ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

パグマイア成長の儀(レベル2)

★いよいよ成長

 

 

NOVA「さて、1週間連続パグマイア関連特集も、そろそろ幕を閉じるぞ。待望の犬キャラ成長の時が来た」

 

触手キング「おお、この時を何年待ったことか」

 

NOVA「いや、ここでパグマイア記事を書き始めたのって、去年の10月だから。日本語版ルールブックが出たのも、去年の9月だし」

 

触手キング「ただのジョークに、マジレスツッコミされてもな」

 

リバT『正確に答えるなら、2月にキャラを作り始めて今が5月ですから、3ヶ月。つまり、4分の1年と応じるのがよろしいかと』

 

NOVA「いや、数字的な正確さを答えても、この場合、大して意味がないんだよ。それだけ気持ち的に長く待って、楽しみにしているって伝われば十分だからな。何にせよ、俺もTRPGでキャラが成長するのは大好きだ。コンピューターゲームだとポンポン成長していくので、いささか有り難みが薄いというか、キャラの成長速度にプレイヤーの自分の理解が追いつかず、一体、自分の遊んでいるキャラが何のスキルを持っているかすら把握できていないまま、オートバトルに頼りがちな昨今だが」

 

アスト「ゲーム的処理に思考が追い付いて行かないなら、ゲーマーとしては引退時かもしれんぞ」

 

NOVA「いや、そこはまあ、細かいことを考えなくても楽しめる範囲で、人間としてはストーリー展開そのものを楽しめれば十分なんだけどな。もちろん、もっと若い時間と熱意があり余っているゲーマーなら、手持ちの戦力のスキルをしっかり比較分析して、強敵を倒すための最適解を導き出して、足りない戦力は課金で補うほどの入れ込みようを示すんだろうが、それに比べると俺はまだまだ甘いなと思う」

 

鉄太郎「年をとると、若い時にできたことが能力的にも立場的にもできなくなるものだから、自分の立場でできることを頑張り、変に張り合おうとせず、自分の仕事と楽しみを追求することを勧めるぞ。もちろん、生きることは最優先だがな。自分と自分の守るべきものを生かす戦いからは逃げてはいかんが、全ての戦場に首を突っ込む必要もないからな。そういう若さは、ゼロのようなアクティブな者に任せればいい」

 

NOVA「デビュー10周年と言えば、俺のTRPG歴に準えるなら1996年ぐらいか。確かに、あの時の俺は情熱に満ち溢れていたが、いろいろと空回りしていたなあ。周りが見えていなくて、ひたすら一途だったのが10周年という頃合いですか。先日、SNEの友野さんがツイッターでSNE入社30周年を報告していて、30年一途に仕事を全うしている姿に陰ながら拍手を送らせてもらったが、30年以上、何かを好きでい続けるとか素晴らしいと感じる俺がいる」

 

ダイアンナ「30年と言えば、平成の期間と同じだからな。正に一世代でもあるし、いろいろ感慨深いのも分かるが、レベル1のキャラがレベル2に成長する最初の区切りというのも、あたしは大切だと思うぞ。初心忘るるべからず、だ」

 

NOVA「そうだな。昔を懐古するのも好きだが、新しい時代に合わせてリフレッシュするのも好きだ。俺の好きな四字熟語は、温故知新だぜ!」

 

★まずはスタミナポイント


NOVA「さて、まずはD&DのHPに相当するスタミナポイントの上昇だが、ここで悲喜交々(ひきこもごも)のドラマが生じるのが昔からの常だったな。『せっかくレベルアップしたのに、ダイスを振ったらHPが1しか伸びなかったよ。鬱だ、死のう』って感じた者は多数」

アスト「そんなことで死ぬなよ」

NOVA「さすがに、それで本当に死んだ奴は見たことないけどな。代わりに、DMに救いを求めるような目で見てくるプレイヤーは結構いたが」

アスト「そんな時はどうしたんだ?」

NOVA「仕方ないなあ。もう一度、ダイスを振り直していいよ……と言いつつ、うちのハウスルールでは、成長時のHP上昇はダイスを2回振って好きな方を選んでいい、ということになった」

