ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「盗賊剣士」攻略記(その2)

2日めミッションの後始末

 

アスト「さて、今回はバッドエンドな話だ」

 

ダイアンナ「闘技場でドラゴンと戦って死んだのだったな」

 

アスト「まあ、つまらないザコと戦って死んだのではないから、誇りを持って語れるな」

 

ダイアンナ「2日めの夜に、公衆浴場ミッションを成功させてからの話だね」

 

アスト「捕まえた浴場の管理人フィゲロに対しては、トロールの尋問屋レゴルバが拷問で彼の背後関係を聞き出してくれた」

 

リバT『プレイヤーの所属組織が拷問を行うというのが、いかにも裏稼業って感じですね』

 

アスト「さすがに拷問シーンがじっくり描写されるわけじゃなくて、オレたちは後から情報を教えてもらえる形になったわけだ」

 

●フィゲロは、怪物商人から怪物を入手していた。同様に、闘技場を違法に使って、夜間に怪物と戦わせる『夜間闘技場』が存在するらしい。

●フィゲロのスポンサーになって、怪物商人を紹介してくれたのは、セエラ・フォン・グレゴリア伯爵夫人らしい。

 

ダイアンナ「伯爵夫人が怪物商人と関わっているなんて、また大変なことね」

 

アスト「とりあえず、オレたち【オッド・アイ】の大きな目的は、ライバルギルドの【ホークウィングス】との交渉を有利に進めるために、先に怪物商人ナドラーの居所を突き止めて確保することだから、この手がかりをどう使うかなんだが、いきなり伯爵夫人に当たってみるのはリスクが大きすぎるので、先に【闘技場】の調査をしようってことになったわけだ。ミッション達成報酬の金貨10枚をもらった後、翌日の昼間の調査がまた始まる」

 

3日めの調査(3回調べたら106へ)

 

アスト「まずは、【闘技場】に行ってみたが、拠点の酒場からは処刑通りを東に進んだところにある。通りの向かい側には【処刑場】なんかもあって、なかなか血生臭い場所だ。本作は、街の地図なんかも用意されていて、物語の臨場感を高めてくれる。文章内の記述と、マップイラストを照らし合わせるのもなかなか一興だな」

 

ダイアンナ「自由に街を散策できるゲームで、好きな順に好きなところへ行けるんだね」

 

アスト「夜の仕事のための下調べが重要だが、空き時間をうまく利用して、ブラつくことも楽しめる。ただ、地図には書いているけど、最初からは行けない場所がいくつかあってだな。一つは港。近くの【造船所】には行けるけど、港には行けない」

 

ダイアンナ「どうしてだい?」

 

アスト「さあな。大きなイベントに関わっているんじゃないか? あるいは1夜めの選択ミッションの麻薬取引とかに関係しているのかもしれない。密輸がらみだと、港付近の倉庫街とかが定番だろうからな」

 

ダイアンナ「自由に散策できる場所ではないけど、イベント絡みで訪れる可能性がある、と。他には?」

 

アスト「王城であるコスタ・イレーナ城が街の北にあって、そこもオレたち下々の者は入れない。貴族地区もそうだな。手がかりが集まれば、そちらに行けるようにもなるかもしれんが、今はまだ無理だ。あと、地図を見ていて、2つ気づいたことがある」

 

ダイアンナ「何だ?」

 

アスト「街の中心にある【幸運の泉】だが、1日の初めしか行けないみたいだ」

 

ダイアンナ「どうして?」

 

アスト「気になって、ゲーム攻略とは関係なく、今、文章を覗き見してみたら、『午後3時には閉められてしまうので、早々に来るのが正解』らしい。ここは盗賊都市には珍しい『神聖なスポット』とのことで、泉の水を飲んだら運点が1点回復するようだ。ただし【教会】で懺悔したら2点回復するので、攻略上はそちらの方が上位互換の地点だが、【幸運の泉】の文章描写が観光スポットらしい街の歴史と地理の記述があって、味わい深い」

 

リバT『ゲーム的な実用性よりも、観光ガイド的な意義づけなんですね』

 

