ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

ソード・ワールド2.5ルール1購入

 

リトルNOVA「ルールブック買ってきたよ」

 

ハイラス「おお、これこそが、我が故郷アレクラストへ通じるやも知れぬ噂の書物であるな」

 

リトルNOVA「まあ、2.0の冒険の舞台はラクシア世界のテラスティア大陸で、今回の2.5では、新たな舞台アルフレイム大陸が目玉なんだけど、奈落と呼ばれる異界の穴が一つの特徴だったりする。もしも、この奈落の中に勇気を出して、えいやって飛び込んだりしたら、もしかするとフォーセリア世界に行き着けるかもしれないね」

 

ハイラス「なるほど。奈落に飛び込むのでござるな」

 

リトルNOVA「ただし、奈落は魔神召喚儀式の影響で生まれた次元門なので、飛び込むことはお勧めしないよ」

 

ハイラス「むむ、故郷へ帰るためには、無数の魔神どもの群れを突破しなければならんのか。しかし、この私の望郷の念は魔神ごときには、うう、魔神ごときには……(涙目)」

 

リトルNOVA「ハイラスおじさん、無理しなくていいから。魔神の群れを突破するのは無理だって分かっているから、別の道を考えようよ。ほら、秋にはロードス復刻ルートも使えるし、アレクラストへ帰るには、そっちの方がはるかに簡単だ」

 

ハイラス「うう、そうでござるな。急いては事を仕損じる。故郷を想うあまり、もう少しで魔神の群れに突撃を敢行するところであった。我が鍛えられたドルイドパワーがある限り、いかなる魔神であろうと我が道を阻むものはできん、と思ってはみたが、現実はそう甘くないでござる。それでは、心を落ち着けるためにも、アルフハイム大陸でのドルイ道について研鑽するとしよう」

 

リトルNOVA「あ、ルールブック1の職業からは、昔のシャーマン技能に相当するフェアリーテイマー技能が消えてしまったから、今のところ、2.5版でのドルイ道研鑽は無理っぽいね。たぶん、ルールブック2で復帰すると思うので、それまでは2.0を使うしかない。妖精使いのファンの人には残念だけど」

 

ハイラス「何と。おのれ、2.5。期待させておきながら、基本職をなくしてしまうとは何たる仕打ち。どうしてこうなった?」

 

リトルNOVA「まあ、フェアリーテイマー技能は、追加ルールによって、使用属性の組み替えができるようになって自由度が増したんだけど、その分、初心者にとっては扱いがややこしくなったからね。だから、ルールブックの1冊めからは外さざるを得なくなったんじゃないかな。ざっと概要を読んだところ、新種族の獣人リカントと、新大陸の説明、そして新しい神格いくつかを除けば、2.0と大きな違いはなさそうだ。もちろん、細かく比較対照するのはこれからなんだけどね。少なくとも、以前のルールブックを持っている人にとっては、大きな変化は少ないので、ケモナー好きは喜んで、妖精好きは悲しむ結果だと思う。もっとも2.0のデータはそのまま使えるから、失うものはないと思うけど。他には、以前と同様、リルドラケンとグラスランナー、それからバード技能とエンハンサー技能はルールブック2待ちなので、2.5のみしか使わないとゲームマスターが言い出したら、少し不自由な期間が続くと思う」

 

ハイラス「ところでNOVAどの。恥ずかしながら、私はアレクラスト出身の人間なので、2.0のこともよく分かっていないでござる。せっかくなので、そこから説明してもらえると助かるのだが」

 

リトルNOVA「仕方ないなあ、時代に取り残されたドルイ道おじさんは。じゃあ、その辺から確認しておくか」

 

★新カテゴリ「ジャパニーズTRPG

リトルNOVA「さて、今回、2.5発売記念として、新たにソード・ワールドやロードス用のカテゴリーとして、『ジャパニーズTRPG』を設定した。まあ、SNE以外でもアリアンロッドとか、他の和製RPGについて語る機会があれば、こっちを使うけど。今までのTRPGスレはもっぱらD&D用だけど、他にも海外ゲームの話をする際には流用すると思う。ただ、現状ではD&Dとフォーセリアソード・ワールド系以外で、いくつも記事を書くほど長々と研究したい作品がないわけで、ちょっと話題に挙げる程度なら、それ用のカテゴリを作る必要もないしね」

ハイラス「とりあえず、国外と国内のゲーム展開を今後は分けるということでござるな」

リトルNOVA「それと、翻訳ものと、国内産のゲームを分けるってことだね。これでややこしいのは、翻訳物のT&Tと、日本オリジナルの上級ルールのハイパーT&Tなんだけど、歴史を振り返る場合は、舞台が外国と日本ではっきり分かれると思うから、それに準じればいいでしょ。当面は、D&D話とソード・ワールド話を大きく分けられたらいいってことで」

