ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「運命の森」攻略感想(1)

FF旧作にチャレンジ

 

ダイアンナ「FFコレクション外から1冊、クリアしたぞ」

アスト「ほう。コレクションにいずれ復刻されるのを待ちきれなかったのか」

 

ダイアンナ「やはり、『危難の港』でダークウッドの話を聞かされると、自分でも訪れたくなるじゃないか」

 

アスト「それで、どんな感じだった?」

 

ダイアンナ「敵のボスを倒してクリアというゲームじゃないから、ストーリー的には物足りなさを感じるな。迷路みたいな構造の森を歩き回って、アイテム探しを頑張るゲーム。アウトドアの散策が楽しめるのが売りだけど、単体では地味な作品といった印象だね。まあ、FFシリーズの歴史では重要度の高い作品なんだろうけど」

 

アスト「リビングストン初の単独作品ということだが、後の『盗賊都市』や『死の罠の地下迷宮』というアクの強い物語設定の作品に比べると、おとなしめのストーリーだな」

 

ダイアンナ「主人公設定も、よくある雇われ剣士な冒険者。そんな彼が瀕死の老ドワーフ、ビッグレッグに遭遇したところから冒険が始まる。ビッグレッグは、ダークウッドの森の北にあるストーンブリッジ出身で、領主のジリブラン王の奪われたハンマーを探索する途中、トロールに襲われて石弓の矢が2本、突き刺さって致命傷を受けた。そんなビッグレッグの遺言と金貨30枚を受けとった主人公が、ダークウッドでハンマー探しをして、ストーンブリッジに持ち帰るまでの話だ」

 

アスト「ハンマーを持ち帰った後、トロールとの戦争まで描けば、クライマックスが派手になるんだろうが、持ち帰って、ジリブラン王が『これでトロールとの戦争に勝てる』と宣言して、主人公の仕事は終了。莫大な褒美をもらって当冒険、完……ってのが今だと中途半端に感じるところか」

 

ダイアンナ「仕事は終わったけど、事件はまだ終わってない……って感じなんだよね。森の探検も、他の作品に比べて緊迫感が薄くて、ピクニック気分だし。よく言えば開放感に満ちた作品なんだけど、数多いFFシリーズの中でもトップレベルののどかさを味わえるんじゃないか。いや、よく知らんけど」

 

アスト「やはり、舞台がモンスターだらけの地下迷宮や、戦争前の要塞に比べて、オープンフィールドだからかな。だけど、後のFFシリーズが『悪の魔術師や魔神が世界を脅かしている。それを阻止するために勇者よ、頑張るのだ』的な物語が定番なのに比べて、『奪われた王さまのハンマーを探せ』的な、いかにも雇われ冒険者めいた仕事で逆に新鮮だったりしないか?」

 

ダイアンナ「TRPG、それもストーリー性より探検そのものを楽しむゲームとして考えるなら、大筋よりも個々のイベントを気楽に味わうべし、というのは分かる。それに今だと、ヤズトロモさんの塔から始まって、ダークウッドの森を横切る川の上流に火吹山があって、北のストーンブリッジが代表的なドワーフの街だと分かっていて、世界のつながりがイメージできるんだけど、初の野外冒険話の今作ではまだ世界観が見えていないんだな」

 

アスト「マップ構造で面白いのは、火吹山も、ダークウッドも、そしてポート・ブラックサンドも、中央を川が横切っていて、川を渡る前と渡った後で冒険の雰囲気が切り替わるってところだな」

 

ダイアンナ「川を渡ったら、冒険が後半に入って、緊迫感が高まるってことか」

 

アスト「ストーリー的には、対処の困難な強敵がいるわけでもなく、詰むところは少ないと思う。ただ、ハンマーのある場所を見つけ出すのに手間が掛かるというか、ハンマーが頭と柄に分かれていて、両方を一発で見つけ出すルートを通るのが大変だから、何度か森の探索をしないといけない」

 

ダイアンナ「1回めの探索では、ハンマーの柄は見つけたんだけど、頭が見つけられなかった。結局、頭をゲットするまでは森を3周する羽目に陥った。森を1周して、まだ目的が未達成の場合、運だめしに成功したら、そのままのキャラと所持品で引き続き再挑戦できるのが他の作品と違うポイント。だけど、そのうち運や体力が尽きてゲームオーバーになるんだね。2周めで運だめしに失敗、ビッグレッグ同様に石弓をくらって死亡。3周めで正解ルートを見つけて、目的達成に至ったので、犠牲になったキャラは1人だけだった」

 

