5日めの調査(3回調べたら128へ)
アスト「今回は前置きなしで、早速プレイだぜ。前回、【賭博塔】でのミッションを解決したオレは、次のミッションが【牧場】で怪物商人ナドラーを襲撃することだと知って、昼間の準備を整えるのだった」
ダイアンナ「だけど、【牧場】はもう調査済みだよね」
アスト「ああ。羊や豚、牛を買って食料を入手するだけの場所だった。食料が買えるのはいいが、一食当たり金貨5枚というのは高くつくなあ、と思う。まあ、日中の体力回復は【医院】があるので、まずはポドス先生のところで金を払って治療だ。金貨5枚を払って体力10点回復した(体力点22、所持金250枚)」
ダイアンナ「【賭博塔】で金貨199枚も稼いだから、今は裕福なんだな」
アスト「これも【赤黒の指輪】のおかげだぜ。さて、体力回復後はくじ引きに挑戦だ。ダイスを5回振って、全て1なら金貨200枚が当たるという仕組みだ」
ダイアンナ「全てが1だと6分の1の5乗で、7776分の1か。まず当たらない確率だな」
アスト「そこで運だめし1回成功で、出目1が出たことにできる。運だめしを5回連続で成功させればいいだけだ」
ダイアンナ「いいだけと言っても、最初は11で成功しやすいが、運だめし1回で運点が1点ずつ減るのだから、だんだん難しくなるだろう?」
アスト「2Dの出目が全て7以下だったらいいのだから、絶対に無理ということはないだろうけどな。とりあえず、3回までなら何とかなるはず。(コロコロ)出目10、出目2、出目3、よし何とかなった。これで運点8に減ったが、ここで【賭博塔】地下で入手したツキ薬を使用。原運点+1されて12に運が回復したので、4回めは確実に成功(出目10。回復していなければアウトだったぜ)。最後に12が出なければOKだ。(コロコロ)よっしゃあ、出目8で運だめし5連続成功を達成だ。宝くじが当たって、金貨がさらに200枚増えた!(運点10/12。所持金450枚)」
ダイアンナ「それだけあれば、何でも買えそうだな」
アスト「ああ。3日めのミッションで武器屋のアイアン・スティングを殺害していなければ(別のミッションを選んでいれば)、『岩切り』の短剣を買えたんだが、たかだかダガー+1のために金貨100枚は払えんと思ったな。それより、【魔法の道具店】に行くぞ」
ダイアンナ「マジックアイテムか。金があるなら是非ともゲットしておくべきだな」
アスト「噂によると、ここであるアイテムを入手しておかないと、終盤の攻略に支障をきたすらしい。何でも、運だめしを連続7回成功させないと死ぬ、鬼のような仕掛けが待っているそうだ(後書きにヒントあり)」
ダイアンナ「もしかすると、ツキ薬はそのために残しておいた方が良かったのでは?」
アスト「作者の後書きによれば、2つのアイテムの組み合わせで、そこは切り抜けられるそうだ。とにかく、【魔法の道具店】で運だめし対策アイテムその1をゲットしなければ。その店は貴族通りにあるので、身なりを整えてから行く。なあに、金ならいくらでもある」
ダイアンナ「そういうことを言うのは、成金か、金の大切さを知らない裕福貴族の子どもだけだ。自分で地道に金を稼いだ経験のある者や、貴族でも領地経営の大変さを知っている者は、金の節約や使いどころを知っているので、無駄遣いはしないと聞く」
アスト「金持ちほどケチ臭いって聞くもんな。特に税金でいっぱい持って行かれる日本の金持ちや相続税とかで親の遺産がかなり目減りする階層は、意外なほどに金銭管理がしっかりしているそうだ。金の使い方も含めての帝王教育らしい。だが、まあ、このオレはギャンブルで稼いだ成金なのも事実なので、持ち慣れない金をどうしようか迷いながら、おめかしして【魔法の道具店】に来たわけだ」
