ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

D&Dゲームシナリオの話2

★クラシックD&Dのシナリオ話の続き

 

NOVA「さあ。今日は昨日のベーシックシナリオに続いて、エキスパート以降の手持ちシナリオの話をするつもりだ」

 

ハイラス「最近は、こちらに入り浸ってばかりでござるな」

 

NOVA「ああ。ローテーション的には、翔花伝の話の続きを書かないといけないと思っているが、今は創作脳じゃないんだよ」

 

ハイラス「と言うと?」

 

NOVA「プリキュア最終回からの新番組とか、パトルパ最終回とか、いろいろストーリー情報が入ってくると、それを消化して整理する入力機能がオンになって、別の物語を書く出力機能がオフになる。うまく話がつながる、すなわち昨年夏のビルド最終決戦を応援するような話なら書けるが、『リトルシーサーとゴジラの修行タイム』的な物語はどうもタイミング的につながって来ないんだよな。さらに、現実の仕事として、受験すなわち『生徒と、それを応援する教師の修行タイム最終章』みたいなことを日々考えている状況では、さすがにフィクションでまでそんなことを考えているとしんどいわけだ」

 

ハイラス「つまり、現実とフィクションが錯綜しすぎると良くない、でござるか?」

 

NOVA「まあ、次元嵐の時みたいに、自分の励みになるならいいんだけどな。ただ、今回はプロット的に、そういう方向になりそうにないので、今は保留だ」

 

ハイラス「こちらの記事書きは、どうなのでござるか?」

 

NOVA「これはまあ、励みになるんだなあ。クラシックD&Dの記憶って、いろいろ頑張っていた昔の自分の記憶とつながってくるので、今の学生さんたちに『頑張って楽しい高校生活を目指せよ。俺もそうして来たし』って想いとつながってくる。入力と出力の関係なら、今は物語情報がいっぱい入ってくる時期なので、新しいことを考えて書くのはなかなか難しいんだが、過去の思い出を反芻的に蘇らせて昔話に耽ることはできるわけで。今回は、そういう話なんだ」

 

ハイラス「楽しい思い出を語るのに、ストレスは掛からない、ということか」

 

NOVA「ところで、昨日ドラゴンランスの作者の一人トレイシー・ヒックマンのシナリオ話をしたろう? すると、タイミングよくSNEの安田社長が御自身のツイッターで、ドラゴンランスの新展開の話をアップされてな。もう一人の作者マーガレット・ワイスの小説『レイストリン・サーガ』の邦訳が出るらしい。ロードスに続いて、今度はドラゴンランスの復活の機運が高まったわけだ。もう嬉しくて、手持ちのドラゴンランスシナリオの表紙を貼り付けちゃうぜ」

 

 

ハイラス「それでは、NOVA殿の高校時代の思い出となるクラシックD&Dシナリオの話に参ろうか」

 

★エキスパートシナリオ

NOVA「まずは、青箱エキスパートルールに付いてきた、このシナリオだな。その名もX1『恐怖の島』だ」

 

ハイラス「どういう内容……って、表紙絵を見たら、大体見当がつくか」

NOVA「そう。恐竜が生息する島に探検に行く話だ。もう、船に乗って南の島にお宝とスリルを求めて冒険に向かう単純明快かつ豪快なプロット。ストーリー性はないに等しいが、島を探検しながら原住民とコンタクトをとったり、海賊と戦ったり、恐竜に襲われたり、金の鉱脈を掘り当てたりした末に、謎の古代寺院でクライマックスを迎えるわけだ。地図を埋めながら島の各地を探検して、いろいろなイベントを切り抜けて、自分たちの冒険物語を紡いでいく。エキスパートルール最初の冒険として、荒野を自由にさまよい歩ける良作と言えよう」

ハイラス「ベーシックでダンジョン探索、エキスパートで野外探索。順調に冒険の舞台が広がっているのでござるな」

NOVA「まあ、街とか都市を舞台に好き放題暴れ回ると、たちどころにお尋ね者になるのが文明社会のルールってものだが、南海の未開島だと本当にやりたい放題できるわけだな。ただし、自分たちの命は自分たちで守らないといけない弱肉強食世界で、最強のモンスターがヒットダイス26のブロントサウルス。さすがにこんなのが出ても勝てませんな。草食獣なのが幸い。直接の脅威になりそうなのは、やはり肉食恐竜のアロサウルスで、ヒットダイス13だ。もっと強いティラノサウルス・レックスは、エキスパートのルールブックに載っていてヒットダイス20。こんな連中がワンダリングモンスターとしてランダム登場するワクワク恐竜ランドが、この恐怖の島だな。気分は『ジュラシックワールド』か『のび太の恐竜』か」