アスト「繰り返しプレイで、正解ルートを見つけ出す作品で、ストーリーを味わうタイプの作品じゃないってことだな」

 

ダイアンナ「初期のFFだと、一本のストーリー性よりも個々のイベントでのアクシデントやサプライズを楽しむ傾向があるんだね。ところで、オープニングの背景文章を読んで疑問に思ったんだけど、主人公は『王国の北の国境をさ迷い歩いている』とある。でも、どこの王国なんだろう?」

 

アスト「ダークウッドの近くには、王国なんてないよな。チャリスが近いけど、王国って感じじゃないし。もっと南に行けばサラモニスがあるので、そこなら王さまはいる。バルサスの続編なので、アランシアには王国がいっぱいあるってイメージで何となく書かれた文章かもしれん。新訳では、今の世界設定に応じた文章に切り替わるかもしれない。

「ブラックサンドのアズール卿や、ファングのサカムビット公みたいな都市国家の領主はいるけど、国王って感じではなくて、アランシアではっきり王さまの治める国と呼称されているのはサラモニスの他にどこかあったかな?」

 

リバT『ソーサリーなどの舞台である旧世界は、フェンフリィ、レンドルランド、アナランド、ブライス、ガランタリアなど数多くの王国がありますが、アランシアは未開の地が広がっていて、サラモニス以外は交易路や川沿いに設けられた商業都市が中心の小国分立体制と考えられます』

 

アスト「だから、国家規模での大きな戦争はなくて、個人単位の邪悪な魔法使いが私兵を率いて、周辺都市に対する侵略活動を行うのがせいぜいと言ったところか」

 

キャラクターと死亡イベント

 

ダイアンナ「ともあれ、今回の冒険で作ったキャラはこんな感じだ」

 

・技術点12、体力点16、運点8

 

アスト「戦闘能力は高いが、打たれ弱くて、運も悪い。長旅では厳しそうだな」

 

ダイアンナ「ああ。戦いでは全く困らなかったんだけど、運だめしを要求されると辛いので、あまり姑息なやり方を考えずに、正面から堂々と戦うキャラだな。弱点は、森に仕掛けられたトラップを回避しにくいことだけど、致命的な罠が少ない作品だから、あまり大きな問題は感じなかった」

 

アスト「バッドエンド・パラグラフはどんな感じだ?」

 

ダイアンナ「リビングストンさんにしては少なめだと思う。確認してみよう」

 

・2:グールの餌食になる。

・98:森の探索をやり直そうとして、襲撃される。運だめし失敗で死亡。

・333:火の魔王の冠を装備して、自らが新たな火の魔王と化してしまう。

・399:ヤズトロモを攻撃しようとして、カエルにされてしまう。

 

ダイアンナ「バッドエンドは4つだけ。つまり、わずか1%だ。たぶん、一番、経験した人数が多いのは98番だと思う」

 

アスト「探索に失敗しても、運さえよければ再チャンスをくれるシステム、と。それにしても、ヤズトロモさんを攻撃するなんて、今の時点ではあり得ない選択肢だな」

 

ダイアンナ「この人がいい人だってのは、FFファンの常識だからね。でも、今作はデビュー作で、『いじわるそうな声』と描写されているし、『このおれさまがヤズトロモだ』とか横柄な口調だから、何だか偽者っぽいと思う人もいるんじゃないかな」

 

アスト「ドッペルゲンガーの化けた偽者は、『火吹山ふたたび』だけのネタだろう、たぶん」

 

ダイアンナ「うん、この人はいきなり剣を突きつけられても、『わたしの魔法は偉大だ。バカなことをするのではない』とやんわり警告してくれる。それでも気を変えずに攻撃した場合だけ、カエルに変えられるんだな。物語が始まってから、わずか3パラグラフで迎えるバッドエンド。FF史上でも最短じゃないかな?」

 

アスト「デビュー作で、いきなり主人公をカエルに変える大魔法使いか。そもそも、1作めのボスが火吹山の魔法使いザゴールだし、2作めのボスが魔法戦士バルサスだし、ここまでのボスが魔法使いである以上、3作めの魔法使いも悪党だと考えるのが順当かもしれん」

 

ダイアンナ「でも、悪魔の3人に対抗する善側の魔法使いなんだね。一説によると、作者のリビングストンさん自身がモデルらしいし」

 

アスト「旧作だと14巻『恐怖の神殿』と26巻『甦る妖術使い』にも登場するし、『火吹山の魔法使いふたたび』『危難の港』も合わせると、これまでに邦訳されたFFゲームブック5作に出演している最多登場NPCということになるな」

