ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

ジャンボットと猫RPG

@UMATとUFZの交流話

 

 

蓮火「おい、舎弟のアッシー。肩をもめ!」

 

アスト「ちょっと待って下さいよ、紅兄貴。オレはこう見えても、ここでキングの称号を持つ身。いくら何でも、失礼が過ぎやしませんか?」

 

蓮火「お前がキングだったら、オレサマだって前世はキング・オブ・ハートの称号を持つ身。だったら、どっちが真のキングの座に相応しいか、漢らしく拳で決着を付けようか」

 

アスト「望むところだ……と武闘家なら言うところだが、オレは武闘家に非ず。悔しいが、ここは下手に出るしか……へへヘッ、このスピードAの肩揉みマッサージに目を付けるとは、お客さんもお目が高い。いつもなら、高額の謝礼と引き換えですが、他ならぬ流派・東方不敗に縁ある方の頼みとあっちゃ仕方ありませんなあ。では、ちょいとお肩を拝借……」

 

通信の声『待ちなさい』

 

ダイアンナ「ん、誰だ?」

 

アスト「ムッ。このクールな中にも情熱を宿した、ジェットアッパーを放ちそうな声は?」

 

通信の声『他人の空耳です(キッパリ)。声が似ていると間違われるティエリア・アーデでも、キャプテンガンダムでも、ショウ・ロンポーでも、ミハエル・ブランでも、ゼハート・ガレットでも、リヴァイ兵長でも、阿良々木暦でもないので念のため』

 

蓮火「何だ、焼き鳥じゃねえか。今、いいところなんだから邪魔をするなよ」

 

通信の声『焼き鳥でもありません。私の名前はジャンバード搭載の超高性能AIジャン、あるいはジャンボット。いい加減に覚えてください、グレンファイヤーさん。それに、ここの拠点主である王族に対する不敬、そして我が主エメラナ姫に対する失礼な言動の数々。以前より目に余るものがありました。すぐに表に出なさい。その腐った暴言を今すぐ叩き直して、礼儀というものを教えて差し上げます』

 

蓮火「ほう。焼き鳥がオレサマにケンカを売るとは面白い。そうと決まったら、そのケンカ、喜んで買ってやらあ」

 

ダイアンナ「お、おい。大丈夫か?」

 

リバT『ここでグランドマスターNOVAなら、「おっ、ヒーロー同士の信念をかけた決闘か? よし、好きにするといい。ただし、巨悪が出現して、互いに向ける拳が共闘の契機となって、終わってからガッチリ握手を交わすまでがデフォな」とワクワクするところでしょう』

 

アスト「いやいや、ここはオレの庭だ。たとえ、NOVAが許したとしてもオレの目の前で、UFZのメンバー同士が戦い合うなど、見過ごしにはできん。ましてや、ヒーローの争いに触発されて巨悪が出現されては大事だからな。ただでさえ、『文明自滅ゲーム』なんてことを言う奴が暗躍しているのに、このアステロイド宮殿が自滅するようなことがあっては、この寒空の中、また流浪の身になっちまう。オレの肩揉みで事が収まるなら、このケンカ、オレが収めてみせる!」

 

蓮火「ほう。とうとう、本気を見せるつもりか」

 

アスト「ああ、紅兄貴。あんたの暴走を止めるためなら、このオレの必殺スピード肩揉みの封印を解くときが来た」

 

蓮火「ほう。必殺の肩揉みと来たか。その技がどれほどの物か、正面から堂々と受け止めてやる」

 

アスト「いや、オレの肩揉みは、正面から仕掛ける技じゃねえ。背中をオレに向けるんだ」

 

蓮火「後ろを向けだと? バカな。敵に背中を向けるなど、武闘家の恥」

 

アスト「もう遅い。このオレの超絶スピードに掛かっては、紅兄貴と言えども、背中をとるのは容易いこと。くらえ、必殺・超振動バイブレーション肩揉み!」

 

蓮火「うおーーーーーーーっ」

 

@猫好きの超AI


蓮火「フッ、負けたよ、アッシー。お前の超振動の指先から放たれる神業肩揉みの前に、このオレサマの凝り固まった肩と心はきれいに解された。これより、その技は流派・東方不敗の亜流シェイキング・フィンガーと呼称するがいい。超振動の指先を応用すれば、マッサージのみならず、切り裂けぬものは何もないはず。ただし、戦いに利用すれば、反動で自分の指にまで大ダメージを負う可能性があるから、毎日最低100回の指立て伏せは欠かさないことだな」

アスト「いや、肩揉みで気分が収まってくれたのはいいですけど、100回の指立て伏せはキツいっスよ」

蓮火「何? 貴様はそれでも武闘家か!」

アスト「だから、武闘家じゃないですから」

蓮火「だったら、何だと言うんだ?」

アスト「快盗です。いかに戦って相手を打ち負かすかではなくて、いかに華麗な技でお宝をゲットし、目的達成するかが仕事ですから。下手に出ることで目的達成できるなら、喜んで頭を下げますので、いくら舎弟でも武闘家の流儀をオレに押し付けないでください」

