ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

紅の人、来臨

@零斗さんの代役は?

 

 

零斗「何、ベリアルが? 分かった。今すぐ、そっちに行く。チッ、Zの方も気になるけど、タルタル野郎の方が厄介だ。とりあえず、円谷時空の方に行ってくるぜ。悪いな、代わりにオレのダチをこっちに派遣する」

 

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リバT『こう言って、零斗さん、慌てて行っちゃいましたね』

 

アスト「来年のギャラファイ第3部まで出番はないかと思っていたら、結局、第2部のナビ役で呼ばれるなんてな」

 

鉄太郎「まあ、ベリアルの件で異変が生じたら、ベリアル退治の専門家ゼロが呼ばれるのも仕方あるまい」

 

ダイアンナ「だったら、もう一人、闇堕ちしたトレギア退治の専門家って誰になるのだろうか?」

 

鉄太郎「ルーブの3人か、トライスクワッドのどちらになるかだな」

 

アスト「いずれにせよ、零斗さんの代役として、誰が来るのか待ってみますか」

 

 

(そして、数日後)

 

赤い髪の男「よう。ここがゼロちゃんの言っていたアステロイド宮殿、あるいはUMAT本部ってことでいいわけ?」

 

ダイアンナ「誰だ、お前は?」

 

赤い髪の男「あれ? ゼロちゃんから聞いてない? そりゃねえよ。このオレサマは何を隠そう、その道で少しは知られた炎の海賊団の元用心棒にして、燃える炎のヒーロー、人呼んで紅蓮火(くれない・れっか)。またの名を……」

 

アスト「え? そのアニメ、特撮、ゲーム界など至るところで耳にし、最近は竜の騎士のライバルとなる魔王でもあらせられる声の主は……」

 

ダイアンナ「声の主は?」

 

アスト「2代目バロッサ星人!?」

 

赤い髪の男「バ〜ルバルバルバロッサ……って誰がやねん!?」

 

アスト「違ったか。だったら、アヒルメギド!?」

 

赤い髪の男「今は醜いけれども、白鳥になる……って違う!!」

 

アスト「もしかして、グレート師匠!?」

 

赤い髪の男「そう。リブットを鍛えたのも、このオレサマ……って、そうじゃなくて、この燃える髪で分からないかな? ファイヤースティックで変身しちゃうよ!?」

 

リバT『つまり、ゼロさんのお友達のウルティメット・フォース・ゼロの一人、グレンファイヤーさんですね』

 

 

 

アスト「人間体ってあったんだ」

 

蓮火「ここだけの特別バージョンでな。とにかく、忙しいゼロちゃんに代わって、ここはオレサマが仕切る」

 

ダイアンナ「ちょっと待て。ここの女王はあたしだぞ」

 

アスト「そして、オレが一応、キングだ」

 

蓮火「そんなことはどうでもいい。キングだろうが、クイーンだろうが、流派・東方不敗の名にかけて、まとめてぶっつぶす。オレのこの手が真っ赤に燃える。勝利をつかめと轟き叫ぶ」

 

鉄太郎「ほう。君がゼロの悪友として有名なグレンファイヤー君かね。自己主張旺盛なのは結構だが、この私の前で身勝手に振る舞うのを許すと思うのか?」

 

蓮火「何だ、おっさ……って、いや、今のは失言。危ない、危ない。このオレサマとしたことが、危うく伝説の赤い超人その人に失礼を働くところでした(土下座🙇♂)。まさか、こんなところにゼロさんのお父上がいるとは聞いておらず、とんだ無作法を働いた始末。ええと、肩などお揉みしましょうか、師匠?」

 

鉄太郎「私は、君みたいな男を弟子に持った覚えはないが」

 

蓮火「いや、心のダチの父親は師匠も同じ。そう、同じ赤いボディカラーを持つ超人として、多くの怪獣や星人を虐殺した『赤い男』の伝説は、オレサマのいた宇宙にも轟いていて、兼ねてから敬意と畏怖を感じております。お願いですから、ジープで轢かないで」

 

