ウルトロピカルな⭐️GT(ゲーム&トレジャー)島宇宙

南の島と上空の宇宙宮殿を舞台にTRPGや特撮ヒーローなどのおしゃべりブログ。今はFFゲームブックの攻略や懐古および新作情報や私的研鑽メイン。思い出したようにD&Dに触れたりも。

「アランシアの暗殺者」攻略記(3)

昨日は海の日だった

 

NOVA『さて、連休が終わって、ゲームブック攻略もスローペースになると思うが、考えてみれば昨日は海の日だったんだな』

 

アスト「考えなくても海の日だろう」

 

NOVA『そりゃそうだが、ゲームブックに夢中でうっかり失念していた。祝日というのは分かっていたが、何の日かまではな。分かっていれば、ちょうど島から船に乗って、海賊に襲われたり、クラーケンに襲われたり、サメに襲われたりする物語に接していたんだから、ネタにしていたろうに』

 

ダイアンナ「今からでも遅くない。これから海賊に襲われたり、クラーケンに襲われたり、サメに襲われたりするんだろう?」

 

NOVA『ああ、時期を逃した気はするが、時間を巻き戻して、プレイをやり直そう。幸い、最初からやり直さなくても、攻略データは記事に残してある。攻略記(1)をクリアしたところから、IFルートを解き直しだ。場合によると、こちらが正史になるかもしれないが』

★リーサン・パンザ

技術点11、体力点17/18、運点10/11

 

所持品:保存食8食、運ポーション、サソリマークの首飾り(2)、暗殺者のナイフ、ルビー、ロープ、「44」の鍵、金貨12枚、銀貨1枚、ダイヤモンド2粒、赤インクのガラス瓶、ウジ虫の練り薬、守護者の盾

アスト「暗殺者2号のオレアンダー・レッドフライを倒したところからだな」

 

NOVA『パラグラフ61番からだ。続いて、島でもう一晩過ごす選択をとり、クロウ船長との最後の晩餐をとる。翌朝、レッドフライの弓矢とアストラル・ソードを検分している間に、船長が吸血つるに襲われてしまうんだな』

 

ダイアンナ「時間を巻き戻しても、船長の死は確定事項なんだね」

 

NOVA『ああ。自分の運命はやり直せても、NPCの確定された死までは取り戻せないんだ。たまに、NPCの生死も取り返せるゲームもあるが、クロウ船長の場合はそこまで物語に深く絡む人物ではなかったようだ。できることはしたが、船長の死に再び哀悼の意を捧げ、ブルームーン号を譲り受ける。さらば蛇島よ』

 

海賊イベントふたたび、そしてブラックサンド

 

NOVA『それで、パラグラフ71番から海賊イベントなんだが、ここで死んだふり作戦は選ばず、身を隠す作戦を選ぶんだな。アイテムを奪われないために投降するのは避けて、上手く隠れ通すことを願う。運だめしを要求されるので、6を出して成功した。残り運点は9だ。そして、隙を見て、海賊船に曳航されているブルームーン号のロープを断ち切れば(88)、晴れて脱出成功だ。クラーケンに襲われている海賊船を後に、ブラックサンドへ向かうルートをとる(310)』

 

アスト「懐かしのブラックサンドだな」

 

NOVA『あまり喜んで来たい場所ではないけどね。冒険の舞台としては、刺激的で面白いと言ったところか。ところで、このブラックサンドに来るのは、パラグラフ310とパラグラフ393の二つあるんだが、どちらもその後の選択肢は同じなので分岐にはならない』

 

ダイアンナ「393は何が違うんだい?」

 

NOVA『一度、投降した後でクラーケン襲撃のドサクサ紛れに脱出した場合だな。【蛇牙の耳飾り】をくれた海賊の捕虜が同行しているので、港近くで海に蹴落として解放してやるイベント付きだ。その後の選択肢は、船を買ってくれる相手を探すか(48)、お馴染みの酒場〈ブラック・ロブスター〉亭に入るか(334)だが、船はまた使いそうな気がするので、酒場に入ることにする。まあ、48を選んでも、ムダに盗賊に襲撃されるだけだからな』

 

アスト「盗賊都市だもんな」

 

NOVA『アズール卿に指名手配されている以上、ここでは長居できまい。せいぜい、情報を集めて、できれば襲って来る暗殺者の何人かを仕留めてから、さっさとずらかるつもりだ』