 

ヤズトロモさんのマジックアイテム

 

ダイアンナ「とにかく、オープニング背景で、ドワーフのビッグレッグが『この近辺で一番の魔術師ヤズトロモさんなら、森の探索に役立つ魔法を売ってくれるはずだ』とアドバイスと共に、買い物代の金貨30枚をくれたんだよね。そして、パラグラフ1番で森の南外れのヤズトロモさんの塔にたどり着いたところからスタートする。だから普通は、いきなりヤズトロモさんを攻撃するなんて有り得ない選択肢なんだ」

 

アスト「だけど、いきなり攻撃してきたバカな剣士に警告して、その後、慌てず騒がず、変身魔法で相手をカエルに変える。デビュー作としては実にインパクトあるよなあ。わずか3パラグラフで、主人公をゲームオーバーさせる最速の呪文の使い手、味方にすれば、これだけ心強いキャラもいないかも」

 

ダイアンナ「そして、今回、ヤズトロモさんが売ってくれるアイテムは17種類。数だけで言えば、バルサスでの呪文の数よりも多い。金貨2枚と金貨3枚のお手頃価格で、最初から買い物タイムが楽しめるんだね」

 

★金貨2枚のアイテム

・植物封じの薬

・虫封じの薬

・毒けしの薬

・とび跳ブーツ

・投げ上手の手袋

・水の探し棒

・ニンニク玉

 

★金貨3枚のアイテム

・万能薬

・静けさの薬

・聖なる水

・光の指輪

・するするロープ

・からみ網

・力の腕輪

・集中力のバンド

・炎のカプセル

・鼻用フィルター

 

ダイアンナ「何を買ったらいいのか最初は分からないので、いろいろ悩みながら選ぶんだけど、他の作品と違って、このアイテムがないと攻略が詰まるということはないみたいだ。あったらイベントがクリアしやすくなるとか、受けるはずのダメージを免れるとか、そういう類だね。とりあえず、あたしが最初に買ったのは〈鼻用フィルター〉〈万能薬〉〈毒けし〉〈するするロープ〉〈力の腕輪〉〈集中力のバンド〉〈光の指輪〉で、合計金貨20枚。残り10枚は森の中で使うかも、と思った」

 

アスト「ゲームクリア後のお勧めは?」

 

ダイアンナ「〈力の腕輪〉は攻略必須アイテムを確実に入手するのに必要だね。あと、〈毒けし〉は使う機会が多い。〈鼻用フィルター〉は毒ガス対策に役立つけど、そういうパラグラフを選ばなければいいだけの話。あと、〈聖水〉や〈ニンニク玉〉があれば、アンデッドに対処しやすいのは明らかだと思う」

 

アスト「最初から選べるアイテムが17種類で、冒険中に入手できるアイテムも入れると、全部でどれだけあるんだろうな」

 

ダイアンナ「15個ぐらい入手したから30個以上かな。約40個と思ったらいいね。ただ、後の作品に比べて、何の役にも立たないゴミクズアイテムは少ない感じだ。ヤズトロモさんの売ってくれるアイテムも、大体はどこかで使う機会がありそうだし」

 

アスト「とにかく、FF史上初めて、本格的に買い物が楽しめる作品が『運命の森』だった、と」

 

ダイアンナ「『盗賊都市』が初じゃなかったんだね」

 

アスト「ヤズトロモさんの仕事は、アイテムを売ってくれることと、冒険のアドバイスをしてくれることだったな」

 

ダイアンナ「ああ。ヤズトロモさんに、ビッグレッグから託された仕事の話をすると、詳しい背景事情と噂を教えてくれる」

 

・ストーンブリッジのドワーフが、古くから伝わる魔法のハンマーを失った。

ドワーフ王ジリブランは、丘トロールとの戦いを控えていて、ハンマーの力で民たちを奮い立たせる必要がある。

・ハンマーを盗ませたのは、ストーンブリッジと対立する部族のドワーフ王。

・ハンマーを盗んだ鷲はダークウッドの上空で死の鷹に襲われて、森にハンマーを落とした。

・森に住む2匹のゴブリンがハンマーを見つけ、頭と柄の2つに分けて持ち去った。

 

アスト「ヤズトロモさんは、森の動物たちから情報を集めたり、望遠鏡で遠方を見渡したりできるからなあ。アランシア世界の守護者として、実に有能な御仁だよ」

 

探索開始

 

