ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「サラモニスの秘密」攻略感想(その8)

ユニコーン・ミッションの前に

 

リモートNOVA『シャザールへの護衛旅からサラモニスに帰って来たディートン。翌日、農場でラッタピラーを撃退して、もう一仕事、軽く済ませたわけだ』

 

真ディートン(土曜日)

 

技術点6+5=11

体力点12+1=13

運点6+2+1=9

 

名誉点10→14→17→18

 

所持金:5サラコイン、29金貨+9枚

 

技能:綴り呪文、幸運(振り直し・残り1回、運だめし自動成功・残り3回)

 

所持品:短剣、替えの服、『逆風平原の伝説』の書、街の地図、小アクセサリー、冒険者ギルドの認可状、リーブラの聖印、食料2食、メデューサ

 

ロガーンのお告げ:黒ユニコーンを探せ、角は取るな。シュリーカーの血は呪いを破る助けとなる。どくろの印には気をつけろ。

 

ダイアンナ「1名誉点と9金貨を稼いで、運点を+1したんだね」

 

NOVA『そして、残すところはミッション6と7の2つの攻略必須仕事。自分は先にミッション7のユニコーンに挑んだ。4ミッション果たす前に、できるだけたくさんお金を稼ぎたいなら、先にミッション6を果たす方がいいんだけど、ジン枢機卿は技術点10の強敵なので、簡単に片付けられるユニコーンの方を先にしたんだ』

 

アスト「ユニコーンって弱いのか?」

 

NOVA『弱くはないぞ。技術点11、体力点12でラスボスの次に強い能力なんだが、実はユニコーンと戦って倒してしまうと、攻略失敗するんだ。このユニコーン・ミッションを攻略成功させるための選択肢は、見つけ出すのが結構大変なんだが、一度、正解が分かってしまえば、特に〈綴り呪文〉を習得している場合は、何のリスクもなく、ダイスを振ることもなく、あっさりと達成できる。正解パラグラフが分かっているなら、ミッション4の叫ぶ空と、ミッション7のユニコーンだけはリスク0になる』

 

ダイアンナ「だったら、その正解を示してもらおうか」

 

ラズニック師匠の助けは不必要

 

NOVA『このユニコーン・ミッションでは、ラズニック先生の協力を仰ぐことができるんだが……これが本作最大級の罠なんだな。ラズニックの助けを借りずに、一人で任務に挑み、しかもユニコーンを殺さずに捕獲することが攻略において絶対不可欠である。ラズニックの手を借りた時点で、攻略失敗なんだ』

 

アスト「普通、協力してくれるNPCがいるなら、助けてもらいたいと思うのが人情ってもんだよな」

 

NOVA『ギルド長も、ユニコーンのいる〈ヨーレの森〉は魔法の力が満ちて危険でもある。そんなところに、まさか独りで行くほど愚かじゃないよな? 誰か魔法が使える助っ人に心当たりはないか?」と確認してくる。何だかラズニックを連れて行け、と勧められるわけで、独りで行くのは無謀らしい。でも、その無謀を選ばないと本作をクリアできないので、意志を強く持ってギルド長のアドバイスを拒否する必要がある』

 

ダイアンナ「先達の助言を拒んで、我が道を貫くというのは相応の覚悟がいると思うけど、それをしないとサラモニスを救う英雄にはなれないってことかい」

 

NOVA『ただ与えられた仕事だけをこなす新米冒険者に終わるか、それとも試行錯誤の末に最善手を見出して己が道を切り開く英雄になるかの境目がここにある……といったジャクソンの思想かな。とにかく、本ミッションは一人で取り組むのが正解。ただし、ラズニック師匠に手を借りる物語もストーリー体験としては面白くて捨て難いと思うので、後で紹介はしておこうと思う』

 

アスト「一応、両方はチェックしたということだな」

 