アスト「どっちも1なら?」

NOVA「そこまで運の悪い奴の面倒まで見られるか。甘い裁定も基本は一度きりだ。とは言え、プレイヤーキャラのHPが低すぎると、DMやってても何だか手加減しないとって気になって、つまらないからな。強いキャラに育ったのに対して、もっと過酷な敵をぶつけるぐらいじゃないと、ゲームとしても盛り上がらん。俺は派手にぶつかる展開が大好きな男だし。とにかく、厳しい試練に耐えられる程度のHPぐらいは上げてやりたいが、せっかくの慈悲ある裁定をもらっているのに、それでも不運で全てを台無しにする奴は勝手に低いHPで死ねばいい、と思うぞ」

触手キング「では、己のダイス運を試すとしよう。ガーディアンはD10を振ればいいんだな。(コロコロ)2。しまったでごわす。鬱だ、死のう」

NOVA「ガイドの許可なく、勝手に死ぬことは許さん。というか、パグマイアは初心者にも優しいシステムだから、スタミナ上昇の出目が低くて死にたくなるようなプレイヤーが発生しないように、レベルアップ時は固定値、すなわちダイス目最大値で成長するようになっている」

ダイアンナ「すると、要は1レベル時の2倍になるということだな。うちのルビーは元が8だから、レベル2で16に成長した、と」

リバT『フリーダは9の2倍で、18ですね』

鉄太郎「私のアイアンは30だ」

触手キング「24でごわす」

アスト「22か。レベル1からレベル2は、伸び率倍だから一番タフになった気分を味わえるな。前は7点ダメージをくらうとヤバいと思っていたが成長後なら、それぐらいはまだ行けると思うだろうし」

NOVA「これでこっちも安心して、ダメージ11点って言えるよな」

アスト「って、その攻撃を2回くらったら、やっぱり気絶じゃないか」

NOVA「キャラが強いと敵も強くなる。TRPGのゲームバランスというのはそういうものだ。まあ、リアル社会では、自分が弱くても強い敵に襲われることもある、ゲームバランスも何もない戦場だからな。いい年して甘えたことばかり言ってくる半人前は、切り捨てられる。切り捨てられない自分になるためにはどうすればいいだろうか?」

触手キング「打たれ強い自分をアピールする。弱い自分をさらけ出しても友だちにはなれない。対等な友人関係に必要なのは、相手に釣り合うだけの己の力量を示すことでごわすな」

アスト「確かに、パーティーとして行動するのに、極端に弱い奴がいると厳しいものな。ある一面では弱くても、それを補う魅力や役割を示せなければ、誰もスカウトしてくれないわけだし」

NOVA「弱いと言えば、昔の魔法使いキャラって、ある意味でオタクの象徴なんだよな。体育会系の戦士や、信仰系の堅物委員長っぽい僧侶、不良アウトロー系のシーフは、それぞれ学園カーストに例えることもできる。その中で、魔法使いは趣味の研究や読書に明け暮れているオタク。そんなオタクが屈辱と忍従の日々を過ごしながら、ルサンチマンを抱きつつ、ある時、ファイヤーボールで爆発的に芽が出て、やがては凄い人物に上り詰めて行く。こういうオタクの状況にフィットしたのが魔法使いだったんだが……」

ダイアンナ「現在は、屈辱と忍従の日々は過去の話となり、世間の流行を牽引する華型職業にも例えられたりするわけか。魔法使いって今は悪口でもないし、ゲームにおける魔法使いのキャラ像の変化は、世の中のサブカルチャー的な趣味への認知の変化にも通じるものがあるという主張だな」

NOVA「『ゲームシステムの変化に見られる社会像の変化』というのは、これからの時代で格好の論文ネタだと考えるな。そういうジャンルを理解し得る世代が教授になっていくのなら。というか、アメリカだと既にそうなっているらしいし」


