ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「盗賊剣士」攻略記(その4)

プレイ再開

 

アスト「では、改めて、4日め以降のプレイを続けるとしよう。ただし、半月近く経ったので、その間に覗き見もしてみたわけだが、1日めの夜の仕事『麻薬取引』がどんな展開になるかを前置きとして確認してみる」

 

ダイアンナ「初日の3つのミッションで、一番大変な仕事という話だね」

 

アスト「そうか? オレ的には『下水道でのネズミ退治』が一番手間だったが、見返りが大きいって感じに思えたな。4日めの仕事が【賭博塔】に関わるもので、ミッションをスムーズにクリアするには、【下水道】で入手できる【赤黒の指輪(22)】が必要になる。大学の変態教授から入手できる【キズ(86)】でも可能だが、そちらの方が手間がかかるので、1日めは【下水道】に行くのが攻略上の正解だと結論づけた」

 

リバT『正解は正解として、外れルートも見ておこうって話ですね』

 

アスト「麻薬取引の相手は、【医院】で世話になってるポドス先生だ。金貨30枚でクカ麻薬20回分を手に入れるように、というミッションを受ける」

 

ダイアンナ「ただの買い物かい」

 

アスト「非合法な品物だから、簡単なショッピング感覚というわけじゃない。こういう裏取引は素人なので、手慣れているニナの指示に従いながら、慎重に話を進めると程なく取引は終了した……かに思えた。ポイントは、お金を渡す前に薬を受け取ることだな。先に金貨を渡すと、ポドスの護衛2人が襲いかかってくる」

 

●護衛A:技術点10、体力点7

●護衛B:技術点11、体力点6

 

ダイアンナ「その護衛はずいぶん強くないかい?」

 

アスト「強いな。この敵の強さが、このミッションの難易度の高さの理由だ。こいつらを倒すと、ポドスから麻薬を奪いとって、ただで取引が成功する。持参した金貨30枚は、ニナと山分けして15枚獲得……という意味では美味しい仕事だが、何だか力づくって感じがオレ好みじゃない」

 

リバT『キャラクターは武闘型だけど、プレイヤーのアストさんは違うのですね』

 

アスト「オレの本領は、技とスピードだからな。ともかく、正解パラグラフは先に取り引きの内容を確認したうえで、相手のブツを先に渡してもらうことだ。それから代金を渡して、その帰り道。結局、ポドスの護衛がブツを取り返そうと襲撃してくる」

 

ダイアンナ「結局、バトルになるのかい」

 

アスト「ポドスが一緒にいるときは、ニナがポドスの相手をするので、オレが護衛2人を倒さないといけない。取り引き終了後の帰り道で襲撃された場合は、ポドスがいないからニナが護衛の1人を引き受けてくれるので、1人と戦うだけでいい。さらに、最適解はひとまず逃げることだ」

 

ダイアンナ「逃げるんかい!?」

 

アスト「言い方を変えると、スピードで翻弄するとか、時間稼ぎをするって感じだな。走っているうちに、護衛を一時的に強化しているクカ麻薬の効果が切れて、元どおりの技術点7と8に弱体化しているので、今度は余裕で倒せるって寸法だ」

 

リバT『クカ麻薬は、1戦闘のあいだ攻撃力3点を高める効果があるんですね』

 

ダイアンナ「道理で、強いと思ったよ」

 

アスト「護衛を倒せば、ポドス自身は無力な医者だ。裏切りの落とし前を付けさせるため、捕まえてギルドの本部に連行すると、制裁金を支払うことで手打ちとなった。今回のゴタゴタはこれで水に流し、以降は蒸し返さないという約束でミッション終了。いつもの報酬の金貨10枚に加えて、金貨15枚のボーナスとクカ麻薬1回分をゲットして、当記事 完だ」

 

ダイアンナ「いやいや、アスト。『当記事 完』じゃなくて『前置き 完』ってところだろう」

 

リバT『今回のメインの4日めの話は、まだ始まってもいませんからね』

 

アスト「おっと、そうだったな。結論として、他のミッションに比べると病気になるリスクはなくて、単純な力技、もしくは巧みな交渉(ニナが担当)と撤退からの巻き返し戦術で、ミッション成功できるわけだが、特にコネも得られず、1日めでは一番つまらない仕事と思ったな。金貨15枚と使い捨ての強化薬1回分が欲しければ、選んでもいいだろうという程度」

 

ダイアンナ「結局、1日めの最適解は【下水道】での護衛ミッションということだな」

 

アスト「何にせよ、回復ポイントとして有用施設の【医院】が、この麻薬取引ミッションで営業停止にならないのはいい。2日めの【公衆浴場】や3日めの【武具屋】と違って、ポドス殺害→【医院】の消失という展開は用意されていないってことで」

 

4日めの調査(3回調べたら156へ)

 

アスト「で、4日めの昼間はまず【医院】に行って、前夜の激しいバトルで負傷した体力点を回復したわけだ。6点回復して全快23点。医者のポドスに金貨3枚払って、残り所持金25枚となる」

 

ダイアンナ「ポドスが裏稼業で麻薬取り引きをしているとはね」

 

アスト「いや、それはあくまで覗き見IFルートの話で、実プレイでは素知らぬ顔をする。まあ、昼間のキャラが夜には違う顔を持っていて……ってのが、この作品の魅力かもしれん。最近TV放送したスパイダーマン映画のミステリオみたいなものかもしれないな。虚実入り混じったストーリーで、劇場型犯罪とかフィクションについて、あれこれ考えさせてくれる」

 

ダイアンナ「とにかく、いろいろな謎が隠された街の秘密を暴くのが楽しいわけだな」

 

アスト「で、夜の仕事は【賭博塔】絡みだと分かっている。詳しい経緯を語ると、オレが闘技場で頑張ってドラゴン退治と、アイアン・スティングの始末をしている間に、別働隊がセエラ伯爵夫人と接触して、【賭博塔】のオーク支配人であるグレゴールが怪物商人とつながっていることを突き止めたわけだ」

 

ダイアンナ「だから、【賭博塔】を調べに行くんだね」

 

アスト「いや、それがすでに調べはついているんだな。3日めの昼に【賭博塔のコネ(221)】を取得しているし、事前調査はバッチリだ。だから、4日めの昼はまだ行ってない【博物館】に行ってみた。金貨1枚を払って、いろいろと歴史的価値のある品物を見て回り(パラグラフ46番)、【博物館のコネ(129)】を取得した。しかし、館員がいないんだな。確か覗き見バネドおじさんがここで働いているという話を前世のオレが聞いていた記憶があるんだが、どこに行ったんだろう?」

 

ダイアンナ「【公衆浴場】が閉鎖されたので、新しい覗き見場所を開拓しているのかもね」

 

アスト「何だか拷問具コーナーが最近、使われたような痕跡も見つけたので、ここが噂の拷問館なのかも、と思いながら、今はこれ以上の手掛かりがなさそうだ。ここで知略型なら、館内に職員がいないのをいいことに、こっそり金貨7枚で売れる展示品の指輪を盗み出すようなことを思いつくのだが、オレのキャラは武闘型なので、そういうセコいマネはできない。まあ、次の調査先は【造船所】だ」

 

ダイアンナ「港につながっているんだね」

 

アスト「ああ。前に麻薬取引ミッションの現場が港かな、と推測したことはあったが、覗き見してみたら違うことが分かったので、港にはまだ行けない。思うに、港に行くのは街を脱出する時の話じゃないかな。で、【造船所】で金貨120枚を払えば、個人所有の船が買えるんだが、あいにくそんな持ち合わせはないので、ここでは何もできない。結局、大きな出来事はあまりないまま、この日の昼間の調査活動は終了」

 

ダイアンナ「本番は夜のミッションってことだね」

 

四夜めの仕事(賭博塔ミッション)

 

アスト「リアルで阪神タイガースがアレしたことで、作者が急遽そっちの記事を書き出したりして、ちょっと遅れたが、38年ぶりじゃ仕方ない」

リバT『トラのファンではあっても、野球ファンではないグランドマスターが書いた記事ですからね。妄想寄り道脱線が甚だしい記事ですので、純粋にスポーツ記事を期待する人にはお勧めできません』

 

アスト「スポーツはカテゴリーが雑学扱いだもんなあ。むしろ、トラに絡めた必殺やアニメや特撮のネタでいっぱいなので、そういうネタが好きならどうぞってところだな。それはさておき、こっちは夜の【賭博塔】に向かう。今回、ニナは別任務に回されたので、単独任務だ。一応、途中で誰かが助っ人に来てくれるらしいが、ミッション内容は支配人のグレゴールを拉致、もしくは殺害すること。ただ、殺害する場合は、その前に怪物商人の情報を聞き出すことが重要となる」

 

ダイアンナ「殺害が目的ではなく、情報収集が目的なんだね」

 

アスト「で、賭博会場での仕事なので、準備金として金貨10枚が支給される。これで所持金が金貨34枚。これをどれだけ増やせるかが重要だな」

 

ダイアンナ「まあ、お金は大事だね。でも、ギャンブルに夢中になり過ぎて、仕事を見失うことのないようにな」

 

アスト「そんなヘマはしねえよ。ドラゴンスレイヤーにして、ドワーフスレイヤーになったオレをナメるな」

 

リバT『ドラゴンスレイヤーとギャンブルは、違う才能だと思いますが』

 

アスト「細かいことは気にしない。とにかくパラグラフ216に行くと、【賭博塔のコネ】を使ってもいいとの記述があったので、221を加えた437番に向かった。すると、下水道から塔に侵入する秘密の地下室があるわけだが、そこにオウガの番兵がいるんだな」

 

ダイアンナ「オウガくらい武闘型キャラなら、簡単に倒せるのでは?」

 

アスト「そうだな。あと腕っぷしに自信がなければ、【牧場】で金貨20枚で羊を買って、加工してもらえる生の羊肉を使えば、戦闘することなく食事に夢中になってるオウガを気絶させられる。ええと、改めて【牧場】の家畜の詳細をチェックすると、羊は食料4食分に、金貨30枚の猪は食料6食分に、金貨40枚の牛は食料8食分になることが分かる」

 

ダイアンナ「つまり、金貨5枚で食料1食分という計算か。結構、高いな」

 

アスト「まったくだ。それにたかだかオウガ1体(技術8、体力10)を処理するのに、金貨20枚を浪費するのも割に合わん。だから、ここは小細工せずにバトルで正面突破を挑んだわけだ」

 

ドカバキグシャ!

 

アスト「体力点4点を削られたが、何とか普通に倒したぜ」

 

リバT『技術点で4差の相手なのに、2回も攻撃をくらってしまうとは、さすがアストさん』

 

アスト「そのさすがは褒めてないよな。ダイス運がちょっくら悪かっただけさ。まあ、多少の傷は負ったが、オウガのそばには見知らぬ男の遺体が転がっていて、いろいろなアイテムが入手できるんだ」

 

・ツキ薬(原運点+1、そして完全回復)

・金貨12枚

・短剣1本(予備に持てる)

 

アスト「金貨も嬉しいが、ツキ薬が最高だな。これで、くじ引きで大儲けできる可能性が一気に高まった。まあ、ここではツキ薬をゲットするのが最大の目的で、地下から【賭博塔】に侵入する裏口ルートは、オウガ以外の見張りも多そうだから、これ以上の強行突破は断念することになった。で、結局のところ、改めて216番の正面から乗り込むことになったわけだ」(現在の所持金貨46枚、体力点19点)

 

ギャンブルタワー1階

 

アスト「さて、【賭博塔】の2階に上がるには、特別VIP待遇が必要なので、所持金貨100枚を示さないといけない。そのためには、1階のギャンブルで勝って所持金を増やさないといけないんだな。プレイできるゲームの一つ、『水晶ダイス』は運点を過剰に浪費することになるので、お勧めできない。やるなら必勝法が確立している『赤黒円盤』(いわゆるルーレット)だな」

 

ダイアンナ「【赤黒の指輪(22)】を持ってるもんな」

 

アスト「ゲームそのものは、サイコロ1個を振って奇数(赤)か偶数(黒)が出るかを賭ける遊びで、普通にやれば勝率2分の1だが、指輪の力があれば、どちらにボールが転がるか前もって分かる寸法だ」

 

ダイアンナ「それって絶対に勝てるということか?」

 

アスト「ああ。だけど、金貨200枚以上を稼ぐと、指輪のイカサマがバレてしまい、稼いだお金をもらえないまま逃げ出さざるを得ない。無限に稼ぐことはできない仕様だ。一方で、【キズ(86)】を使った攻略法だと、賭けの前にサイコロ1個を振って6を出した場合だけ、次に黒が出ることが確実に分かる。そちらだと、6以外だと金貨1枚を賭けてテキトーな勝負をし、6が出たときだけ全額を黒に賭けることで、6分の1の確率で大勝ちできる。指輪と違ってキズによる攻略は制限なく続けられるので、手間を惜しまなければ無限に金貨を稼げる理屈になる」

 

ダイアンナ「絶対に勝てて、金貨200枚手前までしか稼げない指輪攻略と、6回に1回の確率で確定勝利で無限に稼げるキズ攻略かい。ダイスを振る手間さえ掛ければ、無限に稼げる後者がお得だと」

 

アスト「もっともオレは【キズ(86)】の情報を未入手なので、指輪攻略でギリギリ199枚まで稼いで、2階へ行くことにしたわけさ」

 

ギャンブルタワー2階

 

アスト「金貨100枚を示すと、2階の特別室へ入れてもらえる。初めて、ここへ来たギャンブラーは『リスキー・エッジ』というナイフ版のロシアン・ルーレットに挑戦する決まりになっているようだ」

 

ダイアンナ「6分の1で死ぬというアレかい?」

 

アスト「6本のナイフのうち、3本が当たりの飛び出しナイフで傷つく仕様。残り3本が刃の仕込まれていない安全ナイフだ。相手が死ぬか降伏すると金貨50枚をもらえる仕組み。そして、ナイフを突き刺す場所を足か、目か、心臓で指定できる」

 

ダイアンナ「心臓を指定すると?」

 

アスト「ナイフが突き刺さると、即死する。2分の1の確率で死ぬわけだ」

 

ダイアンナ「目だと?」

 

アスト「原技術点2点と、体力点4点を失う。技術点なら【医院】で治療できるが、原技術点を失うと回復不能ではないかな。つまり、足以外だと攻略に支障をきたすので、無難に足を選ぶのがいいということになる。もちろん、1Dのダイス目で確実に4以上を出せるという自信があるなら、心臓狙いの即決勝負に挑むのも一興だろう」

 

ダイアンナ「こんなところで死ぬと、攻略記事が進まないので、無難に進めることを要望するぞ」

 

アスト「では、足を選んで(コロコロ)2が出た。ナイフは本物だ! 体力点2点を失い、残り17点。他を選ばなくて良かったぜ。対戦相手の市民ヨーゼフは……4を出してセーフだ」

 

ダイアンナ「負けてるじゃないか」

 

アスト「2ラウンドめだ。今度はヨーゼフが先手で、突き刺す場所は手を指名した。(コロコロ)5を出して助かりやがった。オレは……4で同じ出目は振り直して、次は運よく6を出してセーフ。残ったナイフ(1と3)はどちらも本物なので、足を選ぶ。オレもヨーゼフも2点ずつダメージを受けて、こっちの体力は残り15点。まあ、2人とも生き残ったので、ギャンブルの結果は引き分けだ」

 

ダイアンナ「結局、4点も削られたわけかい」

 

アスト「それはいいんだが、パラグラフ192番での記述がなかなか酷い。『へとへとになったかのような顔をして、隅で休むことにする。2階はレートが高く、苦労して稼いだ金額などすぐに吹っ飛んでしまう』とあって、この2文の解釈に迷ってしまうわけだ」

 

リバT『文字どおり読むなら、1階で稼いだ金貨199枚が消えてしまいますね』

 

アスト「ただ、読み方によっては『下手にギャンブルに手を出すと、せっかく儲けた金が消えてしまうと考えたから、休んでるフリをしていた』という解釈もできるわけだ。今回はプレイヤー有利の原則で、金貨を失わないことにした。つまり、所持金は245枚のまま」

 

ダイアンナ「それだけあれば、いろいろ買い物を楽しめそうだね」

 

アスト「で、自分の仕事は忘れちゃいけない。支配人のグレゴールと接触するために、上の階に忍び込みたいんだが、そのための通路をあれこれ観察しているうちに、2階から塔の外に抜け出せそうな扉を見つけた。ここから侵入できるように、かんぬきを外しておいて、一度、出直すことにしたわけだ」

 

真夜中の侵入

 

アスト「下工作が終了したので、一度ギルマスのアレハンドロに報告に戻る。すると、次の情報をもらった」

 

●標的のグレゴールは塔の最上階にいるはず。

●賭博塔にはすでに凄腕のギルメン(ギルドメンバー)、アビゲイルという女性が潜入している。

アビゲイルの姿は話しても無駄なので教えてくれない。向こうがこちらに気づいてくれるはず。

●ニナは別用で同行できないが、出かける前に会っておくと、アビゲイルの手がかりと思しき『虹色の尾羽根』を振ってみせる。

 

アスト「そんなわけで、謎の女アビゲイルのことを気にしつつ、真夜中の暴れ仕事なので背中に攻撃力+2のアイアンハンマーを背負って行くことにした」

 

リバT『街中で振り回すことは禁じられているはずでしたよね』

 

アスト「【闘技場】専用と解釈することもできるが、オレ的には真夜中にバトルが想定される荒事任務を行う際は、準備して持って行くことが可能。ただし、衛兵に見咎められそうとか、人の多く集まる場所では持って行かないと判断する。今回は、真夜中に客の帰った塔に潜入して云々という状況設定なので、だったらハンマーが見咎められることもないだろうと考えた」

 

ダイアンナ「見咎められるなら、こっそり塔に潜入って時点で、すでに怪しいからね」

 

アスト「ああ。月明かりのささない曇り空の下で、塔の外壁にしがみつき、よじ登って行って、かんぬきを外した2階の扉からこっそり侵入。見張りもいないことを確認して、3階への階段を登る。すると、『準備室』と書かれた扉を見つけたので、4階に行く前に小細工することにした」

 

ダイアンナ「小細工だと?」

 

アスト「部屋の中には、リスキー・ナイフの木箱があったので、そこから1本、『リスキー・ナイフ(ニセモノ)』を拝借しておく。なお、知略型のキャラなら、ここでリスキー・ナイフに印を付けることを思いついて、【リスキー・ナイフのコネ(66)】を取得する。なお、当然だが、ナイフが酒場の飲み会に来てくれることはない」

 

ダイアンナ「まあ、人以外の物品や場所が飲み会に来るようなことはないってことだな」

 

アスト「小細工が済んだ後は、最上階の支配人室に直行だ。そこでは太ったオークのグレゴールが、下着姿の女の人に対して、イヤらしい行為に及んでいた」

 

ダイアンナ「そういうふしだらな輩は、成敗してやってもいいぞ」

 

アスト「いや、殺すのは後だ。先に、怪物商人の情報を吐かせないといけない」

 

ダイアンナ「どうすると言うんだ?」

 

アスト「選択肢には、『女性を人質にとって脅す』というのがあって、試しにそれを選んでみた」

 

ダイアンナ「悪党かよ!?」

 

アスト「悪党だよ。なお、グレゴールを直接攻撃すると、放屁を浴びて酷いことになる(運だめし失敗で、技術点1点と体力点4点を失う)ので、お勧めできない。オークの香しい屁を嗅いでみたいなら止めないが、オレは遠慮しておく。また、グレゴールは【闘技場】から『七色の尾羽根をしたグリフォン』を借りていたようで、部屋の中に置かれた隠し檻をオープンして、中のモンスターをけしかけて来る。よって、攻撃対象に選択できるのは、グリフォン、グレゴール、下着女の3択だ。正解は下着女ということで」

 

ダイアンナ「あまり、ヒーローらしい選択とは言えないね」

 

アスト「FFシリーズと違って、YOU are  the Hero.じゃないからな。だけど、人質は全く効果がない」

 

グレゴール『好きにしろ、女に愛着などないわ。グリフォン! 2人とも食っていいぞ!』

 

ダイアンナ「こっちが悪党なら、敵はその上を行く大悪党って感じだね」

 

アスト「人質が全く意味がないと悟ったオレは、女を解放せざるを得なかった。そこに階下から兵士たちが上がって来て、仕方ない、こうなったらハンマーで大暴れしてやろうか、と覚悟を決めたとき、グリフォンが兵士たちに襲いかかった」

 

ダイアンナ「何と。その戦闘力はどれぐらいだ?」

 

アスト「間違えて攻撃すると分かるんだが、技術点10、体力点11だ。ただし、主人公に対しては調子が悪いのか、攻撃力を5点減らして応戦して来る。そんなグリフォンを倒すと、技術点7〜8、体力点6〜8の兵士4人と戦わないといけないので、正直手間だ。ここはグリフォンを放置して、兵士と戦うように仕向けるといい。すると、グリフォンは兵士の多くと相討ち状態になって倒れ、こっちは技術点4、体力点3のボロボロ兵士にとどめを刺すだけでいい(ハンマーでゴスッ)」

 

ダイアンナ「漁夫の利狙いか。狡猾な奴め」

 

アスト「今さらだな。盗賊にとっては褒め言葉と思っておくよ。さて、いよいよ支配人のグレゴールにハンマーを突きつけるときが来たようだ」

 

怪物少女アビゲイルと、怪物商人ナドラーの正体

 

アスト「グレゴールにハンマーを突きつけると、奴はビビったようだ。【闘技場】を知る者なら、このハンマーがアイアン・スティングから奪われたもので、このオレがドラゴンスレイヤーであることに気付いたのだろう……って思っていたら、奴の目はオレでなく、オレの後ろのグリフォンを見ていたんだ」

 

ダイアンナ「グリフォンは死んだのではなかったか?」

 

アスト「パラグラフ92番は印象的な裸体少女のイラストで、記憶に残るな。グリフォンの遺体の中から、血まみれの彼女が姿を現すんだ。彼女は兵士の持っていた槍を拾い上げてグレゴールに突きつけると、怪物商人の正体を明かすように問い詰めた。恐怖に完全に怯えたグレゴールは観念して口を割った」

 

グレゴール『ナドラーは郊外の牧場にいるはずだ! 私は牧場主から怪物を買った。奴がナドラー、あるいはナドラーの手下かもしれんが……ぐふっ!』

 

ダイアンナ「ぐふっ?」

 

アスト「口を割ったら用済みだとばかりに、少女に殺された。少女はさらに、グレゴールの愛人の下着女まで始末し、さわやかな顔でニカッと笑う」

 

アビゲイル『いやな仕事だから、先輩がやってやったじぇ』

 

ダイアンナ「そうか。グリフォンの中に潜んでいたのがアビゲイル。ニナが示した『虹色の尾羽根』は、アビゲイルが『七色の尾羽根をしたグリフォン』に化けていることを暗に示していたんだね」

 

アスト「アビゲイルにあれこれ質問しようとしたが、階下からさらに兵士がやって来るのに気づいた彼女は窓を指差し、そこから飛び降りた」

 

ダイアンナ「4階だろう!?」

 

アスト「1階の高さが3mと考えると、12mぐらいかな。盗賊なら、上手く受け身をとれば死ぬことはない高さだと判断したオレも、彼女の後に従い、技術点チェックを行なった。失敗すれば、技術点1と体力点6を失う大ダメージだが、振った出目は12。武闘型で技術点12じゃなかったら、ヤバかったぜ」

 

ダイアンナ「技術点チェックで12はファンブルってルールは採用しなかったんだね」

 

アスト「わざわざプレイヤーが不利になるルールを採用する気にはなれなかったんだ。とにかく、成功してもダメージは3点。残り体力点は12。【闘技場】のドラゴン戦で殺された時ほどではないが、なかなか過酷なミッションだったぜ。何とか成功できて、ギルマスのアレハンドロに報告すると、報酬の金貨10枚をもらえて所持金も255枚に増えた。そして、服を着たアビゲイルはオレとハイタッチをかわして、言葉を交わすことなくギルドを立ち去った」

 

ダイアンナ「もう少し詳しい話を聞かせて欲しいんだがな」

 

アスト「説明はニナがしてくれる。アビゲイルは怪物に食べられることで、その怪物を乗っ取ることができる特殊能力を持っているらしい。直接戦闘能力は高くないけど、特殊能力のおかげで最強にもなり得る娘。ただ、その特別な変身能力のためにいろいろなものを失ったりもしていて、いろいろとドラマチックな設定のようだ」

 

リバT『彼女にスポットを当てた短編ゲームブック(盗賊剣士・外伝)もあるみたいですね。そのうちグランドマスターが入手する可能性もあるかも』

 

アスト「いろいろ手を広げるのは結構だが、そうやって積んでる作品が増えすぎると後が大変だぞ」

 

リバT『何を今さらって話ですが、まあ、ネタ切れで記事書きできないよりは、ネタが多すぎて何から手を付けたらいいか分からないぐらいの方が、その中で面白いものを選ぶという選択肢ができるというもの。引き出しは多い方がいいというのが、創作芸においては必須です』

 

アスト「ただし、書くネタが多すぎて、整理できないようでは困るがな。とりあえず、4日めの仕事は終わり、次はナドラーの潜む牧場襲撃ミッション(128番)に移る予定だ。体力の回復とか、昼間の情報収集とか準備に勤しむことになるが、続きは次回」

(当記事 完)