ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

総括&今後のスケジュール(SW編)

 さて、本日も〈事象の分岐点〉に来てみたり。

 

 ちょっと当ブログの来し方を振り返ったり、今後の展開を考えたりするのに、過去や未来、そして各種の異世界へ通じるこの場所が最適だったりします。

 ちょうどいい話し相手も今は常駐していますしね。

 

 なお〈事象の分岐点〉は、英語で表すとThe Phenomenal Branch Point。略称PBP。NOVAのブログ関連の創作多元世界、仮称NOVAバースを色々とつなげる重要なゲート拠点だと設定しています。

 具体的には、ドラクエ旅の扉が複数集まった「ほこら」みたいなところで、ただし、その扉が無数にあって、時空魔術の心得さえあれば、扉の窓から中を覗き込んで様々な世界を監視したり、直接、扉を開けてその世界や時代に旅立てるという便利な場所。

 NOVAが割と自由自在に、アレクラスト大陸に行ったり、ロードス島に行ったり、別ブログでクリスタルレイク似の場所に行ったり、擬似九州に花粉症ガールを修行に送ったりしたのも、このPBPを利用した、と後付け設定してみます。想像や妄想のおもむくままに自由自在ってのじゃ、さすがにチート過ぎるので、その想像力という抽象的なイメージを具体的な形にした異空間の施設と設定しておけば、物語上のギミックとして機能すると考えます。

 例えば、「今はあの世界に行けない」という物語の必要性があって、その理由を考える際に、「想像力が働かないから」とか「何らかの原因で邪魔されているから」とご都合主義かつ曖昧な理由を述べるよりも、単に「扉が開かないから」の方が簡単で納得しやすいでしょう。

 

 D&D的に考えるなら、〈事象の分岐点〉を構築し、機能を維持するための凄い力を持ったアーティファクトがあって、その力の秘宝と契約することでNOVAは空想上の世界や歴史に干渉する力を手に入れた。しかし、それは同時に多元世界の力のバランスを監視し、必要に応じて調整する義務を帯びることになったわけで。

 こういう自分の拠点となる小宇宙的仮想空間を作り出し、そこから多元世界の各地に干渉できるってのは、NOVAのイメージする「イモータル像」なんだけど、そして「インターネットやコンピューターRPG、オンラインゲームの発達によって、80年代には非常に達成が困難だったイモータルにも、今の時代は比較的容易に到達できるようになった」とNOVAは主張してみるわけですが、そういう研究成果をまた近々発表できるかもしれないし、時期尚早かもしれない。

 まあ、研究のための助手(?)に書いてもらったレポートがまだ読めずにいるのだから、どう解決すればいいか、困惑中な現状なわけで、まあ、目前の課題からコツコツこなし、トラブル解消は喫緊の課題ではないことを言明しつつ。

 

★ハイラスさんとのくつろぎタイム

ハイラス「NOVAどの、重要なことが分かったぞ」

 何と、いきなりトラブルか?

ハイラス「いや、トラブルではない。私の故郷のアレクラスト大陸、そこを舞台とするゲームが『ソード・ワールドRPG』と言うそうだな。それから、このリアル3次元世界、通称コアアースにおける西暦2008年、『ソード・ワールド2.0』に世界法則がバージョンアップし、新たな世界ラクシアが観測されるようになった。私のこの理解で間違いないかな?」

 ああ、問題ない。あんたが、ゲームとかコアアース視点の物の見方を理解できるようになって、大助かりだぜ。

ハイラス「最初の『ソード・ワールド』が誕生したのが西暦1989年、すなわち、この日本という国の暦における平成元年から、来年でちょうど30周年を迎える記念すべき年に当たって、『ソード・ワールド』はさらなる革新の時を迎えるのが今年の夏。NOVA殿から託された、この書物にはそう書かれてあった」


