ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

クラシックD&D思い出のモジュール

 さて、クラシックD&Dの歴史的背景を語って、これからAD&Dに話を展開しようと思っているんだけど。

 

 そこからAD&D版ドルイド紹介からドルイ道に踏み込むコースと、

 コンパニオンルールのDM用ルール探索ツアーと、

 NOVA個人の80年代メモリアルクエストと、

 

 3つのコースを計画していたんだが、まあ、NOVAクエストは一気に90年代の一番濃密な時期の概要を語ったので、いいのかな、と。これ以上、踏み込むとD&Dだけじゃ済まなくなるし、自分語りが延々と続くのも正直、読む方もうんざりするだろう、と。

 やはり、読者が何を求めているかを探りながら、バランス良く記事書きするのが大切だと思うんだ。

 

 独りよがりで欲張ると、踏み込み過ぎと目に余るルール違反やらマナー違反をやらかすと、大切な人間関係とか、既得権とか、せっかくの理解者の好意とか、その他、自分にとってかけがえのない物を失って、ゼロからの再出発を余儀なくされるんだし。

 あ、あくまでゲイリーさんの話ね。もうすぐ全部、読み終わる。

 

 で、ゲイリーさんの話だけど、TSRという帝国は維持できなかったけど、目に見える物理的な栄誉は残らなかったけど、それでも多くのゲーマー、クリエイターの信頼や称賛、そして家族愛とか友情は残って、伝説の人になった形で、一応のハッピーエンドに到達する。

 wikipediaの記述だけだと、弟子のフランク・メンツァーと会社倒産後は別れたような印象を受けたけど、伝記を読むと、そうでないことは分かった。この2人、割と家が近くて、普通にゲーム好きとして親交を続けていたんだな。

 年は離れていても(12年差か)、どちらも50を越えると老人同士。何だか双子の兄弟みたいな隠者めいた印象を、見る人には与えたらしい。仲の良い老賢者の師弟といったところか。

 で、パン屋さんになったフランクさんも、プロではないけど、ゲイリーさんのゲーマー仲間とか良き友人として、ゲイリーさんを変わらず尊敬し、信頼され、得難い人間関係となっていたんだな。晩年の友や家族に見送られての大往生ってのが、ゲイリーさんの伝記をほぼ読み終えての印象だ。

 その後、やはり、故ゲイリーさんの遺志を継いで、フランクさんが再び立ち上がるってのも、ゲーマーの好きなドラマっぽくて好き。

 

 で、今回は、そのゲイリーさんとフランクさんのTSR社で出版した遺産の話。

 それはマーベラス・マジック(驚嘆すべき魔法)という書物。

 今も持っている。

 

 

マーベラスマジック

 これは、クラシックD&Dのマジックアイテム集なんだな。
 つまり、冒険中に入手できるかもしれない数々の「お宝」をいっぱい集めたカタログということ。
 お宝とマーベラス、という言葉から連想するのは、「宇宙海賊」になってなかなか豪快なんですが、
 これを書いたメインライターが後にパン屋さんになるのも、クロスボーンGっぽくていい。うまく繋がるもんですな。

 ちなみに、この本の出版は、本国では1985年。日本語版は1988年と書いてある。
 前書きによれば、コンパニオンルールまで対応していて、500種類以上のマジックアイテムが掲載されているそうだ。まさにクラシックD&Dファンにとってのお宝本ですな。
 今の自分にとっては、30年前の伝説のお宝本再びって感じで、ワクワクしています。
なお、全部読んだことはありません(爆)。
 買うだけ買ったけど、ところどころざっと読んでみたけど、そもそもカタログなんて最初から丁寧に全部読むものじゃなくて(読む人もいるだろうけど)さらっと目を走らせて、興味深い物に目が止まれば、そこをじっくり読むものでしょう?

