いよいよ大詰め
リバT『長かった「サイボーグを倒せ」攻略記事も、泣いても笑っても、いよいよ今回で終わりです』
アスト「いや、感慨深くなる気持ちは分かるが、泣くほどのことか？」
リバT『今、これを書いてるグランドマスターNOVAはそろそろ花粉症の時期が到来したのか、涙目モードに入りつつあるようです』
ダイアンナ「2月は、尊敬するSFマンガ家の先生の逝去の報とか、好きな戦隊の最終回とか、その他諸々で感じ入って、心がいろいろ妄想暴走モードらしいね」
アスト「いつもに輪をかけて妄想暴走したってのか。こっちは巻き込まれないようにしないとな。下手すると、未来とか過去とか異世界に飛ばされかねん」
リバT『それで前回、「ヒーロー種別で最も英雄点を稼げるルートの検証」とか言ってたんですが、こちらのブログで参考資料になりそうな記事がアップロードされたのですよ』
ダイアンナ「へえ。タイミングよくダディNOVAの誕生日に、素敵な記事をアップロードしてくれるなんて、縁ができたって感じだね」
アスト「いや、縁どころか、うちのゲームブック攻略記事にたびたび『いいね』を付けてくれる御仁じゃないか。いつもありがとうございます、の言葉ぐらいかけてやったらどうだ」
ダイアンナ「いつもありがとうございます。ダディに代わって、感謝申し上げます……これでいいか？」
アスト「まあ、向こうの記事を読んでると、『こちらの記事が、向こうの記事の作成に役立った』みたいなことも書かれてあったし、同じ趣味を持つ者として、お互いに協力し合えているってのは、良いWinWin関係って感じもするな。拙文がお役に立てて光栄です……ぐらい言っておくか」
リバT『拙文って、アストさんはただ好き勝手にダベッているだけで、記事書きしてるのはグランドマスターなんですが……』
アスト「その辺の細かい設定はどうでもいいんだよ。要は、互いに『いいね』を付け合えて、感謝を表明できる同好の士がいるだけで、心の交流ができている気分になれるってことだよ」
ダイアンナ「攻略ブログとしては、向こうの方がシンプルで資料として参考にしやすい感じだね。こちらは寄り道脱線と余計な蘊蓄だらけで、無駄な長文雑文が読みにくいと批判されても、まことにもってその通りと開き直るしかないし」
リバT『理系はシンプルに整理された秩序を好み、文系は雑然ととっ散らかった混沌を好む、という論説を読んだりもしましたが、同じゲームブック作品の攻略記事をどう料理するかで、それぞれの手法を試行錯誤しながら、自分らしく料理できればいいと思いますね。フローチャートで綺麗にまとめることは、うちのグランドマスターにはできないでしょうし』
アスト「一応聞くが、うちの作者NOVAは、攻略の際はどうしてるんだ？」
リバT『攻略ノートに雑然とまとめてるそうですよ。これまでの攻略作品ごとに要したノートのページ数を並べると、以下のとおり』
・火吹山ふたたび：4ページ
・火吹山：4ページ
・バルサス：3ページ
・盗賊都市：4ページ
・危難の港：6ページ
・運命の森：5ページ
・魂を盗むもの：6ページ
・さまよえる宇宙船：3ページ
・地獄の館：6ページ
・サイボーグを倒せ：9ページ
リバT『合計50ページ。ノートは40枚つづりなので、残り30ページ分が使えますね。ここまで1作平均5ページですから、あと6作ぐらい今のノートで攻略できる計算になりますか』
ダイアンナ「これを見ると、どの作品に手が掛かったか、分かる感じか」
リバT『危難の港は、膨大なアイテム一覧に2ページを費やしていますね。これ、付属の冒険記録用紙に入手アイテムを書き入れるのは無理でしょう。入手アイテムの多い作品は、ページ数が多くなる傾向がありますね。あと、マップを書くのが複雑な作品とか。運命の森は、川までのマップ1と、川から後のマップ2を描いた後、きちんと整理してまとめた完全版マップを仕上げてます。もしも、FFコレクション3で新訳が出たときには、再攻略する代わりに、翻訳の変化だけを記事書きして、おまけに完全版マップを写真に撮って貼り付けるのも一興ですね』