 なるほど。それを読んで、このコアアース世界における、自分の故郷の知識を深めたのか。
 ソード・ワールドは元々、ロードス島から派生した世界で、1986年にまず、コンプティークという雑誌でロードスは発表された。ロードスの版権を持つ親会社である角川書店は当時、複雑なお家騒動の渦中にあってな、それが一気に噴出したのが1989年だ。

 角川系列で、春樹社長の弟さんの歴彦さんが担当していたのが富士見書房で、この会社はドラゴンランス小説やゲームブックなどでD&Dを、翻訳元の新和とは別方面から紹介し、バックアップしていた。
 歴彦さんのTRPGに対する先見の明は相当なものだったらしく、角川内部での人脈とか、RPG紹介者のSNE安田社長などいろいろなコネを精力的に広げ、日本のTRPG発展における陰のフィクサーとして相当に手腕を発揮したそうだ。
 安田社長が言うには、歴彦さんの全面バックアップがなければ、SNEが出版関係で精力的に動くのは難しかったとのこと。安田社長の最近公表した話によれば、出会いの時の印象はお互い最悪だったそうだけど、それでも「日本にD&D、ひいてはTRPGを流行らせよう」との情熱は相通じるものがあって、それが形となったのが、まず1986年。

 当時のSNE(会社としては1987年10月設立なので、正確にはその前身グループ)の出版関係のコネは、ゲームブックファイティングファンタジー(FF)シリーズを展開していた社会思想社と、同FFシリーズの大作『ソーサリー』の版権をとった東京創元社、そして角川の歴彦さん関連が主だったところだ。安田社長はSF小説の翻訳が本業で、そこから人脈を広げ、SFの延長にストーリーゲームの存在があると予見し、精力的に海外SFファンタジーゲームの紹介に努められていた。この安田社長の開拓者精神は今でも頭が下がるぜ。

 たまたま巡り合わせで俺はSNEに入ることができたが、むしろ辞めてからの方が、未練からか悔しさからか捨てに捨てきれぬ情念からか……って全部一緒か、とにかく社長の記事の追っかけを続けた。人を追っかけるようなストーカーではなく、書いた記事を追っかけるファンとしての真っ当な姿でな。要するに、90年代にTRPGを一度は断念した憧れの人物が、次にどういう形で状況を立て直すか、ということに興味を覚えたんだな。
 まあ、自分でもこの執着は何とかしたいと思ってはいたんだが、相手に迷惑はかけない程度の自制心(臆病ともいう)で適度な距離は保ちながら、直接は触れないように、あくまで趣味の一環として追っかけ続けた。

ハイラス「ああ、口を挟んで悪いが、NOVA殿がその安田氏という御仁に憧れというか尊崇というか、そのような感情を抱いているのは良く分かった。しかし、どうも聞いているうちに、いささか話が見えなくなった。時系列に混乱が見えたりはしないか?」

 そうみたいだな。
 順を追っていこう。安田社長は自称・魔術師の長ウォーロックを名乗っておられた。つまり、俺にとってのSNEは大魔法使いの率いる「異世界の物語を紹介、伝達する名門魔術師ギルド」になるわけだな。

 俺のハンドルネームの由来もマルチミーニング(多重な意味づけ)ではあるが、イギリスのファンタジーゲーム雑誌『ホワイトドワーフ白色矮星の意味)』にちなんだりもしている。まあ、他にも『宇宙戦艦ヤマト』の白色彗星も意識しているがな。
 「NOVA」という単語自体は、90年代頭に草の根ネットでワープロ通信を始めた頃から使っている、つまりSNEに入る94年以前、TRPGで『トーキョーN◎VA』という作品が発表される93年以前から使っている愛着ある名だ。自分のリアル名の一部をもじってもいるわけで、これは変えようがない。意味としても、「新星」は新しい星ではなくて、「一つの星が爆発して消滅する時の輝き」を意味するわけで、いわば「星の終わり」になるわけだ。つまりは「過去」。
 しかし、新星はまた、爆発で発生したチリやガスなどがまた長い時間をかけて新たな星の材料になる可能性をも秘めている。これが「未来」。
 そして、何よりも今「現在」輝いている(その光自体は遠い昔のものかもしれないが、これは宇宙全ての光について言えることだ)。
 つまり、俺にとって「NOVA」って言葉は、「過去・現在・未来の時を超えた輪廻転生」に通じるロマンあふれる神ワードになるってことだな。

