ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「サイボーグを倒せ」攻略EX

攻略総括のおまけ

 

アスト「それにしても長かったな。去年の11月から攻略記事が始まって、今や3月。こんなに長くかかるとは思わなかったぜ」

 

リバT『スタートはこの記事です』

リバT『あまりに長いので、この度、「サイボーグを倒せ」だけでカテゴリー分けしました』

 

アスト「ほう。だったらゲームブックのタイトルごとにカテゴリー分けしたらどうだ?」

 

リバT『それだと10個もカテゴリーを増やさないといけなくなるので、少し考えて「スティーブ・ジャクソン作品」と「イアン・リビングストン作品」にカテゴリー分けしたらいいか、と判断しました』

 

ダイアンナ「ええと、ジャクソン作品は攻略分だと『火吹山の魔法使い』『バルサスの要塞』『さまよえる宇宙船』『地獄の館』『サイボーグを倒せ』の5作だね」

 

リバT『はい。あとはFFコレクション1所収の「モンスター誕生」と、FFコレクション4所収予定の「ソーサリー」4部作と「サラモニスの秘密」が含まれるでしょう』

 

アスト「リビングストン作品は今のところ、『火吹山の魔法使いふたたび』『火吹山の魔法使い』『盗賊都市』『危難の港』『運命の森』の5作を攻略した、と」

 

リバT『ええ、次の予定は「死の罠の地下迷宮」ですね。あとはFFコレクション3所収予定の「巨人の影」「トカゲ王の島」「雪の魔女の洞窟」の順で攻略することになるでしょうが、夏以降の話ですね』

 

アスト「その前に余裕があれば、盗賊都市を舞台にしたFF29巻『真夜中の盗賊』を攻略しておきたいんだが」

 

リバT『まあ、「ソーサリー」を除けば、今回ほど攻略が長くなることはないでしょうから、テンポよく攻略していきたいところですね。たぶん、「サイボーグを倒せ」をここまで時間をかけなければ、4作ぐらい進められたと思うんですよ』

 

ダイアンナ「その辺は、スーパーヒーロー好きのダディーのこだわりが強く出過ぎたってことだな」

 

リバT『じっさい、体力ヒーローでしかプレイしていなかったので、他の3種のヒーローは新作をプレイしているのと変わらない感じで楽しんでいましたからね。ええと、スパロボで「主人公機が複数あったら、それぞれでクリアしないと完全攻略とは言えない」って感じでしょうか』

 

アスト「まあ、『エロゲーで全キャラ攻略して、ご褒美のハーレムエンドを見たい』欲求に通じるものがある、と」

 

ダイアンナ「アスト〜、お前は当宮殿の品位を落とすな、と言ったろうが(電撃バリバリ)」

 

アスト「う、うお〜、全キャラコンプリートは男の子のコレクション欲を満たしてくれるんだよ〜。決して、イヤらしい気持ちなんかじゃ〜」

 

ダイアンナ「コレクション欲だったら、ポケモンとか、ウマ娘とか、エロ要素の少ない方向で例えればいいだろうが〜」

 

アスト「ウマ娘! その手があったか!」

リバT『ありません。バカなことを言ってないと、さっさとやり残した「技術ヒーローの秘密道具リスト」を完成させてください。ウマ娘とFFは何の関係もありませんから』

 

3日めの秘密道具

 

アスト「では、男のコレクション欲を満たすための秘密道具リストを完成させてやる。ウォーミングアップのために1日めと2日めの秘密道具の名前だけ挙げてみると、こうなるな」

 

★1日め

・指向性音声中和機

・超音波撹乱機

・マイクロレーザー

放射線中和杖

・力場発生装置

絶対零度魔法瓶

・全方向性電気ショック発生装置

 

★2日め

・暗号解読機

・小型消火器

・小型探知機

 

アスト「それらの道具の具体的な説明は、過去記事を参照してもらうとして、3日めの秘密道具の確認に移る」

 

1.マイクロネット(332、◯)

 アメコミ蜘蛛男や、日本のライダーマンのネットアームを思い起こさせる画期的な発明。

 不死怪物リインカーネーションの動きを封じて、6ラウンドの間、技術点マイナス3のペナルティーを与えた優れ物。

 「強固な繊維が四肢に絡みつくが、長くは持たない」と説明されている。いや、普通の戦闘で6ラウンド持てば、結構、優秀な装備だって。もう、戦闘の度にこれを使いたいぐらいだ。

