さて、総括記事も一段落したので、夏至に向けてのドルイド応援企画と行こう。
ハイラス「とうとう、私が真の使命を果たす時が来たようだな」
ああ、ハイラスさんがクラシックD&Dのドルイド呪文を紹介してくれ、NOVAが順にコメントを入れていくだけだが、それでもドルイドに何ができるかがつかめるはずだ。
ハイラス「私はドルイドだから、呪文を紹介するのはいいのだが、どうして魔法使いや僧侶呪文の紹介をしないんだ?」
数が多くて面倒だから。
ドルイド呪文は、基本、僧侶呪文に追加する形なので、毎レベル4つぐらい加わるだけだが、魔法使いの場合は毎レベル12、僧侶の場合でも毎レベル8もある。つまり、単純計算2倍から3倍の手間が掛かる割りに、意外とつまらない。
というか、魔法使いも僧侶も割とどのゲームでも呪文体系は似たような感じで、主に攻撃用の魔法使い呪文と、治癒・防御用の僧侶呪文というイメージを大きく逸脱しない。
一方で、ドルイドの場合は「自然にまつわる呪文」といっても、意外にイメージが湧かない。そこをネタにするのは、またコンピューターRPGとは違う雰囲気があって、楽しそうだと思った。
何より、娘の花粉症ガールの能力として活用できそうなアイデアソースになるかもしれないしな。
そんなわけで、よろしく頼む次第だ。
ハイラス「これだから、親バカは……。まあ、私自身、自分の技のイメージトレーニングにもなるから、良しとしておこう」
★1レベルドルイド呪文
ハイラス「では、順に呪文名を読み上げるところからスタートするぞ。1レベルは、ディテクトデンジャー(危険探知)、フェアリーファイヤー(妖精の火)、ロケイト(探知)、プレディクトウェザー(天候予測)の4つだ」
4つ中3つが探知系とは、なかなか地味だな。
ハイラス「仕方なかろう。あくまで、基本の僧侶呪文8種に加える形だからな。元々おまけみたいな追加呪文なんだ」
念のため、1レベル僧侶呪文のレパートリーは「軽傷治癒」「魔法探知」「明かり」「食料&水浄化」「恐怖祓い」「耐寒」の6種がドルイドにも使える。善悪に関する呪文が使えないので、「邪悪探知」と「対悪防護」が使用不能ということだな。
ハイラス「邪悪探知が使えない分、より幅広く対応可能な『危険探知』が使えるわけだ。これ一つで罠も毒も見破れるから、使い勝手がいいと考える」
見分けるポイントが「ただちに危険」「もしかすると危険かも」「無害」という判断基準なのが何とも。例えば、ハイラスが俺にこの呪文をかけると?
ハイラス「おお、NOVA殿は『もしかすると危険かも』と出た」
大抵の生命体は、そう判断されるらしいぜ。明確に敵意を持っている場合なら「ただちに危険」だが。
ハイラス「これがNOVA殿の部屋に行って、ゴミ箱とか積んでる書籍の山に掛けた場合、どうなることやら」
「もしかすると危険かも」ってか?