 おまけに88年発売だったら、自分は高校3年生。
 大学受験のための勉強の最中で、それどころじゃありませんよ。まあ、その年の夏に、英語版ホビットをノートに全訳したりしていたバカ受験生だったけどさ。
 塾講師視点では「お前、この馬鹿」と説教したいし、
 ゲーマー視点では「何、こいつ。すげえバカ。やるなあ」と称賛したい。
 あ、ブロガー視点では、「話のネタにできる体験談をよくもまあ。グッジョブ。普通はそんなこと、なかなかしないけど、面白い奴っちゃなあ」となるわけで。
 はい、関西人にとっては、「面白い奴っちゃなあ」は立派な誉め言葉ですよ。なお、「面白い」と漢字表記してるけど、読むときは「オモロい」と発音するのがこってり関西デフォなもんで。

 「お前、オモロい奴っちゃなあ」って言ってもらうと、関西人は「そうかあ? それほどでもないけどな。まあ、おおきに。誉められて悪い気せえへんわ。ほんま、嬉しいわ。お前、なかなかええ奴っちゃなあ」と満面の笑みを浮かべること受け合い。
 なお、別に本人が自分自身をネタにしているわけでもないのに、意味もなく挨拶代わりにそう言っても「いきなり何やねん。どこがオモロいねん、言うてみ。言えへんのか。人のことナメとんか。その口、ふさいどく方がええで。ほんま、つまらん奴っちゃなあ。相手にするだけ時間の無駄や。しょうもないこと言うてへんと、とっとと出直してき。くそオモんな」と罵られることもありますので、TPOをわきまえて使うように。

 あ、一応、標準語っぽく訳しておくと、「突然、何ですか。どこが面白いと言うのですか? 説明して下さいよ。ぼくのことを馬鹿にしているのですか? それなら黙っていて下さいよ。本当に失礼な人ですね。相手にするのも時間の無駄です。あなたのような人には話す価値もないので、ここから早くいなくなって下さい。本当に不愉快です」って感じ。

 富野語っぽく意訳すると、「な、何だ、このプレッシャーは。一体、何を伝えようとしてる? フッ、戯れ言を。そのようなたわ言に耳を貸す道理はない。貴様のような俗物は、身の程を知るがいい。ここから今すぐいなくなれ、このカトンボが~~」って感じかな、パプテマス風味。
 カミーユ風味だと、もっと感情的になりますが、理屈で説明できない暴言に発展しますからね。「人の気持ちを踏みにじる、お前のような人間は生きていてはいけないんだ~~」とか、どっちが人の心を踏みにじっているのか分からない矛盾に満ちたセリフになりますので、リアルじゃまず使えない。
 こういうキレ芸をネタにしている80年代の荒れた若者に比べると、90年代の宇宙世紀の海賊たちは、はるかに大人しい感じですね。あと、未来世紀の武闘伝ワールドのアルゴ・ガルスキーさんとか、こっちは寡黙そのものですからな。
 なお、自分が一番好きな宇宙海賊は、70年代の「命を捨てて、俺は生きる」お方ですから。宇宙海賊いろいろ。

 そして、2010年代のキャプテン・マーベラス
 あ、やっと、話が戻ってきた。そうだ、お宝の話をしたかったんだ。自由すぎて、囚われぬ魂にも程がある。

★お宝の話

 お宝といえば、本の表紙イラストも結構、お宝に感じたり。

 クラシックD&Dのドラゴン絵といえば、ラリー・エルモアさんですが、その絵は力強さとか豪快さ溢れるもの。いかにも戦士って感じですね。富士見のドラゴンランス小説の表紙絵なんかもラリーさんで、割と写実主義で荒唐無稽なファンタジーにリアリズムな匂いを感じさせてくれたお方(最近の第5版の絵柄はリアル志向すぎて、CGでの映画風味になるのかな。古典的な絵って感じが失われていたり。まあ、時代に付いて行けていないセンスで済まん。絵の好みだけは理屈じゃないんだよな)。