 もっとも最初からそこまで考えて名乗ったわけでもないのだが。
 俺の土台となるサイト『ホビー館』を構築するに当たって、使い慣れたNOVAをまず使おうと思い、その後、「新星」からダイレンジャーのキバレンジャーや、SF的意味(ガンダムとかヤマトとか)、RPG的意味(ホワイトドワーフ)、そして必殺シリーズ的意味(鮎川いずみの歌『冬の花』、新・仕置人とか仕事人とか、そして西崎みどりの歌『流星』との組み合わせ。まあ、エンディング画面が夕日と雪景色が多くて、どちらかといえば季節の移り変わりを感じさせる雪=白がいいな)とか、とにかく色々な意味を引っ付けて、混ぜこぜして「White NOVA」の完成だ。分かりやすい説明で言うなら、俺が昔から色白でホワイトと呼ばれていた時期もあることも理由の一つだ。今でも年賀状のやり取りをしている友人に、ブラックがいるぐらいだしな。
 ハンドルの由来をここまできちんと説明したのは、今回が初めてだぜ。ネーミング的な意味での「White NOVA誕生秘話」ってことになるな。

ハイラス「いや、順を追うにしても、NOVA殿の誕生秘話まで語るのは、戻りすぎというか、余計に時系列を混乱させてはいまいか? 今の話の流れだと、80年代の安田氏、すなわちウォーロックと呼ばれた御仁の功績を追って行くのが正しい道だと解するが如何であろう? そこからソード・ワールドの道に入るのが正解ではないか? もしも、ここのブログ主が今のNOVA殿を見れば、どういうであろうか? 『話に関係ない自分語りは他所でやれ』とおっしゃるでござろうな」

 おお、ここのブログ主を怒らせては大変だ……って俺じゃねえか。
 ちっ、まさか、この俺がついつい自分語りに夢中になって、某氏と同じ過ちをしでかすとはな。思いつきの直感脳の恐ろしいところだぜ。目前の思いつき、ひらめきに気を取られて、今ある現実を目視し、的確な判断を下す思考がついつい疎かになっちまう。
 冷静な次元ドルイドがそばにいて注意してくれて助かったぜ。

 じゃあ、ウォーロックの話をすればいいんだな。
 だったら、これだ。


ハイラス「おお。これがあの伝説の魔法使い……」

 ……の名を受け継ぎし新雑誌だな。いわば、蘇りし伝説ってところだ。

 かつて『ウォーロック』という名の雑誌が86年末に社会思想社から出版された。当初はゲームブックのFFシリーズをサポートする雑誌としてスタートしたが、翌87年末から少々路線変更し、文庫版TRPGの『トンネルズ&トロールズ(T&T)』もサポート対象に加えて行った。
 この87年という年は、俺が『D&D』の赤箱と青箱を正月に購入して、自作ではない本格的なTRPGデビューをした記念すべき年だが、その後、富士見書房からドラゴンランス小説が、角川のコンプティークではロードス島戦記のリプレイ第2部が展開され、安田社長を中心とするSNEがどんどんD&Dをサポートする一方、俺は貪欲にそれらの情報を吸収していったのだが、この段階からTSRの変貌を察したのか、保険となるT&Tを用意していたことになる。
 まあ、T&Tというゲーム自体は、D&Dの模倣作品の一つとしてゲーマーの中でもあまり高い評価は得られていなかったと自分は認識するが、SNEはこのゲームが大量の「ソロアドベンチャー(一人用冒険)シナリオ」を有していたことに目を付ける。つまり、ゲームブックからRPGへ、という流れを構築するにはもってこいの作品だったわけだ。そして、ここが一番の注目どころだが、文庫という書籍スタイルの形でRPGのルールブックを出版して一定の成功を収めるようになったのが、後のソード・ワールドへの流れに位置づけられる。

