ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

総括&今後のスケジュール(GTライフ編3)

★事分点は自分点

 

 例によって〈事象の分岐点〉だが、英語名Phenomenal Branch Point。略して事分点。

 時空魔術師を自認するNOVAの拠点となる、時空監視・管理用ターミナルという形にどんどん設定ができて行くわけだが、ここは同時にNOVAの隠れ家、秘密基地的なマイ・オウン・スペース(MOS)、すなわち自分点という意味合いも持っている。

「よし、今夜はMOSで時間つぶしするか」と書けば、まあ、日本第2位のハンバーガー屋のことを連想する人もいるだろうし、隠語としてはちょうどいい感じ。

 これが「今夜はPBPで」と言ってしまえば、フランスの自転車イベントやペニシリン結合タンパク質という検索結果が出てきて、まあ、全然関係ない。

 ただし、Picture By Pictureという言葉にしてしまえば、「複数画面の同時分割映像」という意味合いになって、ちょっとそれっぽいイメージが出来上がる。巨大スクリーンに多元世界各地の映像が浮かび上がって「ムっ、A32ポイントに時空変動ありだと? 一体、何者が干渉してきたのだ。画面を拡大して詳細を確認。うむ、なるほど、奴が動き出したか。そろそろ来るとは思っていたがな、もう少し様子を見て、事象に深刻な災いをもたらすとなれば、こちらから出向いて排除を検討せねばなるまい」などと、適当に今考えたセリフが何とも似つかわしい。

 

 ちなみに、A32ポイントに何があるかは分からない。何となくAは画面の左列、32は上から数えて下の方って感じで、左下。日本列島に置き換えるなら、九州の南、屋久島か。

 って、本当に適当に言っているだけだから、何の意味もない話である。多分。

 

 ともあれ、こんな多元世界監視の自分点で、今も振り返るのは、自分で書いた記事の数々ということで。

 自分を振り返りながら、勝手に新設定が膨らんでくるのがNOVA流って事で。

 

★5月5日以降の記事総括

 うん、総括記事が意外と長引いたのを確認すると、毎月きちんとやっておいた方がいいなあ、と感じたり。
 振り返ってばかりだと、ちっとも先に進めん。ただ、振り返らなくても、先に進めないのがNOVAの困ったところであり、だったら振り返ることも予定の中に組み込んでしまえば、安心である。

ハイラス「いよいよ、その時が来たのだな」

 ああ、ハイラス、お待たせ。ようやく、お前の時代だ。

5.ドルイドの道(5月5日、6日、8日)

 ここに来て、次元ドルイドのハイラスという男が、この世界に現れるわけである。
 

 まず、5月5日、ドルイドの話を始めるには4日の「みどりの日」がふさわしいだろうと思ったが、別ブログの記事を優先していたために、少し遅れた形。
 ちなみに、イギリスに今も風習として残っているリアルドルイドさんたちの夏至祭りというイベントが6月にはあるそうで、「ドルイド 夏至祭り」で検索すれば、興味深い記述の書かれたサイトがいくつも見つかる。

例えば、
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/4467/
英国では、2010年にドルイド教を宗教として公式に認定したとか、
https://kijidasu.com/?p=12042
マジレンジャーの小津家と同じ姓を持つ自称・魔法の使えない魔法使いさんの「ストーンヘンジ」話とか、
https://blog.goo.ne.jp/blue77341/e/e035dfe8de0eb0793927d41b47cdeba0
もっと詳しいドルイド考察記事とか、

 ゲームではないリアルドルイドの姿が浮かび上がってくるわけで、何だか「事実はフィクションよりも奇なり」という気分になること受け合い。
 外国人が日本の観光地に来て「忍者って本当にいたんだ」って感じるのと同様、イギリスに行ったら「ドルイドって本当にいたんだ」って感じるわけだな。その時期になれば。

 ともあれ、リアルドルイ道を考えるのに、最もふさわしいのが夏至を迎える今月ということで、いろいろネタ語りしつつ、まとめてみようかな、と考えている次第。
 迂遠なようでいて、意外ときちんと書くタイミングをスケジュール管理しながら書いているわけで。
 まあ、急に思い立ったことがあって、スケジュールを前後ズラしたりしつつ、収まるところに収めるようパズルみたいに組み替えたりもしているわけで。
 もちろん、あんまり杓子定規な人間と見られるのも嫌だし、その辺は臨機応変に振る舞う術も身に付けてはいるけど、あまりにランダム要素の大きい行動予測の読めない相手は、ストレスが尋常ではないことも明言しておく。

 話を戻して、5月5日の記事を読み直すと、おお、本記事ほど明確じゃないけど、一応、そこまでの総括と展望を書いているじゃないか。
 何だ、やはり自分はきちんとこういうことを普通にする人間だったんだ、と再確認。5月5日の記事は、割とその後の道標にもなって自分的にホッとできる記事なので、プッシュしよう。
http://white.ap.teacup.com/wngjob/61.html