 

ダイアンナ「しかし、酒場でも指名手配されているのは変わりないだろう?」

 

NOVA『そうだな。酒場娘にうっかり話しかけると、悲鳴を上げられて騒ぎになるので、ここは店主のグリムに話しかけるのがいい。友好の証に安物ナイフと口止め料の金貨5枚を差し出すと、騒ぎにならないよう、こっそり逃がしてくれた。金が払えない(払わない)なら、騒ぎになって、運だめしを要求される。失敗しても、体力2点を失うだけだが。金貨5枚か、運点1点(+体力2点)のどちらを大事にするかって選択だな』

 

ダイアンナ「結局、酒場では情報は手に入らないんだね」

 

NOVA『やはり、ブラックサンドから出て行く方がいいかと思い、船に戻ると、そこに物乞いがいて、「出航を手伝うから金をくれ」とせびられる。スルーすると、奇襲攻撃を受けて、技術点1点と体力点4点を失ってしまうので、金を渡そうとする方がいい。どちらにしても、物乞いは奇襲して体力2点のダメージを与えて来るが、その正体は刺客5号のラズロ・マリックだった(技術点8、体力点5)』

 

★サソリ会第5、改め第3の刺客「ラズロ・マリック」

 片腕の物乞いに偽装して、ブラックサンドの波止場でリーサンを奇襲してきた手練れの剣士。片腕に見せかけてはいるが、本当は両腕を備えていて、リーサンに一撃浴びせることに成功する。剣に毒が塗られていなかったことは幸い。

 余談だが、ゲームブックのFF世界では、技術点8で手練れの剣士と言えるんだな、と改めて実感。主人公の技術点(7〜12)は、この世界の標準だと優秀な戦士と見なされるのだろう。もっともプレイヤー感覚だと、技術点7とか8だと外れなんだが。作品にもよるが、最低でも9、できれば10以上なければ、ヒーローとして生き残ることは厳しい世界である。

 まあ、サソリ会の刺客は技術点8が多いので、それが暗殺者の標準なんだろう。

 

NOVA『最初の奇襲以外は、ノーダメージでラズロは倒せた。暗殺者の証拠であるサソリマークの首飾りをゲットして、さらに金目のものを漁ろうとしたら、大勢のならず者に「指名手配の殺人犯だ。懸賞金1000枚を稼げるチャンスだぞ!」と囲まれそうになった。血に濡れた刃を示しながら、ギロリと鋭い目線で睨みつけてやると、連中が怯んだので、その隙に急いでブルームーン号を出航させる。船で追いかけて来る奴らはいたが、上手く引き離してブラックサンドを脱出することができた。ここから赤水川ルートに合流することになった次第』

 

アスト「結局、ブラックサンドでは暗殺者1人を倒しただけか」

 

NOVA『もう少し、いろいろなイベントがあると思ったんだがな。暗殺者を全滅させるには必要な寄り道とは言え、思ったより呆気なかった気分だ』

 

状況整理

 

NOVA『ここから先は、攻略記(2)の赤水川ルートと同様に進めることになる。埠頭の造船所で船を売り、その金でいろいろと買い物をしながら、ガランカ・ヴァッセルの情報を聞いて、第3改め第4の刺客グレッタ・モーグを倒し、続いて第5の刺客ガランカ・ヴァッセルを倒した後で、〈見者シッド〉から情報を聞いたところまでだな。もう一度、ダイスを振るところまでプレイし直そうかと思ったが、そういう手間は省略して、前回分のデータに今回のブラックサンド寄り道データを反映させることにした。すなわち、金貨5枚と体力点2点と運点1点を減らして、サソリマークの首飾りを1つ増やす形だ』

★リーサン・パンザ

技術点11、体力点14/18、運点8/11

 

武器と防具:悪魔の短剣(メイン武器)

      守護者の盾(技術点+1)

      アストラルソード(技術点+1)

      力の腕輪(技術点+3)

      チェーンメール(技術点+1)

      弓矢+矢6本

消耗品:保存食8食、運ポーション、ウジ虫の練り薬、回復の指輪(体力6点回復)

お金&宝石:金貨10枚、銀貨1枚、ルビー、ダイヤモンド2、オパール6

サソリマークの首飾り:5

その他所持品:ロープ、「44」の鍵、赤インクのガラス瓶、エルフのブーツ、万能袋、不可視の巻き物、魔法のフルート

 