NOVA『先にラズニックの助けを借りてみて、それでは上手くいかないことを確認してから、他の選択肢をあれこれ吟味して、最善手を何とか見つけた経緯がある。正解が分かれば簡単なんだが、そこに至る前にジャクソンの意地悪さを感じたよ。これを一発で正解を当てられるプレイヤーは稀少じゃないかな。まあ、ラズニックに支払うお金が足りなくて、やむを得ず一人で行かざるを得ないというケースなら、いきなり正解に到達できる可能性もあるわけだが』

 

ダイアンナ「ああ、ラズニックおじさんは金をとるのか。だったら、ケチ臭い冒険者の方が正解を引き当てる可能性もあるんだね」

 

NOVA『とにかく、一人で突き進む方がイベントも少なく、ストレートに物語は進む。まずはギルド長から、「一人で行くというのか。ならば、せめて市場で準備ぐらいしておけよ」とアドバイスされて、ようやく買い物ができる。このアドバイスには喜んで従って、以下の品物を購入したわけだ』

 

・蜜蝋:金貨1枚。終盤でシュリーカーと戦う際に、超音波攻撃を防ぐのに必要。

・空の瓶:5サラコイン。ジン枢機卿からアイテム回収する際に必要。

・ロープひと巻き:金貨2枚。〈綴り呪文〉を習得していない場合は、ユニコーン狩りに必須。また、終盤でラスボスの特殊攻撃を封じるためにも必要。

・食料4食:1食が5サラコインで、合わせて金貨2枚。ミッション中に体力点が減った場合に、あると安心。

 

NOVA『こうして金貨5枚と、5サラコインを支払って、準備も万端に〈ヨーレの森〉へ向かう真ディートンだった』

 

英雄への道

 

NOVA『ミッション内容は、〈ヨーレの森〉の〈銀の池〉に姿を見せるという稀少な黒ユニコーンを見つけて、その角を入手する。それから依頼主のゼニブ・アティトに引き渡す。アティトはサラモニスの秘儀(ミスティクス)地区の〈ワイヴァーンの館〉に住んでいるらしい』

 

ダイアンナ「だけど、黒ユニコーンの角を取ってはいけないって、ロガーン神からのお告げがあったんだろう?」

 

NOVA『そうだな。実のところ、このミッションをきちんと達成すると、ゲームブックの攻略自体が失敗するというのも巧妙な罠なんだ。俗世のお仕事よりも、より重要な大義のために行動しなければいけないのが英雄ってことで』

 

アスト「ただの冒険者と英雄の境界線がその辺にあるわけか」

 

NOVA『ただの仕事以上の高潔さ、自分の利益を切り捨てても守らないといけない節度みたいなものを求められる。とにかく、一人旅だと余計なイベントが発生することなく、あっさり〈銀の池〉に行き着ける。そこに出現した黒ユニコーンをどうやって傷つけずに捕獲するかがポイントで、間違った選択肢は「弓矢を撃つ(持っていれば)」と「剣を抜いて斬りかかる」だな。バトルになってしまうと、勝てば角を入手することができて、報酬の金貨25枚と名誉点+2は得られるが、攻略は失敗だ』

 

ダイアンナ「ゲームブックの攻略を成功させるために、ミッションは成功してはいけないというジレンマなんだね」

 

NOVA『ミッションの意識的な失敗が、ゲームブック攻略の成功の元という巧妙さが、いかにもジャクソンって感じだな。そして正解ルートは強敵ユニコーンと戦わなくていいので、楽と言えば楽。〈綴り呪文〉で平和(130)と入力するだけで、ユニコーンの戦意を喪失させて無力化できる』

 

アスト「〈綴り呪文〉を習得していなかったら、どうするんだよ?」

 

NOVA『その場合は、こっそり近づいて〈カリスマ〉パワーを発動させるか、運だめしを成功させると、ある程度の距離まで接近できる。その後、ロープを持っていれば技術点判定に成功することで捕縛して無力化できる。さもなくばバトルに突入して攻略失敗だ』

 

ダイアンナ「〈綴り呪文〉なら、言葉パズルを解くだけでリスクなしで目的達成できる。他の方法では、ダイスの判定成功とロープの購入が必要、と」

 