蓮火「ほう、快盗か。だが、お宝を目指すのは、海賊や冒険者と同じということだな」

アスト「ええ。だけど今のオレのお宝は、このAリングと、大事なパートナーのアニーと、そしてアステロイド宮殿。トリプルAの宝って奴です。それを荒らそうとする輩からは、しっかり守り抜いて見せますよ」

蓮火「なるほどな。流儀は違えど、王たる気概は持っているわけだ。だったら、お前の顔に免じて、オレサマも焼き鳥とのケンカはまた別の機会にしておいてやる。おい、焼き鳥、お前との決着はお預けだ」

ジャン『ええ、我々はここにケンカをしに来たわけではありませんから。とんだ醜態をお見せしました、リバTさん、それに挨拶が遅れました、ダイアンナ女王。以後、お見知りおきを』

ダイアンナ「ああ。通信機で声を聞くだけなのは残念だが、リバTともAIキャラ同士、話が通じているようで何よりだ」

ジャン『リバTさんのご協力で、そちらの宮殿とは、モニター通信で接続完了しましたので、映像や音声での情報共有は可能になりました。私もアバターを作って、擬似的に人間体の端末をご用意できればいいのですが、今はまだ準備不足で』

アスト「アバターを作るなら、モデルはナオ君かエメラナ姫のどちらかってところか?」

ジャン『私のアバターがエメラナ姫の姿をとるなど畏れ多い。それにナオ君だと、ジードさんと紛らわしくなりそうですからね。しばらくは人間体はなしってことで』

蓮火「やれやれ。相変わらず頭が固いこって。アバターなんて、適当に姿形を見繕って、これだって決めてしまえばいいのによ」

ジャン『あなたみたいなテキトーに生きてる人と一緒にしないで下さい。私にもエスメラルダ王家に仕える者としてのパブリックイメージがあるのですから、海賊や魔王の声に似ている人とは流儀が違うのですよ』

蓮火「お前に似た声で、ハートの海賊団を率いている男がいることをオレサマは知っている。それ以前に海賊Aと名乗っていたこともな」

ジャン『他人の空耳です。そんなことよりも、ここでは猫を題材にしたRPGの話が行われていることを聞きました。私の声のモデルになった男は無類の猫好きだそうで、私のAIも猫という生き物には強い関心を抱いているのです。リバTさんと仲良くなれたのも、そのネコ耳要素が大きいわけで。猫好きに悪い人はいない、というのが私のAI統計データでも明らかです。さあ、猫のお話を』

ダイアンナ「前の話の続きは、確か猫と犬の魔法使いの話だったよな、リバT」

リバT『ええ、この記事でネコの魔法使いマンサーの基礎呪文の話をしていました。その後、20周年イベントに突入して中断していたので、続きは1レベル魔法の研鑽ということになりますね』

ダイアンナ「魔法の話になるが、客人の2人は構わないだろうか?」

ジャン『フッ、魔法は専門外とは言え、こう見えてもドラゴンクエストなどのファンタジーRPGの話は聞き及んでおります。剣士テリーの武勲などは、我が事のように熟知しているゆえ、話を聞くだけなら興味深く学ばせていただきましょう』

蓮火「オレサマも、ドラクエ時空とは縁ある身。それに炎を扱う攻撃魔法なら、参考にもなるだろう。こう見えても、ビヨンド学園の教師をやったんだ。専門じゃないから無知でいい、なんてこたあ考えてないぜ」

アスト「さすが、歴戦の現役ヒーローだ。進取の気性に富んでいる」

ダイアンナ「そういうことなら、客人にも魔法研鑽に付き合ってもらおうか」


@犬と猫の1レベル共通呪文


ダイアンナ「犬と猫は、それぞれ10種類の1レベル呪文を持っているんだが、一度に全部説明するのは大変なので、記事はいくつかに分けたいと思う。まずは、両方とも共通する呪文3つを見て行くとするか」

ジャン『10種類ずつで、共通するのが3つということは、全部で17種類の呪文があるということですか。確かに、一度に聞くには多いですね。まずは共通要素を固めて、それから異なる点を追求する。研究の姿勢としては理にかなっています』

アスト「何かを比較して語る際に、共通点を見定めるのは分析の第一歩だからな。だけど共通点、類似点を見つけた途端、パクリだ何だと言って、思考停止して、それ以上、踏み込まない奴がいるんだがな。そういうのは研究活動の入り口で、いきなり終わっていると思うぜ」

リバT『確かに、批判=アカデミックな研究と勘違いしている人も多いみたいですが、批判は研究の結果として生じるものであって、研究者はまず受容と分析を行い、その上で必要に応じて、研究を高度に引き上げるための手段として批判をする。批判した後、あるいは否定した後、何を生み出すのか? 何を作り上げるのか? 建設的批判というのはそういうことになりますね』

