ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「盗賊剣士」攻略記(その6)

ニナ救出作戦(その1)

 

アスト「前回は、ついに怪物商人ナドラーを確保して、ライバルギルドの【ホークウィングス】に優位に立ったんだが、その直後に、我がギルド【オッドアイ】のアジトが襲撃され、半分壊滅状態に追い込まれたんだな」

 

ダイアンナ「ナドラーが殺されて、彼の背後に官警を動かせるほどの黒幕がいるのが分かったんだね」

 

アスト「そいつが何者かは知らんが、反撃態勢を整えるにしても、まずは捕まったニナを助けなければいけない。明日(7日め)の夕方に処刑されるらしいから、それまでに救出の準備をする流れなんだが、そのための手段は2つある」

 

ダイアンナ「もう手段は見つけているのか?」

 

アスト「伊達に覗き見しながら情報収集していたわけではないぜ。まずはルートその1。『神さま助けて作戦』だ」

 

ダイアンナ「神さまだと?」

 

アスト「正確には、【教会】のランカスター司祭に相談を持ちかける。パラグラフ147番に、ニナのコネナンバーの218を足した365番に進むと、司祭は聖職者らしい穏やかな顔つきから、悪徳の香り漂うブラックエンジェルっぽい鋭い目線に切り替わった」

ランカスター司祭『あなたもやはり裏の世界の人間でしたか。話を聞くかぎり、お仲間のニナさんを助ける手段はあります。対価を払うのであれば、お教えしますが?』

 

アスト「そう言って、司祭は金貨50枚を要求してきた。それぐらいなら安いものだと支払ってやると(所持金230枚)、司祭は解決策を教えてくれた。なお、金がなくても、【赤黒の指輪】こと闇紅のアレクサンドライトを渡すこともできる。【賭博塔】にはもう用事がないので、そっちでもいいんだが、金は稼げば手に入る。しかし、貴重な宝石やマジックアイテムは、金には変えられない価値があると思ってな」

 

ダイアンナ「ああ、宝石は大事だ。その魔力でギャンブルに臨めば、また金貨がいっぱい稼げる可能性もあるからな。それで、ニナ救出の手はずは?」

 

アスト「このネグラレーナでは、処刑は王権ではあるが、あくまで神の意思の代行として行われる。6年前、首吊りの刑になった盗賊がいたが、途中で首吊り縄が切れて、処刑が中断されたそうだ。話し合いの末、その盗賊は『神の意思によって生かされた』ということになり、その場で釈放された……らしい。その話を聞いたことで【処刑台(10)】のコネを得た。その後で、処刑台に細工をしに向かうわけだ」

 

ダイアンナ「【処刑場】に行くんだね」

 

アスト「【処刑場】では、パラグラフ336に10を足した346番で、準備されている縄に目立たないように切れ目をいくつか入れた。【台細工(101)】のコネを得て、これで準備完了だ。この後はパラグラフ195番から、149番に進んで、ニナの処刑を見守ることになる」

 

ダイアンナ「見守るだけか?」

 

アスト「それじゃ、バッドエンドだ。処刑される直前にも決して毅然とした態度を崩さないクールビューティーなニナ・ガーデンハートの散り際を見届けて、失意のままにネグラレーナを後にする……という情感たっぷりのエンディングも悪くはないが、149番に101を足した250番に進むと、ニナの首にかかっていた縄がプツリと切れる。地面に落下したニナは首を押さえて咳き込むが、無事生存だ。処刑人がランカスター司祭と話し合った末に、神の意思による無罪が宣告された」

 

ダイアンナ「さすがは司祭さま。金を払った分のアフターケアもしっかりしてくれるんだね」

 

アスト「首の縄を外したニナは目を輝かせて、主人公のもとに駆け寄り、熱い抱擁を交わし合う」

 

ニナ『あなたが助けてくれるって信じてた。だから、ちっとも怖くなかった』

 

アスト「アレハンドロも主人公を称えてくれ、彼の自宅でギルメンの生き残りらとともに、ささやかな祝賀会が開かれる。ニナは【オッドアイ】の顔の1人なので、彼女の生還がギルドの士気をいくぶん回復させてくれたらしい。その後、ニナ以外に捕まったメンバーは、拷問にかけられるという情報を聞いたので、その場所がどこなのか突き止めることが次の課題になった。昼間に3ヶ所の情報収集をしたら、次は265番へ進むことになる流れだ」

