ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

娘と魔法少女談議2

★父娘のハッピーOP

 

NOVA「とりあえず、台風25号はそれてくれたみたいだな。これで、明日はショッピングタイムを楽しめそうだ」

 

晶華「地元の書店では、NOVAちゃんの欲しいTRPG関係の本が手に入らなくなって、嘆いていたものね。時空魔術師なんだから、時間と空間を適当にいじって、欲しいものを取り寄せたらいいのに」

 

NOVA「まあ、今はAmazonの魔法で、そういうことも可能なんだがな。しかし、俺はリアルのショッピングタイムを楽しみにしたい、と思っているんだよ。自分の足でいろいろ歩いて、じっくり散策することで見える世の中の動きを確かめたい。そうじゃないと、完全に引きこもってしまう気質だからな」

 

晶華「私はインドア派だから、引きこもりOKなんだけどね」

 

NOVA「吸血ガールならともかく、花粉症ガールがそれじゃダメだろう。しっかり陽の光を浴びて光合成しないと、カビやキノコみたいに宿主に寄生するだけになってしまう」

 

晶華「カビ女とかキノコ女の需要はないのかしら」

 

NOVA「キノコ🍄は水野マタンゴ久美という往年の特撮女優がいるが、さすがにカビ女は知らないな。少なくとも、カビガールというものに萌えを感じる人間は相当レアだと思うぞ。花瓶ガールとか美化ガールならともかく」

 

晶華「カビは英語でMoldね。モールドガールってのはどう?」

 

NOVA「シリコンや金型などの『型』も同じつづりでモールドというが、この場合、クッキーやお菓子などの型もモールドなので、カビと同時に使うとややこしそうだな。他にカビはFungusという単語もあるが、D&Dのモンスターなんかで聞き覚えがある。昔のD&Dなら対毒セービングスローが必要そうだ。調べたら、カビやキノコのドライアドなんてのも見つかりそうだが、それにしても、どうして俺たちはカビの話を延々と続けているんだろうか?」

 

晶華「そんなの私が知るか」

 

NOVA「……そのリアクションも、そろそろマンネリすぎてカビが生えて来そうな感じなので、少し風通しを良くした方がいいかもな。お前も秋らしく、風流な月下美人なんて目指すのはどうだ? 9月は月見シーズンが台風騒動で潰れた印象があるし」

 

晶華「ゲッカビジンってカタカナで書くと、何だかネオショッカー怪人みたいに思えるのは私だけ?」

 

NOVA「確かにアオカビジンはいたが、そろそろカビから離れろ。せめて華美とか、月華美刃って感じに美意識を持ってだな」

 

晶華「あ、月華美刃っていい感じね。技の名前にも使えそう」

 

★改めて魔法少女

NOVA「ジメジメ鬱陶しいカビの話は終えて、前の話の続きをするぞ。一月前の台風21号の影響で中断した話だ」

晶華「確か73年の『ミラクル少女リミットちゃん』の話を終えた辺りで、次元嵐に見舞われたのね」

NOVA「その73年という年は、『ノストラダムスの大予言』が出版され、映画『日本沈没』が公開され、第4次中東戦争が原因で石油ショックになるなど、それまでの高度経済成長が終焉を迎えるようになるタイミングなんだな。73年の前半は特撮界が上げ調子だったのが、後半から翌年にかけて空気が変わる。このブログのメイン的な話をするなら、ゲイリーさんがオリジナルD&Dを発表する時期辺りなんだが、日本ではオカルトブームに入る頃合いだったりもする」

晶華「そして、魔法少女的にはキューティーハニーの年になるわけね」

NOVA「ハニーの歴史的意義はいろいろあるんだが、その一つはアニメーターの荒木伸吾さんだな。『バビル2世』に続いて、初めて美少女ヒロインのキャラクターデザインを担当した作品だ。荒木さんのデザインは、その後、『魔女っ子メグちゃん』『グレンダイザー』『ダンガードA』『銀河鉄道999』『花の子ルンルン』『ベルサイユのバラ』と続いて、80年代では『聖闘士星矢』、90年代では『遊☆戯☆王』など時代ごとの美少年・美少女キャラの定番を形作っていく。それぞれの作品の持つ幻想ロマンのイメージは、荒木さんの描くアニメキャラも大きく寄与したと言っていいだろう」

晶華「そして、74年の『魔女っ子メグちゃん』につながる、と。魔女っ子という言葉を作品タイトルに冠したのも、この作品が初めてかしら。これが魔法少女という言葉につながる感じ」

NOVA「メグの魔法少女業界に与えた影響で大きいのは、ライバルヒロインのノンの登場だと言われているな。暖色カラーの陽性キャラであるメグに対して、寒色カラーのクールなノンの存在は、魔法少女同士の対立と共闘ドラマにつながって、物語を面白くするきっかけにもなったようだ」

晶華「そういうことなら、私はメグよりもノンに近いと思うわね」

NOVA「まあ、否定はしないがな。そして、この翌年から男女ペアのヒーローやヒロイン物の作品が増えてくる感じだ。順を追うと、 まず特撮界で75年の仮面ライダーストロンガーにおけるタックルを皮切りに、76年のカゲスターにおけるベルスター、そして77年のアイゼンボーグにおける立花愛に至る男女ペアのヒーロー路線が印象的。アニメだと、魔法少女ではないが美少女剣士の『ラ・セーヌの星』が75年の美少女アクション物の代表になるか。これは、フランス革命前のパリを舞台に、花屋の娘シモーヌが庶民を守る義賊の仮面剣士として、パートナーの黒いチューリップとのペアで戦ったりする歴史ロマン少女活劇だな。音楽が菊池俊輔さんだから、仮面ライダーやゲッターなどのヒーロー物の要素も強かったり。それに黒いチューリップはタキシード仮面の先祖みたいな役どころだったりして。さらに、『ラ・セーヌの星』の前番組が電人ザボーガーでもあるから、なかなか興味深い番組改編だなあと思う次第」