ハイラス「なるほど。ウォーロック→T&T→ソード・ワールドにつながるのでござったか。なかなか興味深い話ではあるのだが、ここまで来て、一つ確認しておきたいことがある。よろしいか?」

 何だ?
 何でも聞いてくれ。

ハイラス「NOVA殿の頭の中では、この話はどこまで続けるつもりなのかな? 私の予測では、この調子だと延々と続いて、奥の深い、マニアックな細道に突入して、とてもくつろげた内容じゃない部類の『日本のTRPGの歴史・総括』になってしまいそうな感じに思えるのだが」

 ああ、よく気付いたな。さすがだぜ。
 そう、俺のやろうとしていることは正にそうで、さっきからくつろいだ気分で、話してる。
 それと、あんたはマニアックな細道と言ったが、だったら86年のドラクエとか、87年のファイナルファンタジーとかも組み込んでメジャーなデジタル方面の拡張工事を行なって、もうRPGと名の付くものなら全てを網羅した流れに展開することも可能だ。
 凄いだろ? こういう記事を書いて、みんなを感心させるのが、俺の長年の夢だったんだ。

ハイラス「なるほど……って感心している場合ではござらん。その壮大な野望を達成するのはまことにもって素晴らしいとも言えるが、たった一つの記事で成し遂げるには壮大すぎる。ここはもう少し慎重にだな、記事を切り分けたり、準備を整えたり、読者の皆さま方の受け止め方を確認するなり、とにかく独り善がりな勢い任せの無理無茶無謀なぶっつけ本番やってやるぜ、な獣レベルな精神を人間レベルに引き戻して、一歩一歩確実に道を進むべきだと考えますぞ」

 ほう、なかなか言うじゃねえか。
 あんたはブレーキを踏むばかりで、ちっとも話が膨らまないと思っていたが、膨らみ過ぎた話を制御するにはいい役割だったんだな。俺がやたらと話を膨らませる奴だから、抑え役にはピッタリだ。
 よし、ここはあんたの賢明な、そして懸命な献策に従い、まずは見出しを改めるとしよう。

★今後の方向性の検討

 さあ、一息置いて、これからの展開案を披露しよう。
 とりあえず、ドラクエや、コンピューターゲームのFFの方はさておき、アナログ方面のコースを見て行くとしよう。コンピューターの方は時々絡める程度でいいか、と考える。

 進むべきコースは大きく分けて5つぐらいの道があるので、まずは目次的に展望を示してみよう。

「1.最もメジャーなソード・ワールドに通じる角川系。ロードス、クリスタニア、そして2.0なども含む」
 たぶん、この道が最も王道だろうな。基本はSNEだから、俺も一番語りたい。この道を進むだけでも結構いろいろ語れるし、まあ読者受けもするんじゃないかなあ、とは考える。

「2.ウォーロック方面の社会思想社系。FF、T&T、ウォーハンマーなど」
 こちらは雑誌が途中で休刊してしまい、しかも出版元の社会思想社自体、90年代後半の出版不況の結果、2002年に業務停止。おかげで今世紀は長らく伝説となっていたが、2016年、T&Tマガジンが季刊で始動した後、昨年17年の終わりに5巻めをもって新展開を宣言。ついに今年の春に「アドバンストFF」の第2版と共に、かつてのウォーロックの名を取り戻した。これはこれで捨て難いが、まあ、同じSNEでも本筋とは外れた亜流と言える。どちらかと言えば、海外RPGの翻訳の方向だろうな。
 今のSNEの出版雑誌は、ソード・ワールドを基幹とするメインの『ゲームマスタリーマガジン』と、この新生『ウォーロックマガジン』の二本柱ということになる。安田社長はその昔、角川お家騒動の余波や他社との折衝に忙殺され、自身の望むゲームの自由な紹介や展開ができなかったことを嘆いておられたから、その時期から時を経て、かつてのT&Tファンの人が名乗りを挙げSNEのバックアップをしてくれることになり、昔、志半ばに潰えた夢よもう一度、という形で花開いたのが、この雑誌ルートということになる。
 まあ、ウォーハンマーの方はホビージャパンが近年は展開していたので、別ルートに切り替わるから、完全に昔のままというわけではないが、かつてのウォーロックの編集長、多摩豊さんみたいに若くして亡くなった偉人もいるが、そういう諸々の志を継承して新生となった暁なのだから、俺個人はきちんと追跡したいと思っている。