 

ニナ救出作戦(その2)

 

アスト「で、ルートその2はよりドラマチックな『ライバル共闘作戦』だ」

 

ダイアンナ「ライバルってことは【ホークウィングス】かい」

 

アスト「ああ。【オッドアイ】を襲撃した黒幕は、【ホークウィングス】では? という疑念がある。もしも連中が黒幕ならば、協力を要請することのリスクが大きいわけだが、【オッドアイ】が潰れた後は、奴らの傘下に収まるしかなさそうだし、ニナを助け出して優秀な盗賊を加えるという餌をチラつかせる手もある」

 

ダイアンナ「自分の組織を裏切るわけかい? ニナが同意するだろうか?」

 

アスト「彼女がどう考えるかは分からんが、背に腹はかえられん。まずは【ホークウィングス】がライバルギルドを潰すために官警と手を組む、盗っ人の風上にも置けない狡猾な連中なのか確認する必要がある。その上で、オレたちが身を寄せるに値する組織かどうかは見届けてやりたい。最悪でも、連中に事の落とし前を付けさせないとな」

 

ダイアンナ「たった一人でか?」

 

アスト「盗賊剣士としての義理を果たすってのも、格好いいと思ってな。もちろん、【ホークウィングス】は無実って可能性もある。その場合、【オッドアイ】を襲撃した黒幕は次に【ホークウィングス】に牙をむく可能性もあるわけで、最低でも警告をしておきたいし、そこから共闘を持ちかけるという手もあるはずだ。元々、ナドラー確保競争に勝った方が、合併ギルドの主導権をとるって話だからな。連中とはいずれにせよ、上手くやって行く必要があるわけで」

 

ダイアンナ「とにかく、いろいろなことを確かめるために【鷹の翼】亭に乗り込む、と」

 

アスト「リスクは大きいが、よりドラマチックな展開になるのは間違いない。まず、【鷹の翼】亭に行けるのは、3回の昼調査フェイズの2回めからだ。つまり、1回めの調査を無駄にすることになる。残り2回の行動で、ニナ救出が間に合うかどうかだが、とにかく【ホークウィングス】に【オッドアイ】からの使いだ、と名乗って、連中の助力を頼むことにした。パラグラフ403からニナ(218)を引いた185番へ進むと、金貨100枚を要求された」

 

ダイアンナ「神父に頼むよりも高くつくわけか」

 

アスト「金を払うと、【鷹の翼(279)】のコネを取得できる。連中が本当に助けてくれるかどうかは不安材料だが、今は信じるしかない。ところで金を払う代わりに、前に助けた【アマンダ(39)】のコネを使うこともできる。185に39を加えた224番に進むと、彼女が金貨100枚を立て替えてくれた」

 

アマンダ『これでお前への借りはチャラだ。筋は通したからな』

 

ダイアンナ「アマンダを助けていれば、【ホークウィングス】はただで動いてくれるわけか」

 

アスト「ここでのやり取りで、連中がナドラーの黒幕でないことははっきりしたと思う。少なくとも、そこに所属するアマンダは筋を通す義理堅い女だな。ともあれ、この後はニナの処刑パラグラフ(149)に279を加えた428番に進むと、【ホークウィングス】の一団が処刑場に乱入して、派手な大立ち回りとなる。オレ自身は技術点9、体力点11の警備兵隊長を相手にすれば、晴れて活劇の末にニナ救出に成功するって寸法だ」

 

ダイアンナ「こっちの方が燃える展開みたいだね」

 

アスト「ああ。アマンダを助けていれば、こっちの方がお得な展開だ。ただ一つ、矛盾があって、ナドラー確保競争でアマンダに情けをかけずにトドメを刺しても、何故か彼女は生きていて、主人公に協力してくれて礼まで言ってくれるんだな」

 

アマンダ『礼などいい。お前が先にかけてくれた情けだ。……あのときはありがとう。いつ死んでもいい人生だが……やはり嬉しかった(赤面)』

 

アスト「こんな感じのセリフが、彼女の命を助けようと、トドメを刺そうと、漏れなく付いて来る。そこのところの矛盾に目を閉じれば、【ホークウィングス】との共闘は良いドラマだな、と思う」

 

ニナ『【ホークウィングス】の人ね。助けてもらえて良かった。あの人たちとは、仲良くしておいていいと思うわ。だって、今はライバルだけど、いずれは同じギルドになるんだもの』