 まあ、技術ヒーローがリインカーネーションと戦うルートに入れば、攻略失敗しているわけだが、とにかく優秀なデバフ・アイテムなので、常に使えるようにはしておきたいところだ。

 

2.におい合成機(92、◯)

 ライオン相手にまたたびの匂いで無力化するのに使用。

 こいつのおかげでビーストキング戦を楽にクリアできたんだから、非常にありがたいアイテム。

 こいつさえあれば、女の子にモテるフェロモンを合成したり、料理のフレーバーに活用したり、いろいろと画期的な使用法が考えられそうだが、どうも横でダイアンナが厳しい目つきで見ているような気がするので、妄想は控えめにして次に進もう。

 はあ、花粉症ガールの翔花ちゃんの匂いを再現できたらなあ。

 

3.分光分析機(421、◯)

 ふわり広がる優しい光! なプリズムの力で、相手の物質組成をスペクトル分析して、弱点を突き止める画期的な発明。

 要は相手に虹色の光線を当てて、その反射や透過、吸収の状態を解析すると、正体不明のモンスターの肉体構成が分かるわけだな。使いこなすには相応の化学知識が必要で、技術ヒーローの頭の良さが分かるってもんだ。

 これによってデヴァステーターが、宇宙からの隕石と同じ素材でできていることが分かり、たまたま偶然こんなこともあろうかと用意していた(かもしれない)フェノール酸で撃退できると判明したのは大きい。

 ついでにフェノール酸についても解説しておくと、多くの植物に見られる芳香族酸の一種で、実は〈におい合成機〉の中にも充填しているんだが、人の尿にも多く含まれているらしい。つまり、デヴァステーターの弱点は、おしっこだったりもするわけだが、さすがにヒーローが公然とそういうマネをするわけにもいかないので(クレヨン何ちゃら辺りの幼児なら喜ぶかもしれんが)、やっぱりフェノール酸を作っていて正解だったという結論になる。

 とにかく、技術ヒーローの頭の良さが一番判明するエピソードにも関わらず、こいつと戦うと攻略失敗するというのが残念だ。英雄点も大きいのになあ。

 

4日めおよび5日めの秘密道具

 

アスト「続いて4日めだ」

 

ダイアンナ「アスト、今回の説明は少し下品なネタが多いような気がするんだが、もう少し何とかならないか?」

 

アスト「難しい科学的な説明を一般庶民にも分かりやすく説明しようと思えば、どうしても世俗的な表現でイメージを喚起してもらわないといけないんだ。上品ぶって専門用語を羅列しても、分かる人しか分からないので解説の意味がない。誰でも化学的な説明が分かるわけじゃないんだ」

 

ダイアンナ「お前は分かるのか?」

 

アスト「何となく調べたキーワードを並べているだけだ。オレが技術ヒーローぐらい頭が良ければ、お前を服従させるフェロモンぐらい合成してやるのによ」

 

ダイアンナ「そんなものを合成しなくても、あたしはお前にメロメロだぞ」

 

アスト「だったら、電撃をオレに浴びせるのはやめてくれないか?」

 

ダイアンナ「電撃使いは愛する男に電撃を浴びせるのが愛の形。それこそが令和のヒロインのあるべき姿とアニメで学んだ」

アスト「そいつらは令和のヒロインじゃねえ。昭和末期から平成初期のヒロインで、30年前の価値観のツンデレ暴力ヒロインじゃねえか。今どきの主流じゃねえよ」

 

ダイアンナ「だったら、今の主流は何なんだ?」

 

アスト「ウマ娘だろ? 男に調教されたがってる」

 

リバT『アストさん、ポリコレ界隈を敵に回すような発言はやめて下さい。それと、「うる星」のラムちゃんツンデレと言うのは、間違っていると思います』

 

アスト「訂正。確かにラムはあたるに対してツンではなかったな。ただの暴力系ヒロインだった」

 

リバT『とにかく、「サイボーグを倒せ」はうる星やBASTARDと近い時期のゲームですから、アストさんの問題発言は電撃でお仕置きしても構わないでしょう。どんどんやって下さい、マイ・クイーン』

 

ダイアンナ「自由の女神のお許しが出た。ここからは覚悟して、解説を続けろ」

 

アスト「オレに表現の自由はないのかよ」

 