「3.ホビージャパンルート。トラベラー、クトゥルフルーンクエストなどなど」
 SNEにこだわらなければ、日本で最大手の老舗街道。まあ、トラベラーなんかはSNEの安田社長や佐脇さんが担当していて、全く縁がないわけじゃないが、80年代のこの時期は業界もまだ狭くて、いろいろと掛け持ちでやっている人も多かったからなあ。扱っているタイトルの顔ぶれはそれなりに変動も見られるが、今でも業界最大手として積極的にTRPGをリリースしているのは変わりない。何せ、新世紀のD&Dはホビージャパンがしっかりサポートしているからな。しっかり追いかけるには値段が高いのが難点。

「4.D&Dルート。80年代はここだけ別ルートで、本ブログのここまででメインの話題」
 これは、日本では最初の新和時代、SNEが絡んだメディアワークス時代、そして現在に通じるホビージャパン時代に分かれることになる上、本国ではTSR時代、WofC時代、そして亜流としてパスファインダーまで網羅することも可能。
 一応、当ブログはここに軸足を置きながら、RPGの原典を改めて振り返りながら、現在に至る道筋をじっくり時間を掛けて追いかける姿勢は崩さない方向性。そこにSNEの俺の思い出とか、現在のロードスやらソード・ワールド30周年を機にした業界のにわかな活性化に、こっちはどう対応したらいいのかな、と考えるのが、実は今回の記事の最大の目的だったり。何せ、ハイラスはD&Dとソード・ワールドをつなぐキャラだしな。

「5.ツクダホビールート。ローズトゥロード、ワープス、ブルーフォレストなど」
 これは、2003年に会社が倒産したため、現在はなくなったルートなんだが、俺にとってはガンダムマクロスなどのシミュレーションゲームで中学時代からお世話になったし、その後、日本初のオリジナルTRPGローズトゥロードや、ヒーローポイントを採用して一世風靡したワープス、青森の呼称で知られる東洋風味のブルーフォレスト&スチームパンクのギアアンティークなど、旧世紀には結構話題を集めて現在も根強いファンが多いだろう、日本RPG史を語る上では欠かせないルート。

「6.その他。モンスターメーカー、ファンタズムアドベンチャー、ルール・ザ・ワールドなどなど」
 お会いしたことはないが業界の長老である鈴木銀一郎先生やら、ゲームグラフィックスやら、エポック社やら、独立系もろもろ。後は冒険企画局も忘れてはいけないのだけど、冒企はウォーロックの中に含まれるということで。ゲームとしてはそれぞれ個性的だし、マニアックなファンもいて、NOVAが全く触れないと「何だ、網羅といっても、あれが抜けてるじゃないか。大したことねえな」とお叱りの声も聞こえるだろうから、念のため触れておきます。

 まあ、それでも「80年代だと、やはりあれは無視できないでしょ。スポットを当てて下さいよ」というご意見があれば、コメントにて教えて下さい。スタークエストでしょ、とか、冒企のユキリア世界をお願いしますとか(二つの川のセレス・ブライトストリングズはNOVA。これで反応する人は普通いないだろうけど)、ルナ・ヴァルガーはどうなった、とか、記憶をほじくり返すとキリがないですが、まあ、90年代頭にいっぱい出たので、そっちとの混同も。
 システムは知らないけど、名前だけ知っているのもあるし、「大空のサムライ」とか「幻魔大戦」とか、それってTRPGに含めていいの? ってタイトルも一応、噂だけは聞いている。
 何だか、一人マニアック追求大会になってきたので、これぐらいにしておきます。