リバT『奴隷にされた妹たちを救出するための資金をコツコツ稼いでいるニナさんのために貢いではどうですか?』
アスト「そういう裏事情は『盗賊剣士』の物語では分からねえよ。ニナも自分の過去の話は、いちいち打ち明けたりしない女だからな。ともあれ、【魔法の道具店】で買い物をするには、貴族のコネが必要と言われて、ここは【ローズガーデン姉妹(23)】のコネを使わせてもらうぜ。80に23を加えたパラグラフ103へ進むと、買い物できるようになる」
ダイアンナ「他に使えるコネは何かあるかな?」
アスト「そう思って調べてみたが、これまで入手したコネは全て外れだった。やはり、ここはローズガーデン姉妹の名を借りるしかなさそうだ。で、ここでは『祝福されたお守り(金貨8枚)』『高級鼻栓(金貨12枚)』『蛍虫のブローチ(金貨16枚)』が買える。金ならあるので、全部買うことにした(36枚支払い、残り所持金414枚)」
●祝福されたお守り:運だめしを必ず成功させるアイテム。効果は1度きりだが、以降の運だめしでゾロ目が出たら効力が回復する。
●高級鼻栓:どんな悪臭も遮断する。【賭博塔】のグレゴールが放つ放屁の効果を無効にすることが確認されているけど、他にも使う機会があるかもしれないので、念のため購入した。
●蛍石のブローチ:いつでも望むときに明かりを放ってくれる。
アスト「以上のマジックアイテムを入手したオレは、次に【教会】へ向かって、お祈り懺悔した。これで運点も原点の12に回復して、準備万端整った次第だ。さて、夜になって、【牧場】のナドラーを襲撃に出向くとしよう」
五夜めの仕事(怪物商人襲撃ミッション)
アスト「出陣前に、ギルドの武器庫から好きな武器を自由に持って行くように指示が出た。オレは初期装備の剣と、短剣、ハンマー+2をすでに持っているが、新たに斧、幸運のレイピア、薙刀のどれかを選ぶことができる。幸運のレイピアが無難かと思ったので、それを選ぶことにした」
ダイアンナ「何が幸運なんだ?」
アスト「攻撃力が同値なら、こちらが勝利したことにできる。まあ、ハンマーが強いので、あくまでサブウェポンってところだがな」
ダイアンナ「それでも、いかにもフル装備って感じだね」
アスト「そして【牧場】に到着すると、そこではすでに戦いの火蓋が切って落とされていた。ナドラーが怪物を解き放ち、我らが【オッドアイ】のギルメンたちが決死の応戦をしている。さらにライバルギルドの【ホークウィングス】の女剣士アマンダが乱入し、ナドラーを追い詰めようとしていた。ナドラーを直接守っているのは、地上の巨大カメレオンと空中の殺生鳥だ。アマンダは簡単に自己紹介し、2体の怪物は強敵なので協力して一体ずつ倒そうと申し出てくる。選択肢は3択だな」
●同意して巨大カメレオンと戦う
●同意して殺生鳥と戦う
●同意したフリをして、どさくさ紛れにアマンダを始末する
ダイアンナ「3つめはなかなか酷いね」
アスト「それを選ぶと、バッドエンドだな。アマンダを攻撃して隙ができた途端、2体の怪物の連携攻撃を受けて、あっという間に死んでしまう。結局は、2体の怪物のどちらかを選ぶことになる」
●カメレオン:技術点9、体力点16
●殺生鳥:技術点12、体力点11
ダイアンナ「その2択だと、カメレオンを相手にする方が楽そうだな」