(2022註:結局、ソード・ワールドなどの話はコンパーニュなどの別ブログで展開することになったので、ここでは「ジャパニーズTRPG」カテゴリーはなく、D&Dやパグマイア以外は「TRPG一般」カテゴリーに分類されました)

ソード・ワールドの種族

ハイラス「無印の方は簡単でござる。人間、エルフ、ドワーフ、グラスランナー、そしてハーフエルフの5種類でござるな」

リトルNOVA「それに比べると、2.0は随分と増えたよね。一応、公式サイトに一通り紹介されているので、まずはそれを示すね」

https://fujimi-trpg-online.jp/game/sw20-character.html

ハイラス「ざっと数えても、30は優に超えるな」

リトルNOVA「本来は敵側の蛮族系とか、魔動天使みたいな特殊な物語専用の種族とか、古代魔法文明時代の滅びた種族とかも含めるからね。基本ルールに載っている系だと、人間、エルフ、ドワーフ、タビット、ルーンフォーク、ナイトメアの6種。それにルールブック2のリルドラケンとグラスランナーの2つが定番かな。シャドウとハイマン、ヴァルキリーの3つは改訂版ルールブックのおまけとして、他のサプリメントから移ってきたけど」

ハイラス「ハーフエルフが消えたでござるな」

リトルNOVA「ハーフエルフの元祖は、指輪物語のエルロンド卿だと言われているね。その後、ドラゴンランス戦記の主人公がハーフエルフのタニスということもあって、80年代から90年代はハーフエルフという混血種族が割と人気を博したりもした。ハーフエルフの特徴は、人間とエルフの長所を合わせ持って魔法戦士向きという点と、職業選択の自由度が高いということが挙げられるんだけど、それ以外に文化背景として被差別種族というイメージがある。
「ただ、3版以降のD&Dでは、どうも混血に対する差別的な描写が批判を受けるようになったからか、『ハーフエルフは二つの文化の視点で物を見ることができるので、外交交渉に向いていて魅力が高い』というキャラ像になっているみたい。これはハーフエルフのタニスの影響も大きいと思うけどね。
「一方、日本ではそもそもハーフに対する差別意識があまりピンと来ないこともあってか、2.0版でナイトメアという、よりダークな種族に置き換えられた形。突然変異で生まれた悪魔的な穢れを持つ忌子だけど、魔法戦士としての特性を持つ種族で、いわゆる正義の闇騎士って感じのキャラをプレイしたい人向けだね」

ハイラス「タビットはウサギ人間でござるか」

リトルNOVA「今だったら、桐生戦兎みたいな天才物理学者を目指せるよね。タビットは魔法使い向けの種族で、ぶきっちょかつ動きが鈍いために前衛向きではないけど、知力と精神力の塊なので魔法使い、そして魔動機士に向いた種族。天才魔動機士だとビルドっぽいキャラ演出も可能かも。あくまで発明家キャラとしての方向ね」

ハイラス「一方、ルーンフォークは人造人間、アンドロイドでござるな」

リトルNOVA「今だとプリキュアのルールーになるか。元ネタは、メイドロボ娘のマルチだと思うけど。同じ機械系の種族でも、D&Dだとウォーフォージドというブリキの機械人形っぽい種族になってしまうのが、和洋文化の違いを示すようで面白いね」

ハイラス「そしてリルドラケンは竜人

リトルNOVA「ドワーフ以外のパワー系種族ってことになる。まあ、蛮族キャラを含めていいなら、ドレイクやダークトロールなんかも使えたりするけど、とにかく種族だけでもプレイの幅が広がったな、と思う」

ハイラス「2.5の新種族リカントについても、説明が欲しいのだが」

リトルNOVA「2.0のルールブック1改訂版にあったシャドウが、リカントに入れ替わった形だね。元々、蛮族種族にライカンスロープがいたり、サプリメントのイグニスブレイズに猫人ミアキスがいたりしたのを、基本ルールで使いやすくしたと思われ。獣人系キャラの需要も結構あるので、ビルドダイバーズのタイガーウルフさんとかモモカさんなんかをプレイしたい人向きかも」

ハイラス「無印ソード・ワールドだと、いかにもD&Dからの引き写しといった感じだったが、2.0以降だと、日本人の趣味嗜好に合わせた多彩な種族をプレイできるのであるな」