 

アスト「こうして、神さまかライバルギルドの助けを借りて、ニナ救出作戦はうまく成功するわけだ。次に8日めの拷問館イベントに進む(265)」

 

拷問館にて

 

アスト「昼の調査は、もういろいろと調べ尽くした感があるから、体力や運が消耗していない限りは割愛でいいだろう。で、夜になって265番なんだが、拷問館がどこにあるかを突き止めていなければ、敵に先手を取られて、捕まった仲間の遺体が川に捨てられてるのが発見される。すぐにアレハンドロのスラムの自宅も焼き討ちにあい、彼は行方をくらませた。これで【オッドアイ】も完全に終わったと見切りを付けたニナは、主人公を誘ってネグラレーナの街を出ることになって、バッドエンドという形になる」

 

ダイアンナ「ヒロインと駆け落ちは、バッドエンドにしては悪くないと思うが?」

 

アスト「まあ、そうだが、物語としては中途で打ち切られた感は否めないので、ここは【博物館(129】】のコネを使う。前に拷問器具が展示されているのを見ていたからな。265+129=394番に進むと、アレハンドロとニナは、言い出しっぺのオレに【博物館】の調査を任せた。他のメンバーもそれぞれの心当たりを手分けして探すことになり、オレは単独行動をせざるを得ない」

 

ダイアンナ「今回の仕事は【博物館】の調査か」

 

アスト「ギルメンの2人、コビットのピドロと、トロールのセーリヌスがそこに捕まっているとしたら、彼らを助けるか、あるいは拷問で死ぬ前に始末して欲しい、とのことだ」

 

ダイアンナ「仲間を殺すって言うのか!?」

 

アスト「拷問で苦しみ抜いて死ぬよりは、一思いに殺す方が楽だって考えさ。それに敵に情報が漏れるのは組織としてまずいってことだな」

 

ダイアンナ「今さらって感じだな。もう、いっぱいバレているだろうに」

 

アスト「今回のミッションに失敗すれば、アレハンドロの自宅もバレるってことだろうな。少なくとも、ニナを救出したことで、【オッドアイ】もまだ活動を続けていることは知られたわけだし」

 

ダイアンナ「とにかく【博物館】に侵入して、できることをするってことだね」

 

アスト「ああ。できることをする。そして夜の【博物館】に行くと、貴族らしい馬車がやって来て、身分ある誰かがお付きの者と地下へ降りて行くのを目撃した。こちらも用意した衣装を身にまとい、うまく口車で見張りを騙くらかして中へ入ろうと思うんだが」

 

ダイアンナ「そんな簡単に行くのか?」

 

アスト「見張りに、『初めての方ですね。どなたのご紹介ですか?』と尋ねられたので、5つの選択肢が出た。『グレゴール』『セエラ伯爵夫人』『エドワルド』『バネド』『その他』だ」

 

ダイアンナ「【博物館】と言えば、バネドおじさんか?」

 

アスト「コネを持っていれば、それが正解なんだが、今回のプレイではバネドおじさんと会っていないんだよ。同じ理由で、変態教授のエドワルドも選べない。まあ、エドワルドの紹介だと言えば、自分が拷問の的であるマゾ奴隷扱いされて、被虐行為の最中に死んでしまうわけだが」

 

ダイアンナ「それはイヤなバッドエンドだね」

 

アスト「セエラ伯爵夫人は拷問に興味がないので、筋違いという話になる。結局、バネドおじさんを選べなければ、唯一の正解が【賭博塔】の支配人グレゴールの名前を出すことだ。運だめしを成功すれば、中に入れてもらえる」

 

ダイアンナ「失敗すれば?」

 

アスト「グレゴールが先日死んだことから、関連性を疑われて潜入が失敗する。成功すれば、『あの人も節操ないから、誰でも紹介するんだな』と見張りは苦笑を浮かべて、詳しく詮索することなく通してくれる。ラッキーってもんだ(残り運点11)」

 

ダイアンナ「それで、ピドロやセーリヌスはいたのか?」

 

アスト「どっちも、ここに囚われていた。うまく客を装いながら拷問の真似事をしつつ、こっそり状況を聞き出すと、『怪物商人の黒幕である鎧の女は、明日の夜に下水道を通って、ここを訪れる予定だ』との情報を聞いた。つまり、全ての決着は翌晩になるだろうと決意を固める」

