ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

粉杉シスターズin屋久島

南の島の花粉症ガール

 

翔花「久々の屋久島だねえ♪」

 

晶華「私は屋久島に初めて来たよ」

 

翔花「あれ? そうだっけ?」

 

晶華「屋久島で修行したのはお姉ちゃんであって、私じゃない。私が来たことあるのは、今の天空宮殿が宇宙にあった時期の元アステロイド観測所だから。アナちゃんやアストたちには会ったことがあるけど、大地母神ガイア様とはあまり面識がないの」

 

翔花「アキちゃん、一つ質問」

 

晶華「なあに、お姉ちゃん?」

 

翔花「アナちゃんって天空宮殿の女王のダイアンナさんのことだよね。アナちゃん、アニーちゃん、ジャッキーちゃんって、いろいろ呼んでるけど、どういうこと?」

 

晶華「あの人は、元々ダイアナ・ジャックさんだったんだけど、私の分身のバットクイーン、アンナ・ブロシアと融合して、ダイアンナ・ジャックイーンになったの。そのエピソードは、こちらを参照よ」

翔花「へ〜。わたしが屋久島で修行したり、戦っている間に、こんなことがあったんだ〜。アキちゃんもバトルを頑張っていたんだね」

 

晶華「お姉ちゃんの時空を超えた修行には及ばないけどね。神霊候補なんて、私には縁のない話だし」

 

翔花「わたしだって神霊なんてよく分からないし〜。ヒノキちゃんが神霊だとか、ヒヒヒお婆ちゃんのガイアちゃんが大地母神だって言われても、実感沸かないから、とりあえずTRPGのプリーストで疑似体験中ってわけで」

 

晶華「だけど、20周年記念の時に発動したお姉ちゃんの力は凄かったわよ」

翔花「ああ。そんなこともあったような気がする。うっかり忘れていたけど……」

 

晶華「って、あんな大イベントを忘れてしまえるものなの!?」

 

翔花「時空転移をいろいろ繰り返すと、何が正史で、何がパラレルな別位相の記憶か曖昧になったりするものなのよ。それにしばらく妖精郷で封印されていたから、何が現実で、何が未来の夢で、何が妄想なのかも上手く整理ができなくて。だから、今あるこの日常を大切にしたいの」

 

晶華「そっかあ。お姉ちゃんの記憶は、悪魔と契約した一輝兄さんみたいに不安定なものなのね」

 

翔花「それにドンブラ脳だし」

 

晶華「ドンブラ脳と、記憶障害は関係ないと思うけど」

 

翔花「ところで、アキちゃん、もう一つ質問いい?」

 

晶華「うん、お姉ちゃんの記憶の補完になるなら、何でも聞いて」

 

翔花「アキちゃんはどうしてアキちゃんなの?」

 

晶華「はい?」

 

粉杉晶華の秘密

 

翔花「わたしは花粉症ガール1号の粉杉翔花(こなすぎ・しょうか)だし、アキちゃんは花粉症ガール2号の粉杉晶華(こなすぎ・しょうか)。元々はわたしの分身にして、双子の妹の翔花2号だったんだけど、改名して文字違いの晶華になったところまでは理解してる」

 

晶華「うん、お姉ちゃんの翔の字は風属性で、私は闇属性の吸血花粉症ガールになってしまったのを、闇を封じるための光属性を付与するために、NOVAちゃんが改名の儀式で太陽3つの晶の字を採用したのよね。創作的には、翔花が2人だと紛らわしいって裏事情もあったみたいだけど」

 

翔花「字は違っても、同じ『しょうか』だからWショーカってコンビ呼称もあるのよね。それなのに、どうしてアキちゃんなの?」

 

晶華「ああ、それね。文字で見る分には、翔花と晶華は区別できるんだけど、将来、音声ドラマになったり、花粉症ガールが映像化するようなことがあった際に、2人を音声的にも区別できるようにしたいってことで、私は『晶華と書いて、アキハと呼ぶニックネーム』を考えたの。ペンネームとか、ハンドルネームみたいなもの? 本名はしょうかだけど、アキハと読んでもいいってこと。だから、アッキーやアキちゃんが定着して、今に至る、と」