ダイアンナ「ヤズトロモさんからアイテムと情報を受けとって、いよいよ森の探索を開始する。木々が鬱蒼と繁って、昼なお暗い森の道は東西に分かれる。森の道はその後、さらに2本に分かれて、大きく4つのルートになるんだね。東から順に番号を付けると、『東東と進んで北に向かう第1ルート』『東から北に曲がる第2ルート』『西から北に曲がる第3ルート』『西西と進んで北に向かう第4ルート』だ。正解ルートはこの中の一つだけとなる」

 

アスト「いきなり4択は厳しいな。とりあえず、東へ進んでみるが?」

 

ダイアンナ「あたしもそうした。そして、それが正解だったようだ。東へ進むと、しゃべるカラスと遭遇する。カラスにゴブリンを見なかったか、と尋ねると、金貨1枚で情報をくれるらしい。金貨をやると、北へ向かったそうなので、東→北の第2ルートを選ぶことにした」

 

アスト「そのカラスは確か、ヤズトロモに動物に変えられた人間なんだよな」

 

ダイアンナ「そうみたいだね。人間に戻るためには金貨30枚が必要だと言っていた。とにかく、カラスのアドバイスに感謝しながら、北へ向かうわけで」

 

アスト「他のルートは調べなかったのか?」

 

ダイアンナ「クリア後に調べて、大体の地図まで完成させた。別ルートの話は後の記事に回して、今回は第2ルートを川まで進むことにする。それが最初に選んだ道だからな」

 

アスト「東から北に進んだ。すると、どうなる?」

 

ダイアンナ「話し声が聞こえてきて、スルーしなければ2体のホブゴブリン(技術点6と5)と遭遇する。こいつらを倒すと、金貨3枚と、〈しんちゅうのフルート〉が手に入る。他には、うじの湧いたパンとか、ネズミの骨のネックレスが手に入るんだけど、あたしは残飯漁りで腹ペコったキャラじゃないから、うじパンなんか要らない。骨のネックレスは一応、持って行ったけど、何よりも重要なのがフルートだな。このフルートがあれば、後で強敵ワイバーン(技術10、体力11)と遭遇したときに、眠らせることができる」

 

アスト「そいつはゲットしておくと得だな」

 

ダイアンナ「次に、地面に空いている穴を調べると、技術点8の大ミミズ、スティングワームと遭遇する。倒すと、ミミズに食われた旅人の遺骸から金貨4枚と〈剣さばきの薬〉が手に入る。この薬は2回だけ攻撃力を+1してくれるので、いざという時に役に立つ。そして、その次こそが大本命のほら穴(230番)だ。こいつをスルーすると、攻略が詰む。何しろ、ここにハンマーの柄があるんだからな」

 

アスト「早くも当たりを引いたのか」

 

ダイアンナ「ここまでは簡単だったんだ。ほら穴の中にはオーガ(技術8、体力12)がいる。ちょっとばかりタフだけど、技術点は大したことないので、サクッと倒した」

 

アスト「そりゃあ、自分の技術点が12だったら余裕で勝てるよな」

 

ダイアンナ「戦闘力に自信がなければ、〈投げ上手の手袋〉を使うことで、オーガに石をぶつけて一撃で倒すことができる。オーガ撃退後、オリの中に捕まってる食用ゴブリンを解放してから、技術点5なのであっさり倒して、持ってるハンマーの柄をゲットした。これで仕事の半分は片付いたことになる」

 

アスト「残りの頭部分が難しい、と」

 

ダイアンナ「なお、このオーガのほら穴をさらに調べると、銀の小箱が見つかるんだけど、開けると毒ガスがプシューと出てくる」

 

アスト「まさかのガーナード・ジャグルか?」

 

ダイアンナ「いや、彼の致死毒ほどじゃない。せいぜい技術点2を失って、D6ダメージをくらう程度だ」

 

アスト「それでもキツいじゃないか」

 

ダイアンナ「持ってて良かった、〈鼻用フィルター〉ってことだな。ほら穴を出て、さらに北に向かって歩くと、ロープの罠が仕掛けられていて、運だめしを要求される。成功すると簡単に脱出できるけど、失敗すると足にロープが巻き付いて宙吊りにされて、剣もポロッと落としてしまい、自力では脱出不能になる。そのままぶら下がっていると、10分ほどで緑色の服を着た少年が通りすがって、『おや、オーガの罠に掛かっているよ。金貨5枚か魔法のアイテム1つで助けてあげてもいいんだけど?』と提案してくる。まあ、金貨が余っていたので取り引き成立。さらに北へ進んだ」

 

アスト「元々、運点が高くないから、運だめしで1点削られるのが結構痛いな」

 