 あ、新世紀、いや厳密には1993年以降は、東の雄FEAR社の存在は当然欠かすわけにはいかないだろうけど、本記事は80年代からの流れで話を始めているので、例えばトーキョーN◎VAはまずツクダホビー製、セブンフォートレスはホビージャパン製からスタートしたことを触れておく。別に無視したわけじゃないんだからね。
 自分は縁あってSNE寄りかもしれないけど、SNEが一時的にTRPGを切り捨ててモンコレやドイツゲームに新境地を広げようと動いていた時代に、FEAR社がTRPGの灯明を消さないように頑張って業界を支え続けた功績、恩恵は決して忘れない。変な派閥意識よりも、業界を盛り上げようとしてきた功績をもって、存在価値を測りたい。現状はもしかすると、一時期の盛り上がりに反して冬の時代に耐え忍んでいるのかもしれないけど、今年のTRPG業界復興の波に乗って、また飛躍することを応援してます。


ハイラス「もはや、私の付いていける世界ではないことは理解するが、一応、最初に言った重要なことについて、語らせてもらおう。何と、『ソード・ワールド2.5』で新しく発見されたアルフレイム大陸は、2.0のラクシア世界の中に含まれることが判明したのだ。つまり、ロードスとアレクラストクリスタニアが同じフォーセリアの中にあるのと同じで、2.0の主舞台であるテラスティア大陸と、アルフレイム大陸は同じ世界の中にあるということだな。よって、ゲームシステムという名の世界法則も細かい細部調整が施される程度で、大きな変化はないらしい」

 うん、知ってる。

ハイラス「な、何と。すでにご存じであったとは、さすがでござるな」

 というか、あんた、俺が渡した本から得た情報だろ、それ。俺が先にその本を読んで、それから、あんたに渡したとは考えなかったのか?

ハイラス「い、いや、私はてっきり、自分で読むのが面倒くさいから、私に読ませて、内容を語らせようとしているのだ、とばかり」

 そんなことをするのは、俺の娘の花粉症ガールだ。俺はまだ読んでない本を人に勧めるようなマネはしねえ。

 ただ、まあ、俺の知り合いというか腐れ縁な奴は、「NOVAさん、あのシステムはチェックしましたか?」と俺に話を振って来て、「そういう自分はチェックしたのかよ」と返してやったら、「いや、自分は金がないんで買えないんで、NOVAさんだったら、てっきり知っていて、教えてくれるかと思って」と当時、「赤字経営で頑張って仕事に励んでいた俺に、暇つぶしがてらな中身のない質問を投げかけて来やがった」んだ。
 ちょっと、こいつは許せねえ、と思ったよ。
 人に話題を振るなら、まず自分がそれについて多少なりとも語れる程度の予習はして来いってんだ。そして、ちょっと調べたと思ったら、勝手な思い込みの解釈違いな嘘情報をさぞかし自信満々に語りやがってよ。

 確かに、俺は語りたがりだが、嘘は言わないように心掛けているし、人に質問するなら、自分も相応の勉強、予習をした上で、相手の返答に対しては、きちんと受け答えして「相手が答え損だと思わせない程度の応対」はしているつもりだぜ。

 それでだ、ハイラス。
 あんたが挙げてくれたような情報だが、ここのサイトなんかは、俺より詳しくまとめているぞ。話をするなら話題の前提条件は揃えておいた方がいいだろう。
 前提からズレて来ると、とりわけ無知な割に妙に自信満々な素振りだけは立派で、堂々と嘘を口にして恥じない奴がそこにいると、話がちっとも噛み合わずに場が乱れる。当の本人が噛みあわせる努力をせずに、好き勝手書きたがる奴だとなおさらだ。

https://trpgsession.click/sp/thread-detail.php?c=commu149231140770&t=thre151219208807