アスト「宗教都市である『聖フランチェスコ市』の名前が出て来ると、おお、前にプレイしたローグライクハーフの冒険とつながった世界だなあ、と感じさせてくれるし、この泉とそれを支える上水道を整備したのがドワーフたちで、50年前に人間とドワーフの交流を記念して、平和の象徴として築かれた施設だという記述を読むと、イメージが膨らんでくる感じだ」

 

ダイアンナ「ゲームの攻略とは関係なく、雰囲気を味わうための場所だと」

 

アスト「まあ、攻略上は、何の情報もなく、イベントも発生しそうにない外れ地点なんだけどな。外れと言えば、2日めが過ぎた後の【公衆浴場】は閉鎖されてしまっているので、行くだけ無駄だな。それを確認するために一手番使うのもバカらしいので、この場で覗き見しただけだが。それと、もう一つ発見があった」

 

ダイアンナ「実プレイとは関係なく、記事書きしながら、いろいろ気が付くんだな」

 

アスト「ライバルギルドの拠点【鷹の翼】亭にも行けたことに今さら気づいた。ええと、1日の調査の初めはパラグラフ2番から始まり、2回めと3回めはパラグラフ215番から進む仕様なんだが、前者だと【幸運の泉】が選択肢にあって、後者だと【鷹の翼】亭が新しく選択肢に加わる。こちらも気になったので、今、覗いて見た」

 

ダイアンナ「好き勝手に覗く奴だなあ。攻略としては邪道じゃないか?」

 

アスト「邪道を恐れて、盗賊稼業は務まらないよ。興醒めにならない程度に、覗き見するのは盗賊の資質として悪くはない、と開き直るわけで。ともあれ、【鷹の翼】亭は昼の遅い時間からの営業開始らしく、3時前に行っても無駄という扱いだな。営業時間も踏まえたパラグラフ構造になっているのは、なかなか芸が細かい。で、攻略とは関係なく、ライバルギルドを覗いてみた」

 

ダイアンナ「攻略と関係なく、ねえ。まあ、いいや。で、どんなイベントが発生するんだ?」

 

アスト「金貨2枚を払って食事すると、美味しい鶏肉と、蜂蜜入りリンゴ酒を堪能できて体力点が3点回復する。さすがイギリス人の作ったゲームじゃなくて、食事の描写が日本人好みにできているというか、FFシリーズの食事シーンよりは美味しそうだ」

 

リバT『まあ、FFシリーズだと結構なゲテモノ料理が出て来ますからねえ』

 

アスト「ホビットの肉が美味しいとか、羊の目玉とか、人間のセンスじゃ計り知れない異種族異文化メシだからなあ。そこを想像してエキゾチックな気分に浸るのも一興だが、普通に文章を読んで素直に美味しそうと思える描写もいいなあ、と。そして、主人公は思うんだ。【奇妙な猫の瞳】亭よりもいい酒場かもしれないって(苦笑)」

 

ダイアンナ「自分の組織の拠点酒場よりも、ライバルの店の方を気に入るのかい」

 

アスト「で、自分は【オッド・アイ】のメンバーだと自己紹介して、何かイベントがあるかなあ、と期待したが、向こうはあまり関心を持ってくれないんだな。昼間だから向こうも裏の顔を見せないようにしているのかも知れんが、選択肢に『危機的状況を抱えていて、自分のギルドが頼れないようであれば、彼らの助力を乞うこともできる』とあって、処刑されそうなニナの救出に(金次第で)一役買ってくれるみたいだ。ライバルといっても、敵対するのではなく、うまく接することで心強い助っ人になってくれる連中だと分かったので、いずれ利用させてもらおうと思った次第だ。ともあれ、【鷹の翼】亭の飯は美味い、と」

 

ダイアンナ「気まぐれな寄り道はそれぐらいにして、実プレイでは【闘技場】を調べたんだろう? そちらに話を進めないか」

 

アスト「いやあ、話を進めると、オレが死んでしまうからなあ。ここは少しでも引き延ばして、死を遠ざけたいのが人情というか」

 