アスト「で、一番長い『サイボーグを倒せ』と」
リバT『最初の技術ルートが丁寧で4ページ。電撃ルートは3ページ。思念と体力は1ページずつですね。一度通ったイベントは、記述がショートカットできますから』
アスト「まあ、ゲームブック攻略記事のための裏話に興味を持つ読者がどれだけいるかは不明だが、それよりも最終攻略の本編に行こうぜ。前置きはここまでだ」
強敵・大頭脳（342）
アスト「では、4日めのクライマックスだ。シドニー・ノックス事件や氷の女王事件を経てから進むことのできる陸軍基地を、マクロ・ブレイン（旧訳・大頭脳）のヘリ部隊が襲撃して来る。早速、迎撃に出向いた、飛行可能な体力ヒーローはヘリの弾幕を浴びて、あっさり撃墜されるんだな」
リバT『本物のスーパーマンなら、それぐらいのことで落とされたりはしないはずなんですが、そこまでの耐久力は持ち合わせていなかったんですね』
アスト「敵の飛び道具にはあっさり倒されたりするのが、体力ヒーローなんだな」
ダイアンナ「まだ、ヒーローらしく華々しく散るからマシだよ。電撃ヒーローの場合は、敵の強力な思念波に意思を吸い取られて、傀儡に成り果てるんだから」
リバT『思念ヒーローも思念波の対決に負けてしまい、悪の手先に堕ちますからね。マクロ・ブレインを唯一倒せる存在、それが技術ヒーローです』
アスト「オレが最後の希望だってことか。〈アルファ波放射器〉の出番だな」
リバT『技術ヒーローは時に、相手の弱点を的確につける秘密道具を開発していますからね。とりわけ、マクロ・ブレインに対しては、以前に遭遇してから、しっかり対策済みであることが文章で明記されていて、まるで「こんなこともあろうかと」の真田さんです』
アスト「技術屋や科学者なら一度は言ってみたいセリフだな。とにかく、マクロ・ブレインを倒すと重要情報が手に入る」
リバT『英雄点6点と「会議が中国人のクリーニング店で行われる」という情報を入手できるのは、技術ヒーローだけです。また、思念ヒーローはこのルートに入ってから、「市議会議場に用事ができた。では失礼」と敵前逃亡を図らないとクリアできないので注意です』
アスト「思念ヒーローを逃がすためだけの誤報パラグラフなんだな」
リバT『ともあれ、このイベントが終了すると、5日めに突入します』
スタジアムの虐殺魔物（114）
ダイアンナ「次に電撃ヒーロー必須の虐殺魔物カーネイジ戦だ。氷の女王事件か、3日めの叔母さんの家、そして家電の未来展から来ることができる」
リバT『フットボール試合の最中に、観客席のスタンドの屋根を破壊して大惨事を引き起こそうとしているんですね。カーネイジの技術点12、体力点は14。本作3番めの強さの化け物です』
アスト「最強は、弱体化前のラスボス・サイボーグ（技術点18）。2番めは図書館のデヴァステーター（技術点14）。技術点13の体力ヒーローなら、何とかカーネイジに有利に戦えると言ったところか」
リバT『カーネイジと戦いたくなければ、体力ヒーローもマクロ・ブレイン戦で、ヘリの相手をせずに敵前逃亡するって選択肢もあるんですけどね』
アスト「英雄点にこだわらなければ、一応、逃げ道は用意してくれているわけか」
リバT『まあ、普通は逃げるよりも、カーネイジと戦う選択肢をとるんでしょうけど』
ダイアンナ「英雄点5点は大きいしね。逃げちゃダメなのが電撃ヒーローだ」
リバT『逃げる必要がないでしょう。電撃を受けると、カーネイジの変身が解けて、恐怖結社の幹部イリヤ・カルポフ（技術点8、体力点8）に弱体化しますので』