 一方で、魔法世界の神秘性といえば、この人、クライド・コールドウェルさんです。この人の絵は、エスニカンって感じで、異国風の情緒が溢れるもの。アラビアンナイトの世界をイメージします。
 いや、たまたま例に挙げたマーベラスマジックがそんな感じで、他のイラストと合わせて検証したわけじゃないのですが、他の目に付くサイトでもエキゾチックな美女が魅力という声をもっぱら聞くので、自分の感想も外した意見ってことではないのでしょう。
 さらに検証しようと思えば、昔、買ったD&Dとかドラゴンランスの画集があればいいんだけど。引っ越しの際に処分しちゃったもので、すぐには比較対照できないのです。今にしてみると、もったいないことをした。あれらだって、立派なお宝本だったのに。昔、売ったブックオフに今でも残っていないかなあ。15年ぐらい前の話だからなあ。縁あって、まだ残っていて買い戻せたら、よっしゃラッキー過ぎるんだけど。売った当時は、まさか自分が将来、D&Dのイラストについて記事書きしている未来なんて予想もしていなかったしなあ。絵なんて門外漢だと思ってたし。

 これについて書きたい、と思えば、いろいろ調べて、違う視点なんかも参考にしながら、自分を高め、深めることができる。今なお、そういう成長可能性を宿していると自認していいのかな。こればかりは、10年経って振り返って初めて分かることかもしれません。まあ、今の自分は10年前には分からなかったこと、見えなかったものが見えて、あれこれ論評できる自信があるので、成長しているんでしょう。
 少なくとも、視野が広くなったのは間違いない。その分、寄り道も増えたけどさ。
 これ、商業記事だと、文量制限があるので、本筋から外れた寄り道ダベリは、全部ボツになるわけだし、その気になればTPOをわきまえた記事ぐらいは書けるけど、まあ、ブログで好きに書けるとなれば、寄り道も楽しいと思っております。寄り道がない一本道は本当に味気ないと感じますし。

 でも、脈絡のない無駄話が続くだけなのも気づけば辛いので、こういうときはサイコロ振るぞ。
 ええと、マーベラスマジックには、「マジックアイテム決定表」というのがあって、サイコロ振れば、その時の状況に合わせたお宝が出たり、出なかったり。まあ、ランダムだから運任せなんだけどな。
 さあ、%ダイス、振ってみます。これで、この記事の運命が決まるというもの。

 コロコロ、14。いきなり不吉だ。14へ進め。
 「脚部用衣服」だ。ズボンか、スカートか、靴とか、そんなのかな。
 次、25。「アンクレット」。足首飾りキター。ええと、表を見ると、ズボンやスカートは別の項目らしい。脚に付けるのはやはり靴系か。
 で、アンクレットなんだが、5種類あるぞ。
 やっぱり、ランダムで決めて、2番目だ。何が出るかな、ワクワク。

 ええと、「ホブリングアンクレット」。
 なになに、「使用者の移動速度を3分の2に低下させる。両足に付けると2分の1になる」
 何だこれ、呪われてるじゃねえか(爆)
 文字どおり「足枷」ですか。それとも「足手まといの足環」とでも訳しますか。
 いらねえよ、こんなゴミ。
 何で、リアルじゃないのに、足が不自由にならないといけないんだ。せっかく普通に歩ける今なのに。

 せっかくの足飾りなんだから、もっと役に立つもの来い。
 コロコロ、3番目。
 お、「レビテーションアンクレット」。
 空中浮揚の足飾りですか。これこれ、こういうのが欲しいんだよ。気分はウキウキ、レビテーション。
 で、説明文を読むと、まあ、空中浮揚で便利なんですが、「両足そろえると普通に浮揚できるけど、片足だけだと非常に不便な姿勢で持ち上げられる」ようです。確かに、片足だけ持ち上がったんじゃバランス悪そうだ。
 そして、このアイテム。持ち上がるのはいいんだけど、「降りることはできない」んですね。降りるためには、空中で足飾りを外さないといけないんだけど、それをしちゃうと……結果は想像できますな。

 ワーーーーーッと墜落しちゃう。

 魔法使い呪文のレビテートは、上下移動が自在にできるので、同じ感覚で使うと罠にはまるわけだ。結構、面白い。
 こういうお茶目なギャグセンスは、割と真面目な印象のあるフランクさんよりは、おふざけなんかも好きな自由人ゲイリーさんっぽいなあ、と感じる。検証は難しいんだけど。
 ともあれ、上昇するけど降りられないってのは、昔話や、世にも奇妙な物語のネタにもなりそうだ。

★さらなるお宝

 面白いので、もう一回、宝を漁ってみよう。

 コロコロ、06。「動物関連品」 リアルでペットなんていないけど、ネコ耳とかあるかな。
 81。「トレーニングマズル」。何それ、動物を訓練するの?
 ドラえもんひみつ道具みたいなワクワク感を抱きながら、該当ページを探すぞ。
 え、「コンパニオンルールを参照」だと?