 世界観とか、ファンタジー世界の信仰要素とか、RPGの歴史概略とか、自分の10年前の創作活動とか、そんな話をいろいろとしながら、今後の書きたい方向性を提示しているわけですな。記事の方向性に迷った時に、ちょっと戻って考えるのに有効なスポットということです。

 で、続く6日がクラシックD&Dのドルイドについて考えたわけですが……ここで、初めて「クラシックD&Dのドルイドのルールが、実にプレイしにくい上、コンパニオンルールに書かれた内容が、続くマスタールールに組み合わない、いわば欠陥ルールである」という事実に直面し、何てこった、こいつはどうまとめたらいいんだよ、と記事書きしながらリアルタイムで悩んでいたところ、救世主に思えたのが、D&Dの製作者ゲイリーさんの伝記。
 もう、欠陥ルールのドルイドについて考えるよりも、ゲイリーさんの伝記から得た知識でD&D史というか、D&Dを作ったTSR社の歴史を書きたいという天啓というか、ドルイドからの現実逃避策に走ったというか、時間が経って落ち着いてから、改めて、ドルイド語りを行おう、と考えた次第。

ハイラス「なかなか酷い裏話だったのだな」

 いや、だってクラシックD&Dのドルイドが欠陥ルールなのが悪いんだよ。
 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いじゃないけど、このままだとコンパニオンルールそのものまで嫌いになっちまう。モチベーションを何とか維持するためにはどうすればいい? そうだ、こんなルールになるに至った、根本原因が何か、あるいは誰かを探ればいい、という思考の流れになってしまったんだよ。今から振り返ればな。

ハイラス「で、そんな状況で、私が現れたわけだな。NOVA殿の動揺を鎮めるカウンセラー役として」

 いや、それは結果論だ。
 とりあえず、コンパニオンルールの欠陥の原因は、編集者の通称「灰色のアンさん」にあることを読み取って、このアンさんが何者か調べる傍ら、欠陥じゃないルール、アドバンストとか、今の第5版でのドルイドを確認して、イザとなれば、そっちを記事の軸足にすることまで考えてみた。それが5月8日の記事だ。
 この辺は、NOVAの試行錯誤ぶりがうかがえて、今読むと面白いと思う。いやあ、わずか一ヶ月前とはいえ、右往左往してんな、俺。まあ、何とか頑張ったからいいやん、と声を掛けたいわけで。うん、自分で何かをやろうとして、ちょっと困難な課題が発生して、モチベーションに揺れが生じながら、それでも何とか解決策とか、次の一手を考えながら、こうしようか、ああしようか考えているうちは、結構楽しいんだ。それが自分の問題ならな。

 ここで、他人がトラブルの起因として関わってくると……って、もうダメだ。これ以上続けると、不毛な説教モードになる。なりそうだが、試しにこのまま突き進んでみよう。どうなることやら。

 人が問題解決に必死になるのは、それが自分の問題として受け止められる場合。

 ボランティア精神にしても、その活動を通じて得られる、良き人との交流や、自分の経験や心理的報酬(充実感や、助けた相手からの感謝の気持ち)、さもなくば神の務めを果たすという宗教的使命感などがあってこそ、親切に助けてあげようという気になれるわけで。

 あるいは、一回ぐらいなら助けてあげてもいいなという優しさとか。で、その一回に何やら味を占めて何度も助けを求めるようになると、よほど可愛い異性ならともかく、ドジっ娘萌え少女なんてフィクションキャラならともかく、健気に頑張る娘ならともかく、陰鬱な後ろ向きの大人(心は子供)なら、「まずはせめて助けたいと周りに思わせるようなキャラ作り」から始めないとダメだろう、と思う。

 

 人が助けたいと思わない人間は、「やたらと攻撃的な奴」「トラブルの原因が自業自得な奴」「健気に頑張っているようには見えない奴」の三点セットぐらいで、そこを改善するなら「攻撃的、批判的言動は極力控える」「トラブルの原因を自分で把握して、きちんと再発防止に励む」「前向きに明るい演技を目指す。趣味の場なら、その趣味に触れて楽しんでいるように振る舞う」 こんな感じじゃないだろうか。