ダイアンナ「倒すと情報ゲットだね。『会議の時間は明日の午前11時』と」
リバT『技術ヒーローは戦うことも、逃げることもできますが、逃げたらスタンドの屋根が崩れて、死傷者多数が発生するんですね』
アスト「マクロ・ブレインと戦わないといけないのに、わざわざこっちに来ていられるか」
リバT『悲惨なのが思念ヒーロー。効いたと思った思念波が通用せずに、スタンド倒壊に巻き込まれて死んでしまいます。こちらですと逃げるという選択肢すら与えられません』
アスト「終盤で英雄点をもらうチャンスすら与えられないんだからな」
リバT『それでも、上手く立ち回れば、英雄点を40点稼げたそうですよ』
大統領暗殺事件（21）
リバT『さて、4日め最後のイベントです。コンサートか、叔母さんの家、家電の未来展、虐殺魔物イベントを経て来ることができます』
アスト「85年当時のアメリカ大統領は誰だったか？」
リバT『1937年から64年まで映画俳優として活躍したロナルド・レーガンですね。1955年にタイムスリップする内容のSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」（1985）で、「レーガンが大統領なんて冗談だろう」ってネタにされていました』
アスト「この80年代のアメリカ人だったら、『30年後にドナルド・トランプが大統領なんて冗談だろう』ってネタにしていたろうな」
リバT『まあ、リアルの大統領はさておき、タイタン・シティに来た名もなき大統領は、ヒーローが正しく情報を入手していないと暗殺されてしまうのですね』
ダイアンナ「21番に100を加えた121番パラグラフに進むことが正解なんだね」
リバT『リージェントホテルの屋根から暗殺者（技術9、体力8）がライフルで狙っているんですね。電撃を使った時だけは暗殺者が屋根から落下して、下の人々に怪我人を出してしまい、英雄点6点が1点に減少するのでご注意を』
ダイアンナ「電撃に頼らずに、接近戦で普通に戦えってことだね」
リバT『さて、事前情報なしで大統領パレードに来たときには、2つの選択肢がありますね。喫茶店で時間をつぶすか、パレードの良く見える場所を探すかですが、喫茶店では面白い話が聞けます』
アスト「何だ？」
リバT『タイタン港で「オーシャン・ベヒーモス」という巨大な怪物が出現したそうです。1年前にシルバー・クルセイダーに倒された復讐に来たとか』
アスト「その事件、本作ではただの噂話でしかないんだよな」
リバT『ええ。だけど恐怖会議の件を解決した後も、正義のヒーローが解決しないといけない事件はまだあるってことです』
アスト「巨大怪物なんて等身大ヒーローのSCがどうやって倒したんだろうなあ。アントマンみたいに巨大化できるならともかく」
リバT『そりゃあ、ウルトラQみたいに人間が科学技術と知恵で事件を解決したり、軍隊の手を借りたり、いろいろ手はあるでしょう。技術ヒーローなら怪獣対策の秘密道具を開発したりもできるでしょ？』
ダイアンナ「海の怪物なら、電撃が有効そうだね」
アスト「想像力を働かせる余地がありそうだな、オーシャン・ベヒーモス」
リバT『ただし、その情報を聞いたときには大統領の暗殺は確定するんですけどね』
アスト「パレードに近づくと、技術点7の暗殺者が大統領を拳銃（マグナム弾を装填）で狙っているのに気づくんだな」
リバT『そちらは囮で、ヒーローが阻止しようとしても、伏兵のライフル狙撃で殺されちゃうんですけどね、大統領』
アスト「この事件の元ネタは当時のレーガンではなくて、63年のJFKの方かもしれないな。パレード中に狙撃され、真犯人については陰謀論の諸説が今なお語られたりするやつ」
リバT『本作は80年代の作品で、80年代の流行ネタが盛りだくさんですが、事件の元ネタなんかはそれ以前に基づくものもあるでしょうしね』