 チッ、たらい回しかよ。

 まあ、コンパニオンは現在、手元に届くところにあるからタイムリーだけどな。
 DMルールのマジックアイテムのページを開けると、マズルは「馬の口にはめるハミと革紐のセット」みたいで、それを装着された「動物やモンスターの噛み付き攻撃を封じたり、言葉を発したりできなくさせる効果」だそうな。
 ええと、意訳するなら、「口封じのマスク」とか、そんな感じ? マスクは仮面じゃなくて、口元だけの花粉症対策アイテムのあれな。
 人間に対して使えるなら、余計なことを口にしてNOVAの楽しい執筆時間の邪魔をしがちな御仁の口封じにも……あ、ネットの書き込みとか、メールに対しては意味がない。そもそも、NOVAにとっての「口封じ」って、もっと物騒な意味もイメージしちゃうので却下。

 そもそも空想(妄想)世界なら、うるさいペットキャラの口封じなんて、アイテム使わなくても、日常的にやっているからな。最近、ようやくトレーニングが功を奏するようになったけど。
 ペットよりも、聞き分けの悪い人間の方が始末に悪いことも多い、いや、あくまで一般論だけどな。幼い子供とか、泣いてる赤ちゃんとか、口封じってわけにもいかんでしょ。

 調子づいて、次、行ってみよう。
 あと、2回ぐらいやって記事書き終えるつもり。

 コロコロ、64。「打楽器」。何だか鍛えてそうだ。
 24、「ベル」。そっちかよ、音撃太鼓じゃなくて。まあ、ウルトラベルってのもあったしな。ネタにできないことはない。
 ベルは8種類あるそうで、それもランダムに。
 4番め、「フリーダムベル」。おお、フリーダムきたー。効果は何?
 ええと効果を見て訳すと「鍵開けベル」となりますか。鍵とか、盗賊用の鍵開け道具でベルを打って鳴らすと、「半径10m以内の全ての鍵が解除される」そうな。ただし、魔法で閉ざされた鍵には無効とのこと。
 あと、魔法でも、人を縛る手錠や足枷は外れるそうで、要するに「人でも物でも、囚われた状態から解放を」ってことですな。う~ん、まことにもってフリーダム。
 ルパンレンジャーに渡せば、コレクション集めにも役立つだろう。単に鍵開けベルより、「解放の鐘」って訳す方がふさわしいな。
 お宝求めてフリーダム♪ 閉ざした心の扉もベルの力で解放よ❤ って書いてしまえば、何となく魔法少女っぽい。

 でも、リアルでそんな物があれば、泥棒入り放題で、より物騒な世の中になりそうだけど。ダンジョン探索には便利なんだけどね。プレイヤーキャラクターに渡すと、いろいろ悪用されそうで、シナリオに登場させたくはないですな。
 一応、ベルにはHPが設定されていてHP20、打撃か電撃で破壊できるそうなので、鬱陶しいようなら、ライトニングの魔法や罠で持ち主ごと粉砕って手が使えるな。うむ、しっかり管理下におけるなら、世界の秩序を維持できるなら、多少はフリーダムでも何とかなるか。
 自分で責任をとれないフリーダムは、NOVAの目の青いうちは、断固叩き壊すけど。

 さあ、いよいよ最後。
 これで、この記事のオチが決まる。さあ、傑作来い。

 36、クラシックD&Dの最高レベルだ。それは……「家具」。It’s a ファーニチャー! 本棚か、ゴミ箱か?
 46、白いそれは「ドア」。それも家具かよ。どこでもドアか? ドアだけで8種類。
 最後のダイスは4。
 4番めのドアは「テレポーテーションドア」。本当にどこでもドアかよ。びっくり。

 じゃあ、しっかりオチがついたみたいなので、このドア開けて、どこかに旅立つわ。それじゃ、また。(完)