NOVA『上手くユニコーンを無力化させると、パラグラフ157番だ。6人のハーフエルフ、〈ヨーレの民〉と呼ばれる森の守護者が出現して、声をかけてくる』

 

 

ハーフエルフのリーダー『冒険者よ。わたしたちはおまえが森を抜けるのを追ってきた。おまえが勇気と知性と大いに潜在力を秘めた人物であることははっきりしている。おまえが黒ユニコーンに何を求めているのかはわからないが、頼む、その動物を行かせてやってはくれまいか』

 

 

NOVA『ちなみに彼の頼みを「だが断る」と言ってしまうと、6本の矢が飛んできて、即死バッドエンドだ。ここまで来ると、ユニコーンを解放せざるを得ない。まあ、このミッションの最大の目的は〈ヨーレの民〉の知遇を得て、この先の攻略に必要なアイテムを入手することだからな。そうなることがロガーン神の導きどおりと言えなくもない』

 

アスト「どんなアイテムをくれるんだ?」

 

NOVA『〈ヨーレの民〉の友情と信頼の象徴となる【黄金の樫の葉】と、ユニコーンの角を煎じてできた薬剤の【アリコーン】だ。一方で、彼らはディートンの可能性を見込んで、ある提案を申し出てくる』

 

ダイアンナ「どんな提案だい?」

 

NOVA『森に住む大魔術師ヴァーミスラックス・ムーンチェイサーが弟子を所望しているという。その要請に応じて、ハーフエルフのリーダー(アーラン・ソーネルと名乗る)に従って行くなら、やがてバルサス・ダイアを倒すための冒険を託されることになる運命だ』

ダイアンナ「つまり、ここでディートンの冒険は『バルサスの要塞』につづくんだね」

 

NOVA『その可能性もあるってことだな。何なら、本作をクリアしてから、改めてバルサスに挑戦するという選択肢もあるが、当ブログではすでに攻略済みだからな。同じ作品の記事を繰り返すつもりもないし』

 

アスト「まあ、昔の物語を思い出すきっかけだったり、初見のプレイヤーが改めて旧作に興味を持って触れる糸口だったり、関連作の世界観をリンクさせて深めたりするセルフオマージュ的な創作手法だったり、いろいろだ」

 

NOVA『そして、ここに来て本作が「バルサスの要塞」のストレートな前日譚としても読み取れる形になったわけだ。それまでは、同じ背景世界の別冒険者の話として、旧作の英雄主人公とはリンクしないと思われていたのが、「実はサラモニスの主人公の成長した姿が、バルサスの主人公でした」という可能性を公式が提示した形になるわけで』

 

ダイアンナ「世界観やNPCがつながっているだけでも、ファンサービスとして面白いけど、プレイヤーが自分を投影する主人公がつながっているとなると、おおって感じ入る趣向だね」

 

NOVA『「アランシアの暗殺者」をクリアした後に、旧作「死の罠の地下迷宮」に話がつながって、おおって感じ入るのと同種の仕掛けだな。まあ、当ブログではFFの新作や未プレイ作は俺が解く。昔、解いた旧作はお前たちが新鮮な気分で解くって形で進めているが』

 

アスト「とにかく、旧作リンクを積極的に示すことで、作者は自分の作品の宣伝になるし、読者は知ってる作品の記憶が喚呼されて、物語世界により深くハマることにもなるだろうし、シリーズ物としてはバッチリの仕掛けだな」

 

NOVA『とりわけ、本作は40周年記念作だから、そういうメモリアル的な意味も込められているわけで。ただ、大魔術師の弟子になるのは、今は置いておいて、まだまだ冒険者としてするべき仕事がある、とディートンは〈ヨーレの民〉に謝意を示しながら、その場は辞去した』

 

 

アーラン『おまえの今の仕事が一段落したら、また戻って来るといい。大魔術師はいつでも歓迎してくれるだろう』

 

 

英雄ではない道

 

 