 

翔花「へえ。晶華と書いて、アキハって読むんだ〜。今、初めて知ったよ」

 

晶華「他に、アキカ、アキハナ、アキナ、アキファ……など、いろいろ考えたんだけど、結局、アキハに決定したのは最近よ。だから私はしょうかでもあるし、アキハでもある。あと、秋風の化身アキカイザーね」

 

翔花「その名前、ちっとも定着しないね。わたしはハルカイザーで、ヒノキちゃんがナツカイザーで、ダイアンナさんがフユカイザー。4人揃って、花精戦隊シキリンジャーとかシキレンジャーだけど、どうも4人揃ったことがないし」

 

晶華「フユカイザーが不愉快に通じるという意見もあって、アナちゃんが嫌がったという噂も聞いたし、4人揃っても戦う敵がいないという話もあるし」

 

翔花「定着しないまま人知れず消えるボツ企画になりそうね」

 

晶華「秋になったら、またアキカイザーをプッシュしてみるわ。ところで、私たち、ここで無駄話をしていていいの? せっかく、屋久島に来て、目の前にきれいな海が広がっているのに、ポカポカ日の光を浴びて光合成しているだけで」

 

翔花「だって、わたしとアキちゃんは花粉体質だから、泳ぎたくても海に入ったら体が溶けちゃうもん」

 

晶華「花粉症ガール用の特製水着はコンパーニュにあるもんね」

 

翔花「あれさえあれば、温泉に入っても安心なのよね」

 

晶華「温泉かあ、懐かしいなあ」

翔花「一度、コンパーニュに寄って水着をとって来るべきだったわ」

 

晶華「その辺は、NOVAちゃんも気が利かないのよね。本人は別に泳ぎに来たわけじゃないみたいだし」

 

翔花「基本はインドア派だから、夏の日差しに当たりたくないみたいだし」

 

晶華「というか、夏は仕事のためにもっぱら教室に引きこもっているみたいだし、ここ20年近く泳いだことがないみたい」

 

コンパーニュ組との再会

 

リトル「あっ、翔花さんと晶華さんを発見しましたよぉ」

 

シロ「やっぱり、ボクの鼻は間違いなかったようだな。花粉症ガールの芳香が海の方から漂ってきたので、もしやと思ったら……おおい、翔花、アッキー、久しぶりだな」

 

翔花「あっ、シロちゃん。それにリウ君も。2人ともどうして?」

 

シロ「新星さまがアリナ様に連絡して下さったんだ。2人がここに来ているから、ボクたちも屋久島に来てくれって」

 

晶華「へえ、NOVAちゃんがそんな根回しをしていたんだ。前言撤回。少しは気が利くのかも」

 

翔花「ねえねえ、シロちゃん。わたしたちの水着なんだけど……」

 

シロ「ああ、アリナ様が持ってけって、ボクに託してくれた。これで2人とも、海水浴を楽しめるぞ」

 

晶華「さすがはリナ老師。年の功は伊達じゃない。NOVAちゃんのフォローもしっかり気を利かせてくれるみたいね」

 

リトル「だけど、泳ぐのは後にしましょう。リウたちは他にしないといけないことがありますからぁ」

 

シロ「ああ、そうだな。セイリュウ師匠にお会いして、レッドソウル覚醒の儀式をしなければ」

 

翔花「え? レッドソウルって、例の『竜の魂の石』の話?」

 

リトル「はい。何でも、魔神ハンターのキャラ育成で条件を満たしたので、リウの中からレッドソウルが覚醒するらしいですぅ」

 

晶華「覚醒するらしい……って他人事みたいね。自分で自覚はないわけ?」

 

翔花「アキちゃん、わたしのグリーンソウルの時も、いつの間にかPONと出現して、先に気づいたのはNOVAちゃんだったのよ」

 

