好家の意見が御所望なら是非とも……」

鉄太郎「怪獣や超獣の意見は、どうまとめたらいいのか却って戸惑うことになりそうだ」

リバT『キンさんは、鉄太郎さんのお仕事の邪魔にならないように、お願いしますね』

触手キング「シクシク(涙目)」

(当記事 完)