ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

アステロイドの監視所

★祈る心と、機械の思考

 

ハイラス「このアストロ・メガネウラという船に救出されて、それなりの時間が過ぎたが、やはり落ち着かないでござる。周りにあるのが科学文明の産物、機械だらけというのもあるが、やはりNOVA殿たちのその後の動向がはっきりしないのが、一番の気がかりだからか。新世界では、無事でおられるだろうか。よもや、不慮の事故にでも遭われて、こちらの救出を待っているのではあるまいか。我々は、もっと積極的に捜索活動を行えないものか。

「しかし、自然の中ならいざ知らず、多元宇宙の探索など、〈事象の分岐点〉の監視施設がなければ、私には何もできないのが歯がゆくてならん。次元ドルイドなどという肩書きはあっても、その実、多元宇宙のことに関しては無知で無力な己に気づかされてしまった。私にできるのは、NOVA殿の無事を新世界の大地に祈ることのみ。クリスタルレイクの森と湖の加護があらんことを」

 

ブレン「やれやれ、この男は、また、お祈りですか? 人間のそういう習慣だけは、私にはちっとも理解できません。目に見えぬ存在、実体を観測し得ぬ存在に願いを込めることは、全く非合理で愚かで無意味な行動にしか思えません。ですが、それでも奇跡なる低確率の事象を信じて止まないのが、人間の人間たる所以かもしれませんね。まったく諦めが悪いというか、だからこそ心の強さを発揮し得るというか。想いの力というものだけは、不可解にしてミステリアスで計測不能と考えます。この男の主張する自然を大切にという考え、すなわちエコロジーは理解できるのですがね。ハート、あなたには人の心が分かるのでしょうか?」

 

ハート「全てが分かるとは言えない。だが、憧れはするし、それが仮面ライダーの強さの原動力であるとも考える。想いの強さについては、ブレイブとか、心の光とか、ロボレナリンとか、ロボ根性とか、熱血・気合・魂といった精神コマンドとか、ここに来て、いろいろと考える材料を与えられてはきたが、歌や祈りが白いパンドラパネルに影響を与える仕組みもよく分からないままだ。物理法則を越えた奇跡、というものは、現象としては観察されるわけだが、それこそ正に霊的な不可思議現象と何がどう違うのか、俺にはさっぱりだし。ただ言えるのは、友だちのために祈るという行為そのものは嫌いではない、ということだな。そういう熱い感情は大切に考えたい」

 

ブレン「あなたがそうおっしゃるのなら、私も合理性にはこだわらず、人の祈りへの批判は脇に置くことにしますがね。全面的に賛同するわけではありませんが、祈る心こそが人間性の一要素でもあるとは考えます。目に見えない何かを信じることができるという点で、人は現実を見失いもするし、現実を超えた理想や希望に向けて進み続けることもできるのだから」

 

メディック「ブレン、目に見えない何かを信じないということは、愛情さえ否定することになるのをお忘れなく。私にとって、祈りとは愛情の一表現だと考えますわ。もちろん、その対象はハート様ですけどね❤」

 

ブレン「祈りは愛ですか。確かに、神への愛という考え方はあるようですがね。愛情と信仰というテーマは、考察に値するのかもしれません。どちらも奇跡に通じたりもするようですし」

 

ハイラス「……やはり、この環境は落ち着かないでござる。少し祈るだけで、周りの機械生命体にあれこれ言われる現状では。NOVA殿、早く戻って来てくだされ」

 

ブレン「おや? ドクターから通信が入っているみたいですよ。え? 司令から連絡が来た? 至急、次元ドルイドをブリッジに呼んでくれ? 了解しました。ハイラスさん、あなたの祈りが通じたかどうかは知りませんが、司令があなたと話がしたいそうです。こういう時は、良かったですね、と言えばいいのでしょうか。これも奇跡? 偶然? 私にはよく分かりませんが」

 

ハイラス「我が信仰と、NOVA殿の努力の賜物であり、必然と申すべきであろうな」

 

ブレン「……では、そういうことにしておきましょうか。それで、あなたが納得しているのなら」

 