ダイアンナ「ともあれ、これで4日めまでのイベントは網羅して、いよいよ最後の5日めだな」
リバT『ええ、パラグラフ311番で、恐怖会議を追う最終章が始まります。ヒーローの種別ごとに、これまで集めてきた情報を駆使して、会議の日時と場所を特定する段階に入りますね。ですから、ここからはヒーロー別に分けて話をまとめます。体力、思念、電撃、技術の順で』
アスト「オレたちが攻略して来たのと逆順ってことだな」
体力ヒーローの5日め総括
リバT『では、体力ヒーローのここまでの攻略ルートの最適解を確認してみましょう』
アスト「紅兄貴が通ったルートじゃないのか？」
リバT『あれはミイラ退治で情報ゲットしてませんからね。先述のYK氏の攻略ルートを参照しつつ、少し英雄点の検証も含めて確認したいと思います。向こうでは37点と記されていますが、こちらは40点得られたので気になりまして』
★1日め
・オーデュポン公園で殺人事件捜査→ダディ・リッチを捕まえる（英雄点3点）
・パーカー空港でハイジャック事件を解決（英雄点2点。会議の日付情報「27日」）
★2日め
・地下鉄スリを捕まえて、カセットテープからムスタファ・カリム情報を入手。
・遊園地のファンハウスで、プランクスターを捕まえる（英雄点3点。会議の時間情報「午前9時）
・ショッピングルートで、情報不足から誘拐事件は解決できず。
★3日め
・ビーストキング事件も解決できないまま、古代エジプト美術館へ→ムスタファ・カリムの手がかりからミイラ退治（英雄点4点。会議の場所情報「豪華ジェットの中」）
・図書館でデヴァステーターを頑張って倒す。運だめしを活用すれば、3回攻撃を命中させればいい。技術点1差で負けていても何とかなるはず（英雄点5点）
・警察本部へ行ってから、コンピューターショップで買い物。マリファナ・ジェリーから大統領暗殺事件の情報を入手。
・叔母の家か、コンサートへ行く。叔母の家に行くのは苦労多くてメリットがないので、効率のいい攻略を考えるならコンサートがいい。
★4日め
・家電の未来展でアンドロイド退治（英雄点4点。〈回路妨害機〉と会議の場所情報「パーカー空港」）
・フットボール試合で、カーネイジ退治（英雄点5点）
・大統領暗殺を防ぐ（英雄点6点）
リバT『ということで、このルートだと合計英雄点は32点。ラスボス倒して10点得られることで、合計42点に達しますね』
アスト「強敵デヴァステーターを倒すか否かの差だな。40点超えを狙うなら避けては通れないが、攻略のために必須ではない」
ダイアンナ「ポイントは、大統領の情報を得るために敢えてドクター・マカーブルとの遭遇を避けるってことか。この発想はYK氏の記事が参考になった」
アスト「紅兄貴の選んだルートは、ミイラ退治を避ける形になって、その分、ラッド広場で＋2、ミュージカルで＋2、マカーブルで＋3。代わりにミイラ退治とデヴァステーターの分の9点を得られない形なので、差し引きマイナス2で英雄点40点ってところか」
リバT『厳密には失敗ですが、飛行機の機種は推測できる範囲でした。あと、烈火さんの攻略時点では「ミイラと家電未来展は両立できないと思い込んでいました」が、後からの検証で図書館を通過することで両立できることが判明。その旨を追記しておきました』
ダイアンナ「とにかく、体力ヒーローは5日めに『空港』に向かい、『豪華ジェットのあるザビエル格納庫』（394）に入って、『27日の9時』の合わせて36を加えた430番に進むと、ラスボス戦に突入できるってことだね」
リバT『はい。なお、サマーズ格納庫に36を加えると放射能犬と戦うことになり、マッコイ格納庫に36を加えると体力ヒーローはマントラッパーのレーザーに焼き殺されることになるので注意です』
アスト「いや、注意というか、普通に話がつながっていないからゲームオーバーってことじゃないか？」