蓮火「なるほどな。批判して、その先に見出だせるものを示さなければ、壊すことしかできないってことだもんなあ。武闘家の拳は、敵を倒し、友とは理解し合うためにある。拳を振るった挙句、何も残らない、全てを焼き尽くして終わりってんじゃ、虚しいだけ。批判のための批判じゃ、勝利はつかめん。そういうことか」

ダイアンナ「いちいち全員がコメントを入れなくていいぞ。話が進まん」

リバT『では、私はクイーンのフォローに回りましょう。情報を求められた時だけ、口をはさむということで』

アスト「オレはクラシックD&Dの知識フォローをしよう。今回のコメントは客人2人に任せた」

ダイアンナ「では、犬と猫共通の呪文は、カオス・スプレー、ディスガイズ・セルフ、フェザー・フォールの3つということだ」

アスト「クラシックD&D関係ねえ。オレの出番は終わったorz」

ダイアンナ「だけど、この3つでも説明できるのはあるだろう?」

アスト「そりゃ、AD&D起源の魔法も少しは知ってるけどよ。フェザー・フォール(羽毛落下、軟着陸)ドラゴンランス小説でも効果的に演出されていたな。高いところから落ちても減速して緩やかに着陸して大丈夫って呪文だ」

ジャン『重力制御ってことですね』

蓮火「だけど、オレサマたちは普通に飛べるから、そんな呪文は必要ないよな」

アスト「そりゃ、あんた方みたいな超人ヒーローには必要ないけどよ。地球人の中には飛べない奴もいっぱいいるんだ。高いところから落ちたら、大抵の人間はピンチなんだよ。そこんところを分かれ」

蓮火「うん、分かったけどさ。飛べる魔法は何レベルなわけ?」

ダイアンナ「フライか。猫なら3レベル呪文になっている。犬の方は2レベルのレビテート止まりで、フライは使えないようだ。移動系の呪文は、猫の方が充実しているみたいだな」

アスト「レビテートは上下移動は可能だけど、空間を自由には飛び回れない」

ジャン『つまり、空中戦に対応しているのは猫だということですね。犬はせいぜい1stガンダムみたいにジャンプして高度を合わせる程度。陸戦型の犬と、空中戦対応型の猫となるわけですか』

ダイアンナ「そんな理解でいいのかは分からんが、ディスガイズ・セルフは変装呪文。そしてカオス・スプレーは視覚および嗅覚を封じる範囲呪文だ」

蓮火「いわゆる目つぶしって奴か」

ダイアンナ「効果は1ラウンドだけだがな。視覚を封じられると盲目状態になって、自分の攻撃は不利に、相手の攻撃は有利になる」

アスト「念のため、現D&Dおよびパグマイア&マウのルールだと、有利とは20面ダイスを2回振って、良い方を選べるゲーム用語。不利とは2回ダイスを振って、悪い方を選ばないといけないという用語だ」

ジャン『つまり、命中率が50%の場合、有利だと75%で当たり、不利だと25%で当たるようになるということですか』

蓮火「目つぶしなど邪道だろう」

アスト「というか、紅兄貴って変身すると目がどこにあるかよく分からないですね」



ジャン『全くです。他人に目を隠すなど後ろ暗いところがある証拠。私など必要ないのに、高潔なデザインを貫くために、目を取り入れたというのに』



蓮火「お前なあ。人の顔のデザインにケチを付けるなんて、何が高潔なんだよ。オレサマの正義の炎は、目など見せなくても、きちんと燃え盛っているのが分かるだろうが。外から目が分からないってことなら、こいつらはどうなんだよ」



ジャン『他所の世界のヒーローさんたちはいいのです。私の言いたいのは同じ円谷時空のヒーロー数ある中で、目がはっきりしないヒーローはあなただけ。実に異端なデザインじゃないですか。あなたのデザイン元であるファイヤーマン氏など、あれだけ大きな目をしてらっしゃるのに、どうしてあなただけ、そんな妖怪みたいな顔つきなんですか?』

蓮火「てめえ、さっきから人の顔をどうこう言って、明らかにケンカ売ってるだろう? やはり、お前とは白黒つけないといけないようだなあ。ここじゃあ、舎弟に迷惑が掛かる。今から表に出て、やり合うとするか!」

ジャン『いいでしょう。常日頃からしつこく焼き鳥呼ばわりされている件も含めて、あなたとはいずれ決着をつけないといけないと感じておりました。外でやり合うとしましょう』

ダイアンナ「おいおい、どうしてこんなことに? アスト、今度は止めないのか?」

アスト「オレは一度は止めたんだ。だけど、それでもケンカするってんなら、ここ以外の場所で好きにしろ。今回の記事はここまでだ。ケンカの結果がどうなったかは、次の記事の楽しみってことにしておこうぜ」

(果たして、グレンファイヤーとジャンボットのケンカの決着はどうなるのか? 作者NOVAですら分からない話の流れにドキドキしつつ、無責任に、当記事 完)