ダイアンナ「もしかして、死ぬ話をするのがイヤだから、無駄に話を引き延ばしているのか?」

 

アスト「オレが死ぬと、悲しむ者がいるからな」

 

ダイアンナ「ゲームで死んだって話を聞いても、だったら、さっさとやり直せ、としか思わないさ。というか、引き延ばしても死んだ事実は変わりないのだから、引き延ばすだけ無駄だろう?」

 

アスト「死んだことをなかったようには?」

 

ダイアンナ「そういうズルはこっそりやるものであって、前回の記事の最初に、いきなり『ドラゴンに殺された』とかはっきり言ってるんだから、素直に殺されておけ。今さら死んだことを否定するな」

 

アスト「そこまで、オレに死んで欲しいのか!?」

 

ダイアンナ「さっさと死んで、それからリベンジする話を聞かせて欲しいって言ってるんだ。死なないと次が始まらんだろう?」

 

アスト「仕方ないな。語るも涙、聞くも涙の悲劇をしっかり聞けよ」

 

リバT『他人の悲劇は、蜜の味という言葉もありますし、涙よりも笑える死の話が望ましいですね。死は生よりの解放、とまで言う気はありませんが』

 

ダイアンナ「死んでやり直しができるゲームなら、死すらも経験の一部と言えるからな。死んで覚えろ、というのは、失敗は成功の元、というぐらいゲームでは真理だ」

 

アスト「とにかく、オレは【闘技場】に金貨1枚を払って、観客席に入場した。ここでは賭け試合を楽しめて、運が良ければ、所持金を倍にできる。元手さえあれば、3日で金貨100枚という目的も果たすことができそうだ」

 

ダイアンナ「3日で金貨100枚も必要になったりするのか?」

 

アスト「どうも、ニナの将来の救出には、まとまった金が必要になりそうなんだな。他にも、強い武器をゲットするとか、お金は結構大事になることもある。なお、賭け試合をしないなら、スリの現場をチラッと見たりもするが、自分の財布には気を付けようと警戒するだけで実害なく終わる。ともあれ、その場のイベントだけをチェックして賭け自体はしなかった。賭けバトルのためにダイスを振るのが面倒だったし、その時点ではお金がいっぱい必要とは思ってなかったからな」

 

ダイアンナ「【闘技場】では賭け試合を楽しめて、金儲けもできるけど、仕事のための情報は特に得られなかったんだね。次は?」

 

アスト「【武具店】に行った。情報収集としては、そちらが大当たりだった。店主のアイアン・スティングが、『夜間闘技場』の主催者だったんだな。何だか武器を買って仲良くなったら、次の仕事の的だったなんて、後から知って驚いたぐらいだ。たまたま知り合った店の主人が、殺しの標的になるなんて、必殺シリーズではよくあるドラマじゃないか、と」

 

リバT『でも、必殺シリーズで、主人公が悪党に返り討ちにあうことなんて、最終回以外では滅多にありませんよ。回半ばで死んで退場するケースなんて、近年では「からくり屋の源太」ぐらいでしょうね』

 

アスト「それも、もう15年ほど前の話じゃないか。近年とはとても言えん」

 

ダイアンナ「とにかく、夜間の【闘技場】に関する情報が、たまたま訪れた【武具店】で手に入ったってことだね」

 

アスト「【武具店】に入ると、武具を買うか、雑用係のコビットに話しかけるかの選択肢があったが、オレは前者を選んだんだ。すると、【ランカスター司祭】もしくは【墓場】とのコネを持つかどうかの選択肢が出て、両方持ってるオレはパラグラフ73番へ向かうことになった。どちらのコネを選んでも行き着く先は同じで、アンデッドや一部の魔物に有効な『銀の短剣』を金貨5枚で購入可能になる仕組みだ」

 

ダイアンナ「先に教会へ行っていなければ、銀の短剣は買えないんだね」

 

アスト「とりあえず、特別な選択肢が出たので、ラッキーと思って購入することにした。他には、ウォーハンマー(金貨15枚)、投擲槍(金貨8枚)、木製の楯(金貨5枚)を購入可能なんだが、それらの武装は市内では見せびらかしてはいけないらしい。鞘に収まった剣や、懐に隠しておける短剣以外の重装備は街の治安のために公然と持ち歩くことが禁じられているんだな」