リバT『きっと、サマーズ格納庫とマッコイ格納庫は時空を超えた転移門が設置されていて、過去の事件に飛ばされてしまうのでしょう。さすがは恐怖結社、恐ろしい技術です』
アスト「いや、無理やりそういう解釈をされてもな」
リバT『いずれにしても、27日の午前9時の会議を止められなくなるので、間違えた格納庫に入ったなら、「悪い。入るところ間違えたわ」とさわやかに詫びて、正しい格納庫へ速やかに向かうことを勧めます。大丈夫、「チートは皆してるから，そんなに気に病むことではないよ」と作者の一人のサー・リビングストンも仰ってます』
アスト「作者が公認してるんだったら、ゲームブック定番奥義の指セーブもOKだな（笑）。とにかく、ザビエル格納庫に突入した。すると？」
リバT『そのタイミングでジェット機は飛び立つんですね。空を飛べる体力ヒーローだけが後を追って、非常口をこじ開けて機内に侵入。会議の邪魔をして、ラスボス戦に突入できるんですね。他のヒーローはそもそも、430番パラグラフに入ることはできないはずなのに、選択肢はしっかり用意されておりまして。電撃ヒーローはジェット機に電撃を放ちますが、尾翼を狙った一撃は外してしまい、逃げられてしまいます。他のヒーローも、飛んでいく飛行機を手をこまねいて見送るだけですね』
アスト「秘密道具の〈巨大誘導磁石〉で飛行機を引っ張るってのは？」
リバT『そんなバカなやり方が通用するのは、昭和の悪の怪人ぐらいです。デルザー軍団の磁石団長とか……』
アスト「まあ、普通は質量の小さなこっちが引っ張られてしまうよなあ。そもそも、秘密ベルトに納まる程度の道具じゃ、大した磁力にはならないか。日本の特撮ヒーローなら、飛行メカを召喚して空中戦も行えるんだが」
リバT『大体、ゲームブックの攻略記事なんだから、パラグラフにない選択肢を勝手に捏造するのはやめて下さい。読者が混乱します』
アスト「ここまで読んで来た読者なら、とっくに混乱しながらも受け入れてくれていると思うんだがな。最近、最終回を迎えたスーパー戦隊みたいに」
リバT『はい、体力ヒーローの話はこれで終わって、次は思念ヒーローに行きますよ』
思念ヒーローの5日め総括
リバT『YK氏の攻略記事によれば、思念ヒーローは英雄点を40点稼げるそうです。一体どうすれば、40点も稼げるんだ！？ というのは苦労して攻略をしながら、34点しか稼げなかったグランドマスターの弁。特に、終盤の大頭脳、カーネイジ、大統領の高得点を狙えるイベントが全てクリアできないので、思念ヒーローで英雄点稼ぎをするのは至難の業だと言っておりました』
アスト「ここはYK氏の攻略ルートから学ぶとするか」
★1日め
・路上ケンカの仲裁（会議の場所情報「金時計と質屋」）
・職場でひたすら仕事（スモークの情報）
★2日め
・地下鉄スリを無視してカウフィールド乳業へ→タイガーキャット退治（英雄点2点。マントラッパーの情報と、会議の場所情報「5番街」）
・雨が降って来たので、スモーク退治→ラッド広場へ
・ラッド広場で噴水の怪物退治（英雄点2点）
・ブレインチャイルドのイベント（英雄点3点。サーカスの地下部屋情報）
・ラッド広場でファンにサイン（英雄点1点）
・遊園地のファンハウスで、プランクスターを捕まえる（英雄点3点）
・ショッピングで誘拐事件に遭遇→パン屋で情報（会議の場所情報「209丁目」）
・マントラッパーの情報を使って、事件解決（英雄点3点。シドニー・ノックス情報）
・宝石店で情報収集（毒殺魔情報）
★3日め
・サーカスの地下部屋情報で、ビーストキング事件解決（英雄点3点。氷の女王情報）
★4日め
・シドニー・ノックス事件解決（英雄点5点。〈回路妨害機〉入手）
・情報を元に、毒殺魔事件解決（英雄点4点。会議の場所情報「金時計の男が会議の関係者」）