晶華「ところで、ここでは動画を貼ったりはしないの?」

NOVA「どうも、このブログではそういう機能が、うまくいかないみたいだな。一応、リンクは貼れるんだが」

https://m.youtube.com/watch?v=2u0GiOdMHh8

晶華「動画を多用したい話の場合は、新世界でする方がいいみたいね」

NOVA「こっちの方が話に集中できる、というメリットもあるがな。こちらで話題に挙げた作品の動画は、前のロゼッタみたいに向こうでおまけ的に提示するというやり方もあるが、どういう手法がいいのか、いろいろ検討しながら試してみるか」

晶華「とにかく、フルーレ(細剣)で華麗に戦うヒロインだと、『リボンの騎士』『キューティーハニー』『ラ・セーヌの星』という系譜をたどるわけね」

NOVA「ああ、同じ年ならアクマイザー3も三銃士つながりで、フルーレ使いだったな。男女ペアに話を戻すと、75年にタイムボカンが始まり、続く77年のヤッターマンでは2号のアイちゃんが、仮面の美少女キャラを受け継いだとも言える。彼女の武器シビレステッキも、アクションの性質はフルーレのそれを踏襲しているしな。その前の76年では、『マグネロボ ガ・キーン』も男女ペアの方向性だ」

晶華「もはや魔法少女は関係なしに、活劇ヒロインの話に展開しちゃってるようだけど」

NOVA「仕方ないだろう。74年のメグの次は、78年の魔女っ子チックルや79年のルンルンまで、少し魔法少女の系譜は途絶えるんだから。74年のハイジ以降は、非魔法の童話メルヘン方向に少女向けアニメが舵を切り、75年は少年ものも含めて『〇〇の冒険』ってタイトルのアニメも多いと思う。D&Dの影響とは言わんが、俺が物心のついた年なので、冒険ファンタジー好きな気質も、この辺が原点かもしれないな」

晶華「76年は、少女向けだと『キャンディ・キャンディ』の存在が大きいわね」

NOVA「キャンディは、今、調べると声優さんが興味深いな。キャンディが松島みのりさんで、彼女をいじめる悪女のイライザが中谷ゆみさん。つまり、ビューナスAの炎ジュンが、ダイアナンAの弓さやかさんをいじめる構図なわけだ。その後は、中谷さんはガンダムでラルさんの妻のハモンさんを演じて、松島さんはキン肉マンのミート君になったりするのだが、他にも小山まみさんがキャンディの幼馴染のアニーだったり、キャンディの男友達のイケメンたちが井上真樹夫井上和彦富山敬三ツ矢雄二肝付兼太錚々たるメンバーだったり」

晶華「その中では肝付さんだけ、タイプが違うみたいなんだけど。キャンディをいじめるイヤミキャラだったりするの?」

NOVA「いや、違うな。キャンディの想い人の一人アンソニーの親友のステア(アリステア・コーンウェル)で、メガネを付けた発明好きなクールキャラだ。アンソニー、ステア、そして弟のアーチーが序盤のイケメントリオといった感じで、その後、アンソニーが落馬事故で死んで不良少年のテリーがキャンディの恋人として頭角を現すんだけど、諸事情で別れることになり、最後はウィリアム大おじさまことアルバートが初恋相手の『丘の上の王子さま』と判明して、結ばれるんだったかな」

晶華「ええと、ずいぶんと詳しいようですけど、これって女の子向けアニメよね。見てたの?」

NOVA「見てたぞ。妹がいるおかげでな。再放送では見ていないから本放送のみの記憶で、細かいところはwikipediaなんかも参考にしているが、大体のストーリーは把握していた。放送時期を考えると、5歳から7歳の頃の記憶になる。ステアが第一次世界大戦で飛行機のパイロットになって戦死したエピソードがあったりして、結構ハードな話なんだと感じたりもした」

晶華「特撮ヒーローやSFロボットだけでなく、少女アニメまで語れるなんて、幼少期のNOVAちゃんもなかなか侮りがたいわね」

NOVA「というか、その時期は童話もいろいろ読んだり、とにかく物語ってものを何でも貪欲に吸収していたんだな。77年だと、風船少女テンプルちゃんとか、若草のシャルロットとか、プティアンジェの記憶も断片的ながらあるし、我ながら本当に目に映るものは何でも吸収していたと思うぞ。まあ、だんだん自分の好みは何か考えるようになって行ったんだが、小学校低学年までは男の子向きとか女の子向きとか、そういうこともあまり感じなかったり」

晶華「ええと、テンプルちゃんと、シャルロットと、プティアンジェの説明をお願いしたいんですけど。ほら、キャンディほど有名なアニメじゃないから、知らない読者の人も多いだろうし、聞いている私も付いて行けていないから」

NOVA「仕方ないな。魔法少女の本筋とはだいぶ外れるんだが。今回は、ラ・セーヌの星とキャンディだけでも結構、語ったので続きはまたの機会に。だけど、やはり、この手のアニメメインの話は、新世界でのんびり語りたいと思う」

(ひとまず完。話の続きは新世界にて