NOVA『〈ヨーレの民〉とのイベントは一人でないと発生しないので、次に高潔さを取りこぼした一介の冒険者らしいIFストーリーだ。冒険者としての常識に従って、仲間(師匠)の協力を仰ぐルートを見て行こう』

 

 

ラズニック『おお、若き友よ。前に会ってから、冒険者としてずいぶん出世したみたいだね。何か手伝えることでもあるかい? 秘儀地区の見学とか、私的な瞑想集会とか? ん、何だと? 〈ヨーレの森〉の黒ユニコーンだって? そいつは……ざっと金貨4枚ってところだな。それにわたしの娘の助けも必要だろう。そっちは追加で金貨3枚。合計で金貨7枚を払えるかな?』

 

 

アスト「師匠は金を取るのかよ?」

 

NOVA『まあ、英雄ではない俗人冒険者って、そういうものだろう? ユニコーンの角で金貨25枚ももらえるのなら、ラズニックおじさんと娘の協力を仰ぐのは必要経費って奴だ』

 

ダイアンナ「ユニコーンが少女に引き寄せられることは知っている。逆に言えば、本作の主人公は女性であることはあり得ないって話になるんだね」

 

NOVA『確かに、FFの主人公は無色透明の「きみ」であることが多く、たいていは女性主人公でも問題なくプレイできるんだけど、たまに男性限定の作品があるな。本作の主人公を女性にするなら、ドラクエ3の勇者みたいに「男装の女性」とか「男の娘」とか、話をアレンジする必要があるかもしれない』

 

アスト「ディートンが女性化したら、名前はどうアレンジするんだ?」

 

NOVA『その場合は、ハイエルフの娘っぽくディードにでもするかな。〈ヨーレの森〉以外の小森から出てきた田舎者エルフで、人間の少年みたいな姿に変装しているとか、それなりにアレンジできなくはないけど、今さら俺が女体化ディートンをプレイするのも何だかなあって気がするし』

 

ダイアンナ「ここまで少年主人公で続けたんだから、最後までこのまま進める方が、読者の皆さんも困惑しなくて済むだろう。急に主人公の性別が反転するのは、ギャグにしかならない。これから英雄に昇り詰めるはずの主人公が、TSギャグ堕ちするような展開は、作者のジャクソンさんにも失礼だ」

 

NOVA『うむ。サラモニスの萌えFFバージョンは、脳内妄想の枠内に留めておいて、本作で数少ない女性キャラ成分は、ラズニックおじさんの娘のデイナさんで補おう。おじさんの〈浪費家通り〉という裏通りの掘立て小屋に住む、18歳ぐらいの魅力的な少女だそうだ』

 

アスト「ディートンよりは年上っぽいな」

 

NOVA『ああ。ディートンは14歳の家出少年ってイメージで考えていたから、デイナ姉さんって感じになるな。デイナの普段の仕事は、手製の木版印刷機で父親の売り物である街の地図と、地名一覧の追加表を作る作業だ。うん、サラモニスの街の地図が公式にあれば欲しいと思うな』

 

アスト「シティアドベンチャーでは、街の地図が必須だもんな」

 

NOVA『もちろん、他のサプリメントを参考に、アレンジしたり自作するのもいいが、公式マップがあれば、資料として欲しくなるのがTRPGファンの人情ってものだ』

 

NOVA『あと、ラズニックおじさんも【沼ヘビの皮】を買いとってくれる(今、気づいた)が、基本的にはケチなので金貨1枚しか払ってくれない。まあ、ここで売るくらいなら、ハマカイのノレスさんに売る方がいいだろうな』

 

ダイアンナ「ラズニックおじさんと娘のデイナさんを連れて出発かい?」

 

NOVA『いや、その前に「ロープと鼻栓が必要だろうな」とかアドバイスをくれて、市場での買い物ができるんだけど、ロープはともかく、鼻栓なんて使わないのに、どうして本作ではみんな鼻栓をプッシュするんだろうな? どうせなら、耳栓の方がよほど必要だろうに』

 