★新たな呪文


NOVA「魔法使いの話が出たところで、次は呪文スロットの増加と、新たな呪文の習得だ。つまり、ダイアンナとリバTだけの話だな」

ダイアンナ「呪文スロットというのは、呪文の使用回数だったか。確か、2プラス耐久修正値で決まってくる」

NOVA「パグマイアの耐久度(CON)は、スタミナと呪文数に関わる重要な能力ということだな。これも1レベル時と同じだけ伸びるから、結局2倍だ」

ダイアンナ「ルビーは8になるか」

リバT『フリーダは6ですね』

アスト「レベル2で、8回も呪文が使えるのか。本当に昔の魔法使いと全然違うな」

NOVA「お前の知ってる、清貧節約マジックユーザーはもういないんだ。なお、D&D5版はもう少し制限が厳しいので、パグマイアのルールが甘すぎるという感じもする」

ダイアンナ「次いで、新しい呪文も選べるのか。至れり尽くせりだな」

NOVA「1レベル呪文から2つな。2レベル呪文はシナリオ都合で、まだ習得できないということで」

ダイアンナ「それでもいい。さて、何か面白そうな呪文は……おっ、この『ディスガイズ・セルフ(変装)』というのは、いかにも魔法怪盗って感じで良さそうだ。もう一つは……防御魔法の『シールド』かな。敵の攻撃が当たる瞬間に唱えることができて、自分のDCを+5できる優れものだ」

NOVA「はい、敵はルビーを狙って15と言って命中」

ダイアンナ「ルビーのDCは13だから、このままだと当たってしまう。しかし、ここで慌てず騒がず女帝カードを振りかざすと、不可視のシールドが現れた。これでDC18になって、相手の攻撃をカーンと弾き返した」

アスト「そんな器用な立ち回りのできる魔法使いなんて、オレの知ってるD&Dキャラじゃない」

NOVA「だけど、まあ、今風だ。というか、こういう敵の攻撃に対するリアクション魔法が設定されたことが、D&Dがマジック・ザ・ギャザリングの影響を受けた一つなわけで。ある意味、21世紀のスタンダードだと言える」

リバT『では、次に私めが新しい術を選びたいと思います。そうですね。コロナ禍で世間が騒いでいる今現在、「スメル・ポイズン・アンド・ディジーズ」というのが便利そうだと思うのですが』

NOVA「病毒嗅覚かあ。毒や病気を嗅ぎ分ける魔法は確かに、PCR検査の代わりに使えそうだな」

リバT「問題は、見分けることができても、まだ治すまではできないことですね。それと、1日6回しか使えないので、そうたくさんは見分けられないこと。実際、ゲームでは使いどころを選びますが、敵が毒を使う暗殺者の場合、その居場所を感知したりもできますので、シナリオ次第と言ったところでしょうか」

NOVA(毒使いや病気を撒き散らす敵っていたかなあ。後でシナリオを確認しないと)

リバT「もう一つは、攻撃魔法『ガイディング・ボルト』(導きの矢)ですね。敵に命中させると3D6ダメージで、しかも、その敵に対する次の攻撃に有利を与えることができる。ボスキャラに当てれば、大きな戦果をもたらしてくれそうです」

アスト「クレリック系のキャラが低レベルでそんな攻撃的な呪文を習得するのも、オレの知ってるD&Dじゃねえ」

NOVA「アストも何だか、昔と比べて驚きを表明するポジションが板について来たなあ」

鉄太郎「こういう役どころって、良識ある一般人(だけど専門家じゃない素人)がセンス・オブ・ワンダーに接したときとか、オールドスタイルのベテランを表現するのに有効だろうね」

NOVA「たとえ最近の風潮に無知でも、知らないことに対して素直に驚きを表明できる感性って、初々しくていいですからねえ。俺も自分の知らないものに接すると、素直に驚いてみせます。こういう知らないものに対する瑞々しい感性って、下手なプライドに凝り固まっていると消えちゃいますからね」

触手キング「『なるほど、最近の○○はこうなのか。いい勉強になった』とか『ほう、時代が変わったみたいだな。坊やみたいなのがパイロットとは』というセリフが、いかにもベテランという感じの無知の隠し方でごわすな」