晶華「妖精郷から解放した際にグリーンソウルが覚醒したのよね。ええと、去年のゴールデンウィークぐらいだっけ?」

 

翔花「いいえ。妖精郷EXで脱出した時だから、去年の8月の話だったと思う。まあ、今は天空宮殿の動力源になっていて、さっきアジャスティングってのを施したんだけどね」

 

晶華「アジャスティング……調整って意味ね。ちょっとしたメンテナンスみたいなものだけど、具体的にはどうやったの?」

 

翔花「グリーンソウルさんに、話しかけたの。いつもご苦労さま、これからも頑張ってねって」

 

晶華「それだけでいいの?」

 

翔花「うん。そうしたら少し黒ずんでいたのが、緑色の輝きを回復して、キラメンタルが増したようだから、あれでいいのかなって」

 

晶華「グリーンソウル、結構チョロいわね。もっとこうMPを大量に吸収するとか、何日も儀式のために引きこもって祈らないといけないとか、手間の掛かるものだと思っていたわ」

 

屋久島組との再会

 

ハイラス「おお、粉杉シスターズと、コンパーニュのお二人、ようこそ屋久島へ、でござる」

 

晶華「あっ、ドルイ道おじさんだ」

 

ケイPマーク2『オラも一緒だッピヨ』

 

翔花「あっ、KPジローちゃんね。今は竜モードと虎モードのどっち?」

 

ケイPマーク2『竜モード? 虎モード? 何の話だッピヨ?』

 

晶華「気にしないで。ただのドンブラ脳だから」

 

ケイPマーク2『ドンブラ? 何だそりゃ?』

 

翔花「そのリアクション! 全力全開を知らないマスター介人さんみたいな声と演技、やるわね」

 

ケイPマーク2『やるもやらないも、ドンブラなんて知らないッピヨ』

 

翔花「ドンブラを知らないって、ここはどれだけ田舎なのよ。もしかして、屋久島ではニチアサが放送されていないっていうこと?」

 

ハイラス「いや、屋久島をナメるなでござる。KKB鹿児島放送でニチアサも見られるのでござるが、そもそも自然に根差したドルイ道生活ゆえ、TVを設置していないのでござるよ。ここでTVを見ようと思えば、アストロメガネンオーか天空宮殿に設置された受信装置を利用するしかないわけで」

 

翔花「つまり、KPジローちゃんはニチアサを見ていないってこと? アキちゃん、帰るわよ。ドンブラのない世界に用はない」

 

晶華「帰っても、ドンブラは見れないわよ」

 

翔花「どうして?」

 

晶華「関西ではこの時期、高校野球という魔物が出現して、ニチアサの放送時間を乗っ取るの」

 

翔花「そんなの聞いてない。わたしからドンブラを取り上げるなんて、そのコウコウヤキュウというモンスターは処刑しないといけないようね。黒いオーラを放ちます」

 

晶華「ジローちゃんじゃなくて、こっちが闇堕ちした?」

 

翔花「コウコウヤキュウ。わたしの苦手な言葉です」

 

晶華「どこかの悪質宇宙人になった?」

 

シロ「落ち着け、翔花。ここは関西じゃない。そんなにニチアサが見たいなら、去年みたいにコンパーニュで見ればいい。KAB熊本朝日放送なら、甲子園時空の影響なく8月でも普通にニチアサが見れる」

 

翔花「本当に? ドンブラが待ってくれているの?」

 

シロ「ああ、桃井タロウはいつでも幸せを運んでくれる」

 

翔花「ああ、桃井タロウ様。忠誠を誓います」

 

晶華「良かったわ。これで、神霊候補のお姉ちゃんの闇堕ちを免れたようね。まさか、甲子園時空でドンブラが見られないことで、危うくヒトツ鬼の大量発生を招くことになるなんて」

 

ハイラス「そもそも、ニチアサが見たいなら、ここでもアストロメガネンオーか天空宮殿で見ることができるって説明したでござる」

 