アスト「FFゲームブックでは、臭い描写が濃厚なので、世界観的に鼻栓が大人気なんだろう」

 

NOVA『ジャクソンのD&Dでのお気に入り呪文が、もしかするとスティンキング・クラウド(悪臭煙幕)なのかもしれないけど、年季の入ったFFファンは市場で売っていれば、とりあえず鼻栓を買うのが一つの流儀というものかもしれん。タイタン世界の冒険者セットの中にも、鼻栓は必須装備として入っているのかもしれない』

 

ダイアンナ「で、〈ヨーレの森〉に3人で入る、と」

 

NOVA『3人の場合だけ、特別なイベントがある。ラズニックおじさんは森の中で、珍しい植物をいろいろ見つけて大興奮だ。「ここで採取して、サラモニスに帰れば高値で売れる!」と大喜びなんだけど、彼の言葉にしたがって植物採集すると、密かに監視しているハーフエルフの視線にさらされて、神経をすり減らし、技術点が1点失われてしまうキャラクターシートに採集した植物を書き留めても、売れないし使う機会もないので、ここは興奮しているラズニックおじさんを止めるのが正解だ』

 

アスト「師匠が足を引っ張る形だな」

 

NOVA『まあ、気持ちはよく分かる。レアアイテムがいっぱい採取できる森だったら、通常のRPGだといろいろ集めたくなるもんな。結果が分かってるから、採取しない選択を是とするけど、初見はアイテムがいっぱい入手できるなら、とりあえずキャラクターシートに書き留めたくなる。すぐに罠だと分かって、その場で断念するか、あえて技術点を減らしたまま先に進むかはプレイヤー次第だろうけど』

 

ダイアンナ「ラズニックおじさんには、レアな薬草を集めたがる癖があることは分かった」

 

NOVA『それには、薬草に対する鑑識眼が必要なんだよな。高潔とは言い難いが、それなりに親切な善人で、冒険者としての見識はそれなりにある俗世風の才人だとは思う。もっとも、〈ヨーレの民〉のお眼鏡には叶わないようで、彼らは監視しているだけで姿を現そうとはしない』

 

ダイアンナ「ラズニックおじさんを連れて来るとダメなのは、そういうところなんだね」

 

NOVA『で、ユニコーン狩りに至るんだが、デイナさんを連れていると、ユニコーンはたちまち彼女に魅了される。その隙を突いて、ユニコーンの角を切り取るか、それとも逃がしてやるかの選択肢が出る』

 

アスト「逃がしてやる方がいいのか?」

 

NOVA『ラズニックは反対するが、逃がしてやると名誉点+3、運点+2の報酬は得られる。だけど、それを見ても〈ヨーレの民〉が出て来ないので、攻略そのものは失敗する。一方で、ユニコーンの角を切りとると、その場でユニコーンは死んでしまい、デイナは泣きじゃくってしまう。名誉点+2、運点−3、金貨25枚の報酬にはなるが、攻略は失敗だ』

 

ダイアンナ「結局、この仕事で、攻略成功フラグを立てても、名誉点は獲得できないんだね」

 

NOVA『そうなるな。得るものはただ、〈ヨーレの民〉からの信用だけなんだが、後々でそれが一番大事だったことが分かるわけだ』

 

真ディートン(風曜日)

 

技術点6+5=11

体力点12+1=13

運点6+3=9

 

名誉点10→14→17→18

 

所持金:金貨33枚

 

技能:綴り呪文、幸運(振り直し・残り1回、運だめし自動成功・残り3回)

 

所持品:短剣、替えの服、『逆風平原の伝説』の書、街の地図、小アクセサリー、冒険者ギルドの認可状、リーブラの聖印、食料6食メデューサ草、蜜蝋、空の瓶、ロープ、黄金の樫の葉、アリコーン

 

ロガーンのお告げ:黒ユニコーンを探せ、角は取るな。シュリーカーの血は呪いを破る助けとなる。どくろの印には気をつけろ。

 

火吹山の夢

 