・情報を元に、氷の女王事件解決（英雄点4点）
・陸軍基地へ行ってから、敵前逃亡で命拾いする。
リバT『これで合計英雄点が30に達しますから、ゲームクリアの10点足して想定どおりの40点ですね』
アスト「NOVAはどうして、このルートを選ばなかったんだ？」
リバT『カウフィールド乳業から、スモーク事件を経由して、ラッド広場へ行けることに気づくのが後になったからですね。これ以外に、ダディ・リッチと放射能犬を経由したアナザールートもあるようですが、グランドマスター曰く、「もう2度と放射能犬とは戦いたくない」そうで』
ダイアンナ「殺されてしまったことが、よほどトラウマになったみたいだね」
リバT『とにかく、思念ヒーローの5日めです。まずは市内に留まり、番街を10倍します』
ダイアンナ「5番街だから50へ進んで……」
リバT『次に番街と丁目の数字を足しますね』
ダイアンナ「5番街209丁目だから、214番だ」
リバT『そこはオーデュポン公園の端の交差点で、安食堂と質屋がありますね』
アスト「よし、安食堂に入って情報収集だ」
リバT『うさん臭い男たちの会話に耳を傾けていると、競馬のレース予想でがっかりするオチですね。正解はもちろん質屋です。質屋に入って、思念波で主人の心を探ると、カウンターの下の落とし戸のことが分かって、地下の秘密会議室に突入できます。他のヒーローでは、手がかりを発見できずに無駄足に終わりますので注意』
アスト「だから、他のヒーローでは214番に到達できないはずなんだがな」
リバT『それでも、敢えてこの質屋ルートが思念ヒーローのみの正解だって、作者が強く主張しているみたいですね。以下略の上、次は電撃ヒーローの出番です』
電撃ヒーローの5日め総括
ダイアンナ「あたしは英雄点40点を稼いだんだが、YK攻略ルートだと41点稼げるそうなので、検証も含めて振り返ってみようと思う」
★1日め
・新聞記事から、銀行強盗事件のニュースを見て、クリーブランド銀行へ行く。
・金庫に閉じ込められた警備員を救うために、電撃を2度撃つ（体力4点消費）→瀕死の警備員から会議の場所情報「潜水艦」を入手。
・事前情報から、アルケミストの次の銀行襲撃先を予測（128ー10＝118）→アルケミストを撃退（英雄点4点）
・海岸でサメと対決。電撃で倒す。
★2日め
・地下鉄スリを無視してカウフィールド乳業へ→チェーンソー・ブロンスキー退治（英雄点1点。サーペント情報）
・ボスへの贈り物のためにゲーム売り場へ行く→ファイア・ウォリアー退治。電撃で3人倒してから、逃げた1人を追って情報入手（英雄点3点。会議の日付情報「28日」）
・遊園地のファンハウスで、プランクスターを捕まえる（英雄点3点）
・ミュージカル劇場で、サーペントを倒してローラ・マンシェ救出（英雄点2点。大統領の暗殺情報）
★3日め
・警察本部からドラッグストアに行き、ドクター・マカーブルと遭遇撃退（英雄点3点。会議の場所情報「クランセイ湾」）
★4日め
・家電の未来展でアンドロイド退治（英雄点4点。〈回路妨害機〉入手）
・フットボール試合で、カーネイジ退治（英雄点5点。会議の時間情報「午前11時」）
・大統領暗殺を防ぐ（英雄点6点）
ダイアンナ「これで合計英雄点が31点に達し、ゲームクリアで10点加えて41点か。なるほどね」
リバT『カウフィールド乳業でブロンスキーでなく、タイガーキャットを選べば、さらに1点稼げますがね』
ダイアンナ「物語的な美しさのために、敢えてブロンスキーを選ぶと明言しているのがいいね。点数が全てではないってこだわりが感じられて」
リバT『それで5日めですが、電撃ヒーローは臨海地区を目指します。28日に11時を加えた39番パラグラフに進んでから、クランセイ湾に向かいます』