 なお、以上はTRPGで、依頼人の性格を考える上で、「プレイヤーが親切心から助けたいと思えるキャラの構築」を意図した上での話である。つまり、ゲームやフィクション鑑賞から身につけた知恵を現実に転用するのですよ。現実と虚構を混同するな、とはよく言われるけれど、虚構から学んだ知恵の一部は、現実に活用できなくもない。
 少なくとも、虚構の物語を構築しているのは現実の人間なわけで、つまりは、作者の知恵や人生経験がその作品に反映されているってことだ。それを汲み取って、自分の生きる知恵に転化できれば、まあ、リアルの経験の欠如を補うことは十分可能だ。というか、人間一人の人生なんてたかだか知れている。しかし、先人の人生経験の結晶である書物は虚構に限らず、他人の人生を追体験したり、他人の知恵を拝借できる貴重な媒介である。
 読書家を名乗りながら、現実の人間関係を初めとする諸問題に活用できないのでは、何のための読書か、一体何の本を読んでいるのか、現実に活かせる本を読んでいないのか、それとも読んだことをイメトレして現実に活用することもできないほど想像力が欠如しているのか、バカなのか。
 まあ、この場合、万丈レベルのバカの方が、その熱い想いにファンがつくよなあ。一番どうしようもないのは、利口ぶっただけで中身を伴わない無知を自覚しないレベルのバカである。バカの風上にも置けないのは、何ていうかな?

ハイラス「だから、お前はアホなのだ」

 師匠~~~~~って、師匠は俺だ。ハイラスじゃない。

ハイラス「師匠が誰かはさておき」

 さておくな。お前、俺から時空魔術のあれこれを学んでいるんだろう?
 だったら、俺が師匠で、お前が弟子。これで確定。

ハイラス「では、弟子として、一言言わせてもらう。ドルイ道の話はどこに行った」

 跡形もなく消えたな。ついでに見出しも変えておこう。

★バカに付ける薬

 ほら、これで脱線じゃなくなった。
 この見出しこそが、今の俺の進む道だ。

ハイラス「何ともひどいタイトルだ。そんなにバカが好きなのか?」

 万丈みたいな見ていて、スカッとするのはな。
 頭は悪いかも知れないけど、奴のハートは人間的だぞ。
 一時期、人間じゃないなんてネタにしたがな。
 バカでも、人間性を備えたバカはいいよなあ。

 4パターンに分けると、「1.人間的な賢者」「2.人間的なバカ」「3.人間性を欠如した賢者」「4.人間性を欠如したバカ」になるか。最高なのは1番だな。俺みたいな、いや、桐生戦兎みたいな、と言っておこう。

ハイラス「一瞬、何と傲慢な、と言いかけたが、すかさず切り替えられたか」

 フッ、一瞬、自分を持ち上げて調子に乗ったと見せかけながら、すぐに身を下げて変わり身を差し上げる高等テクニックよ。
「自分を持ち上げつつ、リアルでは即、笑いながら否定、あくまで冗談だと見せながら、妥当な例を挙げる」これは自分もいい気になりつつ、相手の反感を買わない、実生活で割とよく使うテクニックだ。
 何せ、生徒はバカな塾講師には教えられたくないので、適度に自分が優秀だと教師はアピールしなければならない。しかし、あまりに偉そうなのは嫌われる。そこで有効なのは、「自分は優秀だけど、もっと優秀な人もいる。まだまだ俺なんて……だけど頑張ろう」と流れるように言える思考パターンの構築だ。

ハイラス「果たして、NOVA殿は人間的な賢者なのか?」

 何てつまらない質問だよ。人、それを愚問という。
 当然、YESと答えるに決まっている。ここで遠慮してちゃ、最初から言わねえよ。言った以上は、最後まで進み続ける。ただし、方向調整をしながらな。
 俺は「人間的な賢者」を目指す男だが、その気になれば「人間的なバカ」にも「人間性を欠如した賢者」にもなれる。役割演技としてな。

ハイラス「人間的なバカを演じる必要性がどこにあるというんだ?」

 そういうところに想像が及ばないのが、お前が堅物でつまらない人間と言われる理由だぜ。
 相手がバカを演じることで、人は警戒心を捨てて、気楽になれるんだよ。味方をリラックスさせるなり、敵を油断させるなり、いろいろと応用はできるだろう。昼行灯の中村主水だって、日頃はこのパターンだ。そして、ここぞというところで知恵者の顔を見せる。
「普段はバカみたいだけど、それはあくまで演技で、本当は賢い」なんてキャラは格好いいだろう? 能ある鷹は何とやらで。俺は常に格好いいキャラを目指して生きてきたからな。まあ、その時その時の格好良さの基準が年齢によって変わってきたわけだが。
 ちなみに、「賢そうに見せて、実はバカ」というのは結構幻滅するので、話術とか知識に自信のない人間は無理しない方がいいということだ。バカにされるのが嫌だから賢そうに振る舞うというのは、本当に賢いならともかく、ただの見栄張りなら意外と損をする。世間はそれだけの責任やら見識を期待し、求めるからな。それに応じなければ、期待外れの無責任な奴と評価される。
 そして、賢そうに見せるために何かをバカにするってのは本当にダメなんだな。その何かのファンの恨みを買うのは明らかだし、好きなものをバカにされた恨みって結構尾を引くものだからな。その恨みや怒りに気づいた場合、俺はすかさず「あなたの気持ちは分かりました。以降は、○○に対する悪口は控えます」ぐらいは口にする。別に嫌いなものを好きになると言うわけではないし、人が嫌がると分かったことは口にしないだけの自制心は持ち合わせているつもりだ。本当に賢い人間は、何かあるいは誰かをバカにしなくても、普通に喋っているだけで、好きなものを楽しく熱く語っているだけで、知性は滲み出るし、同好の士の共感も得られることは学んだからな。
 なお、俺も「自分は賢い」なんて自分で言って、得をしたことはあまりない。日常でそういうのを言っちゃうと、ただのイヤミな奴だからな。

