ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

次元嵐の後で

嵐の中で輝いて

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

 

晶華「一体、何?」

 

NOVA「この揺れは……次元嵐の振動か? バカな。この〈事象の分岐点〉がここまで揺れるとは。まさか、タイムジャッカーが何か仕掛けてきたと言うのか!? いかん、このままだと……」

 

晶華「キャーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」

 

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未来の世界でタイムジャッカーの手でコウモリ怪人に改造されてしまった娘の花粉症ガール、粉杉翔花2号、改め粉杉晶華。

彼女の日常を取り戻すため、魔法少女談義を楽しむNOVAだったが、過酷な運命は次元嵐となって父娘を襲った。

まあ、リアルで本当に襲われたのだが、今だに完全復旧とは言えない現状だが、ニチアサを視聴するのに難儀しそうな状況だが、北海道の方の苦境を考えると、贅沢も言ってられない。

とにかく、いろいろリアルの困難を抱えながら、頑張って可能な限りのブログ創作に励むNOVAである。

あ、職場の電気が回復したのが何よりです。バッテリー切れても充電できるので、安心してインターネットできるようにはなった、と。

 

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ハイラス「NOVA殿、晶華殿、大丈夫でござるか」

 

晶華「あ、ドルイ道おじさま」

 

NOVA「おお、ハイラス。次元嵐はどうなった」

 

ハイラス「何とか、一時的に食い止めたでござる。次元ドルイドとしての力を発揮してな」

 

NOVA「そうか。天候操作呪文は、ドルイドの専門領域。だが、天然自然ではない次元嵐にも有効なのか?」

 

ハイラス「そりゃ、私は次元ドルイドだからな。自分でも上手くいく自信はなかったが、やってみれば何とかなったでござる。相当、消耗したりもしたが(フラリ)」

 

NOVA「おっと、大丈夫か(体を支える)。持つべきものは、いざという時に有能な友だぜ。だが、無理はするなよ。少し休んでいろ」

 

ハイラス「そうはいかんでござる。私が障壁を維持しているゆえの現状。次元嵐はまだ収まっておらん。障壁を解除すれば、ここはどうなることやら」

 

NOVA「つまり、危機はなおも継続中ということか。お前の疲労度から見ると、長くは保たんみたいだな。仕方ない、晶華、力を貸せ。ブルー・スタンドフォームになるぞ」

 

晶華「ええ、分かったわ。NOVAちゃんの想いと、花粉症ガールの力を今ひとつに」

 

 

解説しよう。

ブルー・スタンドフォームとは、NOVAの意識が特殊な眼鏡ブルーアイズを通じて、粉杉晶華の精霊体と融合合体し、魔法少女スタイルのショーカに変身した姿である。

この姿になることで、晶華はNOVAの知識と経験を、NOVAは花粉症ガールの持つ精霊の魔力と未知なる可能性をフルに発揮することができるのだ。

 

 

ショーカBS「空の力を想いに変えて、灯せ平和の青信号。花粉SHOWガール、ショーカ・ブルー・スタンド、ここに見参。スギ花粉の力で涙目浄化OKね」

 

★鮮血の力

ショーカ「さあ、久しぶりに変身したわ。ここでは初めてになるわね。それで、NOVAちゃん、どうするの?」

NOVA(今のままでは、まだ力が足らん。封印していたアナザーショーカの力も解放しないとな)

ショーカ「ええ? そんなことをしても大丈夫なの? 他の方法を考えようよ。KPちゃんの力を借りるとか」

ケイP『そうだぜ、マスター。これぐらいの次元嵐ぐらい、おらが吸収してやれば何とかなる』

NOVA(物理的な嵐ならな。だが、次元嵐はもっと魔法的なエネルギーだから、ドゴラの吸収能力じゃ処理できん。お前は宇宙大怪獣だが魔法生物ではない。魔力によって生み出された炎などの物理的エネルギーなら対処可能だが、純粋な魔力そのものは吸収できないんだ)

ケイP『つまり、どれだけ体を鍛えても、魔人ブウの人をお菓子に変える能力には対処できねえようなものか』

NOVA(ああ。ただ、お前は切り札だ。俺がアナザーショーカを抑えきれないようなら、晶華が敵に回る可能性がある。その場合は、ドゴランアーマーで晶華を拘束して悪さをさせないでくれ。その上で、ハイラスとここを脱出してくれればいい。〈事象の分岐点〉を見捨てるつもりなら、いつでも脱出はできるんだが、それは最後の手段だ。ここを維持するつもりなら、危険な賭けにも挑まないとな)