ダイアンナ「間違えてオーシャナリア・マリーナに向かうと、どうなっていたんだい？」
リバT『地元の漁師から「海の恐怖にまつわる思い出話」を聞かされて、実はそれがホラ話だったと判明するオチで、時間を無駄にしてしまいますね』
アスト「ホラー話だと思ったら、ホラってことか」
リバT『はい、アストでないと〜と令和ライダーの定番フレーズで返しておいて、クランセイ湾では潜水艦の他に、小型の哨戒魚雷艇と、戦艦を調べることもできますね』
アスト「戦艦だ。戦艦を調べるぞ」
リバT『外れルートなのに、パラグラフが凝ってますね。機関室を調べたり、艦長室を調べたりできますが、結局は無駄足です』
ダイアンナ「哨戒魚雷艇だと？」
リバT『小型なので、調査は簡単ですね。そもそも船員が入るだけのスペースしかないので、こんなところで会議なんてできるか、とツッコミが入ります』
ダイアンナ「そんなわけで潜水艦に侵入するのだが……」
リバT『排気口にうっかり閉じ込められて、ピンチになるんですね。電撃ヒーローだけは自慢の超電撃で扉に付いた強化ガラスの窓を溶かして、素早く脱出できるのですが、体力ヒーローと思念ヒーローは脱出できずに、海へ放り出されて死亡ゲームオーバーです』
アスト「そもそも、そいつらは潜水艦に侵入できるはずがないのだから、チート行為をしたら死んでも当然だろう」
リバT『いやいや、作者のサー・リビングストンは、チート行為に寛容で……』
アスト「この作品を書いたのは、リビングストンじゃなくて、ジャクソンの方だからな。ジャクソンもチート行為に寛容だとは先述の対談記事には書いていない」
ダイアンナ「ところで技術ヒーローはどうなるんだ？ チート行為で潜水艦に侵入したのは、そっちも同じだろう？」
アスト「フフフ。こんなこともあろうかと、〈レーザートーチ〉を取り出すのだ。そして鉄の扉など焼き切って、見事に脱出に成功する」
リバT『ただし、脱出できたのは4時間後なので、会議の妨害には残念ながら手遅れです。ゲームオーバーなのは変わりません』
アスト「後は任せた、ダイアンナ。ぐふっ」
ダイアンナ「勝手に任せるな。電撃ヒーローの攻略はこれで終わって、トリは技術ヒーローなんだから、お前の仕事だろうが」
技術ヒーローの5日め総括
アスト「と言うことで、長かった攻略記事の大トリを担うことになったオレだ。しかし、YK氏によれば、技術ヒーローは最高の44点を稼げるそうじゃないか。だったら32点しか稼げなかったオレがバカみたいだな。上手くやれば、ガイアグランプリ優勝も夢じゃなかったのによ」
ダイアンナ「初見でそんなに稼げるか。YKさんもあらゆる攻略ルートを検証して、記事書きされていたのだろうから、まずはそこに敬意を表して、ルート確認を行うべきだろうな」
★1日め
・新聞記事から、銀行強盗事件のニュースを見て、クリーブランド銀行へ行く。
・支店長に話を聞いて、貸金庫の所有者について調べて、氷の女王情報を入手。
・事前情報から、アルケミストの次の銀行襲撃先を予測（128ー10＝118）→アルケミストを撃退（英雄点4点）
・海岸でサメと対決。激闘の末に、サーカスの地下部屋情報を入手。できればサメ退治でも英雄点が欲しかった。
★2日め
・地下鉄スリを無視してカウフィールド乳業へ→タイガーキャット退治（英雄点2点。マントラッパーの情報）
・ボスへの贈り物のためにゲーム売り場へ行く→ファイア・ウォリアー退治。消火器で4人倒す（英雄点4点）
・地下鉄に乗って、スリからタバコを入手→暗号解読して、会議の場所情報「176」と、ついでにフェノール酸を入手。
・遊園地のファンハウスで、プランクスターを捕まえる（英雄点3点）
・ショッピングで誘拐事件に遭遇→マントラッパーの情報を使って、事件解決（英雄点3点。シドニー・ノックス情報）
★3日め