 

ダイアンナ「本作もそろそろ終盤なんだね」

 

アスト「さて、問題はこの囚われ人を救出することは、警戒が厳重なので、オレ一人では不可能ということだな。強行しようとすると、バッドエンドになっちまう。だからと言って、2人をまとめて始末するってのも、オレの流儀には反する」

 

ダイアンナ「お前の流儀とは?」

 

アスト「無益な殺生はしない。戦いの結果としての殺害ならともかく、無抵抗な仲間を無慈悲に殺すのはどうも忍びない」

 

ダイアンナ「暗殺者として、冷酷な殺人マシンにはなれないってことか?」

 

アスト「明日の夜、助けに来るということなら、1日ぐらい生き長らえさせるのも人情だろう? 先走って殺してしまうと、かえって敵を警戒させる可能性だってある。まあ、SM拷問タイム中の不慮の事故死に見せかけて殺すって選択肢だってあるんだ。ピドロを殺すと【コビット(107)】のコネが、セーリヌスを殺すとトロール(122)】のコネが獲得できるが、両方を殺すチャンスはない。無理やり殺そうとすると、覚悟の完了していないセーリヌスの方が騒ぎ立てて、バッドエンドになってしまうからな」

 

ダイアンナ「コビットの方は覚悟完了してる?」

 

アスト「小柄なコビットの方が肝っ玉が座っていて、図体の大きなトロールの方が臆病でビビりまくりなんだな。結果的に、トロールの方は口封じに殺してしまった方が攻略上は得なんだが、有利不利で同胞殺しを選ぶのもストーリーゲームとしてはどうかと思う。殺さないとバッドエンドを免れないならともかく、多少不利になっても、最後まで仲間の救出は諦めないって選択をとるのが心意気ってもんだろう?」

 

ダイアンナ「仲間の救出を誓って、第2アジトに帰還するんだね」

 

アスト「いいや、まだだ。せっかく、夜の【博物館】に来ているんだ。展示品から目ぼしいお宝を盗んで帰るのが、盗賊剣士らしい流儀ってものよ」

 

ダイアンナ「欲をかくと死ぬことになるぞ」

 

アスト「この場合は逆だ。欲をかかずに、お宝を入手しないと攻略が困難となる仕掛けなんだ」

 

博物館のお宝

 

アスト「さて、【博物館】には『盲目のゴーレム』と呼ばれる鎧の騎士像が配備されていた。夜間警備のために音に反応する人造番人だ。まあ、技術点チェックを2回成功させれば、忍び足で音を立てずに突破できるので、全くの無問題なんだが」

 

ダイアンナ「戦って突破はできないのか?」

 

アスト「相手の技術点は8で、体力点は10だから、技術点チェックに失敗するリスク(忍び足に1回でも失敗すると、ゴーレムの不意打ちを受けて、技術1点と体力3点を失うペナルティ)を避けたいなら、積極的に殴り壊した方がいいかもな。さて、展示品の中に役立ちそうなものは3つあるが、暗くて解説がよく読めなかったりする。ただ『蛍石のブローチ』を購入していたから、問題なく解説を読むことができた」

 

トルマリンのサイコロ2個セット:亡国レラヴァリアの国宝の一つ。運だめしの際、サイコロ2個の出目を好きに決めることができる。ただし、運点を通常の1点でなく、2点減らさないといけない。

 

マキシミリアンの籠手:現領主の先祖が使っていた腕防具。魔術師レムレスの祝福が込められているようだ。原技術点+1、原体力点+2点に回復上昇できる。

 

伯爵の具足:ロング・ナリクの伯爵が200年前、マドレーン諸島との戦争の際、使っていた足防具。その戦で伯爵が転落死したことから、呪われていると噂されている。原体力点を+4点回復上昇できる。

 

アスト「呪われた具足は、後でバッドエンドにつながるので、ゲットしない方がいい。サイコロ2個と、マキシミリアンの籠手を入手して、『技術点13、体力点24/25、運点12』に上昇して、お宝確保が終了。こうして、アレハンドロの第2アジトに帰還し、今回の仕事の報酬として金貨10枚を入手した(所持金240枚)。明日の夜に、鎧の女との決着に臨むことになるのだが……」

 

ダイアンナ「何か?」

 

アスト「どうやら、オレはミスを犯したらしい。このままではバッドエンド確定だ」

 

ダイアンナ「どうして!?」

 

やはりアビゲイルは助けないと!