ゴミ箱から捨てられた悪霊が発生したり、書籍の山が崩れて某花粉症ガールが生き埋めになった実例があるからな。一種のトラップと言っても過言ではない。
ハイラス「つまり、NOVA殿は常々、潜在的危険に囲まれた一種のサバイバル空間で日々の生活を営んでいるわけでござるな」
そう、それこそが時空魔術の修行になるわけで……って、今、初めて気付いたぞ。俺の部屋が実は過酷な修行空間だったことに。
「日々の生活、これ修行なり」って、どこかの激獣拳の猫マスターが言っていたが、俺は無意識のうちにサバイバル空間を設定して、ビーストアーツの修行を実践していたんだな。さすがは俺。
ハイラス「そもそも、読むだけで正気度が削られる魔道書の類も『潜在的危険』と見なされることからして、何をもって危険と見なすかは、割と術者の主観によるものらしい」
つまり、俺が自分の部屋の物品の数々に危険探知の呪文を掛けても、生活者の俺にとっては日常過ぎて、危険と見なされないってことか。
ドルイドにとっては、普通に暮らしている森の中で「特に危険と思わないもの」も、野外生活に不慣れな都会人にとっては危険だったりする、と。DMにとっては、判定基準がなかなか難しそうだな。
ハイラス「次はフェアリーファイヤーでござるが」
ダメージを与える攻撃呪文ではないんだな。
ハイラス「そう、相手の周りに妖精の光を灯して、その敵に対する命中率を上げる支援魔法というわけだ」
命中判定プラス2というのは、1レベルにしてはなかなか優秀だな。D20での判定だからプラス10%分。
2レベル僧侶呪文の定番「ブレス(祝福)」で命中判定プラス1しかないのだから。
ハイラス「そちらはダメージにもプラス1されるからな。いずれにせよ重ねがけすることで、命中プラス3にまで高められるのは結構おいしいと考える」
確かに。
次のロケイトも便利そうじゃないか。
「あれ、あの本はどこに行ったかな? 確か、この辺に……」とかいうときに、ゴソゴソ探す手間が省けそうだ。
ハイラス「それは無理でござる。探知できるのは一般の動植物に限られるから、NOVA殿の書籍は対象外。そういうアイテムの探索は、僧侶呪文3レベル、あるいは魔法使い呪文2レベルの『ロケイト・オブジェクト(物品探索)』に頼るしかない。しかし、あれでござるな。トラップありーの、探索すべきお宝ありーのでは、まるでNOVA殿の部屋はダンジョンの如しだな」
魔法使いの私室って、大体そんなものだろう?
俺なら、喜んで探索するぜ。どんなお宝魔道書が見つかるか、ワクワクしながらな。いや、魔道書じゃなくても、お宝本は結構あるからな。
「おお、これは、灰色の勇者ボーグナインの活躍が記された伝説のコンプRPGだ」とか、「おお、これはラリーさんの絵がいっぱいのファンタジーアート集だ」とか、何で処分してしまったんだろうな、過去の俺。
今から過去に戻れるなら、「処分するなら俺にくれ。いや、ブックオフで売るよりも100円は高く買い取ってやるぞ」ぐらいは言えるんだけどな。
ハイラス「たった100円でござるか?」
いや、普通に買い戻せるなら、1000円出してもいいと思うが、さすがに1万円は出せないな。ただ、それが1000円の値打ちがあると知った過去の俺は、おそらく手放さないだろうし。
ハイラス「手放さず、大事に保管してくれるなら、それは結局NOVA殿の物になるのだから構わないのでは?」
そりゃそうか。
ともあれ、最後の天候予測は、野外生活では便利な呪文だな。「今日は昼3時から、にわか雨」ってことが前もって分かれば、ゲリラ豪雨を恐れなくても済むわけだ。
ロケイトがあれば、狩りの獲物を探したり、特定の薬草を探し回ったりするのに役立つし、割と生活密着型なのかもな、ドルイド呪文。
★2レベルドルイド呪文
ハイラス「さあ、次でござる。順に『ヒートメタル(金属熱化)』『オブスキュア(招霧)』『プロデュースファイヤー(招火)』『ワープウッド(歪木)』の4つなわけで」
探知系の多い1レベルに比べて、物理的に影響する呪文が増えたな。