ハイラス「ドラゴンに挑むこともある冒険者なんだから、頑張れば恐竜ぐらい」

NOVA「フッ、甘いな。少なくとも赤箱ベーシックに記載されている最強の悪竜レッドドラゴンのHDは10だぜ。つまり、Tレックスレッドドラゴンの倍はタフなんだ。格下のアロサウルスもドラゴンよりタフ。それでもまあ、ティラノサウルスは火を吐かないし、爪攻撃はしないし、空も飛ばないし、魔法も使わないので、総合力ではドラゴンが勝つと思うが、まともに正面からぶつかれば、恐竜がドラゴンを噛み殺す可能性も十分に考えられる。いやあ、凄いな、恐竜。これだったら悪い宇宙ドルイドンなんか目じゃないぜ」

ハイラス「うう、恐るべし恐竜」

NOVA「で、未開の島で探検ってプロットは今でも古びないので、第5版最初のシナリオ集でも使われたわけだ」



NOVA「もちろん、最近の作品は30年前に比べると情報密度も相応に濃くて、『世界に蔓延した死から正常に復活できなくなる呪いを解くために、孤島にある失われた邪神の神殿に赴いて……』的な背景ストーリーが付いてくるわけだが、まあ、総じてやってることは似てる感じ。島をあちこち探検して、恐竜に襲われたりしながら、アンデッドの巣食う古代神殿を目指す話になっている」

ハイラス「うむ。歴史は繰り返す、でござるか」

NOVA「そして、俺の持っている数少ないエキスパートシナリオの締めはこれだ」

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NOVA「X7『海賊都市クロン』。これを買った理由は海が好き、だからではなくて、水中での冒険をするためのルールが掲載されているから。水中でファイヤーボールを撃てばダメージが半分になるとか、ライトニングボルトを撃つと直線攻撃呪文から範囲攻撃呪文に被害が広がるとか、アイスストームのダメージがD6基準からD8基準に上昇するとか、そういう情報が欲しかったわけだね」

ハイラス「ストーリー内容は?」

NOVA「トリトン族と同盟した海賊が海で暴れ回っている。隣国の王女の乗った船も沈められて、王女が連中に拉致された。だから冒険者が王女救出のために、海上の海賊都市や水中のトリトン都市、そして海底に沈んだ邪悪な神殿を探索して、悪の根源を倒そうって話だ。なお、表紙の絵にあるストームジャイアントのクームさんは敵ではなく、味方だ。水中で行動するためのアイテムとか、情報をいろいろと教えてくれる。表紙絵のいかつい顔も、彼にとっては好意的な笑みらしい」

ハイラス「なるほど。表紙絵を見て敵だと勘違いして、プレイ中に攻撃すると大惨事でござるな」

NOVA「まあ、一応は船に乗っての探索活動中に、海賊船を駆使したトリトン族に襲撃されて、ピンチな状況で巨人さんが助けてくれる流れなんだけどな。そして、敵の本拠などの情報を巨人さんに教えてもらって、海の秩序を守るための探索を求められたりもするわけで。ストームジャイアントさんは性格的にもローフルで平和主義者だし」

謎の声「話は~聞かせてもら~った。わしも混~ぜてもらおう」

ハイラス「おお、あなたは……」

NOVA「ドクター・ウルシェード!」


★海と、宇宙と、恐竜と


ドクター「地球の海はオレの海。宇宙の海もオレの海。海の勇者、初代! キョ~ウリュウバイ~イオレット……にして、ここでは星のメガネは科学の印。残虐戦士ソルジャーの力を秘めし、破壊大帝メ~ガネトロン。ガブリンチョ~!」