リトル「あるいはTTFCに加入していれば、普通にいろいろ見られるですぅ」

晶華「まあ、関西のニチアサファンにとっての高校野球問題は、半分がネタみたいなものだから。中には、本当に悲しみ嘆く子どもがいるかもしれないけど、大人は割りきって『ニチアサが見られない不幸な自分』をネタにしているだけ……って思いたいわ」

 

ハイラス「大体、どうして翔花殿はそこまでドンブラにこだわるようになってしまったのか?」

 

晶華「ええと、お姉ちゃんは2018年の誕生以来、ずっと修行したり行方不明になったりしてたから、初めて番組開始から見た戦隊がドンブラザーズなの。だから、ドンブラは最初から最後まで見届けるんだって意気込んでいたのよ。言わば、インプリンティング、生物は初めて見たものに強烈な刷り込みを覚えて、後々まで影響を受けるってことね」

 

シロ「それがよりによってドンブラとは……初体験が強烈すぎると、2度とまともな生活に戻れない危険性があるぞ」

 

翔花「ドンブラドンブラ(グルグル目)」

 

シロ「いや、いかにドンブラ脳であっても、翔花は翔花、ボクの掛け替えのないパートナーだ。翔花がこのままドンブラ魔街道を突き進むことになろうとも、ボクは翔花の隣でドンブラを応援し続ける。それが屋久島で修行した虎の道」

 

謎の声『よくぞ申した、我が弟子よ』

 

晶華「えっ、その声。ハイラスおじさん……の体に宿ったセイリュウG様?」

 

セイリュウ『久しいのう。カシュミーラ・ミルモワール』

 

晶華「それは、妖精郷で私が使っているキャラクターの名前。今の私は粉杉晶華。アッキーと呼んでください」

 

セイリュウ『久しいのう、粉杉アッキー。それにシロ、そして我が息子リトルよ。ここに竜の魂の継承者が4人揃ったようだ』

 

晶華「ええと、4人ってセイリュウG様のブルーソウル、お姉ちゃんのグリーンソウル、リウ君のレッドソウルと、あとは誰?」

 

竜の魂の継承者

 

セイリュウ『我は継承者と言った。この場合、我が魂のブルーソウルは元祖に当たるので継承者とは言わない。継承者とはすなわち、モスラの力を宿したグリーンソウルの主、粉杉翔花。ファイヤーラドンとバーニングゴジラの力を受け継いだレッドソウルの主、将来はジュニアと呼ばれることになるリトル。そして残る2人はシロと粉杉アッキー、お前たちだ』

 

晶華「えっ、私? 嘘ッ!? シーさんはキングシーサーの子のリトル改めプリンスシーサーだから分かる。ホワイトソウルの可能性が見られるって、前にNOVAちゃんが言ってた。ええと、確か、この記事ね」

シロ「ボクがホワイトソウルの主であることは、間違いないのですね」

 

セイリュウ『ああ。その証拠が「龍虎が一体となったドンドラゴクウとドントラボルトの出現」だ。それが世に出た以上は、ビャッコの力を宿すお主から竜の魂が覚醒しても不思議ではあるまい。ただし、もう少し時間が掛かりそうだがな』

 

シロ「それにはどうすれば?」

 

セイリュウ『魔神ハンターのプレイを続けよ。時空魔術師とスザク、それにゲンブが導いてくれよう。ゲームの世界で竜の探求を成し遂げた烈火団ならば、今の道を歩み続ければ必ずホワイトソウルに至る。その先に、そなたの父のシーサーの力が待っていよう。すなわち琉球竜宮編だ』

 

シロ「琉球竜宮編……それこそがボクの目指すべき道」

 

晶華「シーさんがホワイトソウルというのは分かったけど、私は何ソウル?」

 

セイリュウ『粉杉アッキー、そなたは元々イレギュラーな存在だ。当初は、そなたが竜の魂を継承するはずはなかった……というか、粉杉翔花に双子の妹の2号がPONと生まれてくる出自からしてイレギュラー。よって、そなたの運命は今だに定まってはおらぬ。しかし、暗黒の未来から帰還し、光を取り戻した時点で、そなたの行き当たりばったり、イレギュラーな運命こそが、時空魔術師の希望の力を宿したとガイア様は判断された』