鉄太郎「何だか違う男の噂も混じっているようだが、ここの王と女王の後見人として、私がいる以上は身勝手は許さんぞ」

 

蓮火「もちろんですとも。最初にナメられないよう、強気で当たるのは海賊の流儀。しかし、海賊といえど、大いなる力を持つレジェンドには敬意を示すのも、宇宙の漢の義理信条、掟と言うべきもの」

 

鉄太郎「私はレジェンドではない。そういう呼称は、戦隊ヒーロー、あるいはウルトラマンでもキングか、コスモスとジャスティスの融合した者だけに留めておけ」

 

蓮火「分かりました〜。非礼は引っ込めます〜」

 

@赤い男の伝説


蓮火「つまりよ、ゼロちゃんがZって弟子を持っていると聞いて、オレサマもそろそろ弟子が欲しいって言ったのよ。そうしたら、『ウルトラマンアースってのがいるから、面倒を見てやってくれ』って言われて、ここの時空座標を聞いて、焼き鳥と一緒にパーッて来たのよ」

ダイアンナ「焼き鳥?」

リバT『ジャンボットさん、あるいは長距離移動形態のジャンバードのことを指すようです』

蓮火「何でも、ここはウルトラ・マーキュリー・アステロイド・チーム、略してUMATという名前で最近、防衛観測部隊が再結成されたそうじゃない? だったら、オレサマたち、ウルティメイト・フォース・ゼロ(UFZまたはUF0)の出張拠点としても使えるんじゃないか? ってな話になって、このオレサマがあいさつに来たわけよ」

リバT『それで、ジャンボットさんは今どこに?』

蓮火「あいつは人間体になれないからな。外で待機しているぜ」

リバT『では、そちらは私が話をして来ます。あと、ミラーナイトさんとジャンナインさんは?』

蓮火「今回は別行動だ。こう見えても、いろいろ忙しいんだよ、オレサマたちも」

アスト「まあ、そうでしょうね。あれだけ、いろいろなキャラの声を担当していたら。ドラえもん時空とか、スパロボ時空とか、ドラクエ・ダイ大時空とか、牙狼時空とか、初代プリキュア時空とか、カードキャプター時空とか、北斗やキャプ翼も含めて、日本の映像作品ファンで、あなたの声を聞いたことがない人は一人もいないんじゃないですかね」

蓮火「いや、それだけいっぱい挙げられても、オレサマはよく分からないんだがな。大方、他人の空耳って奴じゃないか? 広い宇宙にゃ声の似ている奴が3人から、時として30人以上はいるって聞くからなあ」

アスト「ミラーナイトさんの声と、どっちが浸透してますかね?」

蓮火「ここ10年の特撮界隈では、オレサマに似た声の方が受けがいいという噂らしいぜ。まあ、オレサマの声の話はともかく、今回は鉄のおやっさんの話を聞きたいんだがな。いろいろと凄い噂を聞いてるんで、本当かどうか本人から確認したいんだよ」

鉄太郎「まさか、君もBOARDの理事長がどうこうって、言うんじゃないだろうね?」

蓮火「何ですか、そいつは? オレサマが聞いたのは、伝説の赤い風来坊の話。怪獣をいっぱい倒したそうじゃないですか?」

鉄太郎「それは、この男と勘違いしていないか?」



ダイアンナ「ん? それはZ様のこの形態ではないのか?」



アスト「パッと見、カネゴンが勘違いするぐらい、よく似ているが、細部がいろいろ違う」

蓮火「いや、このオレサマも、いくら何でも『赤い通り魔』と『風来坊』をごっちゃにはしないって。まあ、オレサマの宇宙では、初代のマン兄さんも『赤い人』と呼ばれていたりして、違う『赤い人』伝説が混ざったりもしているんだがな。オレサマが直接リスペクトしてる『赤い人』はこっちだったりするし」



蓮火「この赤を愛する男は後にスーパー戦隊で初代の赤い男にもなったと聞く」



アスト「紅さんもスーパー戦隊のことを知ってるんだ」

蓮火「あたぼうよ。オレサマが用心棒をやっていた炎の海賊団も元々は、アカレッドという男が率いていた赤き海賊団をリスペクトしていたらしいんだ。このオレサマが用心棒を依頼されたのも、赤き海賊団の変身アイテムの音声に声が似ているから、という理由があってな。オレサマの声は海賊受けがいいらしいぜ」