ハイラス「だったら、どうして今はそうするのだ?」

理由1.ここが日常じゃなく、師弟の修練の場になっているから
理由2.お前の口調が弟子なのに、やたらと偉そうだから

 お前が偉そうだと、俺はさらに偉そうにしないと読者に示しがつかないだろうが。

ハイラス「そんなことを気にするとは、NOVA殿も意外と器の小さい男だったんだな」

 ちっ、宗教をやっている人間は、信仰対象に帰依している自分は偉いと思い込んでいるから、何かと偉そうなんだよな。
 いいよ、お前がそうなら、俺はバカにでも、非人間的にでもなってやる。両方一度にはイヤだけどな。

ハイラス「非人間的なバカ、か。どのような存在か」

 人とのコミュニケーションに事欠くほどのレベルで、無知とか知恵が回らない輩だな。具体的には、イクラちゃん。

ハイラス「バブー、ハーイ、ちゃーんの三拍子揃った幼児か。いや、幼児を比較基準にするのはどうかと思うぞ」

 うちの翔花は生まれて、まだ3ヶ月経ってないのに、コミュニケーション能力は抜群だぞ。2号なんて、ブログを乗っ取るぐらい悪知恵が働く。どう考えても、イクラちゃんより上だろう。

ハイラス「いや、人間と精霊を比較対象にするのは、これまたどうか。人それを親バカという」

 親バカ結構。それで幸せになれるなら、俺は親バカライフを満喫するぜ。

 だが、馬鹿親になるのもイヤだから、ここは敢えて野原さんちのシンノスケ君、通称クレヨンしんちゃんを例に挙げよう。
 あのお子様はまだ幼稚園児なのに、何と暴れん坊将軍の徳田さま、すなわち上様と同じ名前で、やたらと口達者で、しかも悪知恵が働く。あの年齢で、実は「1.人間的な賢者」に匹敵する潜在能力を秘めているのだ。しかも、普段はおバカを装っており、人を笑わせる芸にも長けている。幼児らしく、ギャグネタに品がないのが難点だが、成長すればその辺は改善できるだろう。まあ、成長すればだが。

ハイラス「つまり、どういうことなのか?」

 一部のマンガやアニメのキャラは成長せずに、常に同じ年齢設定を維持し続ける超常能力を備えた者がいる。
 その数ある幼児キャラでもトップレベルで、「4.人間性を欠如したバカ」キングの座を長年維持し続けているのが、波野イクラその人なのだ。この年季に勝てるエターナルバカ幼児はそうそういない。しかも、現在進行形でその地位を今週もなお更新中だ。そろそろ、お前も育てよ、と俺は言いたい。せめて、使える単語のレパートリーをあと一つか二つぐらい増やせよ。たった3語でコミュニケーションを図ろうとするなど、甘えるにも程がある。
 ポケモンのピカチューでも、ピとカとチューを組み合わせながら、もっとバリエーション豊かに自己主張しているぞ。しかも、ピカチューはああ見えて賢い。知恵を働かせてバトルしている。イクラちゃんもポケモンボールに詰めてバトルに参加させれば、少しは成長するのではなかろうか。うちのドゴラみたいにな。

ハイラス「何だか話の流れが読めなくなってきた」

 だから、お前はアホなのだ。
 フッ、言い返してやったぜ。俺は結構、根に持つ男だからな。
 昔は、恩も仇も三倍返しだ! を旨にしてきて、バトルではあまりのしつこさのために連戦連勝を誇ったが、ある時、俺と同じ信念を持つ男と遭遇してな、千年戦争に陥りかけて困ったことになった。

やむなく俺はこう言ったわけだ。「お前、なかなかやるな」
すると相手はこう返した。「お前みたいにしつこい野郎は初めてだ」
「それはお互い様だ」
「では、この辺りで手を打つとするか」
「ああ、それが賢明なようだな」
「名が聞きたい。名を何という?」
「バカか、お前は。ここは匿名掲示板だ。ちゃっかり人のプライバシーを探ろうとしてるんじゃねえよ」
「フ、引っ掛からなかったか。さすがだ。じゃあな」
「おお、また機会があれば会おう」