アスト「ああ。素早い鳥には、斧やハンマーみたいな重い武器は相性が悪くて、攻撃力マイナス1にもなるし、武器の相性から考えても、カメレオンを相手にする方がいいと判断した。このバトルは、【闘技場】のドラゴン戦の時みたいに、戦闘前にカメレオンの行動ダイスを振ることになる。だから、ラウンドごとの展開を詳述するとしよう」
●1ラウンドめ:カメレオンの行動ダイス6。観察によりダメージ+1。
プレイヤーの武器相性:ハンマーは動きの鈍重なカメレオンに有効。攻撃力+1。
カメレオンの攻撃ダイス9+9=18
プレイヤーの攻撃ダイス6+15=21
カメレオンの残り体力16→14
●2ラウンドめ:カメレオンの行動ダイス6。観察ダメージ+1。
カメレオンの攻撃ダイス7+9=16
プレイヤーの攻撃ダイス6+15=21
カメレオンの残り体力14→12
●3ラウンドめ:カメレオンの行動ダイス6。観察ダメージ+1。
カメレオンの攻撃ダイス9+9=18
プレイヤーの攻撃ダイス10+15=25
カメレオンの残り体力12→10
●4ラウンドめ:カメレオンの行動ダイス3。保護色で見えなくなる。ダメージを与えるまで、プレイヤーの攻撃力マイナス2。
カメレオンの攻撃ダイス9+9=18
プレイヤーの攻撃ダイス11+15−2=24
カメレオンの残り体力10→8(保護色効果切れ)
●5ラウンドめ:カメレオンの行動ダイス5。打撃舌。命中するとスタンして、次ラウンドの攻撃力マイナス2。
カメレオンの攻撃ダイス8+9=17
プレイヤーの攻撃ダイス4+15=19
カメレオンの残り体力8→6
●6ラウンドめ:カメレオンの行動ダイス3。保護色で、プレイヤーの攻撃力マイナス2。
カメレオンの攻撃ダイス8+9=17
プレイヤーの攻撃ダイス10+15−2=23
カメレオンの残り体力6→4(保護色効果切れ)
●7ラウンドめ:カメレオンの行動ダイス3。保護色で、プレイヤーの攻撃力マイナス2。
カメレオンの攻撃ダイス8+9=17
プレイヤーの攻撃ダイス5+15−2=18
カメレオンの残り体力4→2(保護色効果切れ)
●8ラウンドめ:カメレオンの行動ダイス3。保護色で、プレイヤーの攻撃力マイナス2。
カメレオンの攻撃ダイス7+9=16
プレイヤーの攻撃ダイス4+15−2=17
カメレオンの残り体力2→0(撃退)
アスト「武器の相性が良かったから圧勝だな」
ダイアンナ「そりゃあ、技術点差が6もあるのだから、ダメージを受ける方が恥ずかしいレベルだろう」
アスト「もしもカメレオンの特殊行動で4が出たら、『巻き取り舌』といって、運だめしに成功しないと、武器を奪われてしまい、その戦闘で使えなくなる。ハンマーが使えなくなったら、多少は緊迫感のある戦いになっていたかもな」
ダイアンナ「とにかく、カメレオンを倒したわけだから、ナドラーを捕まえないといけないのだろう?」
アスト「ああ。ライバルギルドのアマンダと決着をつけないとな」
ナドラー確保勝負
ナドラー『分かった、降参だ。確かに私が怪物商人だよ。だが、私はどちらのギルドに身を委ねたらいい? できれば私の安全を守ってくれるほうがいいが、こちらが口を挟める状況ではないようだ。どうするかは2人で決めてくれ』
ダイアンナ「ずいぶん殊勝な態度じゃないか。だったら、後はアマンダとどう話をつけるかだが?」
アスト「こういう時に、ネグラレーナでは『リスキー・エッジ』のギャンブルで決める……のがギルドの習わしとアマンダは言った。タイミングよく、ナドラーの部屋に『リスキー・ナイフ』の箱が置かれてあったんだな。彼は怪物以外の資材も【賭博塔】に提供していたらしい」