 どちらかというと、俺は情報の吟味にある程度の時間をかける派だし、今の旬に飛びつくよりは、じっくり様子を見ながらのじわじわ派だが(毎週定点観測してる特撮界隈は除く。そこは情報が早く伝わる)、一度エンジンがかかると一気に追い付き、追い越そうと猛ダッシュをかける傾向がある。
 だから、最新情報だと一歩遅れることもあるが、わざわざ情報を持ってくる相手には根掘り葉堀り聞こうとする癖がある。そういう相手に対して、「NOVAさん、最新情報です」と言って情報を持ち込んで来ながら、細部のことは何も知らないで、根拠レスな憶測混じりの嘘情報を自信満々に語るような奴は、いわゆる天敵とも言えるし、軽蔑の対象になり兼ねん。そいつの言うことをまともに受け止めると、ろくなことがないのは学んだしな。
 やはり、情報はスピードも大事だが、それより正確さと、信憑性の高い根拠ある推測可能性だな。そしてあくまで可能性だからと決めつけずに、こうかも知れないし、ああかも知れないしと、二つか三つの方向性を示して話題を膨らませるなりしてやれば、そのタイミングの話題としては、たとえ間違いでも楽しむことはできる。もちろん、予測を外した際には後から「ごめん、まさかこうなるとは思ってなかったよ。だけど、これはこれで楽しいからいっか。勝手な予測をして誤解させたなら、今後は気を付けるようにします。もっと予測の精度を上げたいなあ」などと言った感じで、追加フォローできるかどうかが肝心。

 以下、ちょっと脱線して、とある御仁への説教タイム。

 もちろん、間違えたくて間違えているんじゃないだろうし、ミスを指摘されて相応に恥ずかしくて、いたたまれない気持ちなのかもしれないが、そこでそっぽを向いてしまうのは大人の取るべき態度じゃない。そんなつもりがなくても、スルーして違う話に流すのは、傍目にはふてくされているか、自分の間違いを意識していないようにしか見えん。
 間違いを指摘する人間が悪いのではなくて、間違える人間が悪いのだし、そこを改善する姿勢を見せない人間は、場にはいらん。
 大事なのは、反省しているかどうかじゃなくて、反省しているように的確な文を書いて人に伝えられるかどうかだ。想いを言葉に載せられるかどうかがコミュニケーションだし、それこそ作家を志す者、あるいは志した者の本分だと考える。
 気持ちだけ反省していても、文面や態度で示さないと意味がないのは、顔の見えないインターネットでは当たり前。心の中の反省しているつもりじゃなくて、反省している言葉と以降の振る舞い方が全ての世界だし、そこを学べない人間に掲示板で好きに書き込む資格はない。お子さま立ち入り禁止の世界があるのは、別に差別でもイジメでもないわけで。
 コミュニケーションを学ぶ機会が少なかったから、と言い訳するのは容易いが、できない理由を自分で作って表明しても意味がない。大切なのは、これからできる理由を自分で作っていくこと。リアルでできなかった経験を、改めて文字を通じて学ぶ場所がインターネットだったら、できないことをできるようにして成長する機会を大切にしたらいいと思う。

 ……と、場に合わぬ、だけど普遍的な説教タイム(信念の披露ともいう)はこれぐらいにして。一応、これは中高生がミスしたときに、そして自分では改善しようとしない時に、俺が懇々と語って聞かせる指導パターンの応用だし、ここまで言われた生徒は、大抵は素直に自分のミスや逃げ癖、言い訳癖を改善しようと心掛ける。
 まあ、大人相手に使う機会は少ないだろうけど、ダメな部下相手だったら案外、効果あるかも。もちろん、TPOに応じた言葉の細部の置き換えなんかは必要だろうけど。今の叱られた経験の少ない、だけど話せば案外、分かってくれる若者にも有効なんじゃないかな。

 さて、雑念整理を試みた後で。

 とりあえず、真偽が渦巻くネット情報より、公式が出版する雑誌情報の方が間違いなく正確で、余計な憶測が混じらないのがいいよね。
 今度は、6月半ばぐらいに雑誌の次の号が出るので、ソード・ワールド2.5の話は、その辺で俺が雑誌を購入してから、ということにしよう。
 それまでは、まあ、のんびり昔話でもしたいが、ハイラス、あんたは何番を選ぶ?