NOVA『こういう時に、まめに攻略データを残しておくと便利だと思う。ブラックサンドのイベントがもっといっぱいあって、入手アイテムとかデータの変更が激しすぎるようなら、ずいぶんとプレイの状況が変わって来るだろうが、今回の寄り道程度なら、わざわざダイスを振ってのやり直しをするまでもないと判断した。時間の節約もしたいしな。それと、刺客リストに前回、書き損ねたこいつを付け加えておく』

 

★サソリ会第4、改め第5の刺客「ガランカ・ヴァッセル」

 表紙イラストの前面に堂々と載っている禿頭の巨漢戦士(原文では髪の毛があったらしいが、イラストでは禿に描かれたので、翻訳の際に禿頭に改められた、と安田社長がTwitterで語ってた。8月末追記:この件の該当人物はガランカではなく、パラグラフ23の雑貨屋ハロルドという情報を聞きました。そのシーンのハロルドのイラストは、作者のリビングストンに似せられていたのだけど、原文では「髪がふさふさ」だったのを、イラストに合わせて「毛の薄い男」に直したそうです。ガランカの話と勘違いしたのは、Twitterの短文だと情報が断片的なので、自分がたまたま目に付いた一部を読むだけで誤解した形です。件のTwitter発言を他所さまのブログでチェックできたことに感謝しつつ)。

 他の暗殺者の多くが技術点8なのに対し、こいつは技術点10という強さを誇る。データ的には、本作2番めの強さである。1番は技術点12の強敵を今、流し読みで発見してしまったので、現状のリーサンで勝てるのか? とドキドキしてる。原技術点とか攻撃力を増やせるアイテムやイベントが欲しいなあ。

 ともあれ、ヴァッセルは前半のボスに相当するキャラだと思うが、こいつの品格のなさは笑える。もっと、クロコダインみたいな格好良い武人のおっさんキャラだと表紙絵から想像していたら、ただ腕っぷしが強いだけの荒くれ蛮族だった。一般の人から、「こいつがいると部屋が臭くなるので殺してくれて感謝する」とか言われてしまうキャラ。ホブゴブリンとかバグベアとかトロールとかと大して変わりない扱いをされていて、こいつの着ていたチェインメールとか着たくないよ、と思わせるインパクト大なデカ物。キャラ立ちは十分です。

 

東への道

 

NOVA『さて、時間を多少巻き戻して、ブラックサンドで暗殺者の1人を倒してから、セーブしていたパラグラフ282番からの再開だ。北か東かという選択肢だが、ここは東で暗殺者を退治してから、北へ向かうのが正解と見た。急いでアズール卿を追いかけると、暗殺者を取り逃がす恐れがあると思う』

 

アスト「だったら東か」

 

NOVA『東の157へ行くと、なぜか道端に木製のテーブルと、その上にリンゴが置かれていて、「リンゴ無料。ご自由にどうぞ」と貼り紙に書かれていた』

 

アスト「あからさまに怪しいじゃないか」

 

NOVA『サソリ会の罠かな、と疑ってもみたが、これが罠だとすると、あまりにも杜撰すぎる。連中はプロの殺し屋だし、ここまで素人っぽい罠の仕掛け方はしないだろう。それに俺は腹ペコ・リーサン。道にリンゴが落ちていれば、思わず食べたくなるのが彼らしいロールプレイってものだと考えて、一口かじることにした』

 

ダイアンナ「まあ、それで失敗したら、「今のは未来予知」とかチートなことを言って、なかったことにするんだろうさ」

 

NOVA『それが時空魔術師の特権ってものだからな。しかし幸い、リンゴは美味しくて、体力2点が回復した。どこの誰かは分からないが、親切な施しに感謝して、先へ進むことにした』

 

アスト「これで次のパラグラフで、お腹を壊したりしたら笑えるな」

 

NOVA『まさか、そんなことは、とドキドキしながら、さらに東の358へ進むと、木造の小屋があって「毒リンゴにご用心! 治療薬あります」との貼り紙があった(苦笑)。こっちが罠かな、と思いながら小屋に入ると、中には太った男が揺り椅子に腰かけて眠っていた。そばには「治療薬」と書かれた緑色の瓶が。この状況で果たしてどうする?』