ダイアンナ「しかし、そのギャンブルの当たり外れの可能性は2分の1だろう? 下手したら死ぬんじゃないか?」
アスト「下手しなくても死ぬ。まともに勝負に乗っていればな。どうやら、オレの知らないところで、アマンダとナドラーが密約を結んでいたようなんだ。このイカサマギャンブルを切り抜けるには、こちらもイカサマを駆使しなければならない。そうとも、相手がイカサマをするから、こちらもイカサマで応じる話よ」
ダイアンナ「だったら、どっちのイカサマが勝つか勝負だね」
アスト「取り出しましたるは、【賭博塔】3階の準備室で入手した『リスキー・ナイフのニセモノ』だ。こいつを手渡されたナイフと巧みにスリ換えておいて、左胸にドスッ……とは刺さらずに、刃が出ないニセモノだから問題なく生存」
ダイアンナ「アマンダの方はどうなんだ?」
アスト「彼女のためにダイスを振る。(コロコロ)5が出たので、運よく生存だ」
ダイアンナ「すると、2本が外れで、残り4本中、当たりが3本か。理論上は7割5分の確率でこちらが死ぬ計算になる」
アスト「どうだかな。実のところ、アマンダのダイスで1〜3が出ても、彼女は死なないんだ。つまり、こちらと同じく、ニセモノにスリ換えたナイフでギャンブルをしたことになる。そして、次の勝負を続けるとバッドエンド確定なので、ここは不意をついてナイフでアマンダを攻撃するのが正解になる」
●アマンダ:技術点12、体力点11
アスト「技術点チェックに成功すると、ナイフの奇襲攻撃でアマンダの技術点は1点減少、体力点も4点減少し、技術点11、体力点7になる。さらに、彼女の手にしたナイフはまたも刃を持たないニセモノだったらしく、武器がない状態で、技術点が4点減らされる。結果的に、技術点7の女盗賊を一方的に痛ぶる展開となったわけさ」
ダイアンナ「それって卑怯じゃないか?」
アスト「お互いさまだ。こうして、オレはライバルギルドの女盗賊を打ちのめしたんだが、彼女の胸元で、鷹の羽根の形をしたペンダントが青く光っている。どうやら、ペンダントの魔力のおかげで致命傷を免れたようだ。ここで、とどめを刺すか、命を助けてやるかの選択肢が出る」
ダイアンナ「もちろん、助けてやったよな」
アスト「まあ、後腐れなく殺すという手もあるんだが、【ホークウィングス】の連中とは上手くやって行きたいからな。勝負事に手を抜くつもりもないし、別に正々堂々を気取ってばかりもいられない稼業だが、無用の殺戮を喜ぶ性悪でもない。むしろ、生かしてやって、『こいつは貸しにしておくぜ(ニヤリ)』と笑みを浮かべる方がクールで格好いい。そんなわけで、【アマンダ(39)】のコネをゲットした次第だ」
ダイアンナ「これで怪物商人ナドラーの確保競争は、【オッドアイ】の勝利だね」
アスト「ああ。アレハンドロも大喜びで、報酬の金貨15枚をくれる(所持金429枚)。今さら端金の報酬をもらったところで、あまり大した差はないんだが、塵も積もれば山となるって言うしな。次の仕事は決まっていないそうなので、たまには町を気楽にぶらついて来たら? と言われる。次の夜のイベントは165番だ」
6日めのどんでん返し(ギルド崩壊)
アスト「さて、怪物商人ナドラーを確保したことで、当初の目的を果たしたわけだが、ここで事態が大きく動くことになる。起承転結における転で、物語が大きく転がるわけだ。そして昼間の調査だけど、実はあまりすることがない。すでにいろいろ見て回って、新たにフラグを立てる場所もないしな。一応、【造船所】で金貨120枚を支払い、船を購入(所持金309枚)。後は【大通り】でテキトーにスリを行って、金貨11枚をゲット(所持金320枚)。最後に【牧場】に行って、牛を金貨40枚で購入して(所持金280枚)、食料8食分に変えた(残り食料10食)」