 

晶華「ガイア様が?」

 

セイリュウ『そう。ガイア様は本来の神霊候補である粉杉翔花だけでなく、双子の妹のそなたにも当初は見られなかった可能性を感じておられてな。わしを通じて、そなたと接触を図ろうとした。それこそが「妖精郷の冒険」と言っていい』

 

晶華「ああ、妖精郷フェアリーガーデンの主役は私、カシュミーラ・ミルモワールで、初代GMはセイリュウG様、あなたでしたね」

 

セイリュウ『そう。妖精郷の冒険の目的は、行方不明の粉杉翔花を探索、闇から救出することであったが、裏の目的は妹のアッキーの可能性を見定め、ソウルの力を宿し得る存在か見極めることと言っていい。ゆえに、そなたはシルバーソウルの継承者の道に到達したのだ』

 

晶華「シルバーソウル……それが私の魂の石」

 

セイリュウ『竜の石は他に、ギドラの力を宿したゴールドソウルが存在するが、それは恐ろしい破壊の力で目覚めさせてはならん。しかし、万が一、目覚めることがあれば、シルバーソウルこそが対となって、希望を紡ぐ存在となるやもしれぬ。正直、シルバーソウルは他のカラーソウルと違ったイレギュラーな性質を持っているので、何も確証は持てないのであるが、そなたが妖精郷の旅を完結し、女王に到達する頃合いに、はっきり見えてくるのではないか、とガイア様は予見された』

 

晶華「つまり、『妖精女王ズ』のプレイを続けることが、私の未来の可能性を切り開く道ということですね」

 

セイリュウ『おそらくはな。時空魔術と言霊魔術が渾然一体となって紡がれているのが、妖精郷の冒険だからな。不確定な混沌の中に確固とした秩序を築き上げることができれば、それは破壊に対抗する銀の輝きともなろう』

 

晶華「分かりました、セイリュウ様。頑張って、カシュミーラ・ミルモワールを妖精郷の女王にすれば、シルバーソウルが覚醒するということで、よろしいのですね」

 

セイリュウ『初代GMとして、そなたの夢がかなうことを期待しておる。さて、リトルよ。これより儀式のために、ガイア様のところへ行くが、覚悟はいいか?』

 

リトル「はい、父さま。そのためにデルニール・イーストンとして戦って来ましたぁ」

 

セイリュウ『守りし者としての覚悟を定めて、師匠のマッスルG太郎を守るべく決断した成長は見届けた。自分が何を望まれているかを理解し、自分の役割を果たすべく精進する。そして、燃える炎の心意気でスザクやゲンブの指南をよく受け止めた。今のお前なら、赤き内なる炎にも耐え抜くことはできようぞ』

 

翔花「だったら、今からガイアちゃんのいる屋久杉まで向かうってことね」

 

シロ「ああ。ここから屋久杉までだと、直線距離にして15キロほどだ。でも、山道だから半日ばかりの徒歩の旅になる」

 

晶華「飛んで行ったりはできないの?」

 

セイリュウ『それだと修行にはならん。山道を歩いて、自然の息吹を肌で感じることも儀式の一環なのだ。では、次元ドルイドの先導で、屋久杉まで歩いて来い。神霊たる我は、ガイア様と共に屋久杉でお前たちの到着を待っておる。ではな』

 

ハイラス「……ということで、怪獣王さまの伝言は終わり。これより、屋久島冒険ツアーに出発するでござるよ」

 

晶華「ええ? 私も行かないとダメ? 儀式に呼ばれているのは、リウ君だけでしょ? 私は家で寝転がって、ソード・ワールドの新作リプレイを読んでいた〜い」

翔花「はい、アキちゃんも日頃は運動不足なんだから、ゲームだけでなく、実際のアウトドアを楽しむよ」

 

ハイラス「夏山登山を堪能するでござる。それもドルイ道なれば」

(当記事 完)