ケイP『分かったぜ、マスター。おらはマスターが失敗したときの保険ってことだな。任せておけ。だが、失敗はするなよ。応援してるから。マスターなら、この状況も乗り越えられる』

NOVA(ああ、俺もそのつもりだ。さて、晶華、今からお前の闇に触れるが、意志は強く持てよ。解放された闇に飲み込まれるな。それと、俺の試みが上手くいくよう、花粉症の神さまなり、白いパンドラパネルなり、仏さまなり、いろいろと祈っていてくれ)

ショーカ「うん、分かった。NOVAちゃん、頑張ってね」

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NOVA(さて、アナザーショーカ。別に眠っているわけじゃないだろう? 今の状況は把握しているな)

アナザーショーカ(ええ、宿主と下僕たちの状況は逐一ね)

NOVA(下僕って誰のことだよ。俺はお前の下僕になった覚えはないんだがな)

Aショーカ(今はまだね。だけど、将来はいずれ)

NOVA(断る。俺は俺の生きたいように、そして自分の責任感や正義のために生きる。誰かの下僕となって、意思を持たないような生き方はゴメンだ)

Aショーカ(そうみたいね。だったら、伴侶になりなさい。下僕じゃなくて、対等なパートナーとして我が夫となることを許してあげる)

NOVA(……まさか、プロポーズされるとは思わなかったな。俺を殺そうとしたお前が、どういう風の吹き回しだ?)

Aショーカ(あなたの血が美味しかったからよ。殺してしまえば、もったいないじゃない。生かしたまま、いつでも好きなときに血を飲むことができるなら、当然の選択よ。あなたは夫として私に美味しい血を提供する。その代わり、私はあなたの妻として協力してあげる。一緒にタイムジャッカーの手先として世界を改変しましょう)

NOVA(タイムジャッカーの手先云々は却下する。夫婦関係もお断りだ。娘はあくまで娘。お前が娘の別人格とするなら、今さら妻と見なすわけにもいかん。お前が俺の娘として協力してくれるなら、俺はお前を血の代価で契約しても構わん。だが、魂まで売るつもりはないし、お前が悪に手を染めるなら関係はご破算だ。悪魔と相乗りする勇気はあるが、自身が悪魔になるつもりはない。お前の立場は、電王のイマジンか、オーズのアンクか、悪魔くんメフィストか、まあ、そんなところかな)

Aショーカ(つまり、主導権はあなたにあるってことね。悔しいけど、今はその契約に乗ってあげる。何がお望みかしら)

NOVA(先に確認したいんだが、この次元嵐はタイムジャッカーの仕業なのか?)

Aショーカ(そうよ、と言ったら、あなたは信じるかしら)

NOVA(信じないな。自由に次元嵐を起こせるような連中なら、こそこそ娘のフリをしたお前を刺客に送り込む必要がないだろう。お前が俺の暗殺任務を失敗したから第2段階としての次元嵐かとも考えたんだが、その場合、お前も巻き込むことになる。お前は次元嵐に巻き込まれて散ってもいいぐらいに、タイムジャッカーに忠実なのか?)

Aショーカ(私は女王バットクイーンよ。下僕たちが私を犠牲にするような真似をするわけないじゃない)

NOVA(その下僕って誰なんだ? お前の子分は何人いる? 晶華の言葉によれば、快盗団マーキュリー・バットと名乗って、3人の部下を率いていたそうだが)

Aショーカ(3人の下僕よ。言葉は正確にね。女王に従う3人の下僕、その顔触れは……って、何を誘導尋問を仕掛けているのよ。こちらの情報を得ることよりも、今は急いですることがあるでしょう。次元嵐を何とかしなさい。そのための力を求めて、私と契約したんでしょう? 私も次元嵐で死にたくはないから、協力してあげるわ。あなたの好きなWinWinって奴よ。これなら信用できるでしょう)

NOVA(ああ、ノヴァストラダマスとか、お前を改造した奴とか聞きたいことは他にもあるが、今は次元嵐への対処を優先するとしよう。お前の潜在魔力を俺に貸せ。俺とお前の意思力を総動員して、大技を使う)

Aショーカ(それで次元嵐を何とかできるのね)

NOVA(いや、無理だ。大方、この次元嵐はタイムジャッカーが意図的に仕掛けたものではなく、新世界創造や度重なる時間移動による時空間の歪みによる副産物だろう。つまり、お前たちタイムジャッカーにとっても想定外の事態、カオスの産物って奴だな。力で粉砕することも可能かも知れんが、カオスを力で粉砕すればカオスを分散させるだけになりかねん。自然に発生したものなら、自然に通り過ぎて安定化するのを待つ方が望ましい。問題は、その通り道に、この〈事象の分岐点〉があること。だったら〈事象の分岐点〉そのものの位置座標をずらして、避けてやればいい。どうせ、ここの位置座標はタイムジャッカーの連中に知られているからな。いずれ、移動の必要を感じていた)

Aショーカ(〈分岐点〉の移動なんてできるの?)