NOVA「少なくとも、『時代が変わったなあ。まだまだ学ばないと』ってのは、今の時期のセリフとして洒落が効いていいと思っているよ。実際、時代は変わっているんだし、学びたい気持ちの表明というのは清々しい。俺は自分のキャラとして学び続けるというのをアピールしたいし、その成果として、昔の記憶と絡めてつなげていきたいわけだし」


★技能や芸の成長


NOVA「さて、ここから先は、個別に考えていこう。と言うのも、それぞれのキャラによって、成長の方向性が多岐に渡るからだ。大きく分けると次の3つのどれかを選ぶことになる」

・好きな能力値を1つ上昇させ、新しい技能を得る。
・新しい芸を一つ習得する。
・すでに習得している芸やマスターワーク(マジックアイテム)能力を強化する。

鉄太郎「何? すると私のメガネも強化できるのか?」

NOVA「メガネは強化可能対象に入っていない」

触手キング「ゴランドアーマーは?」

NOVA「一応、鎧の強化はルール上可能だが、それはシナリオ都合で待って欲しい」

触手キング「どうしてでごわすか?」

NOVA「ネタバレになるが、ゴランドのおやっさんを助ける辺りで、強い鎧が入手できる機会があるんだ。先に自キャラの成長を鎧の強化に使用した場合、正直に言ってもったいないと思う。キャラ自身をそこそこ強化してから、後でアイテムをパワーアップさせる方がゲーム的には王道かな、と」

触手キング「む、確かにおやっさんの鎧にふさわしい男に、自らも鍛えろということでごわすな」

NOVA「前向きに解釈してもらえると助かる。さて、他に何か質問は?」

アスト「芸を習得すると、能力値は成長できないんだな」

NOVA「ああ、能力値は技能とセットだ」

ダイアンナ「では、成長方針が見えているあたしから、成長を始めたい」


◉ルビー・ブラッドハウンドの成長


ダイアンナ「とりあえず、能力値は偶数の方がボーナス的に得らしいな。敏捷性と知力が両方15なんだが、どちらを上げるべきだろうか?」

NOVA「魔法使いなら知力というのが普通だが、敏捷性を上げると盗賊らしく機敏になれる」

ダイアンナ「よし、今回は盗賊の技も習得したいし、敏捷性にしよう。敏捷性を16にすると、ボーナスは+3になって、何が変わる?」

NOVA「DCが13から14になり、〈隠密〉+5になる」

ダイアンナ「よし、さらに〈窃盗〉技能を会得すれば、スリも鍵開けも罠外しもできるな」

アスト「ちょっと待て。それはオレに任せるはずじゃなかったのか?」

ダイアンナ「お前は〈感知〉を欲しがってたはずだろう? 魔法に専念しないなら、盗賊の仕事はあたしがやった方が効率いいと思う」

NOVA「すると、ルビーは〈窃盗〉+5になるわけか。本家D&Dにおける上級職アーケイン・トリックスター(魔法盗賊)を彷彿させるキャラだな」


◉バリー・ザッシュの成長


アスト「では、次はオレだ。オレは全能力が偶数なので、能力を上げる意味は即座にはないのだが、ルビーが敏捷性16になったなら、オレはその一つ上の17にしておきたい。そして、次に能力を上げる機会があれば、待望の敏捷性18を目指すつもり」

NOVA「技能は〈感知〉だな」

アスト「ああ。奇襲攻撃してくる敵が多そうなので、少しでも気付く可能性を上げておきたい。味方にもスリの達人がいるわけだし、オレは前にスリで狙われたことがあるから、警戒レベルは上げておきたい」