 まあ、そんな機会は訪れなかったわけだが。かれこれ15年ほど前の話かな。

ハイラス「そのような過去がNOVA殿にあったとは……」

 おう、嘘のような、全くもって嘘っぱちな話だけどな。

ハイラス「なるほど……って嘘? それは誠なのか?」

 いや、誠じゃなくて嘘エイトオーオー。ただの創作だ。

ハイラス「そんな、NOVA殿。貴殿は私をたばかったというのか!?」

 騙される奴が悪い。だから、お前はアホなのだ……と平気で言ってのけるのが「3.人間性を欠如した賢者」ということになるな。

ハイラス「うお、それは何とも腹立たしい。人を騙して自分は恥じ入るところがない悪魔のような人間だ。いや、人間性を欠如しているから悪魔そのものか。とにかく、そんな輩は万死に値する」

 そうだろう。
 実際に賢者であろうと、それが偽りであろうと、まともなコミュニケーションも取れないのに、振る舞いだけは賢そうに見せかけて、できもしない大言壮語を吐いたり、平気で間違った情報を垂れ流す「自称・賢者」は単なるバカよりも相当恨みを買うことになりやすい。
 バカはまだ可愛げがあったり、人を騙すような振る舞いはしないが、「賢人ぶったバカが堂々と間違ったことを言って、それに騙されてしまった人間が一人でも出た」ならどうなるか。後に相当なしこりを残すことになりかねない。その可能性を少しでも考えるなら、「この人の言ってることは間違いだらけだから、迂闊に信じないように」と先に警告しておいた方がいい、という結論になる。

ハイラス「それは、とある特定個人に対する貴殿の対応を自己弁護しているのか?」

 まあな。
 彼はイクラちゃんとまではいかないが、割と幼児的なところがある人間でな。
 それなのに、自信満々で慇懃無礼に思える気取った口調を使うから、何も知らない人間は勘違いして結構騙されて、後から恨みを持たれたりしている。そのことを気に病んで、いろいろ悪循環が発生しているようだ。彼の言動を信じた人間は、俺も含めて「こいつは悪意で人を騙すズル賢い男なのか」と受け取ることもありがちだ。つまり、3番だと誤解するんだな。
 これは、ビルドに例えるなら、ブラッドスターク改めエボルトのようなキャラを想像すると分かりやすいだろう。狡猾で、しかも人間性を持ち合わせない宇宙生物のエボルトは、まさに「人間性を欠如した賢者」に相当する。
 以前は、葛城巧も「悪魔の科学者」と呼ばれていたし、内海成彰も「狂気の科学者」としてエボルトに付いた。葛城はその後、悩める科学者として人間性を示し始めたし、内海の場合は、本当に人間性を失ったのか、あくまで人間性を維持した上での演技なのか読みにくいところがあるが、リアルでは3に分類されるのはサイコパス呼ばわりされても不思議ではない。

ハイラス「件の御仁はサイコパスではない、と言いたいのだな」

 ああ、ちょっと昔の創作作品のインタビューも含めて、実際に会って確認した俺の言葉だ。
 ありゃ、サイコパスのような意図的な悪党じゃなくて、社交性に欠けた未成熟な人物だ。ただ、妙に賢ぶって振る舞うことがあるので、「意図的に人を騙す詐欺師のような人間」と見受けられる言動も多くあって、そう思われることで損をしているように見える。
イクラちゃんみたいな幼稚な人間」と「エボルトみたいな悪党」のどっちが人間評価として良いのか悪いのかは分からないが、「例が両極端だ。どっちも真っ当な社会人としては悪いに決まっているだろう」という意見にも同意するが、あえてどっちが敵意の的にならないかと言えば、明らかに前者だろう。後者は否が応でも敵を作りすぎるので、メンタル的にも能力的にもよほど強くなければ生き残れない。

 まあ、そんなことはどうでもいい。
 俺が彼を擁護するいわれはそもそもないからな。ただの現状を分析したに過ぎない。

 ところで、ハイラス、お前はさっきの俺の創作話、どこまで本当で、どこから嘘か分かるか?