ハイラス「雑念整理と謙遜してたが、さっきのは、いやしくも情報を扱おうとする者が肝に銘ずべき金言であろうな。NOVA殿が、言葉の扱いに慎重を期す、そして確固とした信念を持つ御仁であることは伝わった。嘘や過ちに対する峻烈な精神の持ち主であることもな。話題に挙げた人物が、そこのところをしっかり受け止めて、NOVA殿の御心を安んじられるように慎重に振る舞えるとよろしいのだが。さて、質問でござったな。私としては、自分に関わりがありそうな4と1がよろしいかと思うが、中身はもう少し吟味が必要かもしれぬ。NOVA殿も書きたいこと、伝えたいことはいろいろ蓄えてらっしゃるだろうが、まずは一旦落ち着いて、話の構成を整えてから、計画を練って語るとよろしいであろう。今は少し性急で、どこか焦ってらっしゃるように見受けられる」

 ああ、夏の本格的に忙しくなる前に、片付けてしまいたいことが山ほどあるからな。
 俺のマイペースをかき乱す人間が、もう少し落ち着いた書き込みをしてくれるか、あるいは何も言わずに、一定のコミュニケーション能力を問われるややこしい場から消えてくれるかすると、こっちは楽だが、ただ無碍に追い出すのもどうかと思うしな。

 今だと、「情報の扱いが慎重じゃなく嘘ばかりで反省しない」という理由で場からの退避を言い渡すことも可能だし、管理人として決めたルール通りにやるなら、それが正解なのは明らかなんだ。だけど、管理人ルールだと「反省して成長できる人間は許す」ってことなので、そういう態度を本人がうまく示せるようなら、まあ改善の余地ありってことなんだろうが。
 少なくとも、NOVAがこうやって堂々と悩んでいる姿をさらして、心配になった誰かが「NOVAさん、そんなに迷惑なら、さっさと始末した方がいいのでは?」というメールが何通か来れば、まあ、決まりだが、それまでに本人がどうするかだな。俺は忙しくなる7月前まで待てるが、その前に掲示板の他の客人の方が嫌になるようなら、常連さんの要望を優先しないとな、と考える。

 ま、当の本人がこのブログ記事をチェックして、変わるようなら、是幸いなり、と思うがな。そのために愚痴と知りつつ書いているわけだし。

 ブログまで愚痴まみれになるようじゃ明らかに悪影響なので、こういう状態が続くようじゃ俺も嫌だから、まあ、それが改善できないようなら、結論は一つしかない。
 俺個人のことなら耐性はあるが、掲示板やブログコメントに嘘ばかり撒き散らされるのはストレスだからな。そこが改善できるかできないかがポイントだと考える。

ハイラス「私は門外漢ゆえ、安易な気休めの言葉は口にはできんが、その御仁がNOVA殿の悩める姿に感じ入るものがあるのなら、自ずと態度に表れよう。さもなければ、NOVA殿の想いを意に介さずということであるから、大きな流れや秩序を重視されるが良かろう。こういう葛藤に身を焦がしながら、公正な道を探るのも、私のドルイ道だと信じるものだが、いかがであろうかな」

 ああ、ドルイ道か。
 世界に関わる大きな歴史だけでなく、このブログの中の小さな歴史も振り返っておくか。気分転換程度にはなるだろうし、何かの閃きや啓示が得られるかもしれない。
 ドルイ道についても、記事書きしたいしな。

 今日は明るく締めくくれなくて悪かったな。
 いろいろ相談に乗ってもらいながら、内省モードになった気分だが、次からはもう少し明るい内容になるよう、頑張るわ。
 ハイラスみたいな穏やかに信仰やってる人間は、いいカウンセラーになれるんだなあ、と再確認しつつ。

(完)