★流星、来たりて

NOVA(通信の声)「やあ、ハイラス。まさかメガネンジャーと合流していたとはな。お前が転移したと晶華から聞かされたときは驚いたし、これから探さないといけないな、と考えていたが、アストロ・メガネウラに拾われたと聞いて、ホッとしているところだ。捜索の手間が省けたし、とにかく、無事で良かった」

ハイラス「ああ、晶華殿にも感謝しないとな。Kカプセルがなければ、無事では済まなかったゆえ。NOVA殿も無事息災なようで何よりでござる」

NOVA「おお、それなりに苦労はしたけどな。結果的には、時空を超えた導きがあって、いろいろな問題が解決した。過去の俺と、未来の俺に感謝だな。詳しい話の顛末は、かくかくしかじかこういう感じだ。お前が転移した後の話は記事にして2話分のレポートにまとめた。興味があれば、後から読んでくれ」

ドクター・ウルシェード「ああ、司令。先ほど送られてきたレポートは、ざ~っと読ませてもらったんだけどね。要は、〈事象の分岐点〉のエネルギー確保のために、未~来の司令から派遣された過~去の司令がアーティファクトの杖をお前さんに託した。そして、杖の超~ミラクパゥワーでいろいろと問題解決して、〈事象の分岐点〉がクリ~スタルタゥワーに拡張発展するに至った、と。何だか魔法のような話だが」

NOVA「まあ、俺、魔法使いですし。これも、時空魔術師の世界では日常茶飯事、と言いたいが、そんな簡単なことでもないかな。どちらかと言えば、俺の日頃の行いがいいから、諸天の加護があったんじゃないか、と考えています。次元嵐は災難でしたが、その試練を乗り越えて、ますます強くなったわけですし。まさに転禍為福って奴ですね。
「俺の新たな拠点のタワーには、明けぬ夜はないって意味も込めて〈夜明けの尖塔〉、英語名サンライズ・スティープル、略してSRSって名前も付けました。これも過去の創作ネタですが、『光の杖』の物語には暗黒魔術師ブレアデスという男がいて、ジョエル・トレントの前に立ちはだかるんです。そして奴の拠点が〈闇の塔〉、ダスク・スティープルって言うんだけど、それをもじって、俺の塔には闇を払う夜明けを採用した次第。つまり、俺の過去の物語と、言霊的にきちんと意味を内包しているわけです。ここから新世界の夜明けを始める決意もフルチャージ完了ということで」

ドクター「つ~まり、新世界の拠点には、司令の過去の記憶と、未来への希望が詰まっているということでいいんだな。メモリー&ホープの結晶、ブレイブここに極まれり、と」

NOVA「おお、ドクターには話を理解してもらえたようで何よりですよ。それじゃあ、今からそっちに行きますから」

ドクター「行くってどうやって? って聞くだけ愚問だったか。司令は時空魔術師だから……」

アリサ(オペレーター役)「本艦に急速に接近する反応あり。流星っぽい何か🌠……モニターに映します」

ドクター「こ、これは巨大隕石か? 至急、予測進路を計測し、回避行動を始め。場合によっては迎撃の準備を……」

NOVA「ああ、迎撃はやめてくれませんか? その隕石に乗ってるの、俺と晶華だし。ぶつかる前に止まるし。この宙域の時空観測用の拠点に使うつもりだし」

ドクター「何~だって?」

アリサ「巨大隕石、急制動を掛けたらしく、接近相対速度減速。本艦との衝突の危険性激減」

NOVA「いやあ、隕石型の世界間渡航装置の元ネタはファイナルファンタジー5ですね。新世界はどうもファンタジー要素の強い世界みたいで、思いつくのがそういうイメージになってしまう。まあ、十分接近して位置を固定したら、そっちに飛び移るから」

ドクター「いやはや、わしもよく無茶はするが、司令の豪快さにも度肝を抜かれるわ」

ハイラス「そうだろうか。AD&Dスペルジャマーの世界では、ごく当たり前のように思われるが。これぐらいのことで驚いていては、魔術的ファンタジーのアストラル海は越えられぬぞ」

ドクター「にわかに、専門家のような口を聞きお~ってからに。わしは一応、科学の徒だから、魔法的現象には慣れておらんだけじゃ。しか~し、それがアストラル海を越える手段であるならば、今からでも勉強してみせるわい。ファンタジー知識は恐竜先輩のジュウレ~ンジャーに、異世界知識は爆竜先輩のアバレ~ンジャーに協力を求めれば、何~とでもなろう。スーパー戦隊42作の歴史をナメんなよ~。それこそ魔法戦隊なるものもあるわけで」


WHAN!