ハイラス「根に持つ男、というところから、嘘ではないのか。私の信じるNOVA殿は、割と大らかで細かいことは気にしない寛大なお方だと考えているが」

 甘いな。
 それは、こうなりたいと無理して役割演技しているだけだ。
 俺の本質は、イヤな事がなかなか忘れられず、結構うじうじしていて、やられたら三倍返しで反撃過剰になる男なんだぜ。後先考えずにな。俺に嫌がらせをした人間は、結構陰湿な報復を受け、しかも俺は知れっと涙を流して被害者ぶるものだから、相手の方が大人から怒られるという、まあイヤミな小僧だったわけだよ、これが。

ハイラス「マンガに登場すれば、ムカつくキャラの筆頭に挙げられそうだな」

 そうなんだよ。
 俺もそういうマンガを見て、「あ、これ俺じゃん、こんなキャラじゃ俺はダメになる、と小学生時代に反省し、次は泣かないクールキャラを目指した。これが小学校高学年から中学生に掛けてだな。涙とか憤りとかは、チラシの裏に創作もどきの発散をしたりしながら、ネガティブな自分をそこに封じ込める形で自制した」と。

ハイラス「それは知っている。ケイソンの件だな」

 そう、小学生時代から中学生時代と時期が変わるにつれて、俺は生き方をブラッシュアップし、進化したわけだ。まあ、当時は役割演技という言葉も、フォームチェンジという言葉も知らなかったが、自分では「変身」という感覚だったんだな。
 要するに、その時代その時代のヒーローに自分を仮託し、こうなりたいとモデルケースとして純粋に目指そうとする夢想家、ただし実現できたら凄いと自分の道にしてきたわけだ。
 まあ、中学時代のヒーローが、必殺仕事人と、ゴジラと、ガンダムという辺り、「何を目指してるんだ、俺」と今の視点ではツッコまざるを得ないわけだが。

ハイラス「だったら、今は何を目指しているんだ」

 パトレン1号と、万丈龍我と、沢渡一海と、ゲイリーさんかな。
 まあ、全てそうなりたいってわけじゃなく、個々の要素を抽出する形で、「おお、この人のこういう部分は感動した。自分もかくありたいぜ。他人の長所から学んで、より良き自分でありたいなあ。使い勝手の良さそうなセリフは試しに使ってみて、遊んでみる。気に入ったキャラは試しに動かしてみて、自分らしくアレンジしてみる。他人のいい部分は指摘して、自分も意識して学ばせてもらおうとする。まあ、学ぶことのできない才能の場合も、他人さまを褒めてバチは当たるまい。他人の欠点は……口にすると角が立つので普通はめったに指摘しないが、言うことで自分にメリットが生じ、言わないで放置すると自分や周りに明らかにデメリットが生じて状況が悪化しそうな場合に限り、しっかり分析して口に出す。相手の自覚を促し、改善を期待するためにな」といったところだ。

ハイラス「なるほど。その言葉に嘘偽りはござらんな」

 さすがに青で強調したことまで嘘だったら、俺の文章に価値を見出すのは困難になる。
 妄想やブラックジョークなんかも書くが、それしかない文章だとナンセンスで、書いていて俺がイヤになる。全て鵜呑みにする必要もないが、青が真実を意味するのはブルーアイズにかけて誓うぜ。
 一応は文章の書き手として、自分の書くものに誇りと責任は感じているからな。だから、曲がりなりにも創作家を目指したと称する男が、誇りも責任も抱かない文章を書き散らすことに関しては、決して許せない。ましてや、そいつが短期間とは言え、自分が創作指導した相手となればな。

 なお、先ほどの質問、何が真実で何が嘘かについてだが、「根に持つ男」「三倍返し」「(比喩としての)千年戦争」「匿名掲示板での名を伏せたバトル」までは本当。「連戦連勝」「互いに相手を認め合って、好敵手としての関係を築けた」という部分に一部嘘というか脚色を施した感じだ。

 ネットでの匿名バトルを経験したり、観戦したりの経験を持つ者には常識だろうが、「勝敗の結果なんて、本人の主観判定にせよ、周囲の反応にせよ、はっきり目に見える形で決まることは稀」で、連戦はともかく、連勝なんてことは有り得ない。まあ、そんなことを主張する人間は、大ボラ吹きか、ギャグとして狙って言っているか、よほど周りの見えていない愚か者だろうと解釈するのが正解、と俺は考える。
 俺は敗北から学ぶ男を自認するので、連勝という言葉に価値を見出さないしな。

 好敵手に関しては、「こいつやるな」と感じた人間は時々いるが、そこまで互いにエールを送るような関係にはまずなれない。一方的に、相手の発言に感じ入ったことがあるのが、せいぜいと言ったところだ。
 互いにエールを送れる人間関係が好みなら、リスクを冒しながらも、固定ハンドルの掲示板で責任ある言論を続けていれば、まあ時間を重ねるうちに一定の信用を勝ち得て、気心の知れた友人だって作れるようになる。それが18年、ネットライフを続けて書き続けてきた者の言える言葉だ。