NOVA「って、わざわざ自己紹介のためだけに変身しなくても」

ドクター「いやいや、ここぞという時に目立っておかないと、今の時代、すぐに忘れ去られてしまうからな」

NOVA「いやいや、あなたぐらいキャラの濃い人はそうそう忘れられませんって」

ドクター「では聞くが、司令。わしの誕生日がいつか知っているかね」

NOVA「ヘッ? この間、ツイッターで宣伝していたような。確か……(調べ直す)、そうそう2月4日でした。声優の千葉繁さんの誕生日は1954年2月4日。初代ゴジラと同じ年で、バレンタインの10日前」

ドクター「そうだ。ツイッターで知っておきながら、なぜブログでネタにしない?」

NOVA「いや、その日は総括記事で忙しかったから」

ドクター「あまつさえ、今回のテーマは何だ? 恐竜と、海ではないか。だったら専門家のわしを呼ぶのが筋であり、礼儀だとは思わないかね」

NOVA「いや、ドクターのことだから、もしかすると戦隊最強バトルの関連で忙しいんじゃないか、と思って」

ドクター「そうなのよ。最強バトルと聞いて、当然キョウリュウジャーにも出演の依頼が来るだろうと考えていたのよ。しか~し、ジオウのドライブ同様、我々キョウリュウジャーもせっかくのレジェンド祭りなのに、呼んでもらえない。これはどういうことなんだ?」

ハイラス「もしかすると、ブレン殿やドクター殿がこちらにおいでで忙しいだろうから、と公式が遠慮したとか?」

NOVA「さすがに、それはないだろう。万が一そんな自体が起こり得るとしたら、俺のブログの影響力はどれ程なんだ。俺の妄想パワーは確かに凄いと自負しているが、さすがに公式のクリエイターに勝てる気はしない。公式万歳、俺はドライブとキョウリュウジャーのファンなのだから、公式がその二作を使うなら、喜んでブレンもドクターも弥生ちゃんも送り出すつもりだぜ。現にメガネイエローのアリサ隊員は、ブースカ劇場で活躍してらっしゃるし。もうすぐゼロさんやレイトさんもブースカ劇場に出演予定だ」

ハイラス「つまり、ブースカ劇場で、昨年のジード映画を放送するのでござるな。戦隊最強バトルも合わせると、坂本浩一監督の特撮ヒーロー作品が毎週二日連続で見られるということに」

NOVA「本当だ。2月から3月にかけて、坂本監督祭りになるわけか。それは凄い」

ドクター「坂本監督ならば、キョウリュウジャーについても何らかのフォローがあると期待するとして、話を戻そう。『恐怖の島』にはプレシオサウルスは登場するのかね」

NOVA「いや、その話はもう終わったんですよ。今は『海賊都市クロン』の話を……」

ドクター「司令も時空魔術師なら、時間の巻き戻しはお手の物だろう。普通の高校生のジオウにもできるのだ。だったら、高校生に勉強を教える塾講師にだって、それぐらいできるはず」

NOVA「仕方ないなあ。このブログ内だけですよ」

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NOVA「………最強のモンスターがヒットダイス26のブロントサウルス。さすがにこんなのが出ても勝てませんな。草食獣なのが幸い。直接の脅威になりそうなのは、やはり肉食恐竜のアロサウルスで、ヒットダイス13だ。もっと強いティラノサウルス・レックスは、エキスパートのルールブックに載っていてヒットダイス20。こんな連中がワンダリングモンスターとしてランダム登場するワクワク恐竜ランドが、この恐怖の島だな」

ドクター「話は聞かせてもらった。自己紹介も省略して単刀直入に聞く。『恐怖の島』にプレシオサウルスは登場するのかね」

ハイラス「ドクター殿、いつの間に?」

NOVA「……何だか局地的に時空が操作された気がするが、ドクターの質問にはお答えしましょう。恐怖の島にプレシオサウルスは登場する。◯かXか。答えは……◯🙆 何とHDは16で、アロサウルスよりも強い」

ドクター「うむ。さすがは獣電竜プレズオーの素体になった恐竜だ。当然の強さだな」

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ドクター「おや、元の時間軸に戻ったようだ」

NOVA「ドクターだけ一時的に過去に飛ばしました。世界全体を巻き戻すより、個人だけを過去に送る方が簡単ですからね。用事が済めば戻って来れるように、一時的な時間跳躍をしたわけで」