リトルNOVA「ぼくの好みだと、虫人間系の種族がいないのが残念だけどね。友野さんがソード・ワールドの世界設定にタッチしていれば、確実に入れてきそうだけど」

ハイラス「しかし、本家の仮面ライダーも近年は昆虫系のモチーフは減っていると聞くぞ」

リトルNOVA「確かにそうだね。龍系は多いけど、虫系は近年だとオーズにまで遡るか。まあ、敵キャラだとエグゼイドのバグスターも虫と言い張れないこともないし、鎧武のインベスも虫系の要素もあると思うけど。虫といえば、スパイダーマンアントマンなんかのアメコミヒーローが旬だと思うけど、今後のSW新種族だと、その辺を狙ってみるのもありだと思うんだ。まあ、同じSNEの北沢さんが2006年に作ったRPGデモンパラサイトに虫系は結構出ているので、2.0製作時はかぶるのを避けたという可能性もあるんだけどね」


ソード・ワールドの職業技能

ハイラス「これも、無印は8種類と簡単でござる。ファイター、シーフ、ソーサラー、シャーマン、プリーストのメイン技能5種に、レンジャー、セージ、バードの副技能3種が付いて来る」

リトルNOVA「完全版ルールブックだと、NPC用でダークプリーストとドラゴンプリーストも網羅されているね。それぞれ暗黒魔法と竜語魔法の技能だ。他の魔法だと、ソーサラーが古代語魔法、シャーマンが精霊魔法、プリーストが神聖魔法の技能だね。ついでに言えば、以上の冒険者技能以外に、マーチャント、クラフトマン、ヒーラー、ハンター、セイラーといった一般技能も設定されている。商人や職人を営んでいる冒険者ってのも作れる形だ」

ハイラス「2.0以降は、さらに細かく増えたそうだが」

リトルNOVA「うん、ルールブック1だけで12種類。戦士系がファイター、グラップラー、フェンサー、シューター。魔法使い系がソーサラー、コンジャラー、プリースト、フェアリーテイマー、マギテック。その他がスカウト、レンジャー、セージで、他にルールブック2でエンハンサー、バードが追加。ルールブック3でライダー技能が追加されたんだけど、今回の2.5版ではフェアリーテイマーがブック1から消えてしまったわけだ」

ハイラス「シクシクと嘆き悲しみたいところだが、別にフェアリーテイマーが使えなくなったわけではないので、今回は大目に見るとしよう。ルールブック2次第でござるが。2.0の職業解説をよろしく頼む」

リトルNOVA「グラップラーはいわゆる武闘家、つまり拳や蹴り、投げなどの技で戦うキャラだ。武器戦闘に比べて威力は弱いけど、手数の多さで勝負って感じだね。次に無印のシーフ技能のうち、軽装備による戦闘能力を切り取った軽戦士がフェンサー。必要筋力半分の武器や防具しか使えないけど、クリティカルヒットが出やすくなるのが特徴。一方、シーフ技能のうち探索関係の技能と先制権を取る能力を組み合わせたのがスカウト技能ということになる。メインスカウト以外に、複数のスカウト技能持ちがいると戦闘が安定するね。それと、出目の悪さによる先制権事故を防ぐには、ダイス目の変転できる人間のスカウト技能持ちがいると結構、心強かったり。まあ、追加ルールを使うなら、ウォーリーダー技能で先制権を取ることもできるんだけど」

ハイラス「追加ルールの薀蓄は求めていないでござる。今は基本に専念するべきであろう」

リトルNOVA「相変わらず偉そうだよね、このおじさん。2.0は10年前のゲームだから、時間が止まっていたドルイ道おじさん以外には今さら基本すぎて、少しぐらい追加ルールの話もしたくなるんだって。デーモンルーラーとかミスティックとか、そういうのは2.5ではどうするんだろうなあ。文庫版に収録してくれるなら、カルディアグレイスを今から購入しなくてもいいのに。この辺は少し様子見したいところ」

ハイラス「次に行くぞ。シューターはどうでござる?」

リトルNOVA「これは無印のレンジャーが持っていた射撃要素を切り取った技能だね。2.0では弓以外に、マギテック技能による銃器が使えるようになったから、マギテック+シューターというのが一つの定番だ。一方、元のレンジャーは野外活動の探索能力の他にポーションの回復効果を上げるという能力が付与されて、戦士系が回復魔法に頼らずに自前のポーションがぶ飲みだけで戦線維持することも可能になった。HP回復手段やMP回復用のアイテムが普通に市販されていて、無印に比べて探索の長期化にも対応可能なのが2.0の特長とも言えるね。この辺は、準備さえ整えれば、冒険中のリソース不足が起こりにくくもなっている。その分、お金の使用目的があれこれ増えて、出費がかさむようになったとも言えるけど。昔のD&Dやソード・ワールドって、ある程度成長したキャラはお金の有効利用ができず、貯め込むだけとなっていたけど、近年は購入アイテムも充実していて、レベルアップ以外にアイテム購入による成長の楽しみも要素の一つだ。成長が一元化されていないのが、21世紀のTRPGの進化とも言えるね。まあ、そのため新規アイテムだけでサプリメントを買う楽しみもあるわけだけど」