ダイアンナ「さすがに、もう仲間からスッたりはしないさ」

アスト「でも、一度、狙われたなら、教訓にはなったろうさ。これで〈感知〉+4。ゴブネズミどもの〈隠密〉+6にも、少しは対抗できるってもんだぜ」

NOVA「バリーは他にも〈感知〉を有利にする鈴も持ってるもんな。確かに有効そうな成長か」


◉アイアン・ラビドッグの成長


鉄太郎「NOVA司令よ」

NOVA「何だかそう呼ばれるのは久しぶりですね。何ですか?」

鉄太郎「私のキャラは、筋力と敏捷の二つが奇数なんだが、少しでも早く《獣使い》に到達するためには、芸を習得した方がいいんだね。能力値はひとまず諦めて」

NOVA「そうですね。それと、アイアンの大型スコップですけど、いっそのことハンドアックスのアイスラッガーと統合した方がいいんじゃないですか?」

鉄太郎「どうしてかね?」

NOVA「どうしてって、いやー、先日、アストと話していて、その方がネタとして面白いんじゃないかって思ったんですよ」

鉄太郎「司令、アイスラッガーは何をするための道具だね?」

NOVA「そりゃ、投げたり、手に逆手に持って相手を斬る武器でしょう。まあ、斬れない打撃武器のアイスラッガーを使っていたセブンXなんて時代もありますが」

鉄太郎「では、スコップは何をするための道具だね?」

NOVA「まあ、穴を掘る道具でしょうね」

鉄太郎「君はアイスラッガーで穴を掘れ、という気かね? この私にそんな恥知らずな真似をしろとでも?」

NOVA「い、いや、そこまで深くは考えてなくて……」

鉄太郎「アイスラッガーがハンドアックスなのはいい。アックス(斧)は斬るための道具だからな。しかし、大型スコップとアイスラッガーを一緒にされては、私の誇りを大いに損なうことになるのは、どうか理解してくれたまえ」

NOVA「は、はい。アイスラッガーと大型スコップは別物。二度と混同したりはしません(m0m)」

鉄太郎「分かればいいんだ。それで、私のアイアンはどんな芸を習得すればいいのかね」

NOVA「そうですね。攻撃力を上昇させるのと、防御力を上昇させるのとでは、鉄太郎さんはどちらの方がよろしいですか?」

鉄太郎「攻撃は最大の防御とも言うしな。まずは攻撃と言っておこうか。もちろん、攻撃過多になってしまえば、血を吐き続ける悲しいマラソンになってしまうが、最初の成長でいきなりそこまで大袈裟なことにもならないだろう」

NOVA「ストレイの攻撃芸は二つあります。一つは《薙ぎ払い》。一体の敵を倒した後、返す刀で即座にもう一体に攻撃することができます。もう一つは《激怒》。1日に1度だけ使える大技で、1戦闘の間、攻撃ロール以外の筋力判定が有利になり、攻撃ダメージ+2と、敵の物理攻撃に対して耐性を得ます」

鉄太郎「耐性とは?」

NOVA「ダメージが半減します(端数切り捨て)」

鉄太郎「つまり、ボスとの戦いで《激怒》すれば、攻防共に有利に立ち回れるということか」

NOVA「ええ、ザコが複数いるときは《薙ぎ払い》が有効で、これは何回でも使えます。《激怒》は強敵相手の切り札って感じですね」

鉄太郎「やはり、よりドラマチックなのは《激怒》だと思うんだよ」

NOVA「異論はありません。ラスボス相手に、本気モード全開で戦うのは非常に燃える展開です」

鉄太郎「では《激怒》だな。それと今度、私のアイスラッガーを愚弄するような発言をしたら、その時は《激怒》するかもしれないので、覚えておいてくれ」

NOVA「……もう勘弁してください。2度としませんから(涙目)」


◉モッサ・トッサの成長


触手キング「先ほど話題に出た《薙ぎ払い》だが、ガーディアンも習得できるようだな」

NOVA「ええ、そうですね」

触手キング「吾輩には敬語は必要ないが?」

NOVA「ああ、そうだな。何だか萎縮してしまった流れで、つい……」

触手キング「とにかく、モッサ・トッサは敵をどんどん薙ぎ払うということで」


◉フリーダ・コリーの成長


リバT『フリーダの成長はどうしましょうか』

NOVA「う~ん、シェパードの場合、いろいろな成長の方向性が考えられるなあ。その1、知識系をフォローする。ダイアンナのルビーが盗賊系の技能に走るなら、なおさらだ。その2、癒し系のエキスパートになる。その3、《邪霊退散》の能力を得る」