ダイアンナ「ナドラーを捕まえたのに、【牧場】は使えるんだ」
アスト「ああ。【公衆浴場】【武具店】【賭博塔】はミッション達成後は閉鎖されるが、【牧場】は通常営業している。おそらく、ネグラレーナ郊外の牧場は、ナドラーが経営していた1ヶ所だけではないのだろうな」
ダイアンナ「そうか。この街の盗賊ギルドが1つだけでないように、牧場も複数あるわけか」
アスト「そうでないと、街の住人の食料を手配することは不可能だろうからな。そこで、オレのプレイでは、ナドラーのところの牧場が閉鎖されても、他の牧場は変わらず機能していると解釈した。そして、この後は昼間に【医院】で体力回復する余裕がないかもしれないので、戦闘中以外ならいつでもどこでも体力回復できる食料が必要かも、と思った次第だ」
ダイアンナ「備えあれば嬉しいなって奴だね」
アスト「なお、アマンダのコネを獲得したので、うちの酒場に呼び出せないかと試してみたが、無理だった」
ダイアンナ「まあ、ライバルギルドの呼び出しには応じてくれないだろう」
アスト「ついでに【鷹の翼】亭も覗き見したが、特にイベントも発生しないことは分かって、素直に自分の酒場【奇妙な猫の瞳】亭に戻ってみたら(パラグラフ165番)、宿が燃えていた」
ダイアンナ「はい?」
アスト「燃える宿の中で、ギルマスのアレハンドロが刺客に襲われていたので、技術点7、体力点7の鎧の剣士と戦うことになる。まあ、技術点5差もあるので難なく倒して、アレハンドロを助け出す。何があったかアレハンドロに尋ねると、こういう情報をくれた」
アレハンドロ『敵はナドラーの命を奪った。どうやら、ナドラーの背後には恐ろしい連中がいたようね。連中のリーダーらしい銀の鎧の剣士は相当な手練れよ。あなたも強いけど、奴には勝てそうにないかも』
ダイアンナ「ニナたちが無事なのか、確認したいところだね」
アスト「ここで、アレハンドロは『ニナもアビゲイルも見当たらないわね。うまく逃げおおせているとは思うけど……。もしかすると、地下の集会場で脱出できずに困っている可能性があるわ』と言う。そして、地下への階段を降りるか、アレハンドロとともに退去するか、の2択だ」
ダイアンナ「仲間を助けに地下に飛び込むのが正解だろう?」
アスト「いや、外れだ。そうするとバッドエンドに突入する」
ダイアンナ「だったら、アレハンドロに付いて行くのが正解か」
アスト「ああ、アレハンドロの用意した第2アジトがある。スラム街にある彼の自宅なんだけどな。そこで一息ついて、状況を整理することにした」
●ナドラーからは大した情報が得られなかった。その点から考えても、彼はボスではなく下っ端の一人に過ぎないと判断できる。
●ナドラーの背後にいる黒幕は、街の官警を動かせるほどの力を持っているようだ。アジトを襲撃した連中の中には、街の警備兵として知っている顔もいた。
●ギルメンの多くは連中と戦って、殺されたか捕まったりした。ニナも途中でうまく逃げられていなければ、敵と応戦中に取り押さえられて捕まったところを見た。捕まった仲間は『明日の夕方に処刑する』って、連中は言っていた。
●アジトは燃え、メンバーの多くは死亡。うまく逃げおおせた者も、怖気づいて抜けたり、【ホークウィングス】に鞍替えしたりするでしょう。【オッドアイ】の再建は難しいでしょうね。どうしたらいいのかしら?