NOVA(十分な魔力の充填ができれば、不可能じゃない。妖星ゴラス事件で、地球そのものを動かすよりは楽なはずだぜ。まあ、突然のことで準備不足だから、魔力が足らんが、そこをお前に補充してもらおうという作戦だ。俺と晶華に加え、もう一人のショーカであるお前の精神力が合わされば、何とかできるはずだ)

Aショーカ(そんなことに、私が協力すると思っているわけ?)

NOVA(お前の協力が得られないなら、次元嵐を何とかするしかないんだが、この場合、考えているのは、ショーカ・ブルー・スタンドの全魔力を次元嵐にぶつけることだ。特攻する形になるだろうな)

Aショーカ(そんなことをして、無事で済むと思うのかしら)

NOVA(無事じゃ済まないな。俺はギリギリで霊体離脱するつもりだが、晶華自身は離脱できずに、次元嵐と一緒に時空間の塵と化すだろう。娘には悪いが、これも大切な〈事象の分岐点〉を守るためだ。大義のための犠牲になってもらう)

Aショーカ(ちょ、あんた、娘を犠牲にして、自分だけ生き残ろうというつもり? この人でなし!)

NOVA(怪人に人でなしと言われてもな。大丈夫、俺の娘なら分かってくれるさ)

Aショーカ(私には分からない。晶華が散ってしまえば、私も一緒に散るのよ。そんな非道な作戦に誰が賛成するものか)

晶華(横レス失礼します。私はNOVAちゃんが望むなら、その作戦に乗るよ。大丈夫、私が死んでも代わりがいるから。お姉ちゃんがいるし、たぶん、NOVAちゃんだったら涙を流して、その涙から私の代わりの3号ちゃんを生み出すことぐらいするんじゃないかな。もう一人の私、バットクイーンのアナザーショーカちゃん。私たちはこの〈事象の分岐点〉を守るために、尊い犠牲となって、伝説のお星さまになるのよ。そして、遠い星の世界からNOVAちゃんとお姉ちゃんと、KPちゃんと、ハイラスおじさまと、いろいろな人の幸せを見守り続けるの。これぞ、粉杉晶華の生きる道。その後、破軍星となって、新たな世代の花粉症ガールを導く存在になれば、散り甲斐もあるってものよ。涙目浄化OKね)

NOVA(おお、娘よ。よくぞ言ってくれた。その心意気、決して無駄にはせんぞ。散って行ったお前のことは決して忘れん。お前の思い出をあることないこと、しっかり創作してブログに書き綴ってやる。粉杉翔花2号、改め晶華の名は、永遠に我がブログ史に刻み込まれるのだ)

Aショーカ(この父娘、狂ってる。本気でヒーロー魂に殉じる気なのね。私は反対。私を巻き込んで玉砕なんて、絶対にイヤ)

NOVA(だったら、俺と晶華に協力して、〈事象の分岐点〉の移動のために魔力提供をするんだな。これなら、誰も犠牲にならずに済む)

晶華(うん、私はアナザーちゃんと協力するのは、あまり乗り気じゃないけど、死んでもイヤって言うほどは毛嫌いしていないから。 改造された擬似人格とは言っても、私の闇の分身である以上、いつまでも目を背けるわけにもいかないものね。協力できるなら、魂のお友達にだってなれるかもしれない)

Aショーカ(誰が友達になどなりたいものか、たかが依り代の分際で。私が欲しいのは何でも言うことを聞いてくれる下僕と、血を提供してくれる伴侶と、自分に都合のいい連中だけ。私は私が一番可愛いのよ。そして、私が忠誠を誓うのはタイムジャッカー首領の教祖さま。だけど、教祖さまのためでも死ぬ気はない。父親のために死ねる娘って吐き気がするわ。そんな女と心中したくなんてない。だから、やむを得ない。私は自分が生き残るためだけに協力してやるわ。この私が協力してあげるんだから、絶対に生き残りなさいよね、White NOVAに粉杉晶華)

NOVA(よし、俺と晶華、それにアナザーショーカ、3つの想いが今、一つになる!)

晶華(愛と!)