ヒートメタルなんかは、仮面ライダーW的にも常時セッティングしたくなるだろうし。
ハイラス「金属を加熱する呪文であるが、相手の持っている金属製の武具に掛ければ、ダメージ呪文としても活用できる優れものでござる」
僧侶にも、魔法使いにも2レベルでは、ダメージ呪文がないからな。割と支援系、探索系、情報収集系の呪文が中心で、便利だけど地味な印象がある。初心者には1レベル呪文が分かりやすくて特徴的。そして、2レベル呪文を使いこなしてこそ、初心者からの脱却に通じる感じだな。
一方、ドルイド2レベルは名前を聞くだけでも、派手に充実してそうだ。ただし、このレベルだと、僧侶は「ブレス(祝福)」と「サイレンス(沈黙)」が定番だが、その定番を覆すほどの価値があるかどうか。
ハイラス「例えば、炎を吐く敵には『レジストファイヤー(耐火)』を選択するのが吉、といった感じの使い勝手でござるな。言うまでもなく、ヒートメタルは金属製の武器を使っている相手に継続ダメージを与える有効技だし、相手に金属矢じりの矢を命中させて、その矢を発熱させて追加ダメージを狙う手もルールブックに示唆されている。さすがに金属鎧に対してはサイズが大き過ぎて使えないが、攻撃呪文としても、相手の武器使用を邪魔する呪文としても、有用だと考えられよう」
ドルイドが金属製の武具を使えないため、そのハンデを逆手にとって優位に立ち回れる呪文ということだな。その逆に木製の武器を捻じ曲げて使えなくさせるのが「ワープウッド」。まあ、木製の武器で強いものはあまりないが、これを使えば「飛び道具の弓矢」を封じられるのが大きい。相手の得意武器を封じれるのは、戦術において有効なのは言うまでもないだろう。
ハイラス「オブスキュアーは、自分と周囲を霧に包み、かく乱する呪文。逃げる際の煙幕として使うのが一般的であろう。術者自身と透明感知の能力を持つ者には霧が無効なので、あらかじめ盗賊などにそういう能力を与えておけば、奇襲攻撃にも有効かもしれぬ。能力の組み合わせ、連携やコンボ技によって効果が高まるのは、チームプレイの鉄則。冒険はたった一人で行うものばかりではござらんからな」
まことにもって、その通りだ。
仲間と協力するってのは、仲間に頼りきるのではなく、自分の能力と仲間の能力を上手く組み合わせて、個別に行動するよりも幅広く大きな成果を上げることを目指すわけだからな。
単なる頭数合わせの雑兵になりたくなければ、自分に何ができて、仲間に何ができて、どう組み合わせれば最高のパフォーマンスを発揮できるか、考えられる自分になることだな。その上で、自他共に高みを目指せる関係を目指すといいのだろう。
逆に、自分が足を引っ張っていると感じるなら、自分探しの研鑽に励むなり、せめて仲間の能力や主張を研究して、自分がどうフォローできるのかを考えれば、ここぞと言うところで有効な一手を打てるかもしれない。
言わば、自己を知り、他者を知るってことだな。この場合の他者とは、敵対相手ではなくて仲間って意味合いだが、要は周囲に気を配れってこと。自分自身がオブスキュアーの塊になって、自分も味方もかく乱しないためにはな。
ハイラス「最後のプロデュースファイヤーは、攻撃呪文ではなく、普通に火を起こす呪文という位置付けでござる」
ソード・ワールドにおける「ティンダー(発火)」の呪文だな。クラシックD&Dでは、魔法の力で火を生み出すことが意外と困難で、エキスパート以前だと、いきなり3レベル呪文のファイヤーボールだからな、ちょっとしたライター代わりになる呪文が求められていたわけで。
で、この辺りからドルイドが元素精霊のエキスパート、すなわちエレメンタリスト(元素魔術師)的な要素も帯びてくるわけだ、クラシックD&Dではな。
それに対して、旧ソード・ワールドの背景世界であるフォーセリアでは、一般的なD&Dよりも四大元素と自然の結びつきが密接であり、自然を司るドルイドがそのまま元素精霊を司るシャーマン(精霊使い)と同一視される世界観となっている。D&Dとはまた異なる用語の使い方であるため、魔術的な用語の使用を見れば、その物語の作者が何の作品の影響を受けているかが、分かる人間には分かるって寸法だ。