リバT『自由には責任を伴いますからね。相手の尊厳を脅かす類の暴言や過剰なエログロは謹んでもらうのが節度ってものです』

 

アスト「チッ、節度を持った解説をすればいいんだろう? このオレの素晴らしい超絶美形節度を見せつけてやる」

 

1.精神撹乱装置(80、X)

 シドニー・ノックス事件を、情報なしで解決しようとした際に使用。

 文字どおり相手の精神攻撃を乱すのに使えるが、先手をとられて、精神波で作動を妨害されてしまう。

 同じ精神波でも、マクロ・ブレインの場合は相手の脳に影響し、シドニー・ノックスの場合は物理的な機械に影響することが分かった。心の働きは、科学で解明しにくいことが多いが、シドニー・ノックスが相手の心に入り込んで洗脳する能力を持たないことは判明した。同じ思念使いでブレイン・チャイルドがいたが、その能力を比較すると以下のとおり。

 

・ブレイン・チャイルド:悪夢の実体化。無意識で発動してしまうが、非常に精巧な幻影で物理的に影響を与える幻術の類と考えられる。

シドニー・ノックス:念力で物を動かすサイコキネシス(PK)の類。よって、外部からの精神操作にはさほどの抵抗力を持たない。

・マクロ・ブレイン:強力な精神支配能力の持ち主。その能力で、部下にも統制力を有して、的確な部隊運用を行い、恐怖結社の大幹部になっている。ただし、サイボーグ手術で精神防壁を備えているボスのウラジミールには彼の能力が通用しない模様。

・思念ヒーロー:精神探査と支配、強力ではないがPKの力を持つ。正義の心ゆえか、思念ヒーローはこの能力を他人を操ることにはあまり使用していない。事件捜査のためのマインド・リーディングと、せいぜい僅かばかりの説得、必要時のPK使用に留めている。他のヒーローと比べて自分の能力使用に控えめである一方、他のヴィラン精神能力者と比べると、一つに特化していない万能系能力になっている。精神の領域は目に見えない暴走の危険が高いため、節度を崩さないように心がけているのだろう、たぶん。

 

2.濃縮融氷剤(231、◯)

 氷の女王の生み出した氷をたちどころに溶かし、氷に閉じ込められた被害者の女子2人を救出するのに役立った。

 ただし、救出を優先すると、氷の女王を捕まえることができないので、技術ヒーローにとって最大のジレンマである。

 無能であるために事件が解決できないのではなく、どちらも簡単に解決できるぐらい有能なのに、人命救出よりも悪漢逮捕を優先しないといけないドラマ的によくあるジレンマが想像できる。

 こういう場合、日本のヒーローでは「人命救出を優先する主人公」と「敵の撃退を優先するクールライバルとか、上司とか」の対立(と解消)ドラマとなって、とりあえずは人命救出に是があるような話が多い。一方で、アメコミでは個人の感情よりも悪滅の大義を優先するハードボイルド系のヒーローが多い印象がある。

 ゲームの場合、攻略済みなら、どっちが後々、得なのか(人を助けるとアイテムゲットできるとか、敵を逃がすと被害が広がるとか)を解析しながら、冷静に選ぶことになるが、人を見捨てることにストレスを感じるのがヒーロー好きの人情なので(この場合、助けるべき相手か、見捨てても構わない相手かで、対象次第で差別・区別的感情も発露して、悩ましい。それこそ個人の価値観を考える材料になる)、非情な決断をした場合、脳内補完で精神的安定を図るのもあり。

 「自分は悪漢を追うが、君たちにはこの〈濃縮融氷剤〉を託す。これを使って人々を救出してくれ。頼んだぞ」って感じで。

 そして、後から少女たちが無事に救出されたことを新聞で読んで、にっこり微笑むシルバー・クルセイダーの姿を想像して、安心する、と。

 

3.低出力熱線レーザー(182、◯)

 対氷の女王必殺兵器。

 武器としてはそれほど強力ではないが、熱に弱い氷の女王相手には有利に働いた。今回はバッテリー切れや回路が焼き切れなくて幸い。

 いろいろなレーザー装置を用意している技術ヒーローだが、攻略的には唯一成功したケース。いつでもこうありたいものだが、ゲームは現実並みに甘くない。失敗するケースがあるからこそ、成功が引き立つのである。

 そして、失敗から学び発展するのが、科学技術の歴史である。

 

4.エネルギー排出機(186、X)