 そういう地道な、コツコツとした、紆余曲折を経ながらも自分の道をしっかり歩いてきた人間に対して、安易な気持ちで「あなたを満足させられる文章を書きますから」なんて言葉は吐いて欲しくない。
 俺を満足させられる文章なんてのは、俺より高みにあるような立場、あるいは振る舞いのできる人間にしか書けない。軽々しく、そんな言葉を口にするのは、こっちが18年かけて培ってきた見識とか想いを、あっさり乗り越えられると考えている状況認識の甘さ、幼さを露呈しているだけで実に痛々しい。さすがに、人の文章に掛けてきた時間や気持ちの重さを軽く見積もり過ぎだ。
 そんなことを臆面もなく口にしても許される人間は、NOVA以上の成長速度を誇るか、18年以上の歳月を曲がりなりにもサイト運営に捧げてきたか、NOVAの書くブログよりも面白い記事を実際に書いているか、まあ何らかの根拠を求められることになるだろうし、それを口にした人間がそうでないのは明らかだからな。

 心意気を示すのは結構だが、「NOVAを満足させる文章」のハードルを低く見積もりすぎ、ということを指摘しておく。
 なお、NOVAが大事に考える知人の書く文章は、「書く人の人柄とか、誠実さとか、趣味に対する愛情とか、同好の士としての共感とか」感情面での交流が成立しているケースが多くて、そういう要素が比較的高いレベルで安定している。もちろん、見識とか、文章の技量とか、文章量とか、個々の差はあるし、それぞれで評価点を付けることも可能かもしれないが、俺はそういうことで他人を上から目線で評価する立場ではない。
 むしろ、情緒的な面で、「あ、この人のセンスは面白い。なかなかツボをついているな」「安定して読める文章だな。要所要所でしっかり引き締めたり、こだわりを保っているな」「独自の視点で、周囲と折り合いを模索しながらも自己主張をしっかり示してるな」「こっちの投げたボールに、すぐにリアクションを返してくるな。機を見て敏だな」などなど、その都度、感じる時があって、大切なのは技術云々ではなくて、ネット上での地道でコンスタントな人付き合いと、互いに独り善がりにならないだけの配慮と、こだわり要素の共有などなど。

「俺を満足させる文章」なんて、その場だけのリップサービスを口にされても嬉しくない。
 それよりも目指すのは、「俺に迷惑をかけない常識的な振る舞いとか、せめて俺の好きな物を間違えて攻めない程度の俺への理解とか、自分の不見識や事実誤認の多いドジさの改善とか、自分の内面世界を豊かにすることとか、後ろ向きな鬱屈した性格を少しでもプラス志向に切り替えるように努力することとか、責任ある大人としての言動とか、自分の人生のプラス要素に光を当てることとか」課題はいっぱいあるんだから、すぐにはできないことを軽々しい気持ちで訴えるよりも、ネット世界での足場をしっかり踏み固めて、安定した居場所を構築した上で、己が為すべき、為すことのできる、為すことを求められている役割は何かを考えて欲しいよな。こっちに全部、責任を丸投げするような逃避気質を改めながら、な。


 さて、ハイラスよ、ずいぶん待たせたな。
 こっちの言いたいことはあらかた言ったが、お前にも心当たりあるんじゃないか。
 お前が次元ドルイドとなった理由について。
 ここまで書いたことは、決して他人事じゃないんだぜ。

★ハイラスの秘密

 お前、ロウラスさんと大ゲンカしたんだってな。

ハイラス「そ、それは誰から聞いたのであらせられるか?」

 何だか動揺して、言葉遣いがおかしくなっていることから図星だったようだな。
 一応、以前にロウラスさんと会って話をしたとき、そんなことをチラッと言っていたことを思い出してな。その時は、お前の名前こそ出さなかったが、ロウラスさんはこう言っていた。

ロウラス「わしも昔は頑固ジジイでな。今でこそ、外との交流を真剣に考えるようになったが、これもラヴェルナ殿や、ケニー、それにリウイといった若者たちの感化を受けたゆえ。だが、わしの弟子の中には、頑固なわしの態度に腹を立て、森から姿を消した者も何人かいる。外の世界に憧れを抱き、自分の森を捨てることなど、わしには言語道断な考えだったが、今にして見ると、若い彼らの気持ちを受け止めてやれなかったわしにも驕りがあったのだろうし、世界を飛び回ると言われるNOVA殿のような方であれば、彼らの気持ちを察してやれたのかもしれんな。いやいや、年寄りの愚痴を聞かせて済まなかった。まあ、もしもNOVA殿が旅先で、わしの行方不明の弟子を見かけるようなことがあれば、それとなく、わしの今の言葉を伝えて下さると、老骨として是幸いなり、じゃ」