ダイアンナ「そうだね。運点が10以上あれば、1度や2度の運だめしは問題ないと思うけど、運点が8だと運だめしそのものが怖くなる。これまでと違うスリルを味わったよ」

 

アスト「ともあれ、罠を突破して北に向かった。お次のイベントは?」

 

ダイアンナ「木の上からツタが垂れていて、見上げると粗末な木の台が見える。樹上に誰かがこしらえたみたいだな。スルーせずに登ってみると、技術点8の猿人と戦うことになる。樹上での戦闘は不利なので攻撃力がマイナス2されるんだが、それでも2点勝っているので、余裕で倒せた。技術点12は、戦闘だと何も怖くないと思えてくるな。しかも、猿人は〈戦上手の腕輪〉を身につけていたので、倒して装備すると『攻撃力+1』で、ますます強くなった。本作のバトルは全く苦労しなかったな」

 

アスト「技術点12と、技術点9以下だとプレイ感覚が変わるからな」

 

ダイアンナ「第2ルートはここまでが一本道で、次に十字路に出くわす。東の第1ルートに向かうか、そのまま真っ直ぐ北に向かうか、それとも西へ向かうかの3択で、攻略上の正解は西へ向かうことだ」

 

アスト「つまり、最初は第2ルートを選び、十字路で進路を変更して、第3ルートが正解か」

 

ダイアンナ「いや、さらに西の第4ルートが正解。最初に第2ルートを選び、その後は西へ西へと選ぶようにすれば、迷うことなく攻略できる……が今回は、外れルートをそのまま進んでみた」

 

アスト「北へ進み続けた、と」

 

ダイアンナ「すると、2本の吹き矢が飛んできて、運だめしを2回も要求された。運が弱点なので毒矢を回避できなかったが、幸いにして〈毒けし〉はヤズトロモさんから購入済みだ。備えあれば嬉しいなってことで、吹き矢を撃った2人の小人(技術点5)を追いかけて、始末する。正面から戦えば、こんな奴ら敵じゃないとしばき上げて、金貨6枚を奪いとった。もしも、〈毒けし〉がなかったら、睡眠状態に陥って金貨を全て奪われるところだったけど、盗られる前に盗れの精神でサバイバルに励むわけだ」

 

アスト「それでも運点が2点削られたのは痛いよな」

 

ダイアンナ「ああ。だから仕方なく、運点回復のポーションを飲んだ。これで原運点も+1されて、9点になった。少しはマシになったかな、と思いながら、さらに先に進むと今度は巨大蜂に襲われた。〈虫封じの薬〉を持っていれば問題なかったんだが、買っていないので、さあ、どうしようか、と。結論を先に言えば、蜂3匹は技術点7〜8、体力点3〜4のザコなので普通に戦えば良かったんだけど、選択肢に『前方の川まで走って飛び込む』とあったので、それを選んでしまったんだな」

 

アスト「蜂と戦うよりも、川に飛び込んで逃げる方を選んだ、と」

 

ダイアンナ「その結果、食料が全部ずぶ濡れになって、食べられなくなってしまった。最悪だ。どうして、あたしまで腹ペコ主人公にならないといけないんだ?」

 

アスト「蜂に襲われて、逃げたら食べ物がなくなったのか」

 

ダイアンナ「体力回復手段がなくなって、シクシクと泣きながら、川を渡る可哀想なあたしだった。ここまでの話を箇条書きにまとめるとこうなる」

 

・177:森に入って東西の分かれ道。東へ。

・160:東と北の分かれ道。カラスと遭遇して道を尋ねると、北へ行けと教えてもらったので北へ。

・8:ホブゴブリンと遭遇。倒すと金貨の他に〈しんちゅうのフルート〉ゲット。

・157:スティングワームの穴。倒すと金貨の他に〈剣さばきの薬〉をゲット。

・230:オーガのほら穴。オーガを倒し、捕まっていたゴブリンを倒すと、目的の〈ハンマーの柄〉をゲット。

・358:宙吊りの罠。

・274:猿人の樹。倒すと〈戦上手の腕輪〉をゲット。

・109:東西へ進路変更できる十字路。西へ行くのが正解。今回は北へ。

・309:吹き矢(文章の一部では投げ矢と訳語の食い違いが)を撃つ小人と遭遇。運2点を費やして、得られるものは金貨のみ。

・92:巨大蜂と遭遇。川に飛び込んで食料を全てダメにする(涙)。普通に戦うだけでよかったものを……。

 

ダイアンナ「ということで、今回はここまでだ。次は、川を渡った先を話して、それから別ルートの話に移る予定」

(当記事 完)