 

ダイアンナ「意外と法整備がきちんとしている街なんだな。ブラックサンドとはずいぶん違うじゃないか」

 

アスト「おそらく闘技場その他で役に立つかも、と思って、木の楯を買っておいた。FFシリーズだと楯は標準装備ではないが、冒険中に入手できると、敵の飛び道具を防いだりするのに結構役立つことが多いからな。で、銀の短剣や楯を買ったオレは、店主のドワーフ、アイアン・スティングと話すきっかけをつかむことができたんだな。【アイアン・スティングのコネ(87)】もゲットだぜ」

 

ダイアンナ「武器屋の店主と仲良くなれたってことか」

 

アスト「彼とコネを持てるのは、武闘型もしくは演技型のキャラだけのようだ。幸運型と知略型は、アイアン・スティングと相性が悪いらしい。で、オレは武闘型でプレイしたから、彼と仲良くなったんだが、金貨100枚払えば、凄い武器を売ってくれるそうだ」

 

ダイアンナ「どんな武器なんだ?」

 

アスト「金貨100枚も持ってないから、本来は買えないはずだが、まあ、好奇心のままに覗き見してみるとだな。『岩切り』という切れ味抜群の短剣を売ってくれるんだ。攻撃点+1で、盗賊としては結構、優秀な武器っぽい。ただし、金貨100枚も支払う価値があるかは微妙だな。

「そもそも、3夜めの仕事で彼を殺害するミッションを引き受けてしまった場合は、それまでに金貨100枚をどうやって工面するかという話になる。まあ、ずっと【表通り】でスリを続けたら、2日めで金貨50枚ぐらいは稼げそうなので、後は【闘技場】で所持金全額を元手にして賭け試合に勝てば、金貨100枚に達することは可能。入手が決して不可能ではないが、苦労してまで入手する価値があるかは分からないな」

 

ダイアンナ「入手に時間制限があるわけかい?」

 

アスト「そう思い込んでいたが、時間制限をなくす方法もあることに、後から気が付いたわけで」

 

ダイアンナ「後から気づくことが多いな」

 

アスト「何ぶん、今だに未クリアなゲームブックだから、いろいろと隠された仕掛けがあって、解析が不十分なのさ。なお、当記事では攻略と関係なく、寄り道的な調査で覗き見していたが、実プレイでの3回調査は以下のとおりだった」

 

●【闘技場】に行って、賭け試合の文章を読む。賭けは面倒なのでしなかった。

●【武具店】に行って、銀の短剣と楯を購入。【アイアン・スティングとのコネ】を取得。

●その夜の【闘技場】でバトルがあることを予測して、【医院】で体力点を完全回復。

 

三夜めの仕事(闘技場での死)

 

アスト「さあ、まもなくオレが死ぬ話だ」

 

リバT『正確には、アストさんのキャラが死ぬ話ですけどね。プレイヤーが簡単に死んでもらっては困ります』

 

アスト「とにかく、その夜の仕事は、夜の【闘技場】でアイアン・スティングの暗殺だけだと思い込んでいたら、実はもう一つの選択肢があったことに後から気づいた」

 

ダイアンナ「だったら、無理に【闘技場】で戦う必要はなかったんじゃないか?」

 

アスト「そうかもしれないが、そのミッションは違う意味でヤバいんだ」

 

ダイアンナ「どんなミッションだ?」

 

アスト「怪物商人の情報を得るために、貴族地区に潜入して、セエラ伯爵夫人の誘惑を試みる。彼女と甘い夜を過ごして、いろいろと18禁な時間を楽しみながら(そのために体力も消耗しつつ)、宿の主人に『昨夜はお楽しみでしたね』と言われるような展開に持ち込む。そこで起こるような内容をストレートに記事化しようものなら、当ブログの品性に支障が出るし、オレ自身がアニーに『浮気は許さないっちゃ』と電撃刑を受けても、文句が言えないような展開に突入してしまう(爆)」