アスト「そう言って、ギルマスのアレハンドロは絶望的な表情で、シクシク泣き出しやがるんだ」
ダイアンナ「やれやれ。ギルマスがその体たらくじゃ、本当に【オッドアイ】は終わったかもしれないね」
アスト「まあ、【オッドアイ】を再建するか、それとも【ホークウィングス】に鞍替えするかはさておき、ニナが捕まったなら、助け出さないといけないだろう。そして、できれば他のメンバーの安否を確認したい。メンバー全員の顔と名前を知っているのは、アレハンドロだけだからな。そっちの確認を任せたうえで、オレは捕まった者の救出に全力を尽くす、と宣言した」
ダイアンナ「どうやって?」
アスト「それは、これから考える。処刑が明日の夕方なら、昼間は自由に動けるはずだからな。それまでに情報を集めて、協力者に助けを求める。ここまでの仕事のコネが役立つはずだからな」
ダイアンナ「他には、敵の正体を突き止めることも必要になって来るな」
アスト「もちろんだ。オレより強いという銀の鎧の剣士って一体何者なんだ? ってことも気になるしな。ともあれ、アレハンドロからの情報で【ニナ(218)】と【樽(408)】のコネを得た」
ダイアンナ「ニナはともかく、樽とは何だ?」
アスト「そんなのオレが知るか。ともかく、この次の記事は『ニナ救出作戦』に入る。夕方になると、処刑の時間でパラグラフ195番に進むことになり、表紙絵のこの場面に展開するわけだ」
おまけのアビゲイル救出タイム
アスト「さて、酒場の地下に降りるとバッドエンド確定なので、基本的にはスルー推奨なんだが、知略型のみ、地下に隠し通路を見つけて脱出できるようになる。オレのキャラは武闘型なので選べなかったが、覗き見ということで、そちらの話も確認することにした」
ダイアンナ「知略型のみ、地下からアビゲイルを救出できるんだね」
アスト「彼女は『盗賊剣士の外伝になる短編ゲームブック』でスポットが当たるらしいが、本作の第2ヒロインの立ち位置みたいだ。とにかく、地下は凄惨な状態で、多くのギルメンの死体が転がっていて、アビゲイルもまた意識を失って倒れていた。彼女の無防備な体を殺人リスが食い荒らそうとしていたんだが、彼女の特殊能力を考えると、おそらく彼女を食べた殺人リスの体を乗っ取って、単独でも脱出できたんじゃないかなあ、と思ったりする」
ダイアンナ「そういう説明はあるのかい?」
アスト「今のところはただの推測だが、ともかく殺人リスにむざむざ食い殺されそうな第2ヒロインを見てはいられないので、殺人リスを始末する。そして、まだ生きているアビゲイルの体を担ぎ上げ、地下から脱出しようとすると、階上で戦いの物音と、女の声が聞こえるんだ」
女の声『大人しくしろ! 夜の妖精ニナよ、汝を逮捕する! 罪状は市民宅への不法侵入、および怪物商人への関与、また数点の窃盗に関わった疑いによる』
アスト「こうして、ニナが官警に捕まる様子が描かれる。その後、殺人リスの飼い主らしい女がペットが帰って来ないことに不審を抱き、地下に降りて来るんだが、ここで隠れるか、戦うか、知略型なら隠し通路を探すかの選択肢が出るんだ。正解は隠し通路なんだが、戦いを選んだ場合、鎧の女の能力値はこうなっている」
●鎧の女:技術点13、体力点16
ダイアンナ「技術点13かあ。確かに強敵だけど、ハンマー+2を使えば、対等に渡り合えるんじゃないか?」
アスト「ああ。時間をかければ倒せるのかもしれないが、イベントがそうはさせてくれないんだな。彼女の剣が異様なうなり声を立てているような描写があって、1ラウンドの間、戦っていると、彼女に従う大勢の兵士が降りてきて、主人公はあえなく捕まってしまう。隠れる選択をしても、あっさり見つかって捕まってしまい、そのまま地下牢に投獄されてバッドエンドだ。とにかく、知略型で隠し通路からうまく脱出しない限り、このルートはバッドエンドを免れないわけだよ」
ダイアンナ「それでも、ここを通ると、黒幕の正体が女性だと分かるんだな」
アスト「その通り。本作のラスボスである最強の敵、銀の鎧の剣士の正体は女性だ。彼女の正体こそが、当ゲームブックの大きな謎ということで、今回はここまでだ。もしもアビゲイルを助けて脱出できたら、その後はアレハンドロと合流して、翌日の『ニナ救出作戦』に突入する流れになる」
(当記事 完)