鉄太郎「赤の系譜をいろいろ辿っているのは、思いの他に博識らしいが、そろそろ話を戻さないかね。私が怪獣を虐殺していたというのは、根も葉もない風聞だと主張するわけだが」

蓮火「いや、オレサマの宇宙では、『赤い通り魔』の前に初代の赤い超人が暴れ回っていたという確かな伝説が残されているんです』



蓮火「その伝説の殺戮ぶりを示すサブタイトルを挙げると、『虐殺の行進曲』『勝負は死ななきゃ分らない』『みな殺しの子守唄』『星空に殺意がひらめくとき…』『皆殺しの舞踏会』などなど」

アスト「それは……ヒーローの戦いを描くにはあまりにもアレなサブタイトルじゃないですか?」

蓮火「だろう? その全てで怪獣どもを倒しているのは他ならぬウルトラセブンさんなんだ。そこに痺れる憧れる。もう見事にレッドマンさんの先輩格だぜ」

鉄太郎「フッ、認めたくないものだな。若さゆえの過ちというものを」

ダイアンナ「もしかして、セブンさんって、ゼロさん以上に荒れ狂っていた?」

アスト「なお、ウルトラファイトのタイトルは、その後、ビクトリーさんやオーブさんに受け継がれるみたいだけど、さすがに昔のセブンさんほどの虐殺寸劇は見られませんね」


鉄太郎「それはきっと黒歴史……いや、もしかすると、アブソリュート・タルタロスが時空改変して作った並行世界と思われる。今のウルトラ時空とは無縁の並行世界。はっ、この世界の延長線上にハヌマーン時空があって、さらに別の並行世界にコメットさん時空があると解釈すれば、全ての辻褄が合うのではないか。ウルトラマン80が遭遇した妄想ウルトラセブンが私でないのと同様に、ファイト版のセブンは私ではない。少なくともウルトラファイトにはモロボシ・ダンは登場していないわけで」

アスト「なるほど。ウルトラファイトの世界はタルタロスが作り出した、と?」

鉄太郎「そうでなければ、セレブロの仕業かもな。Z時空のセブンガーやウィンダムが、私の知っている個体とは別物であるように、ファイト版セブンも本家に似せて作られた人造セブンではないか。そして、その世界の延長上にハヌマーン時空があって、虐殺ファイトを続けた挙句、文明自滅ゲームの結果……」

ダイアンナ「何て恐ろしいんだ、セレブロ


蓮火「どっちにせよ、『真紅のファイター』セブンさんの名前は真偽も定かではない伝説として、宇宙海賊の世界でも轟き渡っているということです。その赤い姿は、倒した怪獣の返り血だとも言われ、強さを求める漢にとっては憧れにもなり、そんな『赤い人』伝説をリスペクトしているのがオレサマというわけで」

アスト「ところで、紅兄貴はギャラクシーファイトには参戦しないんですか?」

蓮火「紅兄貴? その呼び名は気に入ったぜ。若造、お前の名前は何て言うんだ?」

アスト「アストです」

蓮火「そりゃあない。レオ師匠の弟さんと紛らわしすぎる」

アスト「そりゃあないって、オレの名前なんですけど……」

蓮火「弟子は師匠に逆らわない! お前のことは、アッシーと呼ぶ。もう決めた」

アスト「アッシーって……」

蓮火「次。クイーンの嬢ちゃんは……」

ダイアンナ「あたしはダイアンナ。呼ぶなら、アニーと呼ぶがいい」

蓮火「アニーちゃんね。いかにも、おまかせしたくなる名前だな。よし、分かった。アッシーとアニー、2人合わせて、ウルトラマンアースよ。これからオレサマがビヨンド学園のリク君みたいに、ビシバシ鍛えてやるからな。覚悟を決めて、よろしく頼むぜ」


鉄太郎「やれやれ。にぎやかな男が加わったものだな」

(当記事 完)