 

ダイアンナ「【公衆浴場】のときも結構、アダルトでアブノーマルなセクシャル描写が見られたが、それ以上なのか?」

 

アスト「パラグラフ345番では、そのものズバリの行為をしているシーンもあって(イラスト付き)、本ゲームブックは未成年非推奨の作品ということになる。ある意味、昔の007みたいな女たらしのスパイになったかの如き露骨なエロシーンがあって、本作の推奨年齢を引き上げているな。攻略記事をどう書いたらいいのか、戸惑うほどだ」

 

リバT『FFシリーズではあり得ないシーンですね』

 

ダイアンナ「途中の過程描写を省略して、ゲームとして攻略に必要な結論、情報に絞ってまとめるといいぞ」

 

アスト「何にせよ、そちらのルートでクリアしやすいのは、演技型のキャラクターみたいなので、武闘型のオレはやはり【闘技場】での仕事に向いているということになる。ギルド・マスターのアレハンドロ曰く、『夜間の【闘技場】を仕切っているのは【武具屋】のアイアン・スティングで、闇で儲けているのに、盗賊ギルドに支払いをしないのだから、見せしめのために始末しなさい』とのことだ」

 

ダイアンナ「見せしめのために始末するかあ。悪役のセリフだねえ」

 

アスト「一応、児童向きのFFシリーズでは考えにくい裏稼業だよな。ジャクソンやリビングストンの作品は時々、過激ではあるが、セクシャル要素や倫理観に反する行為は推奨されていない感じだし」

 

リバT『それでも、暴力に訴える野蛮な選択肢はそれなりにあるんですけどね』

 

アスト「暴力はあるが、中世以前の荒々しい力の行使って感じだな。こっちの『盗賊剣士』は近代風というか、いかがわしさとか、もっとねちねちした雰囲気。コミックに例えるなら、FFシリーズは『ドラゴンボール』や『ワンピース』のような無邪気な方向性のバトルファンジー物の世界。一方、和製のこちらは『ブラックエンジェルズ』とか『BASTARD』のようなピカレスクで過激なダークファンタジーの世界か」

 

リバT『ブラックエンジェルズは、現代風の仕置人ですので、ファンタジーとは言い難いですよ』

アスト「そうか? 初期はともかく、暗殺者組織・竜牙会とか、関東壊滅後は、異世界ではないが、近未来の世紀末風バトルファンジーの世界観に移って行ったと思うんだが。少なくとも、『聖闘士星矢』がペガサス・ファンタジーなら、『ブラックエンジェルズ』がファンタジーを名乗っても許されると思うぞ。まあ、元ネタに回帰した時代劇バージョンもあるが」

リバT『ファンタジーの定義とか、いろいろ議論のネタはありますが、寄り道脱線は明らかですので、話を戻して下さい。とにかく武器屋ドワーフ暗殺ミッションを引き受けた、ということですね』

 

アスト「伯爵夫人誘惑ミッションを引き受けていれば、アイアン・スティングは死なずに済むという別ルートも見つけたんだが、それはさておき、夜の闘技場ミッションでは、『観客として中に侵入する』か、『闘士として試合に参加する』かの選択肢があって、オレは後者を選んだ。その後、アイアン・スティングのコネを使って、133+87のパラグラフ220番に進んで、闘士の自分を売り込んだんだ」

 

ダイアンナ「もしかすると、それが愚かな選択じゃなかったのか? 普通に観客として潜入すれば良かったんだろう?」

 

アスト「それにしても、アイアン・スティングに接触するためには、飛び入りの闘技参加者として電撃竜に挑戦するか、こっそり忍び寄って不意打ちで相手を始末するか(体力点8を2回の攻撃でゼロにする必要あり。運だめし2回の成功が必要)、それとも昼間に雑用係のコビットと話すことで情報を取得するなどの仕込みを行う必要があった、と後から判明。仮に電撃竜を倒すことができていたとしても、その後で技術点12、体力点8のアイアン・スティングと戦うことになっていたから、おそらく負けていたと思う。武闘型で、情報収集が十分でなかったオレは、仮にダイス目がもう少しマシだったとしても、このミッションはクリアできていなかったろうな、と諦めがついた」

 

ダイアンナ「では、この後、どうするんだ?」

 

アスト「負けた戦いの経緯を語ろうとも思っていたが、今さらつまらないなあ、と考え直した。単にダイス目がボロボロで、肝心なところで出目が振るわなかったって話だ。それでも、バトルギミックはちょっと変わっていて、紹介してみると、こちらは主武器と副武器を選択できる。主武器は通常の剣の他に、重槍とハンマーが用意されていて、それぞれこういう性能だ」

 

●重槍:相手と攻撃力が同値の場合、リーチの差でこちらの勝ちとなる。

●ハンマー:電撃竜の体の中央にある雷石を砕くという行動が可能。これに成功すれば、電撃竜の特殊能力「稲妻鎧」と「稲妻ブレス」を封じることができる。

 

アスト「次に、副武器の効果だが、以下のとおりだ」

 

●投網:技術点チェックに成功すれば、3ラウンドの間、竜の攻撃点を6点下げられる。

●投擲槍:技術点チェックに成功すれば、戦闘前に投げて相手の体力点を4点減らせる。複数持っていれば、その本数×4点を削れる。

●楯:電撃竜の攻撃ダメージが3点以上なら、1点減らすことが可能。

 

アスト「一方、電撃竜は技術点11、体力点15なんだが、毎ラウンドでサイコロ1個を振って、特殊な戦術オプションをとってくるんだ」

 

●1〜2:鉤爪による通常攻撃

●3:噛みつき。電撃竜が勝てば、ダメージが通常の2点から4点になる。ただし、隙が多いので、こちらが勝てば、通常の2点ダメージを3点にすることができる。

●4:体当たり。電撃竜の攻撃点に2点を加える。ただし、ラウンドの終わりに、電撃竜も2点ダメージ。

●5:稲妻鎧。このラウンドで、電撃竜にダメージを与えた場合、自分も感電して1点ダメージを受けることになる。

●6:稲妻ブレス。このラウンド、竜の口から吐き出された稲妻で6点ダメージを受ける。運だめしに成功すれば、回避できる。

 

アスト「以上のような形で、ギミック満載の闘技場バトルが展開されたんだな。オレは重槍と投網を装備して挑んだんだが、どうもダイス運が振るわなかった。最初に投網で動きを封じたんだが、そんな時に限って、稲妻鎧とか稲妻ブレスで体力点を削られたりしながら、その後は何度か噛みつきが出て、しかも、噛みつきが発動した場合に限って、こちらが負けるんだよな。それで2回ほど削られて、だけども相手の体力を残り一撃で倒せるところまで競り合ったんだよ。しかし、そのトドメを刺そうか、という段になって、またもや稲妻ブレスだ。うわあ、と悲鳴を上げて、ビリビリと痺れたオレは闘技場の地面にドシャーと崩れ果てた。観客が大喝采で盛り上がる中、オレの意識は薄れて行った。こうして、一人の盗賊剣士の物語が終わったわけさ」

 

リバT『なるほど。確かに、戦闘の経緯はつまらないですが、戦闘ギミックそのものは凝っていて、楽しそうですね。ドラゴンの特殊能力が盛りだくさんで、AFFにもディレクターがギミックを逆輸入して採用するのもありか、と思われます』

 

アスト「とにかく、最後に稲妻ブレスが出なかったら勝てたかも、とか思ってみたが、その後にアイアン・スティングとの戦いがあるので、体力点の消耗が激しかったから多分、負けだな、と。もしも再戦するなら、武器は重槍ではなくて、ハンマーを使って雷石を砕こうとか、投網はその際にも有効だったろうな、とか、あれこれ戦術を考えてみるわけだが、そもそも電撃竜と戦わずにミッションをクリアする方法を考える方がより楽に攻略できるだろう、と思い至っている。ここまでの経験を活かして、次は同じ能力の新キャラ(死んだキャラのクローン)で再挑戦をするつもり」

 

ダイアンナ「がんばれよ〜と応援しておく」

(当記事 完)