 

アスト「前回の記事で、オレは『ギルド崩壊時に地下に飛び込むとバッドエンドを免れない』と言った。だから、知略型以外ではアビゲイル救出イベントが行えず、【樽(408)】のコネを獲得するのが正解だ、と思い込んでいたんだ。しかし、実はこの樽コネをとってしまう=アビゲイルの死が確定し、バッドエンドが確定してしまうことに、先ほど気づいた」

 

ダイアンナ「つまり、前回、最後の小見出し『おまけのアビゲイル救出タイム』を、おまけではなくす必要があるってことかい?」

 

アスト「そんなわけで、時間を巻き戻す。今はパラグラフ165番。6日めの夜だ。刺客からアレハンドロを助け出し、その後、彼のスラムのアジトに行く前に、地下に突入する。【樽(408)】のコネを獲得してはいけない」

 

ダイアンナ「すると、意識を失ったアビゲイルが殺人リスに襲われていたんだね」

 

アスト「殺人リスは技術点6、体力点3のザコキャラなんだが、非常にすばしっこくて、短剣を使わないと、こちらの攻撃力を6減らして戦わないといけない。まあ、短剣は入手済みなので、難なく倒せたな」

 

ダイアンナ「リスは倒した。問題はその次だな」

 

アスト「ああ。鎧の女が地下に降りて来る。彼女と対峙すると、ゲームオーバー確定なので、何とか隠れないといけないんだが、隠し通路を発見できるのは知略型だけだ。他の選択肢はアビゲイルを樽に隠す』の一つだけが正解」

 

ダイアンナ「しかし、自分はどうするんだい?」

 

アスト「ここで『隠れる場所をなおも探す』を選ぶと失敗だ。隠れるのが間に合わずに、鎧の女と対峙することになるんだ。もう一つの選択肢『鎧の女の背後をとる(58)』が正解なんだが、オレはこの選択肢をうっかり、それ以前にあった『鎧の女の背後を取る(198)』と同じ内容だと思い違いをしてしまった。198は攻撃を仕掛けてバッドエンドに流れるんだが、58だと背後に回り込みながら彼女の視界から逃れるように忍び足を続けるんだな」

 

ダイアンナ「攻撃せずに、背後に潜み続けるのか」

 

アスト「彼女は鎧を身につけ、ガシャガシャ動き回り、とにかく周囲の音が聞こえにくい。また兜をかぶっているために、視界が悪い。こちらが神経を研ぎ澄ませて、彼女の視界に入らないように、そっと動き続ければ、絶妙に気付かれずに立ち回れるわけだ」

 

ダイアンナ「いかにも達人級の盗賊の動きってことだね」

 

アスト「背後に潜んでいるのに気付かれないとは、我ながら素晴らしい技量だ。そして少しずつ、彼女から距離をとるように動く。彼女の鎧の音が響くので、直接目にしなくても、彼女の動きは手にとるように分かる。そして、彼女はズブリ、ズブリと刃を辺りに転がるギルメンの体に突き刺していた。万が一にも生存者を出さないように、徹底した殺戮だ」

 

ダイアンナ「まるでゴブリンを皆殺しにするゴブスレさんのようだね」

 

アスト「アビゲイルを樽の中に隠していなければ、まちがいなく殺されていたろうな。とにかく、アビゲイルを見捨てると【樽(408)】のコネを獲得してしまうということが分かったので、そうなると後でバッドエンドが確定するわけだ」

 

ダイアンナ「鎧の女に対しては、隠れるのではなく、背後に潜んだまま攻撃しないのが正解、ということかい」

 

アスト「その通り。非常に巧妙なパラグラフ構成というか、文章表記だと感じたな。ともあれ、鎧の女は戻って来ないペットのリスを『野生の消えない動物だから逃げたのだろう』と判断して、満足して去ったようだ。こうして、オレは巻き戻した時間でアビゲイル救出に成功し、アレハンドロに合流したわけだ」

 

ダイアンナ「その後は、神さま頼みでニナを救出し、拷問館では誰も殺さず、博物館ではサイコロ2個マキシミリアンの籠手を入手して、元の時間軸に合流したわけだね」

 

アスト「ああ。これで確定バッドエンドの原因を修復したうえで、次回の記事でゲームクリアできたらいいな、と思っている」

(当記事 完)