NOVA(勇気と!)

Aショーカ(希望、なんて言うと思った? 残念、欲望でした!)

NOVA(絶望じゃないだけマシだ。晶華、今こそ新たなフォームを発動させろ)

ショーカ「時空の力を想いに変えて、灯せ悪への赤信号。吸血花粉SHOWガール、ショーカ・ルージュ・スタンド、ここに見参。花粉とコウモリの力で涙目充血OKね」


★そして新世界へ

ケイP『おお、晶華ママが新たな姿に。マスターNOVAのブルーアイズも鮮血の赤色に染まって、まるで悪堕ちしたようなカラーリングだ。大丈夫なのか?』

NOVA(ああ、アナザーショーカに強引に契約を取り付けてパワーアップした)

Aショーカ(私は納得いってないんだけどね。今回だけ特別ってことよ。で、これでどうすんの。マイ・ダーリン)

NOVA(ダーリンじゃねえ。そうだな。ここで晶華の一時的再ネーミングを行う。太陽三つの「晶」で封じた闇の力の一端を解放するため、一本、線を減らして「唱える」に変えて、さらに「華」からコウモリの超音波を活用するための「歌」に置き換える。「欠けた可能性、不可能を可能に変える、想いを乗せた歌を唱える」その名は「唱歌」。さあ、今こそ俺たちの歌を聞けえ!)

Aショーカ(女2人と男1人の合唱ね。それぐらいなら付き合ってやらないでもないわよ。私の担当は大人らしいシックなアルトね)

NOVA(俺はテノールだな)

唱歌ルージュ・スタンド「私はソプラノね。ただし、歌うのではなくて、ルージュ・フルートを奏でる係。バックコーラスは、NOVAちゃんとアナザーちゃんに任せた」

Aショーカ(ダーリンとデュエットってこと? それは悪くないわね)

NOVA(だから、ダーリンはやめろっての。お前は娘だ)

Aショーカ(じゃあ、ダディ。これなら問題ないわね)

NOVA(そう呼ばれると、仮面ライダーギャレンの橘さんか、ゲームに出てきたダークディケイドを思い出すが、まあ、いいだろう。未来から来たもう1人の娘よ。俺に合わせろ)

Aショーカ(ハイハイ、ダディの仰せの通りに)

NOVA(唱歌、目的の座標は分かるか。例の新世界だ)

唱歌RS「ああ、あそこの新しい場所を拠点に据えるのね。座標は、この辺だったかしら」

https://whitenova.hatenablog.jp

NOVA(では、〈事象の分岐点〉はこれより、次元嵐を逃れるために新世界へ向けて転移する。当ブログ時空は、次元嵐が収まり次第、仮出張所として活用予定)

唱歌RS「で、何の歌を歌うつもりなの?」

NOVA(まあ、本記事の最初のタイトル通りだな。他に、もう2つぐらい、今の気分に叶う曲もおまけにな)

Aショーカ(全然デュエット曲じゃないじゃない)

NOVA(細かいことは気にするな。嵐を乗り越えた後の再スタートで、歌いたい気分なんだから)

https://m.youtube.com/watch?v=U-_OzEYHWLI
https://m.youtube.com/watch?v=C8KOR9eyB8M
https://m.youtube.com/watch?v=96s3CG09few

Aショーカ(こんな歌を歌っただけで、次元転移なんてバカげてる)

https://m.youtube.com/watch?v=3x-ZClLqSKY

NOVA(ところが、俺は時空魔術師にして、言霊魔術師だからな。言葉の力で時空さえ越えてみせるのが、この俺の技って寸法だ。これをバカげてるとあしらうなら、お前は俺の娘としては、まだまだだ。しっかり教育してやらねえとな)

Aショーカ(くっ、バカな。私の教祖さまへの忠誠が、次元の壁が揺らいで行く。この力は一体?)

NOVA(今だ、唱歌。お前の超音波で、時空の門を開くんだ)

唱歌RS「任せて。愛と勇気と希望ならぬ欲望の想いを一つにして、花粉症スーパーサウンドウエーブ! 涙目絶唱OKね」


ピロリロリーン


ケイP『おお、ルージュ・フルートの音色が周りの空間と共鳴して、全てを包みこむ』

ハイラス「周囲の次元嵐が収まっていく? いや、我らのいる〈事象の分岐点〉が転移したのか」


(次元嵐からの強制離脱を試みたNOVAたち。この話の続きは、別ブログにて。あ、ええと、この記事を書いている最中に、ようやく停電が完全復旧した模様。ホッと一息ついて、当記事完)