リバT『邪霊というのは、いわゆるアンデッドモンスターですか?』

NOVA「パグマイアの世界では、邪霊とアンデッドは別の分類になっているが、D&Dに合わせるなら同じと見なしてもいいだろう。一応、パグマイア本来のルールでは《邪霊退散》の芸を強化することで、アンデッドも退散できるようになるんだけど、当キャンペーンでは《邪霊退散》の芸の対象に最初からアンデッドも含めるようにする」

リバT『それならば、僧侶系でアンデッドに無力の方が悲しいので《邪霊退散》を習得します』

NOVA「《邪霊退散》は初期状態で1日1回しか使えない。D&Dに比べると意外と使いにくい能力になった気がするけど、それでもいいだろうか?」

リバT『アンデッドモンスターが1シナリオで、そうそう何度も登場するとは考えにくいですわ。今回は聖職者としての最低限のたしなみとして習得しておきます。これで悪霊に取り憑かれた方も解放して差し上げられますね』

NOVA「ああ、そうだな。少なくとも、スケルトンやゾンビぐらいは登場することは確実だ。シナリオにデータが掲載されているし。どこで出るかは秘密だけど」


★これにて終了


NOVA「ふう。では、今回のパグマイア集中連載は、これで一旦終わりとする。そのうち第2部はやるけれど、コロナによる緊急事態宣言も地元は明けたことで、またいろいろとバタバタしそうだし、いつ再開するか予定は未定。とにかく、皆さん、お疲れさまでした。これにて一件落着とします」

アスト「おお、アッキー様にもよろしくな。お前も父親だったら、さっさと帰ってやれ」

NOVA「……何だか、アストにそういう励まされ方をしていると嘘みたいに思える俺がいる」

アスト「オレだって、いつまでも変態ストーカー呼ばわりはされたくないからな。引くべき時はしっかり引いて、まともな気遣いのできる男になりたいと今だけは思った」

NOVA「今だけかよ」

アスト「先のことは分からねえよ。ただ、TRPGという趣味に30年以上もの間、真剣に向き合っているお前を見ていると、いろいろとバカだなあ、と感じたりもするわけで……」

NOVA「この場合のバカとは、褒め言葉と受け取っていいんだろうな」

アスト「解釈はお前次第だ。とりあえず、次はゴブリンスレイヤーをすることがあったら、また呼んでくれ」

NOVA「コロナ禍で止まっていたような針がまた動き出したらいいな、と思っている。緊急事態宣言が明けたから、我慢していた買い物にも出かけたいしな」

ダイアンナ「この雑誌か?」



NOVA「ああ、しばらく趣味の買い物は自粛していたので、欲しいものがいろいろだ。月末の休みにでもショッピングに行きたいなあ。それと、アスト、お前に頼みがある」

アスト「だが、断る」

NOVA「断る前に聞けよ。パグマイアの今回のキャラ成長データのまとめ記事を、お前が中心になって書いてくれ」

アスト「どうして、オレが?」

NOVA「この中で、ゲームマスター経験者がお前だけだからだ。キャラとしてのリーダーはモッさんだが、プレイヤーとしてのリーダーはお前しかいない。何しろ、この中で俺に次いでクラシックD&Dに詳しい男なんだからな。ゲームのデータに関する審評眼もそれなりのものがあるはずだ」

アスト「チッ、そこまで信頼されちゃ仕方ないな。分かった、後のことはオレに任せて、お前はアッキー様のところに帰ってやりな。きっと寂しがっているだろうぜ」

NOVA「……信用できる友人関係って、こういうのだよな。『後のことは俺に任せて』とか言われて、こいつに任せておけば、きちんとするべき仕事をしてくれるだろうと期待できる人間なら、付き合っていてもホッとできると思う」

アスト「……一体、それは誰と比べているんだ?」

NOVA「いや、ちょっと、友だちって何だろうなって、ふと考えたりなんかして」

アスト「一つだけ言っておく。オレとお前は友だちじゃねえ。勘違いするなよ」

NOVA「……ああ、そうだな。そういうことにしておこう。それじゃあ、またな」

(当記事 完)