PON!

白い閃光と、小さな閃光と共に出現す。


NOVA「ふう、時空魔術師White NOVA、遅くなったが今、参上」

晶華「その娘、時空魔法少女にして、花粉症ガールの粉杉晶華。涙目浄化OKね」

ハイラス「おお、NOVA殿、晶華殿。会いたかったでござる」

NOVA「ああ、お前も無事で良かった。それと済まない。次元ドルイドのお前がランダム転移するのを制御しようと、転移先を〈事象の分岐点〉に戻って来れるよう、あらかじめ術式を施していたんだよ。ただ、今回はそれが裏目に出たようで、〈事象の分岐点〉が移動してしまった後の、何もない空間座標に転移されるとは思わなかった。完全に俺の失態で、お前を殺してしまうところだった。結果的に、晶華のKカプセルがお前を救ったと聞いて、巡り合わせの不思議さを痛感したぜ。とにかく、無事でいてくれてありがとう」

晶華「ハイラスおじさん、ゴメンなさい。あなたの気持ちを無視して、無理やりアシモンに封じ込めようとしてしまって。私もタイムジャッカーに無理やり改造されて苦しんだのに、同じことをあなたにしようとしたことになる。反省してます(涙目)」

ハイラス「いや、あの時は非常事態だったから、とっさの判断で過ちが生じるのはやむを得ないと考える。そして、結果として、そなたの行動が、私の救いになったことも事実。私は晶華殿のアシモンにはならんが、アシスタント次元(ディメンションナル)ドルイド、略してADDとして振る舞いたいと思う」

晶華「じゃあ、私もお返しに、ハイラス師匠のアシスタントガールとして振る舞うね。一緒にNOVAちゃんのGTライフを楽しい場所にしていきたいな」

NOVA「ああ、これで、このブログもようやく平常運転に戻れそうだな」

ドクター「それで司令、わしらにもいろいろ説明してもらえんかね。タイムジャッカーとか、娘御が急成長した事実とか、新世界とか、聞かないといけない話が山積みのようだから」

NOVA「ああ、メガネンジャーのみんなにも済まないと思ってます。本当は、ビルドの物語が完結した時に打ち上げでもして、チームを一旦解散しようかと思っていたんだけど、いろいろ引き止めてしまったようですね。特に、ウルトラ世界の皆さんには迷惑をかけたみたいだ。ダン隊長やゼロさんの姿がないようですが、どちらに?」

ドクター「お二人と、それからゼロの依代のレイト君は、司令の捜索のために定期的に宇宙を飛び回っておる。宇宙を飛び回るウルトラ族にこちらから連絡を取る手段はないから、そのうち帰ってくるのを待つしかなかろう」

NOVA「何だ、連絡が取れないのか。ウルトラサインは……って、そう言えば、ドクターには教えていませんでしたね。仕方ない、ここは俺が。『司令、無事に帰還。すぐにアストロ・メガネスターに帰還されたし。セブンさんとゼロさんへ。White NOVAより。捜索活動に感謝を込めて』こんなところかな。ふんッ! よし、これで発信完了」

ドクター「何をした?」

NOVA「何をしたって、ウルトラサインですよ。ウルトラ族の使う長距離宇宙通信文字ってところです。言霊魔術師の俺に掛かれば再現するのは難しくない。ただ、読むのはともかく、こちらから発信するには結構エネルギーを食うんですけど、今の俺にはエネルギーの心配はいりませんから。むしろ、新世界でゲットした伝説の杖の魔力を適当に消費しないと、暴発の危険があるぐらいでしてね。今は多少派手なことをしないといけないんですよ。そのうちエネルギーを安全に抑制する方法も習得するつもりですが」