ハイラス「コンジャラーとは何者でござるか?」

リトルNOVA「2.0では無印の古代語魔法が、ソーサラーの真語魔法と、コンジャラーの操霊魔法に二分された。傾向としては、真語魔法が派手な攻撃呪文や魔力を操作したりする知識関連の呪文が多く、操霊魔法の方は地味だけど、味方を強化したり、ゴーレムやアンデッドを作ったりする呪文が充実している。なお、これは2.0特有の世界観だけど、死からの復活は穢れを伴うので、神聖魔法にはレイズデッドが存在しない。だから、霊魂を操る専門家でもあるコンジャラーが、レイズデッドを覚えたりするわけだ」

ハイラス「なるほど。陽性の魔法使いがソーサラー、陰性の魔法使いがコンジャラー。それとは別に、妖精の魔法使いがフェアリーテイマー、神聖な魔法使いがプリーストという分類でござるか」

リトルNOVA「せいという言葉で分類したのか。ハイラスおじさんにしては、シャレが効いていて面白いね。じゃあ、魔動機術のマギテックはどう表現するのかな?」

ハイラス「機械のことなど考えたくもないでござる。強いて言えば、新奇性な魔法使いということでござろうが、魔法と機械の融合も無印SWと違う2.0以降の特徴であろうな。ドルイ道を行く者としては、飛空船や魔動列車など認めたくないでござる。そのような乗り物など邪悪極まりない存在としか思えん。ルーンフォークなども不自然な存在であろうし」

リトルNOVA「おじさんは、ラクシアに行ったら苦労しそうだね。あの世界にドルイドがいたら、やはり魔動機術を否定する人たちになるのかな。むしろ、エンハンサーを奨励したりしそうだね」

ハイラス「それは何でござるか?」

リトルNOVA「ルールブック2に載っている、体の中の気を練ることで肉体や精神のサポート効果を得る職業だ。練体士とも呼称されるね。具体的には、攻撃補助として少々のMPを消費して、命中率を高めるキャッツアイや、攻撃力を高めるマッスルベアー、皮膚を硬化するビートルスキンなど持続効果を持った練技を使える。技名に動物由来のものが多く、ドルイド向きかもしれない。グラップラーと組み合わせれば、いわゆるモンクみたいな気を高めて破壊力を増す武闘家っぽいキャラもできるし」

ハイラス「ほう。体や心を鍛えるというのが気に入った。そう、それこそ我がドルイ道。つまり、2.5もルールブック2を経てこそ、ドルイ道に通じるということであるな」

リトルNOVA「たぶん、そうみたいだね。デザイナーの北沢さんもツイッターで、ルールブック2は妖精使いとか、ゴーレムデータとか、載せたいデータがいっぱいで、とんでもないことになりそうだ、とか呟いていた。それから察すると、何を載せて、何を先のルールに回すか、今も検討中っぽいな。この場で応援させてもらうよ。何しろ、ぼくが師匠と呼んだ男の一人だからね。ボーグナインをプレイしていた時に、ドワーフのガルド役を担当したのが彼なんだから」