 

アスト「男を起こして、治療薬の毒見をさせて、問題ないようなら自分も飲む」

 

NOVA『男が毒の効かない体質だったり、あらかじめ解毒薬を飲んでいたりしたら意味がないんだが、とりあえず男を起こして、反応を見るか。そう思って、男を起こすと、男は慌てて「泥棒ですか!? お助けを! うちはただの貧乏なリンゴ農家で、リンゴ以外は何もありません」とか言ってる。こんな無害そうな男が暗殺者だったら、非常に優秀すぎるだろうと思いながら詳しい話を聞くと、「毒リンゴと称して、治療薬を売りつけるアコギな商売を考えてみたが、どうも良心がとがめます」とのこと。それでも金貨1枚でリンゴ果汁入り治療薬を買ってください、と勧めて来るので、美味しいリンゴに免じて金貨1枚を払ってやった。すると、感謝して幸運のお守りをくれて、運点が2点回復したんだ。これで体力17、運10に回復して、非常にラッキーなイベントにハッピー気分になった次第』

 

アスト「なるほど。アーロックではあり得ない類の良イベントだな」

 

NOVA『アーロックのことは言うな。リビングストン大先生のイベントは、時に厳しくもあるが、素朴な優しさに満ちていることもある。そう、皆が皆、悪意に満ちているわけでもないし、悪党もいれば、小市民的な優しさが身に染みることもある。ほのぼの気分で、先に進むぞ』

 

ダイアンナ「そろそろストーンブリッジが見えて来るかな」

 

NOVA『いや、パラグラフ277番は、北からの支流が赤水川に流れ込む地点だ。ストーンブリッジまでは、まだまだずっと遠い。ケンカしている2人の釣り人がいて、金貨1枚で魚をくれて体力2点が回復するイベントだが、今回は体力が1点しか減っていないので損だと思って、スルーすることにした。そこから支流沿いに北に進路を変えて、47へ進むことになった。ストーンブリッジは、今作では寄りそうにないな』

 

北への道

 

NOVA『東の道は思ったよりも平和で、暗殺者の気配がなさそうなので、47でセーブした後、北ルートも確かめてみることにした。パラグラフ133番へ向かうと、【エルフのブーツ】を金貨10枚で売って欲しい、というノームがいたので、どうしようか迷いながらも売らないことにした。後でブーツが必要なときに、売ってしまうと後悔するからな』

 

アスト「金貨10枚が足りなくて後悔したりは?」

 

NOVA『金貨10枚ぐらい、適当に稼げると思うんだが、エルフのブーツはレアアイテムだ。売るのがもったいない』

 

アスト「お前は金よりもアイテムに執着するコレクター気質だからな」

 

NOVA『次に、地面に木箱が落ちていた。「カアドの〈時計通り〉、〈時計塔〉のバルサザール・ウィトルの所持品。開封厳禁」と蓋のラベルに書かれてある。中身は罠と時計と、幸運もしくは不運の指輪(運だめしの結果次第)と未来予知してから、蓋を開けずにバルサザール氏のところに箱を持って行ってやることにした。箱の中身よりも、そちらの方が得そうだと判断してな』

 

アスト「セコい攻略をしているなあ」

 

NOVA『時間のロスを減らすクレバーな攻略と言って欲しいものだ。で、次のイベントはパラグラフ121番から69番へ進むと、30体ばかりのオークの集団と出くわす。見つかるとヤバい(バッドエンドの危険あり)ので、偵察兵の1体が近くに来たところを奇襲攻撃で一撃死させてから、敵集団の追跡を逃れるために走り出す。ここで履いててよかった、【エルフのブーツ】と喜びを噛みしめる。ここでは、エルフのブーツ、万能袋、不可視の巻き物のどれかがあれば、バッドエンドを免れるようだ』

 

ダイアンナ「危険な遭遇だったんだね」

 

NOVA『オークとの遭遇を最初から避けるという選択肢もあるんだけどな。だけど、それだと次のイベントを見逃してしまう』

 

ダイアンナ「次のイベントって?」

 

NOVA『第6の刺客との遭遇だ』

 

忍者と魔女

 

NOVA『オーク集団の追跡から逃げているパラグラフ241番。そこで、銀髪の女が、巨木の幹に切り出された隠し扉に入るよう、手招きしてくれる。誘われるように巨木の中に入ると、地下通路に続いていて、いかにも秘密基地って雰囲気だ。女は千里眼の術で、リーサンがピンチになっているのを見て、助けが必要だと考えたらしい。ここは地下の魔力を利用できる個人的な研究施設とのこと。魔女に案内されるままに書庫に行くと、物陰から不意に忍者が襲いかかって来た』

 

アスト「アイエエ!? ニンジャ、ナンデェ!?」

 

NOVA『アランシアには忍者がいる。そんなのは「死の罠の地下迷宮」以来の常識だ。そもそも、ハカサンだって、公式にニンジャ・トラッカーじゃないか』

 

アスト「それはそうだが、サソリ会にも忍者がいたんだな」

 

NOVA『ああ。忍者の奇襲攻撃は、こちらの技術点が7以下だと成功するんだが、8以上だとあっさり回避される。この忍者の能力は、技術点7、体力点6のザコで、一撃は受けたものの、あっさり撃退してやった(残り体力12点)』

 

ダイアンナ「あれ? さっき体力は回復していなかったか?」

 

NOVA『それは東でリンゴを食べたリーサンだ。北に向かったリーサンはヴァッセルと戦った後、体力を回復していない。ともあれ、忍者が倒されるのを見ると、魔女は慌てて逃げて行った。とりあえず、忍者の素性を確かめると、やはりあった。サソリマークの首飾り。さらに忍者の衣装には、「山久利剛三(ヤマクリ・ゴーゾー)」という刺繍が施されていた』

 

★サソリ会第6の刺客「山久利剛三」

 謎の魔女の手引きで、奇襲攻撃を仕掛けて来た忍者。忍びにしては、あまり大した力量を備えておらず、ハカサンがいかに優秀な忍びだったかと偲ばせる。

 衣服に自分の名前を刺繍しているというお茶目な面があり、忍びなれども忍ばない、という下忍扱い。手裏剣も投げて来ないし。

 

NOVA『忍者は背負い袋に、骨のサイコロ2個と、握り飯を入れていて、握り飯を食べると、体力2点を回復できた。謎の銅の輪を頭にはめていたが、自分で警戒しながらハメてみても、何も異常は起こらない。どうしようか迷いながら、忍者の鉢金はおしゃれと思い、ハメておくことにした。これでリーサンも影の軍団の一員だと思いながら、正義の忍者として敵の刺客を返り討ちにする所存』

 

ダイアンナ「ダディー、嬉しそうだな」

 

NOVA『リビングストンさんも忍者好きだと知ると、日本人のゲームブックファンとして嬉しいだろう。で、このイベントではさらに面白いことがある。書庫の本を調べると、「妖術師の秘密」「魔法の弾丸の書」という書物のほかに、「時の終焉」というタイトルの本があって、中に【時間歪曲の指輪】が収められていた。1分ほど時間を巻き戻せるらしい。時空魔術師を称するプレイヤーとしては、キタコレと喝采したくなるほどだ』

 

アスト「いろいろ、ツボにハマるイベントだったわけだ」

 

NOVA『アイテムをゲットした際のワクワク感がたまらない♪  で、東の道のリンゴは捨て難いが、正解ルートは忍者と戦うこちらだと思うので、こちらの方を正史とする。次は305へ進む』

★リーサン・パンザ

技術点11、体力点14/18、運点8/11

 

武器と防具:悪魔の短剣(メイン武器)

      守護者の盾(技術点+1)

      アストラルソード(技術点+1)

      力の腕輪(技術点+3)

      チェーンメール(技術点+1)

      弓矢+矢6本

消耗品:保存食8食、運ポーション、ウジ虫の練り薬、回復の指輪(体力6点回復)

お金&宝石:金貨10枚、銀貨1枚、ルビー、ダイヤモンド2、オパール6

サソリマークの首飾り:6

その他所持品:ロープ、「44」の鍵、赤インクのガラス瓶、エルフのブーツ、万能袋、不可視の巻き物、魔法のフルート、バルサザールの箱、骨のサイコロ2個、忍者の銅の輪、時間歪曲の指輪

 

カアドまでの幕間

 

NOVA『さて、ここまではリアルタイムでプレイしながら攻略記事を書いてきた形だけど、そろそろ厳しくなって来たなあ』

 

アスト「どうしてだ?」

 

NOVA『連休だと、プレイしながらネットに張りついて記事書きも可能だが、平日で仕事が忙しくなると、ネットに張りつく時間が限られて来るし、仕事の合間の隙間時間にプレイする形だと、ネットでのリアルタイムとはいかんだろう。よって、従来どおり先にプレイして、後からノートに記録した内容を元に記事書きというスタイルになる』

 

アスト「すると、今回はノートに記録はしてないのか?」

 

NOVA『蛇島と、海賊イベントと、ブラックサンドと、ガランカ・ヴァッセルまでは、ノートに記録せずに、ネットの記事書きのみでプレイした。TRPGの妄想リプレイや、別ブログの「モンスターの逆襲」では、そういうスタイルで記事書きしているけど、FFゲームブックでは初めての試みだ。まあ、マッピングが必要なゲームは紙に地図書きした方が楽だし、ネットでの記事書きだけだと、地形とかストーリーの分岐ポイントが把握しづらいのも事実だ。

『「アランシアの暗殺者」も、ここまでは割とストーリー重視で、海賊イベントを除けば、分岐の少ない一本道ストーリーだったから問題なく進めることができたけど、ここからはマッピングとかパラグラフ番号の簡易フローチャートなんかをノートに記録しないと、攻略困難だと判断した』

 

ダイアンナ「リアルタイムのプレイであれこれ考えながら、攻略記事を書くのが限界ってことか?」

 

NOVA『連休とか、FFC3購入直後の勢いがあったから、脳の活性化で対応できていたんだろうさ。だけど、平日に仕事が入ると、脳だって疲れて処理能力が落ちるのは当然の理。すなわち、この辺りで省エネ攻略を考えたり、ペースダウンしないと継続困難ってことさ』

 

アスト「プレイスタイルの切り替わりか」

 

NOVA『とりあえず、ここまでのストーリーの大筋をノートで簡易チャートにまとめてみた』

 

●蛇島→海賊イベント→ブラックサンド

         ↓     ↓

         赤水川→ヴァッセル討伐

 

NOVA『ここまでは、ブラックサンドへの寄り道(結果的に必要な寄り道だったが)を除いて、割と1本道の展開だ。イベントのスルーとか、アイテムの取り損ねとかはあったとしても、何も考えずにプレイしたところで(死ななければ)、暗殺者の4人までは必ず出会って倒すことができる』

 

アスト「4人とは具体的に?」

 

NOVA『ナイフ使いのタラク・カザン、ダークエルフのオレアンダー・レッドフライ、《死の手》矢作りのグレッタ・モーグ、そして巨漢の禿頭戦士ガランカ・ヴァッセルまでは確実に遭遇して戦うことになる。しかし、赤水川に行く前にブラックサンドに寄らないとラズロ・マリックは取りこぼすし、ヴァッセル以降、北に向かってオーク集団と遭遇してから銀髪魔女の誘いに乗らないと、忍者の山久利剛三とも遭遇できない。これ以降も、ルート選択をミスれば、出会わない暗殺者がいて、最終的に攻略が詰んでしまう仕様だ』

 

ダイアンナ「暗殺者狩りのために、いろいろ探さないといけないんだね」

 

NOVA『これは本来、作者の意図どおりの遊び方じゃないんだろうけどな』

 

アスト「どういうことだ?」

 

NOVA『俺がたまたま本書のイラストをパラパラとめくってみたり、先にバッドエンドリストを作ってみたりした際、プレイを始める前に、終盤の展開を(好奇心から)覗き見たのが、ちょっとしたチート行為なんだな。その結果、最後に「サソリマークの首飾りを13個集めないとバッドエンドになる」という事実を知ってしまったわけで。真っ当にプレイしたら、その情報は1回め、もしくは以降のプレイでアズール卿に出会うところまで知り得ないわけだ。それが証拠に、本文の記述で「暗殺者はあと何人いるのだろう?」ってくり返し言及される』

 

アスト「ああ、キャラの知らないはずの情報を、プレイヤーのお前は先に覗き見してしまったわけか」

 

NOVA『これによって、本作のゲーム性が大きく変わって来るんだな。普通に考えるなら、1回め、そしてアズール卿に対面するまでのプレイは「いかに危険な暗殺者に遭遇せずに、アズール卿のところに行き着けるか」を目指すものだと思う。リスクを最低限に、ラスボスらしき卿のところに到達するのが目的だ。

『しかし、アズール卿と対面すると、「十分な数の暗殺者を倒していないから、ゲームオーバーな」と言い渡されることで、ゲームの目的が「暗殺者を避けることから、暗殺者を探すこと」に切り替わる。言わば、ネタバレなしで進めるなら、暗殺者とは遭遇するべきでないという発想だったのが、ある段階で逆転して、全ての暗殺者をいかに探し出し、倒していくか、という発想になるわけだ』

 

アスト「避けるべき相手が探し出すべき相手になるのか。見事な発想の転換だな」

 

NOVA『リビングストン大先生の目論見としては、プレイヤーが本作をくり返しプレイしている間に、「アズール卿クエスト(それを邪魔する暗殺者)」から「暗殺者クエスト(暗殺者は狩りの獲物)」というゲーム性の変化を味わって欲しかったんだろうな』

 

アスト「それをお前は台無しにしてしまったと?」

 

NOVA『いや、その大仕掛けに気づいた今、すごく感じ入って、リビングストン御大のアイデアに感服しているよ。もしも、ネタバレなしにプレイしていたら、自分がこういう気持ちになっていたろうと推測想像するぐらいの知恵と経験はある。だから、その感動を今、記事書きしているわけだ』

 

ダイアンナ「リビングストン先生の意図した行間を読み取れたんだね」

 

NOVA『そのつもりだよ。それと、リビングストン先生の作品では、アイテム集めが攻略目標になることが多い。「火吹山」では3つの鍵を集め、「運命の森」ではハンマーの頭と柄を探し、「盗賊都市」ではザンバー・ボーンの弱点となる3アイテムを探し、「火吹山ふたたび」では四大精霊を召喚する竜の牙を探し(他にもいっぱい集めないといけないが)、「危難の港」では珍しくアイテム集めよりもストーリー性が濃密に描かれる話だったけど、それでもフリントロック銃とか、毒剣とか、攻略必須アイテムはいろいろあった。ここで攻略済みの作品だと、以上の共通要素がある。

『そして本作で集めないといけないのは「13個のサソリマーク首飾り」なんだけど、その持ち主が全て主人公を殺そうと狙っていることと、終盤までそれを集めることがクリアに必須であることが明かされないのが、面白い趣向だと思う。プレイヤーによっては暗殺者を何人倒したかなんて気にせずに話を進めて、最後に初めて「数えないといけないのかよ!?」と驚くケースも考えられる』

 

アスト「で、攻略ブログとしては、どの暗殺者がどこにいるかの情報が重要になるわけだな」

 

NOVA『現在、11人まで探り当てた。ダイスは振らずに、パラグラフをチェックして、簡易フローチャートを書きながらだけど。実プレイは後にする。カアドの街までのイベントは先にノートに記録した。これからファングに向かう途中』

 

ダイアンナ「なるほど。もはやリアルタイム・プレイとは言えないね」

 

NOVA『それと、本作は赤水川の北岸のカアド周辺地域の野外探検のイベント分岐がややこしく感じて、マッピングが必要だと判断した。ここまで記事書きした範囲では以下の通り』

            

             263           316       305

              ↑      ↑           ↑

              ↑ オーク集団→魔女と忍者イベント

              ↑    ↑

             バルサザールの木箱

                   ↑

                  ノーム      47

                   ↑                            ↑

埠頭(288)→ゴブリン→グレッタ→ヴァッセル→リンゴ→釣り人

 

・47:東ルートから北へ向かう。この後の選択肢は、北(101)か北東(200)。

・263:北ルート。オーク集団をスルーして、危険を冒さなかった選択肢。

・316:北ルート。オーク集団から逃げて、魔女の誘いに乗らなかった選択肢。

・305:北ルート。魔女の誘いに乗った後の選択肢。

 

NOVA『北ルートはオーク集団のイベント後に、3つのパターンに分かれるが、いずれも、この後は北(101)か北東(200)に向かう流れで、東ルートと合流することになる。まあ、攻略上の正解は、魔女の誘いに乗って、忍者と戦った後で305へ進むことなんだが。次回は、そこからアズール卿が向かったと言われるカアドの街への旅路から続けるとしよう』

(当記事 完)