 暴走アンドロイドのバトラー君を止めるのに使用したが、装置のバッテリー切れで果たせず。

 お客さんが〈回路妨害機〉を投げてくれなかったら、ヤバかった。

 せっかくエネルギーを排出しているのだったら、その一部を装置のバッテリーに変換する機能が付いていれば良かったのだが、おそらく恐怖結社のアンドロイドの蓄積エネルギー量がこちらの想定よりも大きかったことが失敗の原因と思われ。

 なお、このアンドロイドを解析して、良心回路を装備すれば、正義の機械戦士「ジャスティス・バトラー」にできないか、と考えているが、実現まではまだまだ時間が掛かりそうだ。

 

5.アルファ波放射器(427、◯)

 対マクロ・ブレイン必殺兵器。

 脳波を活性化させることで、その活動を促進させる働きがある。そう、抑制ではなくて促進させるのが目的だ。これによって、鬱状態を改善したり、精神的疲労感を回復したりできる治療効果が確認される。

 ただし、すでに異常活性している特殊な頭脳の持ち主に対して使用した場合、火に油を注ぐような状態となって、癲癇状態に追い込むことが可能となる。薬の過剰摂取は毒となるし、ハイテンションな人間のボルテージをさらにアップすると、脳神経がはち切れそうになるという理屈だ。

 相手の長所を利用して、自らダメージを受けるように追い込むなんて、天才的発想と言えるだろう。

 

6.レーザートーチ(145、X)

 5日めに潜水艦の排気口に閉じ込められるという有り得ない状況下で使用。

 鉄の扉を4時間掛けて焼き切ることに成功した。そう、装置そのものはうまく機能したんだ。1日めの〈マイクロレーザー〉みたいに機能不全に陥ることもなく、内蔵バッテリーも4時間しっかり持ったわけで、発明品としては大成功と言っていいだろう。

 しかし、時間をかけ過ぎた。

 そりゃあ、厚さ10センチ以上の鉄のドアを焼き切るような事態は想定していなかったからな。元々はただの工具だったわけだし、出力を上げすぎると武器のレーザーブレードに流用できそうだが、そうしないように低出力のリミッターを付けたのが災いしたのかもしれん。

 まあ、溺れ死ぬことなく脱出できたのだから良しとするべきか。

 タイタンシティが消滅する悪夢のような未来が来なかったなら。

 世界の平和を守るための過剰武装を是とするか、否とするかは、科学技術に携わる者として、常に考慮すべきジレンマである。

 

終わりに

 

アスト「……ということで、最後はマジメな哲学的問題提起で締めくくるわけだな」

 

ダイアンナ「技術ヒーローはつまらないことで悩むんだな。もっと、こう派手に電撃バリバリでドーンとぶつければいいのにさ」

 

アスト「プレイヤーとしては、オレもそう思う。しかし、技術ヒーローのキャラクター性をロールプレイしようと思えば、『悩める技術者像』になってしまうんだな」

 

リバT『思念ヒーローもそうですが、技術ヒーローも自分の才能をフルに発揮しきれていないような描写がたまにありますね。もっと、豪快に「すごい科学で守ります」みたいに考えればいいのに』

アスト「おや、それは伝説のヒーローSF設定考察本? 新刊が出たのか?」

 

リバT『いいえ。過去に出た「すごかが」「もっとすごかが」「さらにすごかが」の復刻3冊合体本です。できれば、これを機に4冊めの「シン・すごかが」も出ないかなあ、とグランドマスターNOVAは期待しているわけですが。とりわけ、本作未収録の平成ライダー編が考察されると嬉しい、とのこと』

 

アスト「アイアンマンのスーツの改良もそうだが、こういう技術の発展史はリアルであろうと、フィクションであろうと結構面白いからな。『サイボーグを倒せ』の技術ヒーローの秘密道具も、続編で改良進化すると面白いんだけどな」

 

リバT『復刻するだけでも旧作ファンは現在の話題としてワクワクできたりするのです。過剰な期待をしつつも、まずは今ある物を楽しむのがファンとしての誠意だと思いますね』

 

アスト「では、いろいろと『歴史は繰り返す』感を味わいつつ、螺旋状に発展進化していく未来を期待して、タイタンシティの攻略記事を終わりにするか」

 

リバT『ここまで読了ありがとうございました(m0m)』

 

ダイアンナ「次に何を攻略するか、予定は未定ってことで」

(当記事 完)