NOVA『さて、4つめ(叫ぶ空と鉱山は1ミッション扱い)のミッションを果たして、金貨1枚の安宿に泊まると、〈風曜日〉イベントが発生する。パラグラフ465番で、山頂が赤く染まった山の麓に立っていて、暗い洞窟の入り口が開いているんだ。洞窟に入らないという選択肢もあるんだが、どこかで見た小男レプラコーンが「ロガーン様がきみを助けるために用意したのに」的な思わせぶりなことを言って、夢から覚める。ここは素直に洞窟に入って、懐かしの(人によっては未来に入るかもしれない)火吹山の序盤の探検を楽しむといい』

アスト「夢の中で火吹山をプレイできるのか」

NOVA『原作再現度の高いコピーダンジョンだな。なお、夢の中で死んでも、ダンジョン突入時の能力で無事に生還できる。火吹山の序盤は敵も強くはないし、運だめしに失敗しても被害は少ないので、死ぬことはまずないと思われるが、世の中には技術点7の敵を相手に、技術点9で死にかける事故だって発生し得るからなあ』

 

アスト「まあ、お前は技術点7の放射能犬に噛み殺された経験持ちだからな(笑)」

 

NOVA『イヤなことを思い出させるな。とにかく、火吹山序盤は決して難しくない楽勝ダンジョンなんだが、サラモニスの主人公は体力点が少なくて、打たれ弱いわけで、油断すると途中脱落の危険はある。それでもボーナス金貨を稼ぐために、頑張ろうって言っておく。一応、その原作再現度を確認するために、箇条書きでイベントを述べておこう』

 

・パラグラフ100:入り口から東西に道が分かれ、東の扉は体当たりを繰り返しても開かない(体力点マイナス1の無限ループ。156→343→16→57→156→……)。パラグラフ57は技術点まで1点失うので、無駄なことをせずに西へ向かうべし。

・パラグラフ71:寝ているオークの前を通り過ぎるために運だめし。失敗すると、技6、体5のオークとバトル。

・パラグラフ301:オークの番兵が眠っている部屋。運だめし成功で、部屋の中の箱を入手(中身は金貨1枚と、ネズミ。運点+2)。失敗すると、技6、体4のオークとバトル。

・パラグラフ208:西の壁に扉。中の部屋の箱に、技5、体2のヘビ。鍵(99)を入手。火吹山では必須アイテムだけど、本作では目覚めると消失。

・パラグラフ363:酔っ払いオーク2体(技5)の部屋。ファリゴ・ディ・マジオの箱には、《竜炎》の呪文……のつもりが、「呪いを破る方法」に変わる。必要アイテムがユニコーンの角の粉末、メデューサ草、呪いを発した者の息吹き」と分かる。

・パラグラフ42:三叉路。西は257。東は113。西が金貨大量のチャンス。

・パラグラフ257:オークの族長(技7、体6)と召使い(技5、体3)。倒すと鍵つき宝箱とダーツの罠(1Dダメージ)。開けると金貨25枚と、不可視のポーション、手袋。金貨以外は消失。

・パラグラフ113:分かれ道。北は285。東は78。

・パラグラフ78:オーク5体の食堂。全滅させた報酬は、「眠れぬ者への眠りの贈り手」と書かれた箱に入った銀の弓矢。でも、アイテムは消える……。

・パラグラフ285:興奮した老人。なだめると、火吹山攻略のための情報をくれる。本作の範囲では役に立たない内容。

・パラグラフ314:武器庫。盾をゲットできるが、アイテムは消えるので、役に立たない。

・パラグラフ300:拷問部屋。ゴブリン2体を倒してもいいし、倒さなくてもいい。

・パラグラフ303:落とし格子。本作の夢のゴール。

 

NOVA『そんなわけで、夢の火吹山では、金貨26枚と、「呪いを破る方法」の情報が手に入る。夢から覚めた後で、たっぷりの金貨を持って、〈大市場〉(バザール)へ向かうのがお勧めだが、そこでの買い物と、最後のミッションについては次回で語ることにしよう』

(当記事 完)