ハイラス「師匠がそのようなことを……」

 ハイラス、お前、泣いているのか。

ハイラス「昔を思い出してな。そう、確かにNOVA殿のご推察の通り、私は昔、ただただ森に固執して外の世界に目を向けようとしない師の態度に腹を立て、感情をむき出しにして師を罵ったものだ。若かったのだな。故郷の森を出て、自らの新天地となる自分だけの森を見つけるため、広い世界を己の目で見ようと勢い込んだのだ」

 よくあることだな。
 俺もそういう時期があった。現実に縛られるのがイヤで、理想的な異世界への関心を深めていったものさ。

ハイラス「NOVA殿にもそういうことが……。いや、失礼。今は私の話に集中させてもらいたい」

 いいぜ、続けてくれ。

ハイラス「ああ。それでだ、広い外の世界に憧れる私の心に、何かの誘惑の声が響いたのだ。『お前さえ望むなら、お前の知らない世界への門を開いてやろう。お前は自らの居場所を探して流離う人生を望むなりや?』とな。私は怪しいと感じながらも、その誘惑に乗せられ、目前に現れた次元の門を潜った。気がつけば、アレクラストとも異なる別の世界にいたよ。それが私の次元ドルイドとしての人生の始まりだ。門は時おり、突然にして現れ、否応なく私を次の世界に送り出す。それまでの生活も一切絶たれて、また新たな世界で一から自分の生活を構築し直さなければならない。その繰り返しだったな、私のこれまでの半生は」

 分かる気がする。
 俺は小学4年で一度転校し、中学時代は小学校時代の延長の人間関係を過ごせたが、高校に入ると、また一人。大学でも、高校の連れと維持した関係はあったが、また一から構築するものもあって、人生のある時期、ある時期を経て、自分の環境が激変し、リセットとまでは行かないが、再構築を繰り返した。
 俺にとっては、現実よりも異世界の方が、逃げない、そこに必ずある不変の世界として認識されたのかもな。
 だからこそ、異世界探求の旅を重ねて、その向こうに自分の理想があると夢見てきた青年期だったわけで、俺が時空魔術の研究を始めた動機も概ねそこにある。

ハイラス「NOVA殿は研鑽の結果の意識的な次元移動だが、私の場合は不慮の事故のようなもの、とは話したな」

 そうとも言えないぜ。
 お前、誘惑の声、と言ったな。その声が何者か知らんが、お前の幻聴とかでなければ、その者は意図的にお前を次元転移に送り出したことになる。事故ではなく故意だ。そんな呪いをかけられる奴に心当たりはないが、俺も警戒した方がいいのかも知れねえ。
 逆に、お前の幻聴だったりしたら、答えはお前の心の内部にこそあるのかも知れねえ。お前はロウラスさんに反発して、自分の今いる世界から外に出たい、あるいは逃げ出したいと願った。その時に、お前の資質である次元移動の能力が覚醒したのかもしれん。この方が対処は楽だ。お前がそのことを自覚して、その力の制御に努めればいい。

 外に敵がいるなら、そいつへの対処が必要になるから厄介だが、今の段階でははっきり見えないために杞憂で終わる可能性がある。そうなると、俺も時空魔術師として対処に当たらないといけなくなるかもしれん。その時は、ハイラス、お前の力も借りることになるだろうな。

ハイラス「もちろんだ。元はと言えば、私の招いた災いだからな。協力できることなら、何でもする」

 災いを招いたのが誰かは、あまり気にするな。
 見方を変えれば、俺の敵の存在について、お前が先触れとして警告を伝えに来た、とも考えられる。
 まあ、勘違いだとしても、することは一つだ。
 お前はもっと時空魔術を使いこなせるように修練し、見識を深めなければならない。
 それと、誘惑者、あるいは自分自身の影の声にたぶらかされないよう、確固たる自分自身の居場所の確立も含めてな。

ハイラス「敵は外にいるか、己自身の心の影か。どちらにせよ、自分自身を磨かねば、私は故郷に戻ることもできん、ということか」

 いや、そうとも言えないぜ。
 ソード・ワールド2.5の話はしたが、今年はロードス30周年というプロジェクトが動いていてな。そっちを通じて、フォーセリアへの門が大きく開かれる可能性も出てきたんだ。
 お前の故郷への帰還も、それを機にロードス→アレクラストへと道が開かれる可能性もあるんじゃないかな。まあ、今の段階では希望的予測に過ぎんが。
 そちらの道も検討してみるのもいいかも知れん。

ハイラス「重ね重ねのご配慮、感謝する。さて、次は『私的D&D史』の話になるのかな」

 ああ、その話にしたいが、一旦ここで休憩だ。
 そろそろ、俺も空タイに戻る時が来たようでな。
 何か、俺が戻らないと収拾つかない異変が起こってそうな気がするし。

 今回の一連の総括の大詰めのゲイリーさんの話は、また今度だ。
 じゃあ、またな。

(完)