・サーカスの地下部屋情報で、ビーストキング事件解決（英雄点3点。会議のパスワード情報「水銀」と、氷の女王情報）
★4日め
・シドニー・ノックス事件解決（英雄点5点。〈回路妨害機〉入手）
・情報を元に、氷の女王事件解決（英雄点4点。会議の場所情報「3番街」）
・陸軍基地へ行って、マクロ・ブレインと対決（英雄点6点。会議の場所情報「中国人のクリーニング店」）
アスト「これで英雄点34点で、＋10して44点か。オレが12点も足りなかったのは、カウフィールド乳業に寄り道せず、タイガーキャット、ファイア・ウォリアー、プランクスター、マントラッパーを倒し損ねていたからだな」
リバT『あとは5日めに、思念ヒーロー同様、市内の捜査に動くんですね』
アスト「同じ市内でも入手情報が違うから、目的地も違う。あっちは質屋で、こっちはクリーニング店だ。3番街を10倍して30へ。その後、176と3を足した179番へ行くと、クリーニング店とバイオメカニクス工学輸出業に選択肢が出るんだが……」
リバT『後者で3つほどパラグラフが用意されていて、見当違いの捜査を続けるヒーローの戸惑いが描かれていたりもしますが（女性社員に不審者と誤解されたり）、外れパラグラフの小ネタもたまに面白かったりしますね』
アスト「クリーニング店で合言葉を間違えて、北京ダックを注文する形になったりな。水銀の合言葉で会議に突入できるんだが、このルートだけは他のヒーローで突破できないことはない。『3番街と176丁目』の数字情報を何らかの手段（前世の記憶とか）で入手できれば、どのヒーローでもクリアできるわけだ」
リバT『では、文章も1万字を超えましたし、全ヒーローの攻略ルートの検証も終わりましたので、これで当記事も完結しますか』
アスト「ちょっと待て。『技術ヒーローの秘密道具リストの3日め〜5日め』がまだだろうが」
リバT『あきらめて下さい。今回が最終回です。FINALとタイトルも付いていますし』
アスト「あきらめられるか。読者の方にも好評なコーナーだったんだぞ」
リバT『そうでしょうか？ 私めの見る限り、あのネタが好評という意見は一つも届いていないのですが』
アスト「フッ、こんなこともあろうかと発明した装置がある📻」
リバT『何ですか、その壊れたラジオみたいな外観のポンコツは？』
アスト「これぞ、ブログ作者が心から欲しがっている〈脳内読者の応援の声受信機〉だ。記事を読んだ読者の心の声（蘊蓄への感心とか、冗談ネタがウケた時のクスリ笑いとか）がダイレクトに届くようになっている。悪口とかはフィルターで濾過されるから、悪意がビンビン伝わって来て落ち込むこともない。この装置を通せば、『技術ヒーローの秘密道具リスト』が好評記事であることは分かるはずだ」
ダイアンナ「まあ、妄想乙と言いたくなるような言葉だが、ソード・ワールドだとアイテム集だけで一冊のサプリメントが成立するからな。汎用アイテムガイドも人気商品と言えるし」
アスト「そう。タイタン世界でも、歴代シリーズに登場したアイテムカタログみたいな本があればいいのにな、と思う次第だ。ここでは一冊の本とまでは行かなくても、『サイボーグを倒せ』に登場した秘密道具だけで一記事は作れるはずだ」
リバT『仕方ありませんね。攻略記事は今回でFINALですが、最終回後に何らかの特番や劇場版、スペシャル編がしつこく続くのも、特撮ヒーローあるあるですからね。本編で収まらなかったネタを、EXと称して追記することは当ブログ時空でもなくはない。では、次回「サイボーグを倒せ」EXと称して、本記事からはみ出た秘密道具リストでも挙げてみますか。アストさんの責任のもとで』
アスト「おお、このオレの発明の冴えを見せてやるぜ」
リバT『アイテムを考えたのは、アストさんじゃなくて、スティーブ・ジャクソンさんなんですけどね』
（当記事 完）