ドクター「何だかややこしい操作をしたようだが、次は海賊都市クロンの話と言っていたな」

NOVA「ええ。ストームジャイアントのクームさんの支援のおかげで、水中でも活動できるようになります。アンダーシーボートという水中潜行可能な船を買ったり、水中呼吸ポーションをゲットしたり、とにかく、レベル9の熟練冒険者が海中で冒険できるネタが豊富で、登場モンスターもクジラ、クラゲ、サメ、イルカ、海ヘビ、イカ、ウナギ、タコ、エイ、タツノオトシゴという感じで海洋生物のオンパレードと来ています。まるでスナック菓子の『森永おっとっと』のような」

ドクター「変な例えをする~ではない。いわゆる水族館で十分だ。ともあれ、その中でやはり最強はクジラかね」

NOVA「まあ、HD36のクジラが最強ですね。ランダム遭遇なので、別に戦う必要もないのだけど。次に強いのがHD30のドラゴンタートル。竜の頭を持ったカメで、ドラクエガメゴンみたいなもんです。本作は自由度が高くて、力技でダンジョンや都市を制圧することもできそうですし(襲撃&撤退を繰り返すこと前提で)、交渉と情報収集で倒すべき敵と友好的になるかもしれない相手を見極めてピンポイントで相手を倒すストーリー主導型の冒険も楽しめる。
「もっともストーリー主導で行くなら、DMの事前準備あるいはアドリブが必要になりそうだけど。何せ、海賊が王女を拉致して何をしたいのか、とか相手の思惑がいろいろ分からないので、細かい設定はDMが自分で考える必要がある。その辺は、プレイヤーがバトル重視か、物語性重視かによってゲームの方向性が変わってくるので、バトルと探索の素材だけシナリオ文章にしたって感じ。日本製のシナリオだと、ゲームマスターがプレイヤーをどのように物語に誘導するかの道筋が示されているものだけど、アメリカ産だと、とにかく舞台と配役だけ準備して、後はセルフサービスでお願いってシナリオが多いのはお国柄かな」

ハイラス「王女さまを助けて無事ハッピーエンドを迎えるとして、その後はどうなるのでござろうな」

NOVA「王女救出の報酬は、6平方マイルの島だそうだ。そこを拠点に海洋冒険商人になってもいいし、王女の故郷の隣国のアーレンディーに向かうのもいいかも。この冒険の舞台は、クラシックD&Dのスタート国家であるカラメイコス大公国の南の海洋国家ミンロザッドギルド連合と、その西の諸島王国アーレンディーが背景にある。ミンロザッドの地域ガイドでは冒険商人の職業ルールと交易ルールが付いていて、クラシックD&Dで商業活動をプレイできるようになっていた。一方、アーレンディー王国は観光業が盛んな常夏の島らしくて、競技で優勝した冒険者がその年の王に選ばれるという妙な設定もあるそうだ。まあ、政治の実権は王にはなくて名誉職みたいなものだけど。そっちの地域ガイドには海戦ルールも付いていたそうで、海での冒険を主体にするならミンロザッドとアーレンディーのサプリメントは必需品だったのかも」

ハイラス「その情報はどこから?」

NOVA「ああ。昔のD&D雑誌の切り抜きだ。ガゼッタ世界のサプリメント紹介記事があったので、今回の記事ネタの一つにした。まあ、当該サプリメントは英語版しか出ていなかったので、購入する予定はなかったけど、まあ80年代のTRPGの可能性の一つを想像するきっかけにもなれば、と。交易については、当時のトラベラーのルールにもあったから、宇宙の交易商人とか冒険商人という発想は、リアリティある世界の構築には欠かせないと考えられていたんじゃないかな。今だったらゲームルールのダウンサイズ化が進んで、交易ゲームをしたければRPGとは別ジャンルで軽く楽しめるようにするけれど、80年代当時はRPGで全てを網羅しようとしていた傾向がある。その分、何でもありの多様なゲームや世界観を目指していたのが80年代だったと考えられるな」

ドクター「それでバブルが弾けたのが90年代。ゲームシステムやデータが複雑化しすぎると、プレイ困難な代物になっていったということだな」

NOVA「いわゆる恐竜的進化の袋小路っていう奴で……」

ドクター「司令。恐竜の悪口を言ってはいけないよ。恐竜は正義。悪口を言うなら、ドルイドンの方にしたまえ」

ハイラス「シクシクでござる(涙目)」

(当記事完。次はコンパニオンとマスタールールのシナリオの予定)