★ちょっと創作論に走ってみる
ファンタジー世界の魔法観を現代に流用するなら、用語を自分なりにアレンジするか、それとも「そのキャラがゲームマニアだから、ゲームの世界の魔法用語をいちいち使う変わり者」だとか、「その学園の校長が異世界出身だから、自身の世界の魔法を持ち込んでおり、そのことの異質さを指摘するキャラを伏線的に提示して語らせる」とか、作者の方が自覚的である必要があると考える。
まあ、作者が無知なら、何が一般的で、何がその世界独自のルールで、何が自分のオリジナルか分かっていないのだから、一般的な物と勘違いして他の世界のオリジナルを勝手に使用すれば、その時点でコンテストに入賞できるはずもないし、プロ作家を目指す以上は同業者の作品に対する一般的な知識はあって然るべきだからな。パクリを避ける必要からも。
パクっておきながら、オリジナルでござい、と嘯くのは恥ずかしい。それなら、まだ二次創作を自覚している同人誌の方が良心的だし、彼らはオリジナルに対する敬意を表明している。
自分が好きな作品に影響を受けてしまうのは当然として、そのことに自覚的であるかどうかは、自分らしさを追求する上でも大事なんだろうな。自覚していれば、そこからのアレンジや発展も可能になるし、自分の構築した世界観に何が存在して何が存在しないか、アイデアの取捨選択の土台にもなる。
例えば、D&Dの世界には「邪悪探知」という呪文が存在するが、これはキャラクターの性格属性にもカオティックないしイーヴィルという属性が明確化されており、「邪悪とは何か」が世界観の上からも明らかだから有効となる。
これはフォーセリアでも同じで、「邪神」という存在や「亡者(アンデッド)」という存在が世界観の上で設定されているため、意味のある魔法と言える。
ただし、これを価値観が多様化している現代社会でそのまま持ち込むと、いろいろ弊害があるだろうな。
ハイラス「何をもって邪悪と見なすか、作者の脳内できちんと定義できるかどうか、でござるか」
そういうことだ。
善と悪との対立軸ってのはフィクションでは扱いやすい題材だが、近年では「悪と称された者との和解」もドラマの焦点になることがしばしばだ。だから、主人公のアンチテーゼを設定して、両者の対比をドラマの土台に据えることも多い。描きたいドラマやキャラクターをイメージしてから世界観を構築するか、先に世界観を設定してそこから浮かび上がるドラマを描いていくか、作家の手法は大きく分かれるらしいが、TRPGなどのゲームを軸にした場合は後者寄りで、一般的なドラマなどは前者寄りになるかな。
ちょっと創作論めいた話になってしまっているが、最近になって俺も以前に共同企画で書いたラーリオスと、現在進行形の花粉症ガールの違いを考えることがあってな。前者は世界観のイメージを先に作ってから作業に当たったけど、後者はキャラクター寄りというか「粉杉翔花という精霊少女と、妄想オタクのNOVAちゃんの日常交流」から始まって、そこから「ヒーロー物とか多元世界的なバトルストーリー」に発展、世界観の方が何でもあり的に広がっている最中だ。
「正義の陽性精霊少女が、悲しき悪霊あるいは鬱屈した魂を涙目浄化する物語」というのが基本ラインだけど、翔花に何ができて、あるいは何ができないかは、ご都合主義にならないようにあらかじめイメージしておきたいわけで。
ハイラス「NOVA殿が、作者である一方で、物語の登場人物でもあるという点が、状況をややこしくしているようだが」
何だかメタフィクションみたいになってしまったよな。
エラリー・クイーンの探偵小説みたいだけど、とりあえず、「NOVAが、時空魔術師にして言霊魔術師でもあり、多元世界を観察しながら、その影響を受けたり予想したりしつつ、自分の物語と混ぜこぜしてる」というのがブログ内のリアルっぽいフィクションのネタとして、内輪的なお遊びとして展開しているのが現状。