ドクター「司令。その杖の驚異的な力を聞くと、わしはある懸念を覚えるのだが。タイムジャッ~カーの連中が言っておった妄魔時王という言葉に聞き覚えがないかね?」

NOVA「その言葉をすでにご存知でしたか。未来の俺がそうなるかもって奴ですね。最初は晶華の言った戯言かと思っていたのですが、杖を入手した際、過去の俺にもそう言われましてね。ドクターやダンさんたちには、いろいろと相談に乗ってもらいたいと思っていました。その話を含め、ダンさんたちが帰って来てからで構いませんか。娘のことについても、問題を抱えていますし」

ドクター「お前さんが未来の危険性を自覚しておるのなら、話が早い。わしが言えた義理でもないのかもしれんが、過ぎた力に溺れるな、と言いたいだけだからして、それはそれで、杖の原理について調べさせてはくれんかね」

NOVA「科学に基づく代物じゃないので、魔術の素人が触るのは危険じゃないかと思いますが。ドクターには、他にも調べて欲しいことがありますし、杖の方は俺の研究が一段落して、ある程度の安全性が確保できた上でなら、ということで、ご同意願いたい」

ドクター「うむ、よかろう。アストラルの海を渡るには、科学ではなく、魔術の知識が必要と聞いてな。それならば魔術についても研鑽したいと考えたわけだ」

NOVA「いわゆる魔導科学って奴ですか。だったら、ニュートン以降の科学と魔術が分化する前の錬金術辺りから調べるといいんじゃないかな。心理学者のユングにも関わってきますし。TRPGならシャドウランTORGがお勧めですね。パラケルススとか、ヘルメス・トリスメギストス辺りを調べるのもいいかも」

ドクター「……ややこしいところは、司令に一任した方がいいのかもな。わしも少しは齧ってみるつもりだが、この件で分からないことがあれば、相談するとしよう」

NOVA「俺でよければ。この辺は、オカルトとの線引きが難しいと思いますけどね。それはそうと、ダンさんたちが帰ってくるまで、こっちの用事を済ませたいんですけど。ハイラスを連れて行って構わないですかね。彼を助けてくれたことには重ね重ね感謝したいところですが」

ドクター「ああ、では、その間にメガネ~ンジャーの打ち上げパーティーの準備でも進めておくか。わしとブレンたちと、アリサ君とで。弥生もコンパーニュから呼び戻さないとな」

NOVA「ああ、それなら俺がもう向こうに連絡しておきました。翔花1号に通信した際に、そこに弥生ちゃんもいることが分かったので。シルバーアイズを持って、帰ってくる予定です」

ドクター「相変わらず手回しのいいことだな。では、パーティーの準備は任せておくといい。大船に乗ったつもりでな」

NOVA「ええ、その話は別のブログでまた


★次元ドルイドの新たな職場

ハイラス「ここがNOVA殿たちの乗ってきた隕石の中でござるか」

NOVA「ああ、アステロイド時空監視出張所と言ったところかな。この位置座標に固定しておけば、以前の〈事象の分岐点〉と同様の時空監視も行えるように設計した。もちろん、拠点ではなくて、あくまで出張所なので簡略化した要素もあるんだけどな。この場では監視は行えるが、観測した世界に直接転移して干渉することはできなくなっている。あくまで、見てるだけって奴だ」

ハイラス「めったにないことかもしれぬが、もしも干渉が必要になった場合はどうすればいい?」

NOVA「新世界の〈夜明けの尖塔〉およびクリスタルレイクの山小屋への次元通信システムと、直通転移陣を準備した。関係者は、ここから向こうの拠点への連絡、および直接の行き来が可能だ。ハイラスは基本的に、サンダーバード5号のジョン・トレーシーのように、ここに常駐してもらうが、今までのような缶詰め状態じゃなく、適度なローテーションで山小屋で過ごすこともできるようにした。ドルイドのお前にとって、自然の中で暮らすことはストレス解消になるだろうと思ってな。つまり、今後のハイラスは、時空監視の仕事だけでなく、クリスタルレイク湖畔の森の管理も務めてもらいたい。もちろん、一人ではなく、娘の晶華やケイPマーク1もアシストに付けた上でな」

ハイラス「森の管理でござるか。それは非常にありがたい申し出と言えよう。ドルイドとしての経験を活かせ、生き甲斐にも通じるし。守るべき森を持ち、導くべき弟子を得て、多元宇宙の監視という大任にも預かれる。誠にもって至福とはこのこと」

NOVA「いや、本当はお前を故郷のアレクラストに返してやりたかったんだよ。そのために、いろいろと調べてみたわけだが、その結果、残念なことが分かってな。アレクラストは、リウイの物語が終わってから、ほとんど時間が経っていない。つまり、あの世界と我々の世界では、時間の流れが随分とズレてしまったんだな。それはもちろん、ソード・ワールドの中心がフォーセリアからラクシアに切り替わった影響で、アレクラストの物語が時間の流れに取り残された結果なんだが」

ハイラス「……つまり、私一人が年齢を重ね、彼の地の人々は昔のまま、ということか。ロウラス師匠から見れば、行方不明の弟子が帰ってきたと思ったら、随分と老けていた、という感想になりかねない、と」

NOVA「俺が観測した限り、この10年の間、ソード・ワールドRPGが2.0から2.5に切り替わるまでの間に、アレクラストの時間はほとんど動いていない。せいぜい数ヶ月から半年ってところだな。単純計算、10年で120ヶ月、120対6で考えるなら、我々はアレクラストの20倍の速さで年を重ねていることになる。この時間のズレが、お前をアレクラストに戻す一番の障害じゃないかな、と考えるわけだ」

晶華「……未来で3年を過ごしたはずなのに、帰ってきたら一月も経っていなかったのが私なんだけど、それと同じような感じ?」

NOVA「確かにそうかもな。たった3年でも随分変わったと、こっちは思うわけだが、それでも俺の娘の晶華は元・翔花2号で、本質は変わらない、と俺は考える。だけど、ロウラスさんはどう思うんだろうな。こういうのは本人に聞いてみないと分からないし、どうすればいいのか俺では結論が出せない。今すぐとは言わないが、お前自身がどうしたいか、少し考えておいてくれ」

ハイラス「ご心配いただき、かたじけない。しかし、話を聞いて一つ幸いと感じたのは、故郷の『一角獣の森』は相変わらずそこにある、ということでござるな。滅びたわけでもなく、大きく様変わりしたわけでもなく、変わったのは私自身。私の居場所が今もそこにあるのかは分からんが、故郷はあくまで過去の思い出と割り切り、今の生活を重視するのが何よりも良いのかもしれぬ。もしも帰れるのならば、一度は帰っておきたいところであるが、未練を残しすぎるのもな。気持ちの整理は必要であるが、故郷の地を旅立ち、帰らぬままに新たな人生を過ごした冒険者は私だけではござらん。そう達観できる程度には、年を重ねたでござる」

晶華「……ハイラスおじさま(涙目)」

NOVA「機会があれば、俺もアレクラストに行ってみるがな。その前に片付けないといけないことがいろいろある。良ければ、ハイラスにもいろいろ手伝ってもらいたいわけだ」

ハイラス「ああ、このアステロイド監視所と、クリスタルレイク山小屋での新生活に慣れることも含めて、私自身もするべきことはたくさんありそうだ。過去にとらわれることよりも、今すべき充実した仕事があることを喜びとしたいでござる」

晶華「うん、私もそう考えるようにするよ。NOVAちゃんと、ハイラスおじさまを助けて、しっかり働くんだから」

NOVA「ああ、改めて、このGTライフでの仕事がうまく進むよう、今後も楽しい記事が書けるよう、2人にはしっかり協力してもらいたい。よろしく頼む」

(今話完。こうして、GTライフは日常を取り戻したってことで)