ハイラス「ほう。NOVA殿の師匠でござるか」

リトルNOVA「あくまでロールプレイの役柄上ね。実際にTRPG道の師匠としては安田社長がトップで、まあ、この人はSNEの社員みんなの師匠になるんだろうけど、師匠の師匠は師匠と同じというのは、白鳥座の氷河の弁だからね。実際、社長が80年代に書いた紹介記事を読まなければ、ぼくもTRPGに関心を持たなかったかも知れないし。他にも、水野さんや清松さん、友野さんなど、自分の書くものや生き方、考え方に明確に影響を与えたと自認している人たちはいるし、誰かの影響を受けたり、異論を唱えたりしながら自分の生き方を考えることが、人間性を豊かにすることだと思う。
「もちろん、自分の道も定まらないのに、いたずらに批判ばかりを繰り返していても、人間性が豊かになるとは限らないんだけどね。まずは、誰でもいいから憧れの対象を見つけて、そこを土台にしながら自分の根幹を構築し、そこから枝葉を接ぎ木したり、改良したりしつつ、自立していくのが万事成長の道なんじゃないかな。
「自分はこの人に憧れる、この人の作品が好きだ、こういう物に影響を受けて今の自分がいる、こういう考え方を大切にしている、そういう諸々を主張できてこその自分の確立だと思うし、そこの芯がいろいろブレると、自分の生き方も定まらなくてネガティブな批判だらけの人間になってしまうんじゃないかな。若いときには批判することで自分探しってのもありだけど、批判というのは結局、自分の理想を明言してこそ、自分の立場を定めてこそ正当なものになるし、単なる揚げ足取りを越えた自己主張に通じるものだと考える。何にでも噛みつくだけで、自分の理想と考える結論も示さないのは建設的じゃないし、40過ぎてそういう批判しかできないってんじゃ、ダメだよね。年をとればとるほど、どうしても新しいものが受け入れにくくなって愚痴も増えるのが普通なのに。硬直した頭と心をリフレッシュして生きたければ、やっぱり常に自分が好きになれる何かを情熱的に追っかけていける人生でありたい、とぼくは思うよ」

ハイラス「だからこそ、私はドルイ道を情熱的に追いかけているのだ」

リトルNOVA「うん、ハイラスおじさんのドルイ道はすごいと思う。だけど、ドルイ道に熱心なあまり、文明全てを批判するモードがたまに傷なんだよね。ドルイ道を硬直化させないためには、飛空船とか魔動列車などの文明にも視野を広げて、その可能性を客観的に分析する視点があってもいいとは思う。それこそ進化理論、シンカリオンの道にも通じると思うし、進化=人や生物の特性でもあるんだし、さ。もちろん、獣の道、自然を守る道、そして人の文明の道がどう結びつくかを考察することをバランスよく見極める。それこそ21世紀のドルイ道じゃないかな」

ハイラス「つまり、NOVA殿の言いたいのは、伝統を重視しつつのクロスオーバー万歳、ということでござるか」

リトルNOVA「端的にまとめると、そういうことになるのかな。改めて、北沢さんのことに戻ると、彼は90年代半ばにSNEの若手を率いる青年団長と呼ばれた時期があった。ぼくとは半年先輩のほぼ同期で、身近にお世話になった経緯がある。先輩じゃなくて、自分たちのリーダーって感じの人になるかな。そういう人が10年前ぐらいからSNEのエース格として精力的に作品を発表し、後輩を育て、今もなお新作を発表しているんだから、嬉しくなるだろう? 同期だと、北沢さん、川人くん、加藤くんの順番に応援しているわけだけど、北沢さんがエースの豪速球投手で、川人くんが現在ロードス担当の小技の効いたテクニカルな投手で、加藤くんがトリッキーな変化球投手の方向性で見ている。まあ、それぞれの持ち味で作品を発表し続けているんだから、自分ができなかったことをしっかりやってくれているのを見ると、ファンとして応援したいわけさ」

ハイラス「ファンとして、でござるか? 元同期の友人ではなく?」

リトルNOVA「さすがに今も付き合いがあるわけでもなく、作品とツイッターを通じて一方的に応援しているだけの関係を、友人とは言えないと思う。まあ、変に距離が近くなると、客観的にゲームの良し悪しを批判しにくくもなるし。多少の贔屓目はあるにしても、つまらないゲームだったら即切り捨て御免と言える立場も維持したいわけだ。さて、最後にライダー技能に触れて、今回の記事は終わりにしよう」

ハイラス「NOVA殿の好きそうな職業でござるな」

リトルNOVA「うん。ファンタジーなら馬とかに乗る騎兵なんだけど、2.0以降はマギテック技能と組み合わせることで、魔動バイクに乗ったりすることもできる。つまり、マギテック+グラップラー+ライダーで昭和ライダー。一方、平成ライダーは武器を使うのが普通なので、グラップラーをファイターに変える方がそれっぽいんだけどね」

ハイラス「そういう平成ライダーも、次のジオウで最後になるようでござるな。時空魔術師の立場でも注目すべきところといえよう」

リトルNOVA「というか、平成ライダーは常に注目してきたわけで。特撮ファンとTRPGファンの年期では、明らかに特撮ファンの時期の方が長いんだよ。まあ、今度のライダーが時空を題材にするなら、そういうネタでブログを再開したぼくにとっても、うまく時流に乗れていることを実感するわけで。ソード・ワールドもまた新時代の時流に乗ってくれたらいいなと思いながら、この記事も締めくくろう。今回はこれにて終わり。続きはまたいずれ」

(完)