基本はコミカルパロディなんだけど、現実への風刺だったり、過去の懐古だったり、未来への願望だったり、誰かへの説教メッセージを挿入していたり、熱いヒーロー話に時々シリアスなハードボイルドを加えて、レッツ・ラ・混ぜ混ぜ。ただし、あまり後味の悪い展開にはしたくない。そういうのは書いている方が辛い。救いのない悲劇は目指さない方向。
ハイラス「私もその物語に、修行中の次元ドルイドという役柄で絡んでしまった以上、決して他人事ではないのだが、このようなメタ会話に立ち合っても良いのであろうか」
というか、多元世界の門の管理人助手という時点で、メタ会話になることは想定内だからなあ。
本筋の花粉症ガールとは距離を置きつつ、NOVAの創作話の脳内相談役になってくれるキャラは貴重だよ。最初は異世界から迷いこんで来たキャラをどう扱うか困ったが、修行と称してリアル知識を急速に習得する理由さえ構築してしまえば、いい相談相手になってくれたなあ、と思っている。
ケイソンとの戦いで適当に書いた〈事象の分岐点〉という言葉も、ハイラス、お前のような常駐管理役を設定することでイメージが膨らんだわけだし、ある意味、複数ブログで書いているからこそ、多元世界っぽさが書き手の心にも実感できたりする。
あくまで物語のメインは翔花たちで、ハイラスは裏方になるんだけど、また俺が管理していない設定雑談用の別掲示板の存在があるからこそ、ラーリオスの時とはまた違った共同企画っぽさが出ているんじゃないかなあ、と。
ラーリオスの時は、俺はあくまでサポーターとして、メインに立つことは避けていた(当然、原案者がリードしていくべきものと考えていた)わけだが、
今回は、あくまでNOVA主導の創作で始めたので、より自由に開放的に展開できている。原案者が放棄した物語の後始末だと、やはりモチベーションも維持できず鬱屈してしまいがちだったのを、それ自体が悪霊化している感じだったのを、やはり昇華したいなあ、という気持ちもあったり、何らかの形で発散したかったり。
ハイラス「NOVA殿が、花粉症ガールの物語を通じて、過去の未完成創作に何らかの決着をつけたいという考えは理解した。及ばぬながら、この次元ドルイドも協力しよう。それで、今回の呪文の中で、翔花殿に使えそうな技は見つかったのかな?」
そこだな。
まず、探知系の呪文は、翔花よりも俺のブルーアイズで代用することになりそうだ。翔花本人の感知能力は決して高くなさそうだから、その辺は俺かケイPがサポートする形がいいだろう。
ヒート系や火炎系の能力は、九州のヒノキちゃんの得意技として設定したけど、翔花本人も九州修業で初歩の技なら使えることにした。植物の精霊が炎を使うというのはどうかとも思ったが、五行の法則に従うなら、木行の弱点は金行であって、逆に木行から火行が生まれるという考えになる。つまり「花粉症ガールは火に弱い」という設定は、ヒノキちゃんによって覆される予定(笑)。
もちろん、火を生み出せるだけであって、火をまともに浴びると燃えることには変わりないだろうけど。ヒノキちゃんに比べると、耐火適正は高くない、と。
霧を発生させたり、木を歪めたりは今のところなし。
ハイラス「つまり、今回の範囲では使えそうな技はなかった、ということだな」
まあ、そういうこともあるわな。
あくまでメインはドルイドのイメージを固めることであって、翔花の技についてはおまけみたいな物、あるいは一石二鳥的に考えていたわけで。それにドルイド呪文に頼らなくても、勝手にアストロモンスとかでパワーアップしちゃう娘だからな。アストロモンスも裏設定では火を吐けるらしいし、これから翔花が火を使うことがあれば、「九州修行の結果」「アストロモンスの加護」「太陽の子だから」という理由がいろいろ使えそうなわけで。
もちろん、アルティメット翔花の能力は特例だけど。さすがにあのパイロキネシスが常時使えるとなれば、俺が困る。いつ、火災に巻き込まれるか分からなくて、心配で夜もおちおち眠れん。
ハイラス「だから、ショートスリーパーなのでござるな」
心配しなくても、寝るときには寝てる。
だけど、土曜の朝